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海の自然観察会を基盤とする沿岸環境保全の取組み
 東京大学三崎臨海実験所は、神奈川県の三浦半島西南端、三崎町にある海洋生物学の研究教育施設です。三崎は黒潮に乗ってさまざまな生物がやって来る生物の宝庫です。
 2005年度〜2008年度、東京大学臨海実験所は日本財団助成事業に採択され、自然観察会をはじめとする海と海に棲む生物に関する様々な事業活動を積極的に実施しました。
 このブログでは、2009年度以降も自然観察会等、引き続き社会活動に取り組む様子などをお伝えします。また、豊かな自然環境に囲まれた三崎臨海実験所のことなども紹介します。
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120123 河津桜 (三崎口)[2012年01月28日(土)]
2012年1月28日

今朝のNHKラジオ で 三浦市の観光案内が流れました
『城ケ島の水仙まつり』 『三浦海岸桜まつり』・・・
三崎はまだまだ寒いですが 草花はもう早い春の訪れを知らせてくれています


臨海実験所に一番近い駅
三崎口のバス停周辺に 植えられた河津桜は 各樹にほんの数輪づつ 
気の早いつぼみが開いています


まだ 開花は ほんの数輪
河津桜(三崎口駅)


三浦海岸桜祭りは 2/11〜3/11の1ヶ月間です 三浦市のHPはこちら☞
Posted by 東京大学臨海実験所 at 12:45 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
120122 スイセン[2012年01月27日(金)]
2012年1月22日
大森さんから 三崎臨海実験所内に咲く スイセンの写真をいただきました


スイセン


臨海実験所 所内では 昨年12月から 
スイセンが咲き始め、 よい香りを放っています

この写真、逆光で撮影され
花弁が透き通るようにきれいです

所内では この 一重(一重)の水仙のほか
八重、 もう少し白くて小さな花、全体が黄色など
現在4種類の水仙が見頃です





臨海実験所のある油壺からは バスでもいける城ケ島では・・・

1月29日(日)と2月12日(日)の10〜15時 
第11回城ヶ島水仙まつり きやっせー城ケ島 水仙まつりスタンプラリーさざえのつかみ取りが当たるガラポン大抽選会!!が 開かれます 

1月19日には ウツボで町おこし(?!)
2月12日には 新わかめしゃぶしゃぶ試食 というイベントも同時開催とのことです

神奈川観光情報サイト は こちら →
Posted by 東京大学臨海実験所 at 14:34 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
120111 ウミウ[2012年01月11日(水)]
2011年1月11日
 ウミウ

浦野先生から ウミウの群れの写真をいただきました


ウミウのの群れ


いつも、記念館うらでは仕事をしているのに、
対岸に こんなに ウミウが来ていたなんて
気がつきませんでした
みな それぞれに 羽毛の手入れに余念がありません

場所は、記念館の対岸、名向の先 です

ありがとうございました


Posted by 東京大学臨海実験所 at 19:00 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)
120104 センリョウ・マンリョウ[2012年01月06日(金)]
2012年1月4日
仕事始め
本年もよろしくお願いいたします

 
 センリョウ(臨海実験所宿泊棟庭)    マンリョウ(某家の鉢植え)

お正月の生け花で 赤い実の「センリョウ」という枝物がよくつかわれます
臨海実験所内では 宿泊棟の庭に赤い実がきれいです
「マンリョウ」 という やはり赤い実の植物とともに
千両・万両・・・名前がおめでたいので 縁起物とされています


ところで・・・なんと・・・おめでたいことに

臨海実験所の海で、昨年くれから新年にかけて
センリョウウミウシとマンリョウウミウシが採集されました

ウミウシ界にも 千両・万両 ってのがいるんですね(!!)


センリョウウミウシ



マンリョウウミウシ


どちらも、植物の赤い実のプツプツに似て
背中一面 プツプつの突起でおおわれています
マンリョウウミウシのプツプツの方が 若干立派


今年は三崎臨海実験所にも いいことがたくさんありますようにと
願わずにはいられません
おめでたい 千両と万両でした





センリョウウミウシ Hoplodoris bifurcata (Baba,1993) 
 裸鰓目 ドーリス科 
 分布:西太平洋
 大きさ:60mmに達する
  体地色は褐色は黄褐色で、両触角と鰓の間に暗渇色や赤褐色の色帯がある。
 背面が突起でおおわれるがマンリョウウミウシより小さい

マンリョウウミウシ Hoplodoris arumata (Baba,1993) 
 裸鰓目 ドーリス科 
 分布:本州
 大きさ150mmに達する
  体地色は半透明な淡褐色や赤褐色で、暗褐色の斑紋がある。
  背面は大小の突起におおわれる。この突起は基部が太く、途中で一旦くびれ
 先端が瘤(こぶ)状になり、この瘤が暗紫色。
 突起は半透明の褐色で の基部は不透明な白い輪に囲まれることがある。
 突起が融合することもある
 (健康サンダルとよばれている・・・ともかいていありました・・・ふ〜む 確かに似ています・・・が踏まないで!)  




参考:中野理枝 本州のウミウシ 
ウミウシ生きている海の妖精 加藤昌一 誠文堂新光社
Posted by 東京大学臨海実験所 at 18:28 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111228 ヨウラククラゲ[2011年12月28日(水)]
2011年12月28日 
御用納め 仕事納めの今日 
採集されて 記念館にいたのは
この生き物はいったい何の仲間??
というような ヨウラククラゲです



ヨウラククラゲ


クラゲといえば傘と触手からなる体を思い浮かべますが・・・
このクラゲはおなじみのミズクラゲやアンドンクラゲ、カツオノエボシなどとは
ずいぶんと違っています

まるで、体節構造のような繰り返し構造と
中心を貫く 消化管のような線 先端が黒い
体からこぼれ出たようなオレンジの粒々のつながり がみとめられます
環形動物(ミミズやゴカイの仲間)にもみえますし、ウミタルなどの仲間にも似ている

クラゲガイドブック (阪急コミュニケーションズ 並河洋/楚山勇写真)でヨウラククラゲをみると・・・

 透明な 泳鐘部 と 同じ長さでやや太い 栄養部 からなる
 泳鐘部は12角柱
 栄養部の白と紅色の塊は 幹群の一部で栄養体や生殖体などの集まったところ
 それぞれの幹群からは 触手が長く伸びている

・・・と書いてあります

「泳鐘部」「幹群」「栄養体」「生殖体」・・・
専門用語が並んでいます
  
今回のは15p程の長さがあり、ヨウラククラゲとしては大きい個体のようです
そして 本州太平洋沿岸ではふつうにみられる(!!)クラゲだということです

海は面白いです

以下、並河先生の本からクラゲとクラゲに似た生物の分類です


刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 根口クラゲ目 十文字クラゲ目
        箱虫綱 立方クラゲ目
        ヒドロ虫綱 花クラゲ目 軟クラゲ目 淡水クラゲ目 硬クラゲ目 剛クラゲ目 管クラゲ目

有櫛動物門 有触手綱 フウセンクラゲ目 カブトクラゲ目 オビクラゲ目
        無触手綱 ウリクラゲ目

クラゲに似て非なる生物
 脊索動物門の タリア綱 サルパ目 ウミタル目 ヒカリボヤ亜綱
 軟体動物門 腹足綱の異足目



ちなみに おなじみのクラゲがどこに分類されているか調べてみると・・・

ミズクラゲは鉢虫綱の旗口クラゲ目
エチゼンクラゲ(以前大量発生して話題になった)は同じ鉢虫綱の根口クラゲ目

アンドンクラゲ(三崎でもこれがでると泳ぐのはおしまい、刺されると危険)は箱虫綱の立方クラゲ目

カツオノエボシがこのこのヨウラククラゲと同じヒドロ虫綱の管クラゲ目です
ほかにヒドロ虫綱では 
昨年採集されたギンカクラゲが花クラゲ目
ノーベル賞で話題になったオワンクラゲは軟クラゲ目 です



北隆館の図鑑には ヨウラククラゲを
「体は小片を集めて作った精巧美麗なガラス細工の胡瓜を思わせる」
とあり、名文だなと思いました

一部、体から外れた透明な泳鐘部と思われる破片が 盛んに収縮運動をしながら泳いでいました
このクラゲは群体です



ヨウラククラゲ Agelma okenii Eschscholtz
 刺胞動物門 ヒドロ虫綱 管クラゲ目
 分布:本州太平洋沿岸で普通にみられる
 これまでの最高は13cm


参考:1)並河洋/楚山勇写真 クラゲガイドブック 阪急コミュニケーションズ 
    2)北隆館 新日本動物図鑑 上管
Posted by 東京大学臨海実験所 at 17:00 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111214 ホンコンドウダン[2011年12月14日(水)]
2011年12月14日
ホンコンドウダン


ホンコンドウダンが咲きました
小石川植物園からきた ツツジの仲間 


ホンコンドウダン  花の直径約2p

 
ドウダンツツジという樹があります
春早く 白いスズランのような小さな花が
葉よりも先に 樹一杯に咲く
秋は紅葉が美しい
よく 生垣や庭木につかわれる
あの
ドウダンツツジを縦横2倍に大きくして 色づけた感じです
一昨年は 花をつけることが無く
昨年開花しました

ことしは、台風15号で 倒れてしまい
葉も落としてしまったのを おこして 紐でひっぱっておいたもの

やっと 半数ほどの枝先に ちらほらと開花
花には蝋(ロウ)のような光沢があります

ちょっと 下したから 覗いてみました・・・


ホンコンドウダン Enkianthus quinqueflorus
 ネットでいくつかのサイトを検索したところ・・・
 英名:Chinese New Year Flower 
 中国原産 中国では 旧正月に咲く 自生地では減っている
 三崎のはピンクシャンデリア という園芸品種かもしれません
 

1993年小石川植物園から分譲された植物目録にある学名は 
Enkianthus quinqueflorus
Posted by 東京大学臨海実験所 at 16:42 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111205 ツヅレウミウシ[2011年12月14日(水)]
2011年12月5日
ツヅレウミウシ


潜水調査で採集されたウミウシから 3種目は ツヅレウミウシ
なんとも 不思議なウミウシです
大きさ名5p程
待つこと数分、触角と鰓が出てきてやっとウミウシらしくなったところで撮影




ツヅレウミウシ

頭が右、触角が見えます 
こん棒状の触角の付け根には触角鞘
全体的にザラザラいぼいぼ ちょっと触ってみたら柔らかく堅かった



 
後方右から 立派な鰓越しに
体の右側面に 凹んでいる 両性生殖門が見えます

同じドーリス科には
サンシキウミシ、クモガタウミウシ、ヤマトウミウシ(イソアワモチに似た…)などがいます
思わずなんですかこれ・・・と聞いてしまった奇妙な印象のウミウシでしたが
こうして写真で見直すと 不思議な美しさもある

図鑑には灰白色の個体がのっていて、
これ 写真を見ながら調べていたら名前にたどりつかないかもしれない


ツヅレウミウシ Discodoris lilacina (Gould,1852)
 裸鰓目 ドーリス亜目 ドーリス科 ツヅレウミウシ属
 分布 インド・西太平洋
 120mmに達する
 地の色は灰白色から淡い褐色。地と同色の触角と鰓葉
 外套膜上には褐色から黒色の大小のシミ状の斑紋が散在し
 微細な芥子粒状の顆粒状突起に覆われる
 腹面に多数の褐色小班
 浅所、転石下などで通年みられる

参考:中野理枝著 本州のウミウシ〜北海道から奄美大島まで〜
   加藤昌一編 ネイチャーウォッチングガイドブック ウミウシ 生きている海の妖精 誠文堂新光社
   北隆館 新日本動物図鑑〜中〜
 

<a.h>
Posted by 東京大学臨海実験所 at 12:56 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111205 コノハミドリガイ,ヒロウミイウシ[2011年12月12日(月)]
2011年12月5日
技術職員の皆さんと大森さんは潜水調査です
オオモンカエルアンコウが採れた同じ日に採集されたウミウシから
2種をご紹介します


初夏から夏の実習でもとれていた コノハミドリガイ
ずいぶんと大きくなっています 5pはあるでしょうか

かけ流し水槽には さらに数匹が ゆったりと動き回っています
三崎には一年中いて しかも 冬の方が大きい個体がいるようです
(この辺り、図鑑の記述と違う・・・)

生物実習では この コノハミドリガイやヒラミルミドリガイ、ミドリアマモウミウシは
「盗葉緑体」というテーマで紹介されました
これらのウミウシ
からだを、ムギュっとつぶして(生きたまま観察でき、その後復活する)顕微鏡で見ると
食べた葉緑体が体内に見られます!!
葉緑体は消化されずに胃から中腸腺内で数か月とどまり
光合成をする 
褐虫藻と共生するサンゴや海綿とはまた違ったしくみ
(遺伝子・・・特に核の遺伝子との関係なんかはどうなっているんだろう)
葉緑体を盗んで光合成する
実に興味深いです


上の方に ちょこっと写っているっている7o程のウミウシは・・・
 







ピントが甘くて申し訳ありません

ヒロウミウシ

ピンク色の体にぐるりとついている突起もピンク
突起の先の白が少しかたくさんかは個体差があるそうです
左の真上に出ている白くない2本が触角です
鮮やかで かわいらしいですね
この個体はまばらな2列目の突起があるようです 
鰓は写真でははっきり確認できませんが 薄ピンク色のものがそれでしょうか
ピンクのコケムシを食べるそうで、このいろはコケムシからもらった色なのでしょうか??



 
こんな ウミウシに出会えるなんて 
こんな ウミウシが住んでるなんて
三崎の海って すばらしいです


コノハミドリガイ Elysia ornata (Swainson,1840)
 嚢舌目 ゴクラクミドリガイ上科 ゴクラクミドリガイ科 
 分布:カリブ海,インド・西太平洋の熱帯域 
 通常10〜25mm
 貝殻を欠く 側足は葉状で周縁は波打つ 黒線の内側がオレンジ色 
 地色は緑色、濃緑色、黄色、白色と変異に富む
 ハネモ属(Bryopsis)の緑藻類を食べる

ヒロウミウシ Okenia hiroi  (Baba,1938)
 裸鰓目 ドーリス亜目 ネコジタウミウシ科
 分布:北海道以南,香港
 外套膜の周縁に突起がぐるりと並ぶ。通常一列で2列目があることもある
 背面中央にも突起があり、その後方に先端までピンク色の鰓がある
 ピンク色のコケムシを食す
 
 






参考:中野理枝著 本州のウミウシ〜北海道から奄美大島まで〜 株)ラトルズ 

Posted by 東京大学臨海実験所 at 16:13 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111208 イソシギ[2011年12月09日(金)]
2011年12月8日
イソシギ


浦野先生撮影の写真で イソシギをご紹介します

「イソシギは胴網海岸でよく見かけます。
夏の間は、まったく姿を見ていないので、
冬を油壺で過ごしているように思います。
昨年暮れから今年の春先にもよく見ました。」
というコメントをいただきました




イソシギ 
 全長:20cm スズメとムクドリの中間の大きさ。
 腹の白が肩先に切れ込んで見える。
     日本野鳥の会HP BIRD FAN より

〈a.h〉
Posted by 東京大学臨海実験所 at 11:54 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
111208 イソヒヨドリ[2011年12月08日(木)]
2011年12月8日
イソヒヨドリ



 
イソヒヨドリ オスの成鳥です
 

午後からあいにくの冷たい雨
三崎も冬の到来です

冬は落葉樹の葉が落ちて、野鳥観察には良い時期です
しばらく お休みしておりましたが
ふたたび、浦野先生にいただいた写真で 三崎の自然ををご紹介します

頭から背にかけての青色、腹側は赤茶色
イソヒヨドリ オスの成鳥です

記念館うらの海辺で作業をしていると、頭の上から すんだきれいな鳴き声が
聞こえてくることがあります イソヒヨドリです
建物の屋上のヘリから上半身を覗き込むように見せて 鳴いていたりします

この写真は名前の通り
磯にいたイソヒヨドリをとらえた一枚
浦野先生からは
「イソヒヨドリは荒井浜の壊れた桟橋近くでよく見かけます。
イソヒヨドリは、イソシギよりかなり警戒心が強く、近寄って
写真を撮ろうとするとサッと逃げられてしまいます。そのうち
フィールドスコープを持ってきて、撮ろうかと考えています。 」

とのコメントをいただきました

先日も先生が近くでカメラを構えていると知らずに、
海藻の採集にむちゅうになってずかずかと 磯を歩いて、鳥を逃がしてしまい
申し訳ないことをしてしまいました

先生 写真ありがとうございました。


イソヒヨドリ 
 大きさはムクドリくらいの全長25cm
 雌は全体にこげ茶色
 海岸の磯や堤防に住む
 市街地のビル街で見られることもある
 さえずりはオスもメスもツツピーコーと澄んだ声 
                以上 日本野鳥の会HP BIRD FAN より抜粋

  
<a.h>

Posted by 東京大学臨海実験所 at 17:14 | 三崎の自然あれこれ | この記事のURL | コメント(0)
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