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武蔵野線 不通 という状況 [2010年03月11日(木)]
柏へ出張。
7:30AM。勝浦駅へ下りる道は風が強く、頬が氷るような寒さ。

千葉・西船橋で乗り換え武蔵野線で新松戸へ向かった。
しかし市川大野駅で電車が止まった。

「停電のため・・・」
「貨物車両故障で・・・」
「振り替えしております・・・」

余裕を持って出たつもりだが、これでは高校での授業開始時刻に遅れる。急いで改札に下りると振り替え切符を受け取るために既に長蛇の列。横は入りする人もいるし、みなさん苛ついている。

駅員さんは一生懸命。ベテラン駅員さんが列をさかのぼりながら、1人1人の行き先を聞いて、振り替えルートを即座にアドバイスしていく。

私の番が来た。
「柏まで・・」
「2番のバス停から大町駅へ。北総線で新鎌ヶ谷駅。東武野田線に乗り換え柏です。3つ乗り継ぎますので切符を3枚どうぞ」

すらすらと、しかしこちらが覚えられるように即答する。苛立つ列をさかのぼりながら1人1人にアドバイスしていく手法にも感心した。多分マニュアルではない(いままでやっている駅員さんを見たことが無い)。彼の判断だと思う。空いているスペースに走り込んで、ベストを尽くす。優秀なプレーヤーだ。

バス停でバスを待ったが来ない。このままでは遅れると判断したところにタクシーが来た。

「どなたか大町駅に行く方、お乗せしますよ」と叫んだら、女性1人列からできた。同乗して大町駅に向かった。

同乗の彼女は苛ついている。
「これで2回目」「困るわー」「本当に」。
「振り替え乗車券たりないわー」

彼女が苛つくお陰で、私は逆に感情を抑えられた。
「JRもかわいそうですよ」
「タクシー乗ったんで、一枚上げますよ」
「領主書もらうから私が払いますよ」

彼女が悪い人なのではない。私の中にも彼女と同じ人格がいた。私が立派な人格者なのではない。偶々空いたスペースに、その役割が転がっていただけだ。

他者を批判せずに坦々と行動した方が、よっぽど豊かだと気づくことができた。

授業開始15分前に到着した。そして高校生に話した。

「スポーツ人の『変化する状況に対応する資質』こそが社会に貢献する源だ。審判がストライク取ってくれないだとか、雨が降ってたからとか、電車が止まったとか・・・批判しても仕方ない。審判も天候も運行状況も状況だ。状況に文句言ってもだめ。その状況下で如何に道を切り開くか。そこが勝負だと、徹底的に鍛えられて身につく資質だ。君たちスポーツ人はスポーツで鍛えられ、通常人より一歩も二歩も秀でている。」

高校生に言ってしまって、さらに私は追いこまれた。
状況に憤慨し、状況のせいにしてきた自分も、たくさん知っているからだ。