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藤田喜久
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多良間カニある記2011(その3):黒糖 [2011年02月01日(火)]
 2011年1月20日〜21日は、ヤシガニ講演会のため多良間島に行っていました。「多良間カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 多良間島についてからヤシガニ講演会まで時間があったので、現地の方とヤシガニの保護区について視察をしていました。その帰り、黒糖をつくっている工場に案内してもらいました。



 多良間島には大きな製糖工場がありますが、訪問した工場はこじんまりとした所でした。工場の課程を一通り見せてもらってから、できたての黒糖をいただきました。また、右の写真の焦げているようなやつ、これが水飴みたいで、かつ苦みとコクのようなものがあってとても美味しいかったです。冷えるとまた味が変わってしまうので、まさに工場でしか味わえないものでした。いろいろお土産をもらって工場を後にしました。
多良間カニある記2011(その2):多良間ピンダ [2011年01月31日(月)]
 2011年1月20日〜21日は、ヤシガニ講演会のため多良間島に行っていました。「多良間カニある記2011」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。
 さて、多良間と言えば、多良間ピンダ、つまり山羊です。島のあちこちで飼われています。潮風に吹かれた草を食べているためとても味が良いとのことです。石垣牛もそんな感じだったような。趣味的に飼育している人も多く(ピンダアース大会とか)、色々な品種がいるとのことです。




 見ているととても可愛くて、親しみが湧くのですが、そこはそれ、美味しいお肉を食べる必要があります。で、食事処 東(あがり)に行って、「山羊そば」を食べました。相変わらず美味しい。このボリュームで700円はお買い得すぎるのではないかと思います。
多良間カニある記2011(その1):講演打ち上げ [2011年01月30日(日)]
 2011年1月20日に、沖縄県の多良間島にて 講演会「ヤシガニ資源やその文化を次世代に 〜 今、私たちは何をすべきか?〜」が開催されました。昨年11月の那覇講演、12月の宮古講演に続く第3回目です。
 今回の多良間講演会は、村長や教育委員長など様々な方々に参加していただきました。多良間島ではすでに「多良間村ヤシガニ保護条例」がありますが、 保護区設定などはまだですので、その議論も行いました。また、条例の問題点などについても意見交換ができました。よりよい形になって行くよう、これからも関わり続けて行きたいと思います。

 さて、講演の後は、恒例の懇親会(飲み会)です。宮古の酒飲みの習慣として、オトーリがありますが、その起源は多良間にあるという話もあるようで、氷無し泡盛を前にオトーリとイチナーのオンパレードでなかなか厳しいものがありました。前回来た時は3人が同時にまわしていたのに耐えきれずあえなく撃沈しましたが、今回は二次会までなんとか大丈夫でした。オモシロ話を交えつつ、島の暮らしや文化の話や、まじめな話もしたりして、とても有意義かつ楽しかったです。
多良間村ヤシガニ(マクガン)保護条例 [2010年03月16日(火)]
 2010年3月15日、多良間村 村議会定例会で「多良間村ヤシガニ(マクガン)保護条例」の条例案が可決されました。

 ヤシガニは、近年、その分布域で過剰捕獲や自然環境の悪化によって大型個体を中心に減少傾向にあるとされていて、国内でも環境省・鹿児島県・沖縄県でいずれも「絶滅危惧II類」に区分されています。沖縄では、特に近年、珍味食材などとして過剰に捕獲されているようです。そのような状況をうけてか、近年、研究の方も国内で研究が盛んになっていて、様々なデータがでつつあります。しかし、現在までに、国や沖縄県から実効的な保護・保全策は何一つとられてきませんでした。
 水産物とは見なされていないし、商業利用もされているから自然保護系の法律などでしばるのも難しそう、ということで、どうしたものかと思い悩んでいましたが、「地域の自然は地域で守る」という、昔ながらというか、当たり前のことにハタと気付き、島単位(市町村単位)でなんとかしてみようと思い立ったのです。で、昨年、宮古島(2009年8月15日)多良間島(2009年10月7日)にてマクガン(ヤシガニ)の講演会や博物館企画展を行い、マクガン条例の制定を含めた保護・保全の必要性を訴えてきました(新聞記事ウェブマガジンの記事)。

 多良間島では、ヤシガニと島人との関わりについての聞き取り調査を2年前から行っていましたが、話題にこと欠かない状況で、ヤシガニと人とが豊かに繋がっていることを感じさせられていました。講演会の後の飲み会でも、島人たちのマクガンへの熱い思い相当感じることができました。その後、マクガン条例を検討しているという話を時折聞いていて、何度か成熟サイズのデータや用語について相談を受けていましたが、まさか、これほどまでに早く条例案が村議会にあがるとは思ってもみませんでした。

 今回の条例、いろんな意義があると思うのですが、僕としては以下のような点を強調したいです。
 1. ヤシガニ資源を守るための国内初の実効的な保護・保全策であること
 2. 条例案は島人によってつくられたもので、地域主導の保護・保全策であること
 3. 違反者に罰則規定があること
 4. 活用しながら守っていくというスタンスであること(食べることによって維持される島人とヤシガニの関係や、それにより産まれる文化などが次代に引き継がれる可能性を保つ)

 条例ができて、それで終わり(ヤシガニが守られる)という訳ではありませんし、これから考えるべきことも沢山あるとは思いますが、「今まで何もなされてこなかった」ことを考えれば、この一歩はとてつもなく大きなものだと思います。本当に嬉しい。


 「多良間村ヤシガニ(マクガン)保護条例」については、以下のメディアに掲載されました。
 2010年3月16日の沖縄タイムス
 2010年3月16日の宮古毎日新聞
 2010年3月17日の琉球新報
多良間マクガン講演会 [2009年10月08日(木)]
 2009年10月7〜8日の日程で、多良間島に行ってきました。マクガン(ヤシガニ)の講演会を行うためです。今回の講演会は、多良間村文化協会の主催で、中央公民館2階ホールで19:00〜21:00のスケジュールで行われました。マクガンの生態・人とのかかわり・ヤシガニ資源の持続的利用について話をしました。多良間の方々のマクガンへの熱い思いを感じることができました。
 講演後は、懇親会があり、様々な方と飲むことができました。ただ、空きっ腹で飲んだのと、両方向オトーリ、3名同時オトーリの洗礼により、12時ごろにはあえなく撃沈してしまいました。久々にリバースしてしまいました。でも、マクガン会もできて(?)、会長・副会長も誕生したようですので(?)、これを機に少しでも良い方向に進めば嬉しいです。
多良間カニある記2009(その7):べにばな [2009年05月25日(月)]
 2009年5月15〜17日の日程で多良間島に行ってきました。「多良間カニある記」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 


 今回の調査は、宮古在住で昆虫、鳥、植物を研究されている方々3名と一緒に行きました。自分の専門外の生物に詳しい方々と一緒にまわると、新しい発見がいくつもあってとても楽しいですね。今回紹介するのは、そんな過程で撮影した一枚です。
 調査中に、ふるさと民俗学習館を尋ね、ヤシガニについて色々と談話していたのですが、その際に植物を研究されている方が何やら別の職員の方と話込んでいました。で、べに花を見に行きたいとのこと。べに花といえば染料や油として聞いたことがありますが、なぜに多良間で? なんと、べに花は、多良間島の村花で、「タラマバナ」と言われるくらいに有名だそうです。そういえば「ぱなぱんぴん」の袋にこの花に似た絵が書いてあったような気がします。
 もう時期は終わりのようでしたが、地元の方に、べに花がまだ咲いている場所を案内していただきました。多良間の空に、べに花の色はよく映えますね。来年もう一度見てみたい(撮影したい)です。
多良間カニある記2009(その6):みどりやのそば [2009年05月22日(金)]
 2009年5月15〜17日の日程で多良間島に行ってきました。「多良間カニある記」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 以前、多良間カニある記でお食事処 東(あがり)の「山羊そば」を紹介しましたが、今回は別のそば屋さんを紹介します。今回の訪島でも東には行きましたが、たまには違うところにもとということで、「そば処 みどりや」に行くことにしました。ここは旅館もやっているようです。
 以前に1度食べたことがあるのですが、その次に行ったら「何名?」と聞かれ、「2名」と答えたら、「今日はやっていない」と言われたことがあります。2名じゃ少ないのか(売り上げにならない)、それとも1名分しかそばがないのか、謎でした。



 さて、店の中はお家の一角という感じで、おばあが一人でやっているようです。メニューは「そば」と「やきそば(山羊そばではない)」です。そばは500円です。今回は大盛りを頼んでみたら700円と言われました。麺はたぶん手打ちじゃないかと思うのですが(細さがかなりまちまち)、ふわふわした食感でなかなか出会わない味です。僕は、こういう唯一無二の味に弱い(というか記憶に残ってしまう)ので、先のような経験をしても懲りずに食べに行こうと思うのです。
多良間カニある記2009(その5):サンゴの産卵 [2009年05月20日(水)]
 2009年5月15〜17日の日程で多良間島に行ってきました。「多良間カニある記」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。





 5月16日には、多良間島の南部海岸にてサンゴスリックを見ることができました。そう言えば5月15日に多良間入りする際に飛行機から、多良間の南海上に数キロの帯が見えていましたが、時期もはやいような気がするし、大潮でもないし、まさかサンゴじゃないよなと思っていました。が、やはりアレはサンゴスリックだったのだな。今回は、海岸に行ったのが干潮時だったこともあり、すでにスリックは分散してタイドプールの縁などに溜まっていましたが、付近の海岸一帯が点々と赤くなっていたので、その量の多さを伺い知ることができました。

 しかし、生臭いったらありゃしない。昔(1998以前)、ウエットスーツが臭くなるのを嫌がって(特にジャージ生地だと匂いがなかなかとれない)、サンゴの産卵を見に行きたがらなかったのを思い出しました。
多良間カニある記2009(その4):貝殻ヤシガニ [2009年05月19日(火)]
 2009年5月15〜17日の日程で多良間島に行ってきました。「多良間カニある記」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 
 今回の訪島は、洞穴のエビ類を採集すること(遺伝子解析用の標本採集)と稚ヤシガニ調査が目的でした。で、久々に見つけました。貝殻ヤシガニ。多良間島では初めてです。その他、色々なサイズの小型個体も5個体ほど見つけることができました。最近ではわりと慣れてきたし、いるっぽい場所も分かってきたこともあり、貝殻ヤシガニや小型個体を見つけてもさほど興奮しないようになってきました(いると思って探しているので)。スレてしまったね、僕......。
 さて、前々から多良間村教育委員会やふるさと民俗学習館の方々に、貝殻ヤシガニを見つけたら見せてほしいと言われていたので、採集したその足で多良間村役場に向かいました。ちょうど5時くらいに行ったこともあり、役場の方々が集まってきて、大変でした。みなさん一様に驚いていて、デジカメ撮影(一眼レフまで登場!)や携帯写メの嵐でした。スーパーアイドル並の人気でした。おかげで、ヤシガニについて島の方々に色々聞くことができたし、沖縄の他の島では資源量が減少しているので多良間でも保全するための措置を講じる必要があることを話す機会にもなりました。沖縄県では水産物とみなされていないため、ヤシガニの捕獲を制限する(個人的には全面禁止するのは文化面で好ましくないと考えています。まあ場所にもよりますが...)方法は現在の所、皆無です。県は動きそうにもないので、捕獲サイズ規制や島外持ち出し制限などを盛り込んだ村条例(ヤシガニ条例)とかできるといいなぁと思っています。まあ難しいとは思いますが、島の人々のヤシガニに対する愛着というか思いも相当だったし、講演会の要望もとても高かったので、もうちょっとプッシュしてみたいと思います。夏に宮古で開催するヤシガニ企画展の展示内容を終了後にふるさと民俗学習館とかに持っていくこともできるかもしれないし。でも、今年は多良間方面に行く資金があまりないので、スポンサー(助成金)などを探さないとな....。
多良間カニある記2009(その3):山羊そば [2009年03月10日(火)]
 2009年2月18〜19日に、多良間島に行ってきました。「多良間カニある記」では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。

 
 多良間島に行くとお昼ご飯で1度は立ち寄る店があります。お食事処 東(あがり)です。今回もお昼ご飯ということで立ち寄ったのですが、今回は「山羊そば」というメニューがあった(増えた?)ので、迷わずそれを注文しました。多良間島の山羊は「たらまピンダ」としてブランド化が進められているほどに美味しいと評判です。実はまだ多良間では山羊を食べたことがなかったのです。「ん〜うまいっ!」いや〜これはいけるわ。臭みもなくホントに美味しかったです。夢中で食べてしまいました。
 というわけで多良間に行く機会があればぜひ食べてみてください。
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