2011年12月28日
御用納め 仕事納めの今日
採集されて 記念館にいたのは
この生き物はいったい何の仲間??
というような ヨウラククラゲです
ヨウラククラゲ
クラゲといえば傘と触手からなる体を思い浮かべますが・・・
このクラゲはおなじみのミズクラゲやアンドンクラゲ、カツオノエボシなどとは
ずいぶんと違っています
まるで、体節構造のような繰り返し構造と
中心を貫く 消化管のような線 先端が黒い
体からこぼれ出たようなオレンジの粒々のつながり がみとめられます
環形動物(ミミズやゴカイの仲間)にもみえますし、ウミタルなどの仲間にも似ている
クラゲガイドブック (阪急コミュニケーションズ 並河洋/楚山勇写真)でヨウラククラゲをみると・・・
透明な 泳鐘部 と 同じ長さでやや太い 栄養部 からなる
泳鐘部は12角柱
栄養部の白と紅色の塊は 幹群の一部で栄養体や生殖体などの集まったところ
それぞれの幹群からは 触手が長く伸びている
・・・と書いてあります
「泳鐘部」「幹群」「栄養体」「生殖体」・・・
専門用語が並んでいます
今回のは15p程の長さがあり、ヨウラククラゲとしては大きい個体のようです
そして 本州太平洋沿岸ではふつうにみられる(!!)クラゲだということです
海は面白いです
以下、並河先生の本からクラゲとクラゲに似た生物の分類です
刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 根口クラゲ目 十文字クラゲ目
箱虫綱 立方クラゲ目
ヒドロ虫綱 花クラゲ目 軟クラゲ目 淡水クラゲ目 硬クラゲ目 剛クラゲ目 管クラゲ目
有櫛動物門 有触手綱 フウセンクラゲ目 カブトクラゲ目 オビクラゲ目
無触手綱 ウリクラゲ目
クラゲに似て非なる生物
脊索動物門の タリア綱 サルパ目 ウミタル目 ヒカリボヤ亜綱
軟体動物門 腹足綱の異足目
ちなみに おなじみのクラゲがどこに分類されているか調べてみると・・・
ミズクラゲは鉢虫綱の旗口クラゲ目
エチゼンクラゲ(以前大量発生して話題になった)は同じ鉢虫綱の根口クラゲ目
アンドンクラゲ(三崎でもこれがでると泳ぐのはおしまい、刺されると危険)は箱虫綱の立方クラゲ目
カツオノエボシがこのこのヨウラククラゲと同じヒドロ虫綱の管クラゲ目です
ほかにヒドロ虫綱では
昨年採集されたギンカクラゲが花クラゲ目
ノーベル賞で話題になったオワンクラゲは軟クラゲ目 です
北隆館の図鑑には ヨウラククラゲを
「体は小片を集めて作った精巧美麗なガラス細工の胡瓜を思わせる」
とあり、名文だなと思いました
一部、体から外れた透明な泳鐘部と思われる破片が 盛んに収縮運動をしながら泳いでいました
このクラゲは群体です
ヨウラククラゲ
Agelma okenii Eschscholtz
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 管クラゲ目
分布:本州太平洋沿岸で普通にみられる
これまでの最高は13cm
参考:1)並河洋/楚山勇写真 クラゲガイドブック 阪急コミュニケーションズ
2)北隆館 新日本動物図鑑 上管