【レポート】企業とNPOの社会的責任と協働セミナーin防府 [2008年03月17日(月)]
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先日、山口県防府市で、山口県主催、やまぐち県民活動支援センターさん企画運営で開催された、
企業とNPOの社会的責任と協働セミナー のレポートをお送りします。 【刺さったこと】 CSRとは何か特別な活動を意味するわけではない。 企業であれNPOであれ、社会の構成員として存在する以上は、それぞれ社会責任を果たさなければならないことがある。 CSRをはじめるコツは、さぁCSRと大上段に構えるのではなく、社員、スタッフの一人一人が自分にできることを目標を立てて取り組むことから始めること。 【レポート:企業とNPOの社会的責任と協働セミナー】 ■講義「CSRをどう進めていくべきか?」(川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所])) ○CSRとは? ・CSRは社会貢献ではない。 ・CSRは企業の社会におけるすべての責任(環境、人権、安全など)のこと。 ・CSR活動という言い方は、頭痛が痛いというのと同じ。社会貢献活動と同様にとらえているから。 ・社会における責任として、社会的課題解決に取り組むためには、企業とNPOの協働が必要。 ○法的責任から社会(的)責任へ ・赤福のケーススタディ。 ・赤福は、法律的には軽微な違反しか犯していない。 ・ではなぜ大事件になったのか?消費者との約束をやぶったことが原因。 ・法律を守っているだけではだめ。法律を超えた取り組みが必要。 ○本気でCSRに取り組まなければいけない理由 ・CSRには、守りのCSRと攻めのCSRがある。まずは守りのCSRからしっかり取り組むこと。 ・東京都では、入札時の質問項目に、利益の何%を社会貢献活動に投じているか、環境に配慮した取り組みを行っているかが入っている。 ・CO2排出量の削減は中期的にはコストダウンにつながる。 ・CSRは余裕のある会社しかできないというのは誤解。余裕のない会社こそ、積極的に取り組むことで、コスト削減や補助金獲得などにつながる。 ○ISO26000について ・2010年に発効の予定。 ・CSRからSR(すべての組織の社会的責任)へ。 ・NPO自身も社会的責任について問われる。 ・行政も本気でSRに取り組まないと、自治体として生き残れなくなる。 ○責任の3次元 ・責任の3次元とは、何を、誰に、どれだけの3次元。 ・ユニクロ(ファーストリテイリング)の障害者雇用率は7.8%。 ・ユニクロはビジネスとして障害者雇用を積極的に行っている。 ・在庫管理業務の効率化に知的障害者や発達障害者の特技が活かせる。 ・障害者とのコミュニケーションが従業員同士のコミュニケーション向上につながる。 ・資生堂は、生き残った人が経営するのではなく、生き残ってほしい人が生き残り経営にする会社にしたいと取り組んでいる。 ○責任範囲となる主体 ・本社だけではなく、子会社や調達先にまで広がっている。 ○CSRにきちんと取り組める会社は他のこともちゃんとやっている ・CSRにきちんと取り組んでいる会社は、小集団活動まで落とし込み、そして成功している。 ・小集団活動の成功のポイントは、@具体的な目標、A頻繁な振り返り、B他の小集団と定期的に共有、C良い事例をほめる、D課題解決を惜しまない。 ・デンソーは、エネルギー消費量やCO"排出量をユニット毎にリアルタイムにモニターし見える化している。 ・見える化することで実行につながり、改善につながる。 ○どう始めるか? ・本業の長期的な基盤(従業員、将来の人材、地域の環境)に投資すること。 ・子育てや介護の休暇制度も、制度だけではなく実際に取得できるところまでもっていく。 ・少子高齢化は年金の問題だけでなく、少子が多高の介護を担うという介護問題でもある。 ・従業員が本気で続けられる課題を示すこと。 ・エコ安全ドライブも、実際に取り組むと、燃料代削減だけでなく、事故率が減る。結果として保険料が下がるので、浮いたコストを給料に反映できる。 ・自社だけでがんばらず、地域や同業の他社と一緒に取り組む。 ・NPOに寄付するのではなく、課題解決のプロであるNPOと協働する。 ・NPOは、糾弾や批判をするのではなく、本気で経営を変えることに関わることが必要。 ■質疑応答 Q.CO2削減は本当に必要なのか? →地球温暖化、気候変動という点ではCO2よりもフロンなどの方が重要ではある。 各企業にとっては、CO2削減は基本的には省エネのこと。省エネという点で取り組むことがよいだろう。 Q.CSRプラスの点数から見ると、ファーストリテイリングは特定の取り組みに偏っているのでは? →なにに力点を置いて取り組むかという問題。また、ファーストリテイリングの場合ある種の完全主義なので、取り組みが中途半端なことについては情報開示しないと考えているところもあるだろう。 Q.社員の気持ちを本気にするには? →大上段にCSRと言うのではなく、あなたにできるCSRは何?と問いかけ、実行できる機会や場を提供する。 CSR先進企業はトップダウンよりもボトムアップ型で進めているところ。 ■講義「NPOの社会的責任(NSR)とは何か?どのように取り組んでいけばよいか?」(川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所])) ○NPO自身は社会責任を果たしているのか? ・環境保護活動をしている団体が環境負荷を下げる努力をしているか? ・参加者、支援者、スタッフの安全、健康は守れているのか? ○NPOとは? ・公益とはなにか?求められているか(ニーズがある)、開かれているか(利己でない)ということ。不特定多数である必要はない。 ・NPOも同好会も市民活動団体である。 ・NPOは、公益・ニーズ・受益者負担+公費 ・同好会は、共私益・ウォンツ・自費 ・説明責任には2種類ある。根拠の説明責任と結果の説明責任。 ・NPOは「課題解決のプロ」としての自覚をもち、責任を果たすことが必要。 ・良いことしているから、現場は忙しいからでは、社会的な信頼は得られず、協働相手としても選ばれない。 ○NPOの社会責任 ・まずは見える化することから始める。 ・紙の使用量、エネルギー(電気、水、ガソリンなど)の使用量など、数字で把握しやすいものから見えるようにする。 ・数字で把握できるものについてどうすれば改善できるかをスタッフで話し合う。(数字で把握できないものを議論すると空論で終わる) ・品質管理の5W1H(Why(なぜ)を5回問いかけ、How(どうする)を考える)。 ・経営者(代表)が自ら動かないと取り組みは進まない。 ・事務所の掃除の頻度を高くするだけでも、スタッフの健康管理に効果はでる。 ・資金提供者はなにを期待しているか?状況の緩和や改善、原因の解消、基盤の整備、担い手の成長。 ・一つでもいいから取り組みを実践することで、企業との対話時の信頼感や説得力が高まる。 ■ワーク「協働の可能性を整理してみましょう」 ○A3用紙に下記項目について記入する。 ・NPOとしての強み・可能性 ・企業としての強み・関心 ・こんな協働の可能性が! ・社会責任上の課題は? ○グループワーク ・企業とNPOの出会いの場としても活用したい。(協働というけどそもそも出会いの場が少ないので) ・用紙に記入した内容についてお互いに質問し合い、可能性をのばすヒントを探し合う。 ・伝え方をより良くするために、伝え方の改善点を考える。 ・グループワークで得た情報の中でヒントになったことにマークをつける。 ・上記内容をメンバーを変えて3回繰り返す。 ■講座のレジュメ(荻上発表) ○CANPAN紹介 ○CANPAN CSRプラスの紹介 ■講座の模様 ○川北さんの講義 ![]() ○50名ちかい大勢の方が集まりました ![]() ○グループワーク ![]() 以上 |









