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タイ・バンコクへ [2011年10月31日(Mon)]
タイの洪水が大変なことになっている。
国内線空港を水没させた洪水が首都バンコクの中心へ迫っている。

そんな中、下田絵梨(3年)がタイ・バンコクへ向かった。途中、上海で乗換。これが虹橋空港に降りて、浦東空港から出発という空港間移動の乗換)に手こずりながらもどうにかバンコクに到着したらしい。

スウェーデンに行った時には荷物をスーツケースではなくダンボール箱にまとめて海外旅行する女子学生として「ダンボール下田」の名前を欲しいままにしたが、今回は洪水の危機が迫っている。ダンボールでの旅行では無いらしい。
まだバンコク中心部に水は来ていない。御家族が住む地域には、このような防御壁が作られているようだ。

滞在は3ヶ月。
レポート期待している。
やられた [2011年10月29日(Sat)]
青木宝子から教えてもらった。
知らなかった。やられた。


現役選手の頃から凄かった。いや選手になる前から凄かった。格闘技術はもちろんだが自己マネジメント能力が高い人だ。私ごときの解説はいらない。初めての人は、ただ見れば刺激を受ける。

網走市の宝。

追記:昨晩から今朝にかけてアクセス数は4万回増えた。当然だな。
常識ある変人 [2011年10月28日(Fri)]
午後3時過ぎにツイートした。
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大不人気!松井ゼミ。説明会は5時限目、8208教室かな?確認して4時過ぎに研究室前に場所を掲示します。応募資格は「常識ある変人」であること。
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毎回、説明会への参加者数は多い。
第1回の今日は40名ほど。
しかし残るのは数名だ。

「常識ある変人」になる勇気がないとダメだ。
「常識あったら変人ではない」と誤解してはいけない。
「病識あったら病人ではない」という誤解に近い。

あえて今までと違う人になる勇気が必要。
まずは書式自由の履歴書を書いてもらう。

その段階で4分の1に減る。
その後の面接と履歴書の書き直しで更に半分。

変化する時に、常識を打ち破るには、常識は人々の「思い込みだ」と理解し「世界を変えることができる」と信ずることだ。それは能力だ。誰でも持てるが、気を抜くと失う能力だ。失っても直ぐに回復することができる能力。

いままで持っていなかった人が急に持てる能力。
期待している。


説明会は規定の2回だけではなく、随時研究室で実施する。
現場を走る [2011年10月27日(Thu)]
昨晩は新潟泊。
朝、思い立ってiPhoneマップを頼りに日本海まで走った。
私も現場を見たいと思ったのだ。

今夏、ルース駐日アメリカ大使も現場を視察している。大使は「当日、彼女が歩いた道を自分も歩き、どういう状況だったのか実感できた」とコメントした。

信濃川に架かる萬代橋を渡り

彼女のお父さんがお勤めだった日本銀行新潟支店の前を抜けて
彼女が通っていた中学校脇の坂を駆け上がった。

彼女はバドミントン部に所属していた。この道を歩いて帰宅していた。

ここら辺りが最後に目撃された場所。
道の突き当たり日本海が見える。

1977年11月15日。彼女は友達と別れたあとに海を見に行ったのだろうか。船で離脱しようしている北朝鮮の工作員が、海岸で彼女に目撃されたので拉致したという事実が20年後に寄せられる。

横田みぐみ(当時中1)さんは拉致され、北朝鮮に連れて行かれた。
ある日、突然に子供が消えたら親は必死に探す。それが何年かかろうが、両親は探し続ける。事故で遭難した場合も諦めきれない。ましてや神隠しのように忽然と消えたのだ。諦められるはずがない。

静かな佇(たたず)まいの横田滋・早紀江ご夫妻には、到底私が持ち合わせていない強さを感ずる。娘が忽然と消えて20年経って北朝鮮による拉致であることを知り、しかし北朝鮮が事実を認めず、日本政府も日朝国交正常化を優先し事件を真剣に取り上げなかった時期を耐え、小泉総理が訪朝して、やっと北朝鮮が拉致を認めた。

(今日明らかになっている情報を持たなければ、私が政府担当者でも日朝国交正常化交渉を優先させた側に立った可能性は大きい・・)

しかしそこからがさらに苦しい。娘は死亡したと言われ(結局遺骨は別人のだった)、「孫」と思われるかわいい少女が出てきても会いに行かなかった。じっと耐えた。

直ぐにでも行きたかったと思う。
しかし、娘を拉致した国の意図を考え、じっと堪えた。
最近、めぐみさんの生存情報がまたニュースにのぼっている。

走りながら、この道を行き来して手がかりを探したご夫妻の気持ちを想像した。
148歳の誕生日 [2011年10月26日(Wed)]
本日は148歳の誕生日。

1963年10月26日にロンドン・コベントガーデンにあるフリーメーソンズ・アームズというパブで生まれた。フットボールのルール統一のためにパブリックスクールのOBが集まり会議を開いていたが、「キーパー以外は手を使わない」というルールに反対したラグビー校のOBが
「そんなのフットボールではない」
と席を蹴って店を出て、ラグビーとサッカーが分かれたのだ。

行ってみたいね-。
サッカー部員、ラグビー部員と一緒に。

私は先ほどまで新潟県立八海高等学校で450人の高校生を前に『ニセモノがホンモノになる』と題して講演。新潟県オンリーワンスクール推進事業の最終回。その中で紹介した。

最初はみんな「ニセモノ」だった。

野球は1842年。消防団で始まった。A カートライルがルールを説明するとみんな笑った。それでもやってみたら面白かった。
50年後に日本に伝わった。最初は打球鬼ごっこと言われた。伝えた青年教師H.ウイルソン(29歳)は,日本のチームができる前にアメリカに帰国した。

日本で急速に普及した野球に対して、100年前=1911年には朝日新聞が「野球と其害毒」という連載がされた。新渡戸稲造をはじめ著名人が野球を批判した。盗塁をすることから「巾着切り=スリのスポーツ」とも批判された。

ウイルソンが来日した年、年末(12月21日 11:30AM)YMCAスプリングフィールド校でバスケットボールは生まれた。サッカーで教室のガラスが割れたことが原因だった。

4年後。同じYMCAの体育教師が、バスケットボールをみて、身体接触があり中年には危ないと考えた。1895年、ネットでチームを分けてボールをやりとりするスポーツを編み出した。ミントネット。のちにバレーボールと呼ばれるようになる。

最初はそんなに格好いいスポーツではなかった。笑われ、相手にされず、批判された。


八海高校の全校生徒から90分頂いた。
避難訓練(ニセモノ)、ベトナムで打っているニセモノの国際武道大学、「ニセモノ」であったスポーツの話、サーフィンのニセモノ=スケートボードの世界(ヘルメットおじさんは体育館で35年前のスケボーに乗りまくった)・・・。

私は最高に楽しい90分であったが、高校生はどうだったろう。
最後に山田教頭先生に「では、もう一度先生に拍手を」と促され高校生達が拍手をしてくれた。そのときにアイコンタクトある高校生がとても多かった。勘違いかもしれないが、おじさんはいい気持ちになって学校をあとにした。
オリンピックを目指す [2011年10月25日(Tue)]
昨夜、ゼミ生と作業をしていると「こんにちは」と卒業生がやってきた。3月に卒業した両角公佑君だ。彼は現在SC軽井沢クラブに所属しオリンピックを目指している。


カナダでの合宿帰り。仕事は来週からの復帰でいいらしく、大学に寄ってくれたのだ。
ゼミ生に「オリンピックを目指している先輩」と紹介する。

久しぶりに来たのにゼミ生や大学院生と一緒に作業を手伝ってくれた。本日1限の授業「スポーツマネジメント入門」で話してもらうことを約束した。
「教室はどこですか」
「5302教室」
「5号館はちょっと遠いですね。あはは」

大学院に進んだ同期生と4時まで語り合ったようだ。
しかし本日1時限までに来てくれた。授業は予定を変更して最初の15分ほどを両角講演会にした。

どのようにオリンピックを目指しているか。メダル有望なオリンピック選手の年収が500万円以下であるというビデオを挟みながら、海外遠征に年間75万円、ファンクラブの運営など色々と話してくれた。

「メダルを取るための準備は本人。メダルを取った感動はみんなで共有。それでは切ない」
と、かつてのオリンピック選手は言っている。

オリンピックへ行くときは確かに税金から支援される。しかし、アジアでポイントを稼ぎ、世界でポイントを稼ぎ、林ピック出場権を得るところまではほぼ自己負担。将来の不安も抱えながら頑張る。40代でもトップ選手がいる競技で、彼の選手生活は続く。

彼の腕は鍛えられ、在学時代より太くなっている。
過程も共有し、他者に感動を届けたい人はこちら
マーケティング3.0 [2011年10月24日(Mon)]
本日は国際武道大学の建学記念日。そういう「志」あらたにする日に、マーケティングの話をすることに躊躇する。なにか下品な話をしているような後ろめたさがある。

私のその躊躇する気持ちが証明するのは、私が未だマーケティング1.0、マーケティング2.0の世界にいるということだ。記念日に気合いを入れるために、あえてマーケティングの話をする。

コトラー教授の分類によれば、マーケティングは以下のように進化してきた。

マーケティング1.0
製品中心主義。
製品の性能をアピールする時代だ

レーザーエンジン、リッター何キロ。スポーツシート、タコメーター・・・
常に自動車の一部が映像に映る。

マーケティング2.0
消費者中心主義
顧客の夢の実現をアピールする。

この自動車が何エンジンを積んで、リッター何キロ走るのか、スポーツシートが付いているのか、サスペンションは何か、一切言わない。自動車が走っている映像は7秒程度。WISHに乗るとwishがかなうかどうかは知らないが、夢がかなう物語を提示する。

マーケティング3.0
社会的価値中心主義
組織が実現しようとしてる社会的価値をアピールする。
大宣伝しているけど、続きを見ないと、今の段階では、このトヨタのコマーシャルがマーケティング3.0なのかは不明・・・。

3.0の例としては、こっちがわかりやすい。
ITで「誰もひとりぼっちにさせない」
ITで「目を背けていたこと、無理だと思っていたこと」に挑戦する。

<君>がいま、ここにいなくても。
<僕>がいま、そこにいけなくても。
<誰>も、ひとりぼっちにさせない。

何とかプランだ、何とか割引よりも、熱く心に迫る。

本当にいい時代になってきた。
本来のあるべき形になってきた。

志を普及するのだ。
サービスは志を持ったものになる。

消費者という名称が既に1.0だが、その「消費者」が成熟し、コミュニティを形成し「支持者」となる時代なのだ。例えば、私はアップルコンピュータの消費者ではなく、アップル村の住人で支持者だ。


国際武道大学の建学の精神が社会の要請に応えていないなら、潔く大学の看板を下ろすべきだ。私は国際武道大学の建学の精神と心中する。

武道・スポーツで世界を平和にする。
武道・スポーツで人々の生活を豊かにする。

こんなナイーブな物語を信じない人々もいるけれど、
でも私たちは信ずる。
信じて行動する。

心中する価値のある精神があると思う。
一日署長 [2011年10月21日(Fri)]
「一日署長」ってのは、キレイなタレントさんがやるものだと思っていた。

大場洋平君(陸上競技部 スポーツトレーナー学科3年)が勝浦署で一日署長に任命された。

どうだい、訓示を垂れるこの姿。
あまりに板に付いていて、若きキャリア警察官僚が署長に赴任してきたみたいだ。

「署長」は円盤も投げる。
円盤を投げているのが大場君だ。

選手だけではない。陸上競技部のデータバンクの仕事も担う。若潮隊の隊長もやれば、まるごみ活動にも奔走する。

しかし、彼がスゴイところは、多くのコトを手を抜かずやるところではない。他者に仕事を任せることができるところだ。

多くの企画に関わる者は、仕事ができる。自分でどんどんできる。しかし、そこが限界だ。他者の仕事に満足できない。自分でやった方が早いと感じでしまう。

大場君が他者に仕事を任せているのを見て聞いたことがある。

「よく他者に任せられるねぇ-。そこが凄いな」
「最近気をつけているんですよね。任せないといけないって」

意識してやっているのだ。

松下幸之助は自分が成功した原因に「体が弱かった」ことをあげている。体が弱かったから他者に死後を任せ、分担し、効率よくやることを工夫したのだ。

自分ひとりの力には限界がある。
時間・情報・モノ・金は自分のだけではなく、他者のも使わないといけない。モノ・金だけは他者のを使うというのではダメだ。

大活躍大場君。
今日は勝浦ロータリークラブに呼ばれて講話をしている。
結果を聞くのが楽しみだ。
ニセモノが本物になる [2011年10月19日(Wed)]
比較スポーツ文化論「Skateboard weeks 2011 ニセモノが本物になる」が終了した。
先週は昨年に引き続き行政を動かすスケーターと公園管理を担当する熱い行政マンにお越し頂いた。

昨年も良かったけど、今年も良かった。学生達は大いに感化された。

今週の授業感想を読んでいたら、全くスケートボードに興味がなかった「真面目」な女子学生が、彼女の地元のスケートボードパークに行って観察してきたというレポートがあった。

今日は日本スケートボード協会の横山純事務局長。多くの動画を使いながら、お話し下さった。

例えば、これはスノーボードのニセモノか?いやいや、スケートボードのバーチカルが先。そして、オリンピックでスノーボード金メダリストのショーン・ホワイトは元々スケートボードのチャンピオンなのだ。

スケートボードがスノーボードより「偉い」なんて言っているわけではない。もともとスケートボードは「ローラーサーフィン」といい、スノボードは「スノーサーフィン」だった。
いずれにしてもサーフィンのニセモノだ。しかし、独自の世界(ホンモノ)を作ってきた。

影響し合い、フィードバックする。
ション・ホワイトの活躍でスノボーダーがスケートボードをやるようになっている。

日本で最初にスノーボードをやった100人の一人(多分)、スラッシャーに紹介された一人、最近は経済産業の会議に「有識者」メンバーとして選ばれる一人である横山さんの言葉は面白い。学生を感化する。

最後は勝手に私の方で前回の講師だった冨田さんが出演しているCFを見せた。ちなみに「ルーフトップサーフィン」なる種目は実存しない。

授業の最初に映像を見せたとおり、バスケットボールもサッカーも野球も最初はニセモノだった。

ニセモノをホンモノになるのだ。
カンボジアからの特別授業実験 [2011年10月18日(Tue)]
学生達は来年2月末、カンボジア王国シハヌークビルで小学校体育支援活動を行う。先遣隊として山平芳美(大学院)が現地調整している。来年の渡航期間は2月オープンキャンパスと重なる。来場者に現地から特別授業ができないか、実験した。

これまでもホテル・カフェなどインターネット環境が整ったところからの現地中継はしてきた。今回はiPhone(ソフトバンク海外パケ放題)を使ってシハヌークビル小学校教員養成学校校庭からの中継だ。
左がUstream、右がskypeでつなげた時の様子。

いずれの場合も音声をいれると通信状態が悪化する。音は途切れ途切れになる。音声は別回線で送るこ

Ustreamは画像が鮮明。しかし、放送と実際の時差が日本国内で放送する時の5~10倍ある。携帯電話でカンボジア側と通話をしながら計ると50秒ぐらいのタイムラグがあった。これでは日本側とカンボジア側とで映像の解説や質問・回答のやりとりはできない。一方的な放送で体感としては録画をみるのと変わらない。

Skypeの画質はおちるが、タイムラグが少ない。それでも1秒ぐらいはあるように感じた。これまでskypeで外国とつないで感じたことがない時差だ。2回線使って音声と画像を分けることも実験したが、マルチビデオ通話はiPhoneではうまくいかなかった。

カンボジアの「今」を覗く(のぞく)ことができるのは凄い。携帯で話さえつながれば、カンボジアの田舎の小学校の様子も中継できる。ほぼ無料で。

しかし授業となるともう一工夫必要だ。まずはskype2回線確保の方策を練る。
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