スナホリガニとミナミスナホリガニ [2008年10月01日(水)]
![]() 今回は、砂浜の波打ち際に生息するスナホリガニ類を紹介します。スナホリガニ類は、卵型の独特の形をしていますが、ヤドカリ類、コシオリエビ類、カニダマシ類などと同じ異尾類で、スナホリガニ科スナホリガニ属に属しています。日本からは3種のスナホリガニ類が記録されているようですが、沖縄で見られるのは スナホリガニHippa pacifica (Dana, 1852) とミナミスナホリガニ Hippa adactyla Fabricius, 1787 の2種です。 スナホリガニ類は、第1胸脚は他のエビ・カニ類のような「はさみ」にはなりません。また、第2〜3胸脚の指節(先端の節)は著しく平たく、内側が湾曲していて、砂を掻くのに適した形になっています。大きさは、通常、甲長1〜2cm程度の個体をよく見ると思いますが、時々5cmを超す大型の個体も採取されます。沖縄では食用とする地域もあるようです。 スナホリガニとミナミスナホリガニは、第1胸脚、第2〜3胸脚などの形態によって容易に区別することができます。スナホリガニの第1胸脚は細くて円筒形なのに対して、ミナミスナホリガニでは太く平たくなっています。また、スナホリガニの第2〜3胸脚の指節の内側の湾曲が浅いのに対して、ミナミスナホリガニでは内側に鋭く切れ込んでいます。 全くの余談になりますが、著者は学生時代にこのスナホリガニで「探偵ナイトスクープ」に出演したことがあります。その当時は恥ずかしかったのですが、今ではむしろ自慢話になっています。 ![]() スナホリガニ。本種の第1胸脚は、ミナミスナホリガニに比べて細くて円筒形をしている(写真左)。第2〜3胸脚の指節(先端の節)は平たく、砂を掻くのに適した形になっている。この部分の形でもスナホリガニとミナミスナホリガニを区別することができる。 ![]() ミナミスナホリガニ。本種の第1胸脚は、スナホリガニに比べて平たいのがわかる(写真左)。また、第2〜3胸脚の指節(先端の節)は、スナホリガニに比べて内側に鋭く切れ込んでいるのがわかる。 |






