4月に始まった初年次教育授業。昨日が最後の「スポーツ文化ゼミナール」となった。担当する教員が全員、最後を締めくくるスピーチ。私がお話ししたのは、思い込みに支配されるということ。
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ハーバード大学でも新入生教育授業をやっているんだ。それを担当しているエイカー博士の電子書籍がたった70円ぐらいで売っていたので思わず買った。一生懸命に読み始めてしばらくして、タイトルは違うけど日本語に翻訳されていることに気づいたんだ。
損したんじゃないよ。英語の勉強になったしね、何しろ購入した電子書籍リーダーkindleのいい経験になった。
その中にこんなことが書いてあった。
ハーバード大学でも学生の記録を残している(国際武道大学もね、例えば君たちの先週レポートは総てPDF化して保存してある)。エイカー先生はハーバード大学のそんな記録を自由に閲覧できた。成功する学生、優秀なのに勉強や競争に押しつぶされてしまう学生・・様々な学生の記録を見るうちに、ある法則に気づくんだ。
多くの人は努力して「成功したら幸せになる」と思っているけど、実は「幸せになると成功する」という順番が逆の法則だ。成功する学生は勉強できることを幸せに思っている。そのことがモチベーションを高めている。
幸せは成功の成果ではなく、幸せが成功をもたらすということだ。
今朝早く、雪が積もっているのでカメラを片手に大学内を回ったらね、陸上競技部の学生がグランドで大きな雪の玉を転がしていたんだ。
「除雪作業かい?」
「はい」
「まさか2つ作って雪だるまなんかにしないよな」
「はい、もちろんです」
ってね。でもサッカー場などを回って、陸上競技場に戻ると、やはり雪だるまができていたんだよ。今朝、寒い・雪が積もっているとネガティブに捉えてしまう人と、雪だー、と楽しくなっちゃう人がいたんだと思う。後者だといい。練習終わったあとも残って雪だるま作っちゃう幸せ者は成功に近づいているのかもしれないねぇ。
われわれは、いい意味でも悪い意味でも、思い込みに支配される。
いま、アメリカでは次期大統領は誰か盛り上がっているけど、4年前、オバマ大統領になったときに変化したことがあるんだ。
7つの大学の大学院入学テストを調査したところ、オバマ候補が民主党大会で大統領候補指名受諾演説をする前と後で大きく違う結果が出たそうだ。演説前は白人に比べて黒人学生の成績は悪かったのに、演説後は黒人学生の成績が上がり白人と同程度になっていたんだ。
急に勉強したのではなく、自己肯定感や、やる気が変わったのではないかと思う。
(このビデオの2:25ごろからのところのセリフがいいね。「オバマにはできない、無理だと言われ続けてきた。オバマは偽りの希望を与えている、警戒しろと批判されてきた。しかし、言っておく。アメリカ合衆国において、希望について偽りがあったことなどない」アメリカ人じゃない私までも何か気合いが入るなぁ)
かつて黒人差別された時代には、スポーツの世界でも黒人は集中力が無い、継続力において能力が劣ると見なされ、そう思い込まされた。今では考えられないことだね。
先日、木村先生に教えてもらって『Glory Road』という映画を見た。
1960年代、女子高校のバスケットボール監督が大学で奮闘する物語。大学バスケットボールで黒人選手5人をステーティングメンバーに始めて使った監督が周りの「思い込みを壊す」実際にあった話だ。
スポーツの世界だけでなく、社会全体でよくあることだ。
根拠の無い自信を持つだけで、結果が良くなる。
ハーバード大学でアジア人の女性を集めて数学のテストをやる実験をしたそうだ。「数学の能力において、女性は男性よりも劣る」と言われてからテストをやったときと、「数学の能力においてアジア人は他よりも高い」と言われてからテストをやるときでは出来が明らかに違う。もちろん後者の成績が高い。
「根拠の無い自信」を持つべきことには、根拠があるのだ。
まずは大学で勉強できることを幸せに感ずることだ。
「大学に入学して良かったですか?」
「はいっ」と答ええられなくなったときは危機だ。私に責任があるから、研究室まで相談に来てもらいたい。
諸君に期待しています。
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終了後、松井組で
4月に撮影した写真と同じ場所、同じ位置で写真を撮影した。
一所懸命に競技力向上に励む者。
地域でのミニバスケットボール指導を始めた者。
インドネシアへ行ってスポーツ指導をしてきた者。
・・・
前進している。
10ヶ月前と外見は変わらないかもしれないが、分子レベルでは9割が入れ替わっている。別物だ。別段階だ。
ステップアップを期待している。
10ヶ月間、ありがとう。
お疲れ様でした。