日本財団は今日が仕事始めです。
仕事始めということで、年頭の挨拶が
笹川陽平会長よりありました。
その会長の挨拶を、私なりに解釈したものですが、このブログでもご紹介したいと思います。
<笹川会長の2009年年頭の挨拶>■社会の変化は早いので、組織も変化への対応が必要である冒頭、
「年末年始に自宅の書棚の整理をしていたら、大学生の頃に読んだ「GMのもとに」という、当時、経営学のバイブルと言われた本が出てきた。」
というお話から始まりました。
そして、
「当時、
GMといえば世界に冠たる企業であり、その経営者は経営の神様と呼ばれていたが、残念ながら、そのGMも今ではご覧の通りの有様。」
「このことは、社会の変化は早いので、どんなに大きな企業、先進の企業でも磐石ということはない。」
「日本財団も、社会の変化に対応できなければ、その存在価値が失われてしまうこともある。」
と、非営利組織であっても、いや、だからこそ、社会の変化にいかに対応していけるかが重要であることを強調されました。
■時代をひっぱるリーダーは同じことを何遍でも繰り返す次に、
「いつの時代も、時代をひっぱるリーダーは、同じことを何遍でも繰り返して話す。」
というお話をされました。
ではなぜ繰り返すのか?
「それは、何遍でも言い続けなければ、他の人には伝わらないから。そして、何遍も繰り返し、他の人に伝わることで初めて、その言葉には実がともなうものだから。」
でも・・・
「ともすると少し学のある人は、『同じ話をするとバカにされる』と思いがちでる。」
「自分も、たとえバカにされようとも、同じことを繰り返し話していこうと思う。年に4、5回ある職員への訓示では、一年間同じことを繰り返し話したいと思う。」
ということをお話されました。
■民が公の精神をもって、公の仕事に取り組むこと続いて、
「日本は1,000兆円を超える財政赤字を抱える状況。」
と、日本の状況に触れられました。そして、
「このような状況では、公のサービスが行き届かない様々な問題がますます増えてくる。だからこそ、民が公の精神をもって、公の仕事に取り組むことが重要となる。」
と、日本財団の社会的意義を再確認されました。
それに加えて、
「競艇のお金を助成金としてお配りすることは重要なことだが、それだけで満足してはいけない。」
「企業のCSRへの働きかけ、競艇以外の財源の創出など、この時代に公の仕事に取り組むためにも、新たな挑戦をしていかなければならない。」
と、新たな挑戦への決意をあらためて述べられました。
■悲観的にならずにポジティブに明るく!そして、新たな挑戦を行うためにも、
「100年来の未曾有の経済危機などという悲観的な話に惑わされずに、ポジティブにそして明るくがんばっていこう。」
とお話されました。
私なりにキャッチフレーズにするなら、
Be Positive! Do Active!って感じでしょうか。
■一体感をもって共通の目標に向かうために最後に、
「役職員が一体感をもって共通の目標に向かうことが重要である。」
「こういうやり方がベストかはわからないが、年頭にあたって、もう一度みんなで「日本財団の活動指針『7つの鍵』を唱和しよう。」
といわれました。
日本財団で、このように、経営理念をみんなで唱和する、というようなことが行われるの初めてかもしれません。
不思議なもので、みんなで唱和してみると、これまでとは違った趣で自分の中に言葉が染み込んできました。
そこで、最後に、この「日本財団の活動指針『7つの鍵』」をご紹介したいと思います。
<日本財団の活動指針『7つの鍵』>1.あまねく平等にではなく、優先順位を持って、深く、且つ、きめ細かく対応すること
2.前例にこだわることなく、新たな創造に取り組むこと
3.失敗を恐れずに速やかに行動すること
4.社会に対して常にオープンで透明であること
5.絶えず自らを評価し、自らを教育することを忘れてはならない
6.新しい変化の兆しをいち早く見つけて、それへの対応をすること
7.世界中に良き人脈を開拓すること
以上