2006年11月25日(土)に岡山で開催された、
伝えるコツを身につけよう
〜NPOのための広報スキルアップセミナー〜
に参加しました!
そのレポートをお送りします!
【レポート】
第1部:伝えるコツをやってみようPart1
講師:鶴保 正明氏((株)電通 クリエーティブディレクター)
■ガイダンス
・テキストの15のヒントからの学び、後半で実践してアウトプットを。
・思うようにはいかないのが普通。では、なぜうまくいかないのかも説明したい。
・How toを学ぶだけではだめ。How toを学べばうまくいくという勘違いが多い。
・そもそも伝えるとはどういうことか、コミュニケーションとはどういうことか、に向き合うことがまず必要。
■コミュニケーションって、何?
○コミュニケーションのスタートとゴール
・セミナーに参加する場合、チラシを見た時点ですでにコミュニケーションは始まっている。
・ゴールをイメージすることが重要。
○本質をつかむ
・うまくいかない場合、間違った場合は、多くの場合、問題設定や問いかけが間違っていることが多い。
○相手はどんなコトをするか
・コミュニケーションとは、相手に伝えて何か行動してもらうことが最終目的。
■TVCMの紹介
・チャップリンは、「あなたのベスト作品は?」という問いかけに対して、「次に作る作品が私のベスト作品である。」と答えていた。
・鶴保氏の最新作品、11月20日からオンエアされたばかりのTVCMを紹介。
・週に1回、1番組でしかオンエアされていないもの。
・ミドリ安全のTVCM「熟年離婚編」。30秒ものと60秒もの、120秒ものを比較。
・「気持ちが一つになるワーキングウエア」がテーマ。
・コマーシャルっぽくしないことをコンセプトに作成。
・出演者はハンガリー人。どこの人だろうと思わせる効果。
・映画的な演出にしたいので、演出家を誰にするかを考える。市川ジュン氏に依頼した。
・タイトル「熟年離婚」の重要性。スポンサーに説明する際に、テーマを明確に伝えることで、イメージをしっかりもってもらうことができる。
・欧米は、「はじめに言葉ありき」「言葉は神である」という、言葉がなければ世界は成立しないという価値観。
・ミドリ安全を紹介したのは、知名度の低い企業の取り組み(広報)を紹介したいため。
・一般的にNPOは知名度が低いので、誰でも知ってる企業の取り組み(広報)はあまり参考にならない。
■知名度が低い企業の広報
・ミドリ安全の「喫煙亡命者編」(2000年)の紹介。
・2000年当時は公共施設禁煙への端境期で、分煙という考え方が出てきた頃。
・スポンサーに対しては、必ず複数案を提案する。
・ミドリ安全の場合は3案を提案した。
A案:さすらいのヘビースモーカー(喫煙に対して逆風が吹き始め、つらい立場になってきた喫煙者をテーマ)
B案:恋するスモーク(吐いた煙でハート型を作りプロポーズするが、分煙機で吸い込まれてしまう、分煙機の性能をアピール)
C案:喫煙亡命者(タバコを吸うために、分煙天国(喫煙天国)の日本にやってくる、喫煙に関する日米の文化の違いに焦点)
・3案はそれぞれ問いかけの設定が異なる。
・当時、日立やナショナルなどの超有名・大手企業も分煙機を製作していたので、知名度で圧倒的に劣るミドリ安全は思い切ったC案を選択した。
・インパクトのあるC案を採択したことで、ミドリ安全の知名度は一気に向上し、分煙機のシェアをほぼ独占するまでになった。
■コミュニケーションにおける3つの問題
(1)自分に問題がある
(2)相手に問題がある
(3)自分と相手の関係に問題がある
・相手が悪いと考えてしまうと、それ以上先に進めない。
・まずは、自分に何か問題があるのでは、というところから考える。
・アイ(I(私))からコミュニケーションは始まる。
・私(自分たちの団体)はいったい何者なのか?を考えることがスタート。
■ドリル1〜3
(1)私はどんな人間なのか?自分たちの団体は何者なのか?
・私はどんなキャラクターなのか?を考えることもよい。
(2)団体がいまやっていること、これからやろうとしていること。
(3)自分たちの団体はどんな団体だと思われているか?を想像してみる。
・相手から自分は(自分たちは)どう見られているのか?
・相手という鏡に映る自分を想像してみる。
■キャラクター
・キャラクターを簡単に考える2軸。まじめ←→おもしろい、やさしい←→パワフル
・2軸の裏の側面。まじめ=硬い、融通が利かない。おもしろい=不誠実、軽い。やさしい=優柔不断。パワフル=独断、自分勝手。
・自分の考えるキャラクターと相手から見えるキャラクターはまったく異なることもある。
・企業はこのキャラクター分析を徹底的にやっている。
■ドリル4〜5
(4)課題の整理
・組織・運営の課題、事業・活動の課題、広報やコミュニケーションの課題という3つの視点で整理する。
(5)コミュニケーションの課題
・団体の抱える課題を重要な順に洗い出す。
・コミュニケーションで解決できそうなものを選ぶ。
■質疑
・どれくらい費用かかったのか?
→制作費は約3000万円、広告媒体料は1回約500万円。
・お金をかけない方法は何かあるか?
→広告はお金がかかるが、報道されれば費用はかからない。報道されるようにがんばるという手もある。
・TVCMが効果的なのはどんなとき?
→一度に大勢の人に伝えるたい場合に向いているのがTVCM。
→TVCMは時間が短いので、商品の詳細を伝えるのではなく、商品を知ってもらう、商品名を覚えてもらうことを目的にし、その目的に合わせて作りこむ(商品名の連呼など)ことが多い。
・TVCMなどの効果の測定はどうしているのか?
→広告の効果の調査を専門にやっている会社も多い。
→商品を売ることが目的の場合、売り上げですぐに効果が判定される。
→副次的な効果としては、就職希望者から「あの広告を見て希望した」というように、企業のイメージアップにつながることもある。このような効果はすぐには測定できない。
以上
【プログラム】
伝えるコツを身につけよう
〜NPOのための広報スキルアップセミナー〜
日時:2006年11月25日(土)10:00〜17:30
場所:ルネスホール
主催:NPO広報力向上委員会
協力:
岡山NPOセンター、
日本NPOセンター
講師:鶴保正明氏(
電通クリエーティブディレクター)
内容:
第1部伝えるコツをやってみようPart1
第2部伝えるコツをやってみようPart2・3
第3部NPOの広報物を通して学ぼう