NPO支援財団研究会・平成18年度シンポジウムin熊本のレポートです!
今回は、NPO支援財団研究会の主催、
NPOくまもとの共催による、
NPO支援財団がやって来る!!
「地域社会の活性化と助成財団の役割」
―助成金はNPOにとっての貴重な資金源となり得るか―
というイベントに参加しました。
イベントの詳細はNPOくまもとのHPをごらんください→
こちら
このイベントには、九州、特に南九州のNPOサポートセンターのみなさん(
ふくおかNPOセンター、
長崎県ボランティア協会、
NPOみやざき)が参加されるだけでなく、NPO支援財団研究会から、
助成財団センター、
キリン福祉財団、
損保ジャパン記念財団、
トヨタ財団などの方々も参加されました
。
前日までの雨も上がり、晴天に恵まれたこともあってか、九州を中心に100名近い大勢の方が参加されました。
シンポジウムの中から、私の独断と偏見で、心に残ったことをおおくりしたいと思います!
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<キックオフスピーチ(シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 事務局長 松原明さん)>
○敵を知り、己を知れば百戦危うからず
・NPOは自分たちの資金の性格をよく理解することが重要。(己を知る)
・会費、寄付金、本来目的事業からの収入、本来目的外事業からの収入、助成金、補助金、借入金などがあるが、それぞれ性格が異なる。
・助成金も形式、内容は様々。特徴をよく理解することが重要。(敵を知る)
○経営の視点から資金を捉える。
・経営の視点が欠落していると、資金を得ることがかえって経営を悪化させることもある。
・アフリカに衣料をおくるプロジェクトで、衣料を寄付で集めたのはいいが、アフリカへおくる送料が捻出できず、経営が破綻したNPOもある。
○助成金の性格と特徴を理解する重要なポイント
・助成財団の募集要項から、財団の目的や助成の意図、期待されていることを読み取る。
・自分の団体のミッションを十分に踏まえる。助成金ほしさの申請はNG。
・助成金を申請することは、新規事業を企画提案し、パートナーを求めるということ。
・助成金がなくなっても事業が継続でき、さらに発展できるかが問われる。
・全額助成は期待できない。全額助成では助成元の事業(委託事業)と変わらなくなってしまうから。
・助成金の申請には自己資金の確保も必要。
・選考から落ちても、企画そのものがダメということではない。
・助成財団も資金を獲得し経営していかなければいけないので、助成事業のアピールを重要視している。
・助成財団の事業はしっかりとアピールすることが重要。
・社会のニーズに合った助成プログラムを生み出すには、助成財団とNPOのコミュニケーションが必要である。
○助成金に応募する際に心がけたいこと(山岡義典さんのレジュメから)
(1)応募書類の作成にテクニックは必要か?
・募集要項の趣旨を理解する能力は必要。(趣旨に合わない助成制度には応募しない)
・社会人としての一般的な表現能力は必要。(相手に分かるように書く)
・それ以上のテクニックは必要ない。
(2)企画を練り上げるということ
・思いつきのアイデアを考え抜いたアイデアへ。(日々の活動に根ざしたものか)
・人の見えない企画はNG。(誰が責任もってやるのか)
・説得力のある資金使途であること。(少なすぎても多すぎても疑問)
(3)助成の先に何があるのか見ておくこと
・本当の受益者は誰か。(社会の何をどう変えようとしているのか)
・助成を受けることで人材は育つのか。(事業をすることで人材がクタクタになる企画になっていないか)
・助成を受けることで組織は育つのか。(事業をすることで組織がガタガタになる企画になっていないか)
(4)小さな助成の経験から大きな助成の獲得へ
・地域の中に多様な選択肢が必要。(求められる市民ファンド)
・少額の助成の獲得経験で企画力と経営力を身につける。
<総合討論「NPOからの提案‐地域社会の活性化において助成金に期待すること」>
○助成金情報がないという問題
・情報はないわけではない。届いていないのが問題。
・紙媒体による伝播力の限界。
・NPOWEBや助成財団センター、Canpanなどのサイトがあることの認知度の低さ。
・NPOは助成金が欲しいときにしか情報を探さない。メルマガやWebサイトは普段は見ない。
・助成情報は、必ず当該助成財団の発信している情報を確認する。(他の媒体の情報は誤っている場合がある)
・常連の助成財団の情報は入手しやすいが、新規の制度や単発モノの制度は探すのが難しい。
・助成金の募集時期とNPOが情報収集する時期にタイムラグが生じる。(NPOの情報感度の問題と中間支援センターのサポートの問題)
○NPOサポートセンター(中間支援センター)に求められるもの
・デジタルデバイドの問題を解決するサポート。
・地域の団体にとってGETしやすい助成金情報の選別と発信。
・NPOの情報収集力向上のサポートと地域向け情報の発信。
○NPOに求められるもの
・助成制度に合わせて動くのではなく、普段から自分たちの活動について計画を練っていくことが重要である。
・NPOは、自分たちに必要な情報を入手するためのルートを確立する努力が足りない。
・助成金が必要であるかどうか本当に熟考しているか怪しい。
・助成金が必要だと判断したときに、本当に必死に助成金情報を探しているのか。
○助成財団に求められるもの
・先駆性と言っているのに同じような事業が数年後に採択されていることがある。本当に先駆性を判断できているのか?
・事業に関連する人件費への助成。行政の補助金では事業の有料化ができず、事業をすればするほど赤字になってしまうので。
・助成という言葉には助けてもらうというイメージがつきまとうので、「共創」「パートナーシップ」というようなイメージが出るような位置づけ、ネーミングを考慮してほしい。
・申請書だけで判断せず、きちんと調査、ヒアリングをしてもらいたい。
・コミュニケーション、パートナーシップを中心とした助成制度。
・助成金のプロとして、同じミッションをもつものとしてのコンサルテーション。
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地元熊本だけでなく、鹿児島や宮崎、長崎等から参加された方とも
お会いでき、九州のみなさんとご縁を結ぶことが出来たことは、
私にとって、そして日本財団にとっても貴重な財産となりました!
また、NPO支援財団研究会のみなさんとお会いでき、同じ助成財団
という立場、あるいは社会をよくしていきたいという同じミッションを
もつという立場の方とご縁を結ぶことができたことは、とても貴重な
ことと思っています。
一方で、懇親会(何次会というべきかは分かりませんが(笑))の場で、
これはあくまでもきっかけであって、このきっかけをいかに活かしていく
ことができるかが重要なんだ、ということも教えていただきました。
もちろん、いただいたのはそれだけでなく、これまでの人生で食べた
総量よりも多いのではないかというほどの馬肉も堪能しました!(笑)
これまで、助成財団というと、「遠い存在」「敷居が高い」というように
思っていた方も、このご縁をきっかけにしまして、
「熊本で会った○○ですけど・・・ちょっと相談」
というように、日頃から気軽にコミュニケーションをとっていただき、
ただ、助成する側・される側という関係だけでなく、同じミッションを
もつものという関係を構築していければと思います。
熊本の地でお会いしたみなさんとのご縁を大切に育み、ミッションの
実現に向けて歩んでいきたいと思いますので、これからもよろしく
お願いいたします!
最後になりますが、このような貴重な機会を創っていただきました、
NPO支援財団研究会のみなさん、そしてNPOくまもとのみなさん、
本当にありがとうございました!そしてお疲れさまでした!
