来年2月末から2週間ほどカンボジアで活動する学生達のミーティングが毎週2回のペースで行われている。
いつもいっているように、出発は2月末ではない。既に出発している。
週2回のミーティングの間には様々な担当活動を進めてミーティングで報告しないといけなし。クメール語ブートキャンプを仕切る宮崎悠衣軍曹(4年)がビシビシ行く。来週は筆記試験だ。
日本の大学生は勉強しない?
いやいや、部活もやれば活動もするし勉強もする。
今年は人数が多い。
メンバーそれぞれの背景は様々で。それが頼もしい期待の面々だ。
個性は十分。
課題は人数が多い中で全員が使命を共有できるかだ。
メンバーひとりひとりは優秀でもチームとしてのパフォーマンスに致命的影響を与える。今週の「スポーツマネジメント入門」でやったところだ。
ミーティングでは、ワンコイン募金の打ち合わせが行われていた。言葉にしないだけで共有しているのかもしれないが、こういうことは繰り返し繰り返し言わないとダメだ。
「どうして募金するんだろう? ノルマをこなすような感覚では絶対やめてくれ」と注文した。
どうして募金活動するんだろう?
お金がいるから?
だったらみんなでバイトすればいい。
どうして募金活動するんだろう?
昨年、500円募金してくれた人にTシャツやクロマーをあげている。
それだけでなく、現地からハガキを出すのは何でだろう?
単なる礼状ではない。
募金したお金でゴールネットが購入され、今日もバコン高校の校庭で活躍している。
目を閉じると、やっと乾季に入って校庭でサッカーを始めた校庭で、ゴールするとネットが揺れる。そんな物語を共有するために募金を集めるんじゃないかな。
金が必要?
金が必要なだけだったら、私が出せる金かな。
人望は無いけど、その程度の金なら私も持ってる。
担当の岩木睦君(3年)が研究室に飛んできた。
「すみません。説明が足りませんでした」
担当の三橋創太君(1年)もやってくきた。
ヨット・インターハイ選手も深く考えてくれているようだ。
トンレサップ湖では期待しているぞ。
カンボジアから募金者にハガキを出す。
そのハガキが日本に着く。
仕事から帰り、郵便ポストを開けるとカンボジアからのハガキが出てくる。
初めて海外からハガキをもらう人もいるはずだ。
「ああ」と募金したことを思い出す。
そして、まだ行ったことがないカンボジアを想像する。
われわれがカンボジアで感ずるであろう思いを共有したい。
そんなことにワクワクしたい。