デンソーのCSRはすごい!!の続き(デンソーステークホルダーダイアログ) [2007年03月05日(月)]
|
2007年2月27・28日に開催された、「デンソーステークホルダーダイアログ」に参加しました。そのレポートをお送りします。
※昨年の開催状況はこちら→デンソー環境社会懇談会「オープンハウス2005」 ※レポートその1を読みたい方はこちら→レポート(デンソーステークホルダーダイアログ2006)その1 【レポート(デンソーステークホルダーダイアログ2006)その2】 ■担当専務より ○あいさつ ・対外的な数字では、売り上げも増収であり、まずまず良い状態。 ・品質、安全、交通事故の防止の面ではまだまだ。 ・2000年に非常事態宣言を社内で出したが、いまだに解除できていない。品質のデンソー復権に向けもっと努力が必要。 ・愛知県は交通死亡事故ワースト1。従業員の安全対策にもっと力を入れていきたい。 ・自分たちでは気がつかない、見えない部分を、ご指摘、ご意見いただきたい。 ○環境への関わり ・肌で感じる地球温暖化。 ・80年代のなかばに、フロンのオゾン層破壊がとっかかり。製造の工程で多くのフロンを使用していた。 ・フロンからはじまり、地球環境問題にも活動を広げていった。 ○社会との関わり ・もともと社是に、本業を通じて社会に貢献するということを掲げていた。 ・1980年代に海外展開が進み、米国において、地域社会と企業の関わり方について多くのことを学んだ。 ・社是を作り変え、デンソー企業理念と改めた。 ○CSRについて ・若手社員が、役員を洗脳してくれた。 ・2005年1月、経営企画部にCSR推進室を設置。 ・デンソーエコポイント制度も若手社員が中心に動いて実行へ。 ・ボトムアップ的に進んできたのがデンソーのCSRの特徴。 ・会社全体の意識から、従業員一人一人が意識し、行動するところまででいかなければだめ。CSRからISR(Individual Social Responsibility)へ。 ○質疑応答 ・外国人労働者の問題について、今後どのよううな対応の予定か? →デンソー本社では外国人労働者(単純労働)はいない。 →サプライチェーンまで含めると多数の外国人労働者(単純労働)がいることは承知している。 →デンソー本社としては、外国人労働者の雇用についてはまだ明確な方針は無い。 →行政との協力については検討している。教育基金など。 →正規社員としての雇用の道の検討も。グループ会社のアスモでは、外国人労働者の正規社員雇用を実践中。 →デンソー本社だけではなく、グループ全体の底上げの必要性に気がついたところ。 ・デンソーが所在している西三河のコミュニティの問題への認識は? →会社の地域への影響力が大きいので非常に難しい、繊細な問題。 →例えば市長選挙などでも、会社の影響力が様々に利用されることにつながる可能性があるなど。 →地域との関わりは、青少年育成や障害者などの分野を中心に。 ・CO2の排出量が総量では増えている点はどう考えているか? →削減の努力はもうやる尽くしているに近い状況。社内では排出権の購入の是非も議論されている。 ・リサイクルしやすい製品の推進については? →新型製品についてはほぼ100%に近いリサイクル率を達成できるように設計段階で盛り込んでいる。 ・物流の観点で交通安全についての取り組みはどのようなものが? →物流部会では交通安全については検討していない。CO2排出量が話題の中心。 →とはいうものの、CO2排出量と交通安全の問題は関係性が濃い。 ・デンソーの哲学を聞かせてもらいたい? →人事体系において、技能系と事務系の差がないのは、デンソーの特徴。 ・デンソーに納品している立場では、毎日納品はCO2排出量などの点では負担が大きい。在庫のジャストインタイムの方針は良く分かるが、検討してもらえないか? →きまじめなところがデンソーの特徴でもある。指摘については検討させてほしい。 ■各部会からの報告(環境) ・決めたことは徹底的にやるところは強み。 ・応用力が足りないのは弱み。 ・従業員一人一人が社会の中で環境行動を求められたときにはまだまだ。 ・CO2排出量の総量の削減は厳しい状況。 ■各部会からの報告(社会貢献) ・特定地域に事業所が集中立地する地域密着型の企業。 ・良き企業市民としての企業行動を継続。 ・社会貢献の取り組みビデオを普段は社員食堂で放映している。社員参加を促進するため。 ・グループ会社の連携はまだ進んでいない。 ・社員一人一人の参画レベルの向上。 ・協働するNPOを探し連携を促進する。 ・社会評価の見える化。 ■各部会からの報告(社員尊重) ・デンソー単体だけでなく、トヨタグループ各社とも協力し、託児所を設置。 ・利便性の向上だけでなく、各社個別設置よりもコスト面でもよい。 ・女性フォーラムにおいて「女性活躍推進」は会社施策であると社長から宣言。 ■意見交換(環境) ○苦情への対応は? ・以前は苦情0を目標に掲げていたが、今は、苦情が無いことがよいことなのか?見直しをしている最中。 ・環境も含め、地域とのコミュニケーションを進めるための窓口設置の準備をしている。 ・地域とのコミュニケーションの場は少しずつ進めている。 ○少しでも多くの子どもたちに環境学習の機会を提供するため、環境学習プログラムを学校教育に盛り込む。 ・一企業だけでなく、他企業や行政とも連携、協働しながら取り組んでいきたい。 ○企業にはないNPOならでは視点を有効活用してほしい。環境NPOとの協働を。 ・NPOの捉え方が時代とともに変わってきている。 ・NPOを市民の代表と位置づけるようになってきている。 ○CSRレポートで使用した紙量を地域と社員で協力して植樹するなど、カーボンニュートラルな取り組みを。 ○結果だけでなくプロセスを社会知として提供していくとよい。 ・次回のCSRレポートでは、もっと分かりやすく見えやすく表現していく。 ○CO2排出状況が分かる自動車メーターを導入しては。 ・技術的には対応可能。商品として成立するかどうかのハードルは残っている。 ○省エネ投資の回収年の目安を提示した方が、社員の納得性が高まる。 ・省エネ設備は投資回収年を5年と設定している。 ○生産増=環境負荷増を打ち破る、「カイゼン」を超えたコンセプトを。 ・今すぐは無理だが、重要な課題と考えているので、一歩ずつ進めていきたい。 ○生産工程だけでなく、自動車総論としての環境負荷削減という目標を立てて。 ・今すぐは無理だが、重要な課題と考えているので、一歩ずつ進めていきたい。 ○サプライチェーンまで含めた環境提案を進めてほしい。 ■意見交換(社員) ○CSRレポートに現場の声、制度利用者の声を載せてほしい。 ・社内向けに発行した社員の声を載せた「私たちのCSR活動」を、来年度はCSRレポートにも盛り込んでいきたい。 ○環境、CSR担当の社員数は十分か? ○調達先の労働条件への配慮を「調達方針」の中で明確にしてもらいたい。 ・国内でも様々な問題が起きている。 ・特に調達先の現実を見つめ、改善の旗振りをしてもらいたい。 ○CSRレポートの中で、役職率ではなく、見える化した結果の活躍率を開示してもらいたい。 ・母数が少ないので、まずは母数をあげる努力をしていきたい。 ○子育て支援においてNPOを活用してもらいたい。 ○一度退職した人が復職しやすい環境作りとその情報開示。 ○男性への育児支援や数値目標の設定を。 ○女性の比率は3年間で0.3%しか伸びていない。このペースでは、仮に女性率目標を20%とすれば、目標達成までに100年かかってしまう。 ○介護休暇など介護への支援が今後大きな課題になるので、取り組みを促進してもらいたい。 ○高年者雇用への対応は? ・退職し再雇用。給与水準は下がる。 ○メンタルヘルスの取り組みは? ・まだまだこれからの対応。 ■ファシリテーター(川北さん)から ・外国人子女への技能教育に取り組んでもらいたい。 ・ものづくりスクールの多言語版を実施。現場の国際化にプラスになる。 ・社会的BCPの検討を。 ・地域が災害で復旧活動中なのに、企業だけが早々に事業再開するのは、地域社会を考えるとどうなの? ・CSRレポートよりCSRケースブック(現場の取り組みを紹介する)を。 ・託児利用者数や総子ども数も公表してはどうか。 ・忘れないことが大事。 以上 |








