【レポート】NPOファンドレイジングフォーラム2008〜NPOの資金開拓を強化する〜 [2008年03月25日(Tue)]
昨日、シーズ=市民活動を支える制度をつくる会さん主催により、
NPOファンドレイジングフォーラム2008 〜NPOの資金開拓を強化する〜 が開催されました。 (このフォーラムは日本財団の助成事業でもあります) このレポートをお送りします。 【刺さったこと】 ◆ファンドレイジングとは?ファンドレイザーとは? 今回のフォーラムで自分の心に突き刺さったことは、何といっても、最初に鵜尾さん(ファンドレイジング道場主宰)が問題提起された際におっしゃった、 「ファンドレイジングは「世の中すべての人を幸せにするマシーン」かもしれない。」 そして 「日本のファンドレイジングは21世紀にもっとも変われる可能性のある国である。」 というメッセージです。 頭をガツーンとなぐられた感じがしました。 自分の中では、「ファンドレイジング=つながりをつくること」という考え方をもっていました。 でも、つながりをつくることでどうなるのか? つながりをつくることで世の中が幸せになるじゃないか! というところまでは考えていませんでした。 そうか!つながりをつくるってみんなが幸せになるためなんだ! なんか、自分のミッションに新たな柱がつきささった気がしました。 鵜尾さんに感謝!! ◆ファンドレイジングおたく ところで、鵜尾さんは、 「私はファンドレイジングおたくです。24時間365日ファンドレイジングのことを考えていてもあきません!」 とおっしゃっていました。 この人スゲー!!の一言です。ちょっと絶句でした(笑)。 ちなみに、私自身は、この言葉を聞いたことがこれまでの人生で3回目でした。 一回目は、大学の研究室の教授。 研究室の学生に向かって、「お前ら〜、研究者ってのはなぁ、24時間365日寝てる時も研究し続けられなくちゃあかんのやぁ」としょっちゅうシャウトしてました。 二回目は、日本財団の笹川陽平会長。 語り場という会長と職員が語り合う場で、「日本財団の職員はプロでなければいけないよ。プロはね、24時間365時間寝ても覚めても仕事のこと考えなくちゃだめだよ。」と静かに語られました。静かな語り口がかえってズンときました。 そして三回目が鵜尾さんです。 このフォーラムの場で、「私はファンドレイジングおたくです。24時間365日ファンドレイジングのことを考えていてもあきません!」とカラっとほがらかに語られました。 この言葉を耳にするたびに、あー、自分ってプロじゃなくてアマちゃんだなぁと反省してしまいます。 自分もまだまだ頑張らなければ!! フォーラムの内容については下記レポートをご一読ください。 【レポート】 ■問題提起(鵜尾雅隆さん(ファンドレイジング道場主宰)) ○ワーク ・ファンドレイジングとはなにか? ・ファンドレイザーとはなにか? ○ファンドレイジングとはなにか? ・「エジソンの母」というドラマで「僕はすべての人が幸せになるマシーンをつくる」という子どものセリフがある。 ・ファンドレイジングとは「世の中の人すべてを幸せにするマシーン」かもしれない。 ・いいファンドレイジングでは、NPOがハッピーになるだけでなく、寄付者もハッピーになる、社会の認識が変わる、社会全体がハッピーになる。そんなポテンシャルがある。 ・みんなで力をあわせて発明するしかない。 ・ファンドレイジングは社会を変える手段であり、ファンドレイザーは社会を変えるイノベーターである。 ○欧米のファンドレイジング成功者からのメッセージ ・自分は寄付を集めてはいない。 ・共感が第一歩。解決策を知ってもらい、そして共感してもらう。 ・寄付が集まらなくても共感を得られるだけでも十分に意味がある。 ○日本は21世紀に激変する可能性のある国 ・20世紀にファンドレイジングという視点で大きく変化した国はインドネシア。スハルト政権後にNPOを取り巻く環境が劇的に変化した。 ・21世紀にファンドレイジングという視点で大きく変化する可能性が一番ある国は日本。 ・キーワード:急速な高齢化(遺産という資金源の激増) ・キーワード:富裕層の増加(1億円以上の資産を持っている人は100人に一人以上) ・キーワード:手法の多様化(寄付が集まりにくい社会であることが手法の多様化を産み出している) ○「寄付文化がない」と言うのはもうやめよう! ・日本には寄付文化がないわけではない。ないのは成功体験と習慣。 ・寄付文化がないとあきらめるのではなく、ファンドレイザーが日本の寄付文化を創造していく。 ・今日から「寄付文化がない」と言うのはもうやめよう! ・日本人は流れができれば流れにどんどん乗っていく習性がある。 ・大事なのはスキルよりも意識と覚悟。 ○AFPのような場の必要性 ・AFP(Association for Fundraising Professionals) ・ノウハウの共有、学びの場として。 ・成功者からエネルギーをもらう場として。 ・参加者同士の交流の楽しさが次の活動へのエネルギー源になる場として。 ○日本人の気質にあわせたファンドレイジング ・一人より二人一緒にいると感動しやすい気質。 ・縁を大切にする気質。 ・貸借関係にうるさい気質。 ・上記の気質を上手に活用すると日本人らしいファンドレイジングの広がりが出てくる。 ■フォーラムの模様 ○200名ちかい大入り満員! ○問題提起は鵜尾さんから ○パネルディスカッション ↓↓↓続きも読んでね! |