映画「沈黙」 [2017年02月25日(Sat)]
遠藤周作氏の小説「沈黙」の映画が上映されて観に行きました。
小説のイメージ通りの作品と感じた。監督がマーティン・スコセッシという方で、アメリカ人。とっても静かな情景と古い日本の香りが感じる映像で、妙に落ち着きましたよ。 そして、遠藤周作氏が投げかけた究極の選択の「信仰を貫くこと」と「信者を救って転ぶこと」・・・・。どちらにしても、地獄であることには間違いない・・・。 私が、17世紀の日本で切支丹であれば、どのような行動をとるだろうかと考えさせられた。 身体的な苦痛には耐えられなく、意志弱いキチジローと同じように何度も踏み絵をするだろう。そのたび、自分の足りなさにさいなまれることになるのではないか。 一般的に社会では、意志の強い人が向上心があり尊敬され、意志の弱い人には軟弱といわれ排除される。しかし、生まれながらの性格はどうしようにもない。 小説・映画を観て「意志が強いとか意志が弱いとか」ということではなく、人が精一杯 生き抜くことに大きな価値があり、神様を信じようと信じないとかかわらず、沈黙しているsomething=神の存在しているのだということを・・・・。 |