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公益社団法人神奈川県聴覚障害者協会

公益社団法人神奈川県聴覚障害者協会のブログです。協会の活動、聴覚障害者及び手話に関する情報を載せていきます。よろしくお願いします。
ウェブサイトもよろしく。
http://www.kanagawa-a-deaf.org/


衆院厚生労働委員会でのALS患者の意見陳述拒否について思うこと [2016年05月25日(Wed)]
 5月10日の衆院厚生労働委員会で、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の意見陳述が拒否されたのである。障害者差別解消法が施行されたのにもかかわらず、しかも国会の場で、である。
 その理由が「コミュニケーションに時間がかかるから。」というのにはさらに驚いた。もし、そんな論理がまかり通ったら、健聴者とのコミュニケーションの際に手話通訳者や要約筆記者を介しなければならないことが多く、コミュニケーションに時間がかかる聴覚障害者はあらゆる場面で拒絶されることになりかねない。そう考えると恐怖を覚えざるを得ない。
 どうしてこのような発想が出るのだろうか。考えてみると、世の中が効率優先になってしまっていることが大きいのではないかと思われる。経済的な効率を優先するあまり、時間がかかることは無駄という風潮が広まってしまっている。少しでも時間がかかるとすぐイライラしてしまう人が多いようである。私もその一人である。イライラしている自分に気づき、恥ずかしくなることもしばしばである。
 このような社会は、一般的に健常者に比べていろいろな事に時間がかかる障害を持つ人たちにとっては生きづらい。高齢者も同様であろう。もっと心にゆとりを持ちたいものである。皆が心にゆとりを持てるようになれば、自然といろいろな人に対して配慮ができるようになり、すべての人が暮らしやすくなるのではないか。(事務局長記)
5/12、ミニデイサービスを行いました。 [2016年05月17日(Tue)]
 5月12日(木)、神奈川県聴覚障害者福祉センターで5月1回目のミニデイサービスが行われました。
 利用者は14人でした。
 今回は、『みんなで習字をしてみよう!!』というテーマで、木村 佳代先生を招いて習字をやりました。
 ほとんどの方が習字をやるのは久しぶりということもあって、始まる前はうまく書けるかどうか心配していましたが、先生が優しく教えてくれたこともあり、上手に書くことができて喜んでいました。
 字を書くということは手だけでなく、頭を働かせることにもなり、健康維持には大変いいことです。皆さんもやってみませんか。
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秦野市の「with you ありがとう」リレーコンサート実行委員会様から寄贈をいただきました! [2016年05月11日(Wed)]
5月10日(火)、午後3時半から秦野市役所で行われた秦野市制60周年記念市民企画事業「With you ありがとう」リレーコンサート吉田栄作版CD販売収益等寄贈式において、ご寄付をいただきました。
これは、平成27年の秦野市制60周年記念市民企画事業として実施された、市制50周年記念歌「With you ありがとう」のを歌い継ぐリレーコンサートの一環として、本市出身の吉田栄作氏が歌う同曲のCDの制作販売が行われましたが、この収益を寄贈していただいたものです。
この「With you ありがとう」という歌は、手話を伴う曲として作られた経緯があり、平成27年4月、「神奈川県手話言語条例」が施行されたことを踏まえ、この曲を歌い継ぐ事業は同時に手話の普及に貢献すべきものであるという考えから、当協会に寄付していただくことになったという経緯があります。
寄贈式は、古谷義幸秦野市長、吉田栄作氏の立会いの下に行われ、木澤美智子リレーコンサート実行委員会副委員長から当協会理事長に収益が手渡されました。
いただいたご寄付は、手話の普及とろう者の理解の促進の取り組みとして計画している、未来を担う子供たちに手話とろう者に知ってもらうためのイベントの開催、子供から大人までの幅広い世代の方々が気楽に手話やろう者について学ぶことができる教材づくりなどに大切に使わせていただきたいと考えております。
それとともに、秦野市で生まれたすばらしい歌である「With youありがとう」をさらに多くの人たちに知ってもらうために、微力ですがCDの販売普及に協力していきたいと思います。
実行委員会を始め、秦野市及び関係者の皆様方にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
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左から、吉田栄作さん、木澤美智子さん、理事長、古谷義幸秦野市長
手話での絵本の読み聞かせの研修を行いました! [2016年05月08日(Sun)]
 5月7日(土)、神奈川県聴覚障害者福祉センターにおいて手話での絵本の読み聞かせのスタッフの研修を行いました。
 手話での絵本の読み聞かせは、ろう者が手話で絵本の内容を表現します。ろうの子どもに対して行う時は、そのまま手話を見てもらいますが、健聴の子どもに対して行う時は、いきなり手話を見てもらっても内容を理解してもらうのは難しい面がありますので、健聴の手話通訳資格保有者が読み取りのような形で手話を声に替えて、子供の理解を補助しています。
 今回は、一般社団法人JAPAN絵本よみきかせ協会の代表理事の景山聖子氏をお迎えして、子供に対して絵本の読み聞かせの方法について基本的な研修を行いました。
 子供に絵本の内容を理解してもらい、伝えたいことを伝えるために必要なことは、伝える言語が手話であろうか音声であろうか関係ないのです。
 景山先生はグループワークを通して、子供に絵本の内容を理解してもらい、伝えたいことを伝えるために必要なことを教えてくださり、とてもわかりやすくためになる研修でした。
 神奈川県では昨年4月に手話言語条例が施行され、今年度から手話推進計画に基づく手話の普及、ろう者の理解のための施策が本格的に進められます。この手話の普及、ろう者の理解のための取り組みの一つとして、ろうの子どもはもちろん、健聴の子どもへの手話での絵本の読み聞かせ活動をさらに進めていきたいと思います。
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