CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 波照間カニある記 | Main | 黒島カニある記»
プロフィール

さんの画像
メニュー
<< 2012年05月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新記事
リンク集
最新コメント
凸凹家 凸担当
クルマエビ (12/29)
藤田喜久
ヤシガニ条例 (11/14)
凸担当
ヤシガニ条例 (11/14)
tinbergen
ヤシガニ条例 (11/13)
凸担当
宮古 (11/06)
パパイヤ
海のひまわり (07/04)
凸担当
皆既月食 (06/23)
少佐
公設市場のヤシガニ (05/04)
凸担当
日帰り宮古 (02/19)
久米島博物館の写真展: みどころなど [2011年08月04日(Thu)]
 2011年7月23日〜9月11日まで(会期延長することになりました)、久米島博物館にて、写真展(企画展)「久米島の川と海の生き物展−KUMEJIMA2009と久米島応援プロジェクトによる生物調査の結果から−」が開催されています。今回は、この写真展の紹介をしたいと思います。
 この写真では、2009年に久米島で行なわれた国際海洋生物合同調査KUMEJIMA2009と現在久米島で展開されている久米島応援プロジェクトの現地調査の過程で発見・採集された様々な生物を120点を超す写真と20点以上の標本で紹介するものです。




 会場は、久米島博物館の講堂と特別展示室を使用しています。生物の造形美を見て欲しいと思ったので、キツキツの展示はせずに、ゆったりと写真を展示してあります。写真はあえて生態写真をつかわず、黒バックで統一していますので、見た目も美しいと思います。まぁ個人的にゴチャゴチャ写真を貼るのは嫌いなんですよね。
 入り口には、久米島の固有種である、クメジマオオサワガニとクメジマミナミサワガニの生体展示があります(*生物ですので、状態によっては見られない事もあるかもしれません)。




 KUMEJIMA2009の展示の方は、主に未記載種(=新種)と日本初記録種をメインに展示を作成していますが、標本展示の方は珍しい種や、「久米島」の名をもつ種を中心に展示しています。クメジマドウクツガザミやクメジマオトヒメエビの有名どころの標本ももちろん展示してありますし、近々名前がつく予定の「クミショウグンエビ(仮称)」や「ニチリンウミシダ(仮称)」の標本も展示してあります。動物学における標本の重要性や、動物の名前についての解説も少ししています。




 久米島応援プロジェクトの展示の方は、プロジェクト活動の説明や様々な活動の成果を展示してあります。こっちのほうは全ての展示を僕が作った訳ではありませんので、統一感は少しないですけど、内容的にはバラエティに富んでいると思います。僕は、川の生物の写真とその解説、久米島の河川環境が抱える問題(河川構造物、赤土、外来生物)などについてのパネルを作成しました。川の生物については、写真だけでなく、手に取ってみれる生物標本なんかもあります。




 DVD上映コーナーやホットニュース(HOT NEWS)のコーナーもあります。昨年から今年にかけて、マスコミに大きく取り扱われたナンハナリのヤセミドリイシ大群集海産のヌマエビ類などを紹介しています。こうしてみると、僕、結構プロジェクトに貢献してるなぁ(誰も褒めてくれないけど)。生き物の力、思い知ったか!
 さて、DVDの方は、COP10で使用するために久米島応援プロジェクトで作成したものを流しています。8分ほどの内容で、島の自然の豊かさと島が抱える環境問題をとても分かり易く紹介しています。


 今後も幾つか関連イベントを行なう予定です。正式なアナウンスがあり次第、こちらでも紹介します。

<関連イベント>
1. 2011年7月30日「夏休み子ども体験学習教室: オーハ島イノー観察会(海浜散策)
2. 2011年7月31日「夏休み子ども体験学習教室: 魚を学ぶ!食べる!
3. 2011年8月26日 久米島応援プロジェクト講演会&イベント
4. 2011年8月31日 久米島応援プロジェクト講演会「エビ・カニから見た久米島」
5. 2011年9月初旬 久米島の小学校対象の展示解説会
久米島カニある記2011: (11) 魚を学ぶ!食べる! [2011年08月01日(Mon)]
 2011年7月29日〜8月1日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 2011年7月31日は久米島博物館主催の「夏休み子ども体験学習教室」の2日目でした。「魚を学ぶ!食べる!」ということで、MAREプログラムの「魚!サカナ!さかな!」をベースにして、さらに魚の解剖、捌き方講習、料理まで行なうというとても豪華な構成にしました。「食べる」というところまでやるには、色々なハードルもあるのですが、趣旨を理解していただいた久米島博物館、友人の漁師(海人)達、保護者のみなさんのおかげで、楽しいイベントになったと思います。
 左写真は、MAREの一シーンです。沢山の魚の写真を見ながら魚の体のつくりについて、少しずつ注目させるようにしています。




 これもMAREの一シーン。今回は参加者の人数を考えて、実物の魚を4種用意しました。それぞれの魚の体の形、ヒレの形、口や歯の様子、体の色、などについて、観察を深めています。ワークシートや観察ポイント資料などがあるので、効率的に魚の体を観察することができます。また、3〜4人の小グループごとに魚を観察するので、子ども同士の議論もできます。座学だけで魚の勉強をすると大変なので、MAREには色々なハンズオンアクティビティが含まれているので、長時間でも意外に集中力が続くのです。




 MAREをひととおり終えたら、観察した魚を用いての解剖と調理の実習をしました。解剖した魚は、内蔵や胃内容物などの観察をした後に、料理の材料にしました。さらに、一昨日(7月29日)に獲って来たばかりのたくさんの新鮮な魚も用いて、サポートに来てくれた2人の漁師直伝の「魚の捌き方講習」もしました。海人直送(というか獲ったばっか)の魚なので、とても新鮮です。参加した子ども達は、最低ひとり1匹づつは魚をさばき、そしてそれを最後に唐揚げ(&沖縄風てんぷら)にして食べました(大人たちはこっそり刺身でも食べていたのですが...)。講座を見ていた保護者のお母さん方がたも一緒になってとても楽しい時間が過ごせました。 

 解剖などは最近の学校の授業では減って来ているので、子ども達の食いつきは最高でした。MAREをやっているときは「絶対に触らない!」とか「生臭い」と言っていた子ども達も全員が「自主的」に魚をさばきました。また、やはり実物を用いた教育を超える教育プログラムはないかなと思わせられる一瞬でした。今回のような講座は、以前にも宮古島総合博物館にて同様の講座を行ったことがあります。以前、東京での環境教育関係のあつまりで、宮古での講座のことを話したら、「(たぶん、親とかがあまり五月蝿く言わない)沖縄だからできることだ」とか「解剖なんかしたら残酷って言われるよ」とかいろいろ言われて悲しい思いをしたことがありますが、「そんなことばっか言ってるから、頭でっかちな子どもが増えるんだよ。生きる力を教えるのも教育だろう。」とずっと思っていましたので、今回あたらめて実施してみて、やはり素晴らしい内容だと心から思いました。 
 夜は協力してくれた漁師たちと飲みましたが、割とクールに子ども達と接していた海人が「とても楽しかったので、捌き方教室だけでもまたやりたい」と嬉しそうに言っていたのがとても印象的でした。
久米島カニある記2011: (10) オーハ島 [2011年07月31日(Sun)]
 2011年7月29日〜8月1日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 2011年7月30日は久米島博物館主催の「夏休み子ども体験学習教室」の初日でした。「オーハ島イノー観察会(海浜散策)」ということで、昼過ぎから久米島の南西にあるオーハ島に渡りました。オーハ島はつい先日まで人が住んでいましたが、今は残念ながら無人の状態になってしまっているそうです(世帯はあるんだったかな?)。久米島とオーハ島の手前にある奥武島には橋がかかっていますが、奥武島とオーハ島との間には橋がないので、通常は渡ることができません。大潮の干潮の時間帯であれば、少し濡れる程度で渡る事もできます。
 奥武島とオーハ島の間の海の環境は海草藻場の広がるほとんど干潟のような感じでしたので、安全かつ楽しく遊ぶことができました。


                 オーハ島上陸記念写真
久米島カニある記2011: (9) ナイト [2011年07月30日(Sat)]
 2011年7月29日は、午前中に沖縄島での観察会の講師をこなし、そのまま空港へ直行。久米島に入りました。で、久米島博物館によって、7月30〜31日に行なわれる「夏休み子ども体験学習教室」の打ち合わせをしました。僕が講師を努めます。で、夜はナイトダイビングに行きました。体験学習教室の2日目は、「魚を学ぶ!食べる!」のイベント内容で、そこで使う魚をとるのを久米島の友人の海人たちにお願いしていていたのです。僕はついていって、魚ではないものを探していました。




 この日の最大の成果がコレ。トラフクモヒトデOphioplocus giganteus Irimura & Yoshino 1999です。ちゃんと標本として現存する数はおそらくこれを含めて世界で5個体だろうと思います。そのうちの3個体は僕が採集したことになります。久米島からは初記録となると思います。すでに琉大の風樹館には2個体あるので、久米島博物館に登録・収蔵してもらおうかな。生態写真はもってなかったのでとても嬉しいです。久米島のナイトダイビングは面白いです。


久米島博物館の写真展(企画展) [2011年07月23日(Sat)]
 2011年7月23日、つまり今日から、久米島博物館で写真展(企画展)「久米島の川と海の生き物展−KUMEJIMA2009と久米島応援プロジェクトによる生物調査の結果から−」が開催されます。
 いやー、準備、マジ間に合わんと思ったよ。直前に番組収録が入ったりして、準備も、睡眠もまったくできず、21日に久米島入りしてから昨夜まで1時間しか寝れんかったです。サワガニ類も獲りにいったし、なんとか形にすることはできました。
 昨夜はとりあえず準備が終わってお疲れということで、久米島で調査をしていた知り合いの岡山大学の先生グループや馴染みの海人と合流して焼き肉を食べにいきました。栄養補給、っうかこれがこの日最初の食べ物でした。
 それで、写真展の広報用ポスターは結局これになりました。やっぱそうだよね。
久米島カニある記2011: (8) 水辺の小わざ講演会 [2011年07月13日(Wed)]
 2011年7月7日〜9日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 2011年7月8日は、午後から徳島大学の浜野龍夫先生が到着されました。夜に「安価に河川生態系を守る 水辺の小わざ」の講演会をしていただきました。僕も参加している「久米島応援プロジェクト」の連続講座の位置づけでの講演会でした。久米島応援プロジェクトは、「地域活性化に貢献する南西諸島の生物多様性保全モデル活動の展開と普及を図る取り組み」ということになっていて、コア活動として、様々な視点からの赤土流出防止策を行なっています。もちろんそれはとても重要なことですが、河川域における生物多様性保全を考えるとき、さらに河川構造についても考えておく必要があると思います。沖縄の河川生物の多くは、通し回遊性の生活史(川だけでなく、海でも生活する時期がある)を有していますので、回遊を妨げる河川構造物(堰やコンクリ護岸など)の改善がなければ「多様性を保全する」のは困難であると思われます。ということで、その道の大家である浜野先生にぜひとも講演をお願いしたいと考えていたのです。とりあえずは、久米島の方々に河川改修について考えていただけるきっかけになったと思いますので、今後の展開に期待したいと思っています。


 
 講演前に儀間川の様子を見る浜野先生。儀間川の河川構造物についてひととおり見ていただきました。夕方に久米島入りされ、夜に講演をするまでのごく短時間の視察でしたが、先生は早速講演に使っていました。問題箇所を写真にとり、「水辺の小わざ」で改修するイメージを提示されていました。こういうフットワークの軽さはさすがですね。また、ちょうど夕立後だったので、赤土が流出する様子も見ました。赤土と河川構造物、両方の対策が効果的に進むことを願っています。
久米島カニある記2011: (7) 夜光貝と寄生虫 [2011年07月11日(Mon)]
 2011年7月7日〜9日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 昨日ブログで取り上げた七夕ダイブですが、本当の目的は7月23日から久米島博物館にて開催される写真展(企画展)「久米島の川と海の生きもの展」で展示する生物の採集のためでした。2009年11月に久米島で行なわれた生物多様性調査「KUMEJIMA2009」では、多種の未記載種、日本初記録種、その他レア種などが発見されました。展示会では出来るだけ多くの写真を展示したいと思っているのですが、ネタ的に絶対に紹介したい生物がいました。

 それがコレ。実はこのヤコウガイ(夜光貝)の中に、謎の寄生虫(未記載のカイアシ類)がいたのです。この寄生虫は、カイアシ類研究者によって記載論文が執筆され、もうすぐ出版されます。で、その研究者は、このヤコウガイに寄生するカイアシ類の学名(種小名)に、この写真の漁師の名前を献名したのです。ヤコウガイの寄生虫を探すためにヤコウガイをさばいているのが、その漁師です。多数の寄生虫をゲットし、顕微鏡写真を撮影しました。どんな寄生虫なのかは、久米島博物館で紹介します。
久米島カニある記2011: (6) 七夕ダイブ [2011年07月10日(Sun)]
 2011年7月7日〜9日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 7月7日は最終便で久米島入りしました。7月7日は七夕ですので、僕にも何か良い出会いがあるかと思い、ぜひともナイトダイビングをしたかったからです。で、仲良しの漁師にお願いして夜潜りに連れて行ってもらいました。小さな個体だったのでプロポーションとかの印象とかは大分異なりますが、おそらくコブセミエビだと思われます。このエビ、水族館やセリでは見る事もあるのですが、初めて海の中で見ました。良い出会いがあって良かったです。
久米島の川と海の生きもの展 [2011年07月05日(Tue)]
 講義、出張、打ち合わせ......天気がいいのに面倒仕事ばっか...
 .....の合間に、今月末から久米島博物館にて開催される写真展(企画展)「久米島の川と海の生きもの展」の準備を進めています。

 本番で使う写真の選定や解説資料の作成を雑務の合間、合間を見つけてはコツコツやっています。昨日は、広報用のポスターをつくってみた。2種つくってみたけど、どっちも結構お気に入り。こういう作業は楽しいね。

 久米島には、ここ3年くらい「KUMEJIMA2009」や「久米島応援プロジェクト」で通っていて、とてもお世話になっています。研究上なかなか良い成果も挙げているので、恩返しになっているかどうか分かりませんが、島の自然の「力」をぜひ地域の方々に知ってもらいたいと思っています。
久米島の講演会 [2011年06月28日(Tue)]
 2011年7月8日に久米島にて講演会があります。久米島応援プロジェクトの連続講座で、徳島大学の浜野龍夫先生をお招きし、河川改修についてのお話をしていただきます。浜野先生とは日本甲殻類学会に初めて参加したときからお世話になっておりますが、ここ数年は安価にできる河川改修の研究・活動を精力的になされていて、「水辺の小わざ」という本も出版されています。
 沖縄の河川環境とそこに棲む生物を考えるとき、赤土の問題はもちろんですが、他にも、河川構造物(ダムや堰など)や外来生物もかなり真剣に考える必要があります。久米島でもしかり。というわけで先生に講演を依頼したところ、ご快諾いただきました。僕ももちろん参加します。興味のある方はぜひご参加ください。ついでに久米島に宿泊して、美味しい海の幸を堪能し、ちょっと観光して帰られては如何でしょうか?久米島は良いところですよ。




hamano.pdf
 
 資料をじっくり見たい方は、左をクリック!