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パブリックビューイングを私達に [2018年07月15日(Sun)]
FIFAワールドカップ2018ロシアが終わろうとしている。
その前に問題提起をしたい。W杯のパブリックビューイングについてだ。

パブリックビューイング.jphttp://bit.ly/2LcM8Pf )は電通スポーツパートナーズが運営しているサイト。ここにW杯の「パブリックビューイング」を開くための手続きが載っている。

真ん中辺の「開催について」というタブをクリックして、下にスクロールするとフローチャートでパブリックビューイングを開催する場合の手続きを説明している。

これを見ると、大学の教室で学生達とパブリックビューイングを無料でやる場合も、PV事務局とNHKに申請して30万円(使用教室キャパが微妙に500人を超えるので・・)を払わなければできないように読める。

私は、申請をせず、30万円も払わず、学生達と夜中に大画面プロジェクターでW杯を見ながら応援するという素晴らしい体験をした。

私は、電通に訴えられるのだろうか?

大丈夫だ。
電通が言う「パブリックビューイング」には当たらないから手続きはいらない。
NHKにも著作権法100条に関する承諾手続は不要との確認をした。

でも、訴えてもらったほうがいいかもしれない。
報道されれば、問題提起をみんなに認識してもらえる。


「FIFAと電通の契約で決めることだろ」

その通りだ。 しかし、FIFAのサイトを見て欲しい。表示される数字を入力したら本文が読める。英語だけどGoogle先生が訳してくれるはずだ。
参加者が5000人以下なら、非商業イベントとして許可なくOKだというのがFIFAのパブリックビューイングに関する一般基準だ。更に詳しいFIFAレギュレーションの2条を見れば、特別な入場料などを取らなければ、パブだろうが、カフェだろうが「非商業イベント」として手続きなし、権利金なしでOKとなっている。もちろん、本業の飲食代金を取ってもOKだ。
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開幕の日、ポーランドのショッピングモールで

確かに、FIFAは「いくつかの国」では特別なルールがあるから従ってねと言っている。日本は、そのひとつなのだろう。

では、なぜFIFAは、日本における一般基準と異なる厳しい基準を、電通に押し付けているのだろうか?それとも包括的に電通が権利管理を任され、電通が独自にこんな基準を決めているのだろうか?

私はFIFAもしくは電通が金の亡者だと言っているのではない。
ビジネスマネジメントとしてダメなのではないかと思っている。

この基準(無償非営利でやっても最低20万円)ではPVを開催する人はごく少数。現在の収入はたいして無いだろう。また、未来の収入も失っている。私は学生たちと集まってベルギーに2−0でリードしたときは真っ暗な教室の中で学生たちと飛び跳ね、最後2−3で力尽きたときは泣いた。
そんな経験が、スタジアムで応援する将来の顧客を生むのだから。


PV事務局の対応は、私には「高圧的」に感じられた。私がパブリックビューイング定義について質問すると、既に名乗っている大学名を、話の流れとは関係なく、ことさらに「どちらの大学ですか」と聞かれた。定義の解釈を一方的に押し付ける物言いだった。私の被害妄想であってほしい。

電通を、敵だとは思ってない。これまで会った優秀で熱くスポーツを愛する電通の方々を信じている。きっと彼らが変えてくれるはずだ。もしそうでなければ、東京2020の運営に関わるべき組織ではないと思う。

2020年に、例えば全国の学校や地域で、体育館や公民館に集まって、プロジェクター大画面を見ながら応援する機会を奪ってしまうような(今回の基準では、首長・校長は申請前に断念するだろう)、そんなマネジメントを平気でされては、オリンピック・パラリンピックのレガシーは残らない。

「契約時にはFIFAと交渉を重ねたが、ダメで、あんな基準を作らざるを得なかったと」涙を流している電通スタッフがいれば、私は救われる。ヨーロッパと異なる「不平等条約」の解消をFIFAをお願いしたい。フォットボールを愛するFIFAもわかってくれるはずだ。
30日間ヨガ [2017年12月28日(Thu)]
朝は冷え込む鉄工所。
しかし、ここ6日間、毎朝30分程度のヨガをしている。
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鉄工所の3階、原寸室だった120uもある部屋で英語で個人レッスンをうける。


ヨガは他人と競わない、競ってはいけない。
手が床につかない? 膝をまげればいい。
アドリエンヌ先生と同じ動きは無理だ。
それでも効果を感じることができるはずだ。
薄いダウンを着て裸足てやっていると寒さも忘れる。最後はゆったりとマットの上で寝そうになる。

「英語の勉強になるな」なんて思っていたが、授業「伝統的健康論」でお招きしている守谷(青木)宝子先生の授業もそうだが、呼吸をしながら説明指示をどのように入れたらいいか勉強になる。話し方もいい。英語のニュアンスが分かるわけではないが、集中しながらやる気を高めるリズムがある。

ネット検索でたまたま選んだ彼女のレッスンを見終わって、彼女のビデオの魅力はオープニングとエンディングにしかBGM(音楽)が入っていないことではないかと気がついた。集中してもいいし、自分で好きな音楽をかけてもいい。

翌朝から30日間ヨガシリーズ受講が続いている。


英語のインストラクションがわからなければ映像を見ればわかる。英語力はいらない。たとえば「ひねって スクイ-ズ squeeze 」なんて映像を見るれば理解できるし、覚える。

「きちんと呼吸が理解できないと・・」などと言う人は、以下の単語を覚えておけばいいだろう。乱暴だが、多分大丈夫だ。

吸って インヘイル inhale
吐いて エクスヘイル exhale
背骨  スパイン spine
へそ  ネイベル navel
あご  チン chin

現在30日ヨガの6日目。「1ヶ月つづきそうだ。3週間21日の壁を破れそうだ」と思っていたら、来年1月2日からアドリエンヌ先生の新しい30日コースがはじまるではないか。

思わず登録してしまった。アドリエンヌ先生からメールが毎日来るらしい。またカレンダーや「裸のベンジーの写真」もダウンロードできるらしい。マッチョな男性(ベンジー)のヌード写真を期待してはいけない。ベンジーは彼女の犬の名前だ。

昨日、セルビアのスカイダイバー(私の英会話の先生ね)とskypeで話していて、ヨガが続いていることを自慢した。彼も私と同時期にヨガを始めたらしく、彼が聞いてきた。

「俺もはじめたんだよ。どこでやってるの」
「いやYouTubeだよ。アドリエンヌ先生っていうだ」
「えっ、俺も同じ先生だ」

彼女のサイト登録者数は280万人を越える。
日本人とセルビア人が登録していてもおかしくはない。
しかし、お互い驚いて大笑いした。
2人の「鈴木康平」 [2017年12月27日(Wed)]
先週、2人の「鈴木康平」(1学年違いの国際武道大学卒業生)が学食で鉢合わせした。
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左の康平は車椅子テニス選手として東京パラリンピックを目指し世界を転戦している。彼は在学中に事故で大怪我をし、動かない足か、動く義足かという厳しい選択をした。入院・リハビリを経て大学に戻った彼が義足であることに気づいた学生は少ないと思う。

大手映像制作会社AOI pro.の社員として働きながら、国際武道大学のコートで練習している。勝浦在住の山口憲一郎コーチと出会い、急速に実力をつけ、今年も6月に韓国の大会で準優勝、10月には台湾の大会で優勝している。現在、世界ランキング16位。

右の康平は卒業後に日立製作所に就職。都市対抗野球で活躍した。今年ドラフトにかかり来年からプロ野球選手(オリックス)だ。


大卒で日立製作所に就職し定年まで働いた時の生涯収入は3億円。プロ野球選手は華やかであるが、相当の成功をしないと日立製作所での生涯収入は越えられない。それでも挑戦する。在学中はひと回り細かったように思う。この2年間で大きく逞しくなった。

「こんにちは。鈴木康平です」
「あ、どうも、鈴木康平です」

2人は笑いながら握手をした。車いすテニスの鈴木康平は「覚えてますよ。入院していたんで英語の授業は下の学年と一緒に受けたんですよ。そこで彼と一緒で。同姓同名のやつがいるなぁって」

2020年には「2人の鈴木康平」というタイトルのドキュメンタリーが作られるのではないか、と想像すると嬉しくなる。大いに期待したい。

裸足で走る [2017年10月29日(Sun)]
毎朝、ベアフットランニング(薄いサンダルを履いて裸足で走る)をはじめて4年を越え、この3年ほどは、毎月130km走り続けてきた。一向に痩せないが、90kgの体重で走っても膝は故障していない。

最初は足袋を履いて走ったが、靴ずれ(足袋ずれ=旅連れみたいだな)ができてネット検索した。見つけた木村東吉さんのワラーチの作り方を参考に、東急ハンズへ行ってビブラムソールなど材料を買って作成した(費用は4,000円ほどだったと思う)。走りはじめた直後(数秒後)にはミッドフット着地ができるようになる。人間の可塑性の素晴らしさを実感した。マラソン大会に出たりもした。

しかし、4年ほど愛用しているのがビーサンワラーチだ。
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材料費は200円から600円ぐらい。もうどこに行ってもビーチサンダルがあると触って確認してしまう。いい感じだと、ついつい買ってしまう。銀行の融資がなくてもソール素材を実験できるのだ。
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まずは軽く、硬めで、厚くなくビーサンを探す。いまのところカンボジアで約300円(ちょっと高め)で購入したものがベスト。これは10kmぐらい走ると、足のカタチに凹んでオーダーメード感が出る。
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まずは鼻緒部分を切り取る。無理やり引き抜かず、ナイフなどで切るのが良い(穴部分を傷めないため)。

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この部分にヒモを通すための溝を掘りる。丸く削ること。三角に削るとそこから裂けてしまうことがあるので注意。

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ヒモは100円ショップで売っている。長さは2.5〜3mあれば2等分にして1足分。太さは7mmがよい。擦れて赤むけすることも無い。端を平らになるように結ぶ。

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ライターで炙って少し溶かして固める。

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この穴にピッタリはまるカタチに結ぶとよい。

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次は外側の穴に、上から通して・・

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こんな風に結んで・・

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内側の穴に通して・・

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こんな風に結んで・・一応完成。

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使うときは、足を入れて・・

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こんな風に通して・・

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内側に戻して・・

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うしろから回して・・

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かかとから回して・・

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外側へ・・

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まえから回して・・

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足の甲へ・・

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内側から回して・・

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くるりと回して・・

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結ぶ・・

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ヒモの余った部分を切って、端をライターで炙って完成。

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靴底補修ゴムを塗って必要な箇所を補強すると相当耐久性がアップする。100円ショップのヒモは靴底より強い。未だ切れたことはない。

埼玉県行田市の足袋会社がマラソン足袋を作る物語「陸王」。テレビドラマ化され、社員がソール素材を探るシーンをテレビで見て、思い立って久しぶりの投稿でした。
逆転しても成立する世界、なんて思いつくとね・・・ [2015年04月29日(Wed)]
鉄工所に引越してから朝が早い。最近はどんどん日の出時間が早くなり、4時半には明るくなり始める。
そんなトワイライト・ゾーンを走りながら撮影した写真。

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いずれも実際とは上下逆。

走りながらあまりの美しさに感動する。
写真を撮るとせっかくのフロー感が消えていく。
撮った写真を「逆さまにしてツイートしよう」などと思いつくと更に現実に戻される。
フロー感を自ら総て手放す。

もったいない。
素晴らしさの他者と共有することには意味がある?
いや、多分写真を見せただけでは共有出来ないだろう。

あくまでも記録でしかない。
今日も起きてる(走っている)よと他者に伝えて、自らを追い込む程度のものだ(私のような根性なしは、色々と細工をしないといけないのだよ)。

この程度の写真に矮小化される。
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「シリーズ化」などという考えは悪くないのかもしれないが、シリーズ化という言い訳で質が悪いものも包含されるというカタチで矮小化される
SPC 2015 [2015年02月26日(Thu)]
今年も学生たちのカンボジアでの活動が始まった。

活動の様子はこちら
http://sports-project-cambodia2014.jimdo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E7%8A%B6%E6%B3%81/

今年は学生たちの活動が正式に始まってから10周年(その前に3年間のテスト実施があった)。学生たちは先輩たちの思いを引き継ぎ半年間の準備を重ねてきた。

今年は日本が2020年に向けて世界に約束した「Sport for tomorrow」事業にも認定された。その一翼を担う誇りも胸に頑張っている。我々にとってSports Project in Cambodia活動のゴールは2020年ではない。そこで終わっては意味が無い。

24日、教員養成学校付属アヌワット小学校で運動会をした。その活動を見学した教員養成学校の学生と体育教員が、昨日のカオン小学校での運動会への手伝いを申し出てくれた。25日は日本・カンボジアの共同事業となった。こういうことにこそ意味がある。

カンボジアの学習指導要領では週数時間の体育授業を実施するように定められているが、きちんと実施している学校は少ない。日本のようにルールがあれば実施されるわけではない。運動会をやって「楽しかった」で終わるのではない。運動会をやると、それに向けて体育授業が根付いてくのだ。それを国際武道大学の学生は目指している。だから、指導書を英語・クメール語で作成し配布している。最近はカンボジアでもスマホが普及しているので、YouTube上に指導ビデオも公開している。

24日はSport for Tomorrow コンソーシアムからの取材で、タイ在住の大西カメラマンが来てくださった。酷暑の中、一日中われわれの活動の写真・ビデオを撮影してくださった。

活動中、大西カメラマンの姿を何度も見失った。探してもいないのだ。「木陰で休んでいるのかな」と周りを見てもいない。よく見ると小学生や学生の中に入り込んで大きな体を小さくして撮影している。そういうカメラマンだ。

そういうカメラマンが「今日は本当にいいもの見せてもらいました。日本の学生を頼もしく思いました」と最後に声をかけてくださったことに私は感動した。最高の賛辞だと感じた。学生たちは自信とすべきだ。

本日は休養と明日の準備。今後も慎重に活動を進める。
プロジェクションマッピング [2015年01月01日(Thu)]
12月26,27日の黒潮祭でゼミ生安藤の卒論対策実験を行った。3号館体育館の入口脇でプロジェクションマッピングの実験だ。無料ソフトウエア(Resolume Arena 4)を使って1台のプロジェクターでプロジェクションマッピングを行うものだ。
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当初、学生がwindowsマシンで準備したものは投影してみると品質が低く、急遽macに移し替えて作成し直すという荒業になった。

投影しながら、通過する人たちの反応を計測する。徹夜作業を続けた安藤は、期待する成果を得られたようだ。どのような卒論になるかは乞うご期待。

パフュームのライブ、東京駅のイベントなどで、プロジェクションマッピング技術は身近なものになった。

もう、学生がプレゼンテーションで使うものになったのだ。

いずれ、携帯電話もこのようになる・・・
すべてのことはつながっている [2014年12月31日(Wed)]
クリスマスから2日間、0時限目から5時限目まで現代文明論の最終補講を行った。前期に実施した授業を録画したものを見せて、質問に答えるだけなので、私は楽だ。学生が大変。

今回、約10回分の授業を自分でも見直して、当然反省点も多々あった。来年はグレードアップさせる。

一方で半年前の自分の授業に対する情熱も感ずることができた。現代文明論は、この私が授業前には精神性の下痢になるほど相当気合入れて授業をやっている。

授業では、いくつかのテーマを同時並行的に進める。学生の中には「話が次々と展開されて、何が言いたいのかわからない」という感想も出る。それでも「すべてはつながっている」ということを伝え、知がつながった瞬間に感ずる知的興奮を味わうための工夫を尽くしていることを確認した。

理解が追いつかない学生がいることは分かる。
決して簡単なことをやってない。
でも今後も、少し背伸びして理解できるレベル以上の学生ターゲットにしたい(もちろんレベル以下の学生も無視しない。部分部分で楽しめる仕組みを仕込んであることを確認した)。

すべてのことはつながっている。
そのつながりの一部を切り取って理解することで、いろいろなことがわかったのが20世紀。科に分けて理解する科学の時代だ。21世紀はさらに、分かったことをつなげる時代だ。科学ではないと言っているのではない。かつてはそのつながりを「学際」と呼んだ。隙間がうまれば、今まで別世界であったものを同じ世界で理解できる。

すべてがつながっているということは、世界は複雑だということだ。
複雑なつながりの一部を切り取って理解するだけでは足りない。
複雑なことを複雑なまま理解することが我々に課せられる。

それは難しい。わかっている。
その手法の緒を授業の中で提示したい。
変化し続けることを理解し、勉強し続け、修正し続け、感動し、楽しむことだ。
私に見えていることが見えるプロ  私には見えないものが見えるプロ [2014年12月23日(Tue)]
修理に出すために、息子と自分の腕時計を持って電車に乗った。息子の腕時計は電池が切れ、私の腕時計は短針が約1時間分ずれてしまっているのだ。私の腕時計修理は高くつきそうだ。
もう15年も前に3万円弱で買ったシチズンの腕時計だが、気に入っている。太陽光充電式でワールドタイム対応。何より当時の新技術で傷つきにくく、今でも新品の輝きを保っている。

電車の中で思いついた。直接、シチズンのサービスセンター持っていったほうが安くなるかもしれない。電車を降りてから、シチズンのサービスセンターのフリーダイヤルに電話してみた。

「どうなさいましたか」
私が説明すると
「ありがとうございます。時計の裏に数字の刻印がありますがお分かりになりますか」
あるのはわかるが、老眼で見えない・・・

「ありがとうございます。大丈夫です。文字盤の形はどうなっていますか」
文字盤の形を言葉で説明する。
どうもそれだけで分かったらしい。

「ありがとうございます。試していただきたいのですが、竜頭を回してCHRに合わせて下さい」
あわせると・・

「ありがとうございます。では竜頭を二段引いていただいて・・・・・」
言うとおりにすると、長針がぐるぐる回り出し、しばらくすると短針も回る。長針は12,短針は11で止まった。

「ありがとうございます。やはり短針がずれています」
いや〜知ってるから・・と思った。すると・・・

「では、リューズの上のボタンで調整していただけますか。押すたびに少しずつ修正されますので」
おー、と思わず声をあげてしまった。なんと内蔵された修正機能で修理が完了した。

直ったことを伝えると
「ありがとうございます」
いやーこちらこそありがとうございます。原因について聞いてみた。やはり原因は私が強い衝撃を与えたりしてしまったのだろうか。

「原因となりますと特定できません。強い磁気の場合もございますし、申し訳ございません」
いやーこちらこそ。今後も愛用させていただきますと丁寧にお礼を申し上げて電話を切った。

実は購入後6−7年目に海に入ったら時計のガラス面内部が少し曇った。水がかすかに入ったようなのだ。修理に出したらなんと無料だった。「パッキンのゴムが劣化してしまってすみません」と言われたように記憶する。内部を総て新しいものと交換してくれたのだ。

その時も、今回も「今後も絶対シチズン」と思った。

自分のは無料で直った。つぎは息子のだ。渋谷の家電量販店に行った。息子の腕時計はカンボジアで買ったチタンケースのシンプルなミリタリーウオッチ。これが1年に1回電池交換になる。毎回、量販店7階のおじさんに「電池消費が早いですね」と指摘される。

今年もいつものおじさんだった。電池交換を依頼して時計を渡すとすぐに
「この時計、何かの修理に出されました」
「いえ、こちらで毎年電池交換するだけです」
「文字盤に傷ついているのが見えますか?」
私には見えない。
「短針の軌道に沿って9時から11時あたりに傷の弧ができています」
やはり、私には見えない。
「電池消費が速いのはそれが原因でしょうか」
「その可能性ありますね」
「何度も短針動かして溝を掘っちゃえば電池がもつようになるということですね」
電池消費が速い理由がわかったような気がした。

プロには私が見えているものが手に取るように見え、私が見えないものを見て取る。
へなちょこ弾語り [2014年11月18日(Tue)]
鉄工所に来た学生たちは強制的に鑑賞させられている。
わたしが弾き語りではない。

最後の口笛がいいじゃないか。

へなちょこ弾語り=宮原良仕子さんをYouTUbeで見つけ以来、毎日のように鉄工所で聞いている。
夏は午後から夕方にかけて聴くと静かに涼むことができた。


これは1分あたりから歌が始まる。「茶摘み」がこんな良い歌だ不覚にも気づいていなかった。


夜に聞くと寂しく、落ち着いて、私の場合、集中力が増す。



学生とは「いつか鉄工所に招いてコンサートをしよう」という話になる。しかし、YouTube上だから著作権問題がクリアになっている。コンサートは難しいかもしれない。

ピンクレディーが流行った時に小3だったが、私はミーちゃん派でもケイちゃん派でもなかった。宮原良仕子さんが歌って初めて良い曲だと気づいた。

特に3:50ぐらいが特にグッとくるよ。

10年ぐらい前、電車の中で隣でゲラ校正をしているオジさんがいた。「瀬戸内少年野球団」という文字が見えた。UFOの作詞者=阿久悠だと気づいた。先生は集中していて声はかけられる雰囲気ではなかった。終点の東京駅に着き、立ち上がったところで勇気を出して話しかけた。
土居先生が好きだと話していた「あの鐘を鳴らすのはあなた(作詞 阿久悠)」についてちょっとお話した。先生は「ありがとう」と言って降りていった。数年して他界なさった。
そんなことを思い出した。
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