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キャッチボールに願いを託して 安藤嘉浩(朝日新聞) [2017年10月02日(Mon)]
府中工 元野球部長 荒木幸雄さんの思いを
朝日新聞 安藤記者が緊急に記事を寄せられましたので
ご紹介します。

「キャッチボールに願いを託して 安藤嘉浩」

2017年9月30日05時00分

高校野球の秋季大会が進む中、球児の育成だけでなく、指導者の輪をつくって育てた恩人の悲報が27日、届いた。

府中工(東京)などで長く監督、部長を務めた荒木幸雄さん。工業高校で実習助手をしながら大学に通って教員免許を取得した苦労人だ。都立の指導者仲間と立ち上げた「高校野球研究会」は、公私立、都道府県ログイン前の続きの垣根を越えた交流の場となった。66歳。心からご冥福をお祈りしたい。

日本球界が2年前、かけがえのない恩人を失ったのも、9月だった。

日本プロ野球選手会事務局長の松原徹さん(享年58歳)。12球団の選手、OBだけでなく、アマチュアを含めた日本球界全体を支え続けた。

「とても気さくな人。野球のため、人のために汗をかいて下さる人でした」。福島県いわき市の平三中学野球部監督、磯崎邦広教諭(59)は振り返る。

2011年3月11日の東日本大震災で、東北地方は甚大な被害を受けた。原発事故が発生した福島県内では、部活動が制限されるなど、子どもたちは窮屈な生活を強いられることにもなった。

「大変な思いをしている福島の子どもたちに、野球で夢を与えたい」と松原さんは話し、12月4日に「ベースボール・クリスマス2011inいわき」の開催を実現させた。新井貴浩・選手会長(当時)らが子どもたちとキャッチボールやトークショーで交流した。

選手会は野球振興策として構想を練っていた「キャッチボールクラシック」を、このとき初開催した。「復興のシンボルとして福島から始めましょう」。松原さんは磯崎さんらに言ったという。

9人1組で2分間に何回キャッチボールができるかを競う大会は、ここから全国に広まった。福島は先進県として毎年、県大会を開いている。「20年東京五輪で野球競技の福島開催が決まった。そのときにキャッチボールクラシックの全国大会を開き、世界に発信したい」。磯崎さんは夢を語る。

子どもたちが使った野球道具を集めて、野球後進国に贈りたいとも考えている。「福島は日本中、世界中から支援を受けた。今度は恩返しがしたい。松原さんの恩に報いることにもなると思うのです」

キャッチボールのように、思いも受け継がれていく。(編集委員)
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