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藤田喜久
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モズク [2011年12月26日(月)]
 2011年12月17日〜19日は久米島に行っていました。
 その際、なじみの海人からモズクの種付けの様子を見せてもらいました。大学の講義でも沖縄の水産資源について取り上げているので、その際に使う写真が欲しかったのです。

 島にあるモズクの種付け施設の水槽には網が沢山入っています。ここに母藻となるモズクを入れ(右下写真)、胞子をはかせて網に付かせます。時折様子を見に来ては、網をひっくり返したり、網への付着状況を確認したり。他の業務の合間を見て、手間暇かけた作業が続きます。



 網にモズクが着いてきたら、これを海に設置します(網出し)。まずは海草藻場に設置し(中間育苗)、そこである程度伸びてきたら、本畑へ沖出しして、収穫を待つ訳です。中間育苗でも網を被う砂や海草・海藻などの掃除をします。これも以前観させてもらったのですが、手間のかかる作業ですね。
 今年の沖縄は12月の日照時間がとても少ないので、野菜などが大変だという話を良く聞くのですが、モズクも同様だそうです。
 普段、なにげなく食べるモズクですが、海人達が丹精込めて作っています。
久米島:リブリーザーの実戦投入 [2011年12月06日(火)]
 2011年12月4日〜6日は久米島に行っていました。
ナンハナリのサンゴ群集のモニタリング調査が主目的でした。このモニタリングは、地元のダイバーと海人によるナンハナリサンゴ調査会によって、今年の10月から開始しました。今回は、来月を第1回目本調査を控え、ラインとコドラートのチェック、記録方法の現地説明を行ないました。今回はリブリーザーで潜水してみて、その優位性を体験してみたのですが、素晴らしいです。水深20〜35mの場所に設置した3本の50mラインのコドラート撮影が1回の潜水ですべて出来、しかも減圧は5分という短さ(しかも浮上中に消える程度!)。
 ついでにリブリーザーで洞窟にも入ってみましたが、水深39mの洞窟内に50分いても、減圧は十数分しかでないです。ゆっくりと観察することができるし、エアがほとんどでないので、洞窟内がかなりクリアなままです。凄いですねぇ。コレは使えるなぁ。下の写真はそのとき撮影したクメジマオトヒメエビのペアです。久米島では普通にいますね。

 
久米島うまいもん: (4) やん小〜 その2 [2011年11月15日(火)]
 今回紹介する久米島のうまいもんは、ふたたび「やん小〜」のそばです。今回は、前回気になっていた「 肉もやしそば 」を紹介したいと思います。
 そばの上にたっぷりのもやしが乗っていて、なかなかそばに到達することが出来ない程です。肉はやや控えめな量でした。
 にんにくも入れてもらえますが、量はお好みで調節できます。このときは深場のサンゴ調査で疲れていたこともあり、たっぷり入れてもらいました。もやしのシャキシャキ感とも合わさって、とてもパンチの聞いた味と食感を楽しむことができます。これは病み付きになりそう。

ナンハナリの現状 [2011年09月12日(月)]
 2011年9月9日〜12日まで、久米島に行っていました。久米島博物館でのイベントとナンハナリのサンゴ群集の調査のためです。
 今年は沖縄本当地方に接近する台風が幾つかありましたが、やはり5月の台風2号が海にも大きな影響を与えました。例えば、瀬底島のガレ場は砂地に変わっていました。サンゴも色々影響を受けているようでしたが、久米島のナンハナリのサンゴ群集も大きな影響を受けていると友人のダイバーに教えてもらっていました。今年の夏は色々忙しくてなかなか予定を合わせれなかったのですが、やっと今回、ナンハナリに1年振りに潜る事ができました。
 潜ってみるとものの見事に破壊されていました。水深も深いのに、やっぱ自然の力(台風の力)は凄いですね。ちょっとイメージ的にも問題ありそうなので全景は紹介しませんが、まあ見れたものではありませんでした。しばらくはダイビングポイントとしても使えないと思います。けれども、すでに再生に向かっているサンゴも見られたので、意外に早くあの美しい景観に戻るのではないかと感じています。そのためのモニタリングを始めたいと思います。なんとか資金を獲得しないとなぁ。今回のサンゴ群集の破壊されぶりをみていると、「サンゴ植えるようなことばっかりにお金使ってる場合じゃない」と思うよ、正直。もっと調べないといけないことは沢山ある!
 
久米島博物館 企画展説明会 [2011年09月11日(日)]
 2011年9月9日は、久米島博物館で現在開催されている企画展「久米島の川と海の生き物展−KUMEJIMA2009と久米島応援プロジェクトによる生物調査の結果から−」の最後の関連イベントを行なうため、久米島に行っていました。
 本来、この企画展は9月4日までの予定だったのですが、館長さんの助言もあって、地元の小中学生に説明する機会を設けるために会期を延長することになりました。で、9月9日は、僕が博物館にいて、希望する学校の児童生徒さんに来ていただくことになりました。企画展の内容は、結構専門的な部分が大きいので、子どもさんには難しいと思います。でも、丁寧に解説する機会さえあれば、生物の写真や標本はとても美しくて面白いものだと思いますので、より興味を持ってもらえると思います。これまで宮古島でも博物館企画展の企画制作に携ってきていたのですが、ずっとやってみたかったイベントでした。
 当日は、小学校3年生から中学3年生までに展示解説を行なう機会を得る事ができました。年齢的に生物の知識や理解度にとても幅があるのですが、逆にそういう対象を相手にする経験を得る事になるので、自分自身にもとても勉強になりました。今後もこういうイベントはどんどんやってみたいと思います。
久米島講演会 [2011年09月01日(木)]
 2011年8月31日〜9月1日は、久米島に行っていました。「久米島応援プロジェクト」の第6回連続講座の実施のためです。今回の連続講座では、千葉県立中央博物館 分館 海の博物館の奥野淳兒さんに講演をお願いしました。久米島の自然の豊かさ、素晴らしさを、エビ・カニ類の分類学という視点から講演していただきました。「生物多様性の保全」が各所で叫ばれてはいますが、その実体を解明していく「学問」について一般の方々(保全活動をしている方々でさえ)が知る機会は意外に少ないし、そのせいもあって、調査研究の重要性も軽視されていると僕もいつも思っています。また、島の生物多様性情報を収集・集約・管理するための場としての博物館の重要性などについても講演していただきました。今回の講演会はとても硬派な感じで、とても良かったです。うん、大事。大事。
久米島講演会 [2011年08月09日(火)]
 先日紹介した久米島博物館にて開催中の写真展(企画展)「久米島の川と海の生き物展−KUMEJIMA2009と久米島応援プロジェクトによる生物調査の結果から−」について、関連イベントの情報が更新されましたので紹介いたします。


 2011年8月31日に予定していた「久米島応援プロジェクト講演会」ですが、演者・演題・時間・場所などが決まりました。7月の浜野先生の講演会に続き、今年2回目のコーディネートです。今回の講演は、「エビ・カニガイドブック1・2」の著者(共著)として著名な奥野淳兒氏をお招きします。

講演タイトル:「エビ・カニから見た久米島」
演者:奥野淳兒(おくのじゅんじ) 
   千葉県立中央博物館 分館 海の博物館 上席研究員
開催日:2011年 8月 31日(水)20〜21時半
場所:久米島博物館
参加費:無料
主催:久米島応援プロジェクト
共催:久米島博物館 


講演要旨:国際的な海洋生物調査「KUMEJIMA2009」の実施や、久米島応援プロジェクトによるナンハナリの造礁性イシサンゴ群集の発見など、最近、久米島から興味深い自然科学の話題が次々と発信されています。エビ、ヤドカリ、カニなどの分類学の研究分野では、およそ20年も前から久米島におけるエビやカニの多様性の高さが研究者の間で認識され、研究が続けられてきました。本講演では、甲殻類の分類という視点から久米島の自然を見てみたいと思います。また、分類学と密接な関わりを持つ博物館の役割について、演者の所属する「海の博物館」の例をあげつつ触れたいと思います。



okuno.pdf

 ←資料をじっくり見たい方はクリックしてください!
久米島博物館の写真展: みどころなど [2011年08月04日(木)]
 2011年7月23日〜9月11日まで(会期延長することになりました)、久米島博物館にて、写真展(企画展)「久米島の川と海の生き物展−KUMEJIMA2009と久米島応援プロジェクトによる生物調査の結果から−」が開催されています。今回は、この写真展の紹介をしたいと思います。
 この写真では、2009年に久米島で行なわれた国際海洋生物合同調査KUMEJIMA2009と現在久米島で展開されている久米島応援プロジェクトの現地調査の過程で発見・採集された様々な生物を120点を超す写真と20点以上の標本で紹介するものです。




 会場は、久米島博物館の講堂と特別展示室を使用しています。生物の造形美を見て欲しいと思ったので、キツキツの展示はせずに、ゆったりと写真を展示してあります。写真はあえて生態写真をつかわず、黒バックで統一していますので、見た目も美しいと思います。まぁ個人的にゴチャゴチャ写真を貼るのは嫌いなんですよね。
 入り口には、久米島の固有種である、クメジマオオサワガニとクメジマミナミサワガニの生体展示があります(*生物ですので、状態によっては見られない事もあるかもしれません)。




 KUMEJIMA2009の展示の方は、主に未記載種(=新種)と日本初記録種をメインに展示を作成していますが、標本展示の方は珍しい種や、「久米島」の名をもつ種を中心に展示しています。クメジマドウクツガザミやクメジマオトヒメエビの有名どころの標本ももちろん展示してありますし、近々名前がつく予定の「クミショウグンエビ(仮称)」や「ニチリンウミシダ(仮称)」の標本も展示してあります。動物学における標本の重要性や、動物の名前についての解説も少ししています。




 久米島応援プロジェクトの展示の方は、プロジェクト活動の説明や様々な活動の成果を展示してあります。こっちのほうは全ての展示を僕が作った訳ではありませんので、統一感は少しないですけど、内容的にはバラエティに富んでいると思います。僕は、川の生物の写真とその解説、久米島の河川環境が抱える問題(河川構造物、赤土、外来生物)などについてのパネルを作成しました。川の生物については、写真だけでなく、手に取ってみれる生物標本なんかもあります。




 DVD上映コーナーやホットニュース(HOT NEWS)のコーナーもあります。昨年から今年にかけて、マスコミに大きく取り扱われたナンハナリのヤセミドリイシ大群集海産のヌマエビ類などを紹介しています。こうしてみると、僕、結構プロジェクトに貢献してるなぁ(誰も褒めてくれないけど)。生き物の力、思い知ったか!
 さて、DVDの方は、COP10で使用するために久米島応援プロジェクトで作成したものを流しています。8分ほどの内容で、島の自然の豊かさと島が抱える環境問題をとても分かり易く紹介しています。


 今後も幾つか関連イベントを行なう予定です。正式なアナウンスがあり次第、こちらでも紹介します。

<関連イベント>
1. 2011年7月30日「夏休み子ども体験学習教室: オーハ島イノー観察会(海浜散策)
2. 2011年7月31日「夏休み子ども体験学習教室: 魚を学ぶ!食べる!
3. 2011年8月26日 久米島応援プロジェクト講演会&イベント
4. 2011年8月31日 久米島応援プロジェクト講演会「エビ・カニから見た久米島」
5. 2011年9月初旬 久米島の小学校対象の展示解説会
久米島カニある記2011: (11) 魚を学ぶ!食べる! [2011年08月01日(月)]
 2011年7月29日〜8月1日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 2011年7月31日は久米島博物館主催の「夏休み子ども体験学習教室」の2日目でした。「魚を学ぶ!食べる!」ということで、MAREプログラムの「魚!サカナ!さかな!」をベースにして、さらに魚の解剖、捌き方講習、料理まで行なうというとても豪華な構成にしました。「食べる」というところまでやるには、色々なハードルもあるのですが、趣旨を理解していただいた久米島博物館、友人の漁師(海人)達、保護者のみなさんのおかげで、楽しいイベントになったと思います。
 左写真は、MAREの一シーンです。沢山の魚の写真を見ながら魚の体のつくりについて、少しずつ注目させるようにしています。




 これもMAREの一シーン。今回は参加者の人数を考えて、実物の魚を4種用意しました。それぞれの魚の体の形、ヒレの形、口や歯の様子、体の色、などについて、観察を深めています。ワークシートや観察ポイント資料などがあるので、効率的に魚の体を観察することができます。また、3〜4人の小グループごとに魚を観察するので、子ども同士の議論もできます。座学だけで魚の勉強をすると大変なので、MAREには色々なハンズオンアクティビティが含まれているので、長時間でも意外に集中力が続くのです。




 MAREをひととおり終えたら、観察した魚を用いての解剖と調理の実習をしました。解剖した魚は、内蔵や胃内容物などの観察をした後に、料理の材料にしました。さらに、一昨日(7月29日)に獲って来たばかりのたくさんの新鮮な魚も用いて、サポートに来てくれた2人の漁師直伝の「魚の捌き方講習」もしました。海人直送(というか獲ったばっか)の魚なので、とても新鮮です。参加した子ども達は、最低ひとり1匹づつは魚をさばき、そしてそれを最後に唐揚げ(&沖縄風てんぷら)にして食べました(大人たちはこっそり刺身でも食べていたのですが...)。講座を見ていた保護者のお母さん方がたも一緒になってとても楽しい時間が過ごせました。 

 解剖などは最近の学校の授業では減って来ているので、子ども達の食いつきは最高でした。MAREをやっているときは「絶対に触らない!」とか「生臭い」と言っていた子ども達も全員が「自主的」に魚をさばきました。また、やはり実物を用いた教育を超える教育プログラムはないかなと思わせられる一瞬でした。今回のような講座は、以前にも宮古島総合博物館にて同様の講座を行ったことがあります。以前、東京での環境教育関係のあつまりで、宮古での講座のことを話したら、「(たぶん、親とかがあまり五月蝿く言わない)沖縄だからできることだ」とか「解剖なんかしたら残酷って言われるよ」とかいろいろ言われて悲しい思いをしたことがありますが、「そんなことばっか言ってるから、頭でっかちな子どもが増えるんだよ。生きる力を教えるのも教育だろう。」とずっと思っていましたので、今回あたらめて実施してみて、やはり素晴らしい内容だと心から思いました。 
 夜は協力してくれた漁師たちと飲みましたが、割とクールに子ども達と接していた海人が「とても楽しかったので、捌き方教室だけでもまたやりたい」と嬉しそうに言っていたのがとても印象的でした。
久米島カニある記2011: (10) オーハ島 [2011年07月31日(日)]
 2011年7月29日〜8月1日にかけて、久米島に行っていました。「久米カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 2011年7月30日は久米島博物館主催の「夏休み子ども体験学習教室」の初日でした。「オーハ島イノー観察会(海浜散策)」ということで、昼過ぎから久米島の南西にあるオーハ島に渡りました。オーハ島はつい先日まで人が住んでいましたが、今は残念ながら無人の状態になってしまっているそうです(世帯はあるんだったかな?)。久米島とオーハ島の手前にある奥武島には橋がかかっていますが、奥武島とオーハ島との間には橋がないので、通常は渡ることができません。大潮の干潮の時間帯であれば、少し濡れる程度で渡る事もできます。
 奥武島とオーハ島の間の海の環境は海草藻場の広がるほとんど干潟のような感じでしたので、安全かつ楽しく遊ぶことができました。


                 オーハ島上陸記念写真
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