2006年11月23日(木)に開催された、
社会起業家をめざす若者のためのプラン・コンペティション
edge2007ファイナルプレゼンテーション(公開最終審査会)のレポートをお送りします!
◆こちらもぜひご覧下さい!◆
edge公式ホームページedge公式ブログ【レポート】 ビジネスプラン・コンペティション ファイナル・プレゼンテーション
edge2007ファイナリスト5組によるビジネスプランの発表
(1)
Internashokunal(インターナショクナル)(菊池信孝さん・林和子さん・東浜美咲さん)
(2)
NPOコミュニティ化構想株式会社enzin縁人(嘉村賢州さん)
(3)
教育を志す学生コミュニティの支援(杉山史哲さん・松村幸裕子さん・田中統章さん)
(4)
Empwer&Develop Community project「食」を通じてコミュニティの維持・再生・進化と人材育成を目指すプロジェクト(森衿夏さん・金山崇さん)
(5)
ネクタイTPO化計画〜衣のバリアフリー化(春名竜太さん)
■(1)食の多文化共生(インターナショクナル(菊池信孝さん・林和子さん・東浜美咲さん))
○プレゼンテーション
インターナショクナル(菊池信孝さん・林和子さん・東浜美咲さん)
・在日外国人には日本語が分からない人、宗教上の食事規制が多い。
・不安な理由は、(1)言葉が理解できない、(2)情報を入手できない、ということ。
・多文化共生イベント推進事業(イベントで屋台などで原材料成分を絵文字で表示などで実績)
・今後の事業展開。
(1)多文化共生推進キット
(2)食のバリアフリーレストラン事業
(3)FIS(Food Information System)事業
○質疑
・企業のCSR的な関心はどうか?
・FISの普及の計画は?
・この事業で食べていこうという目処はどのへんで判断?
・FISにおけるバーコードの所有権関連はクリアになっているのか?
・学生時代の取り組みから職としての取り組みへと姿勢が変わったのはなぜ?
→セミファイナル終了後に多くの方と話しをし、この事業へのニーズを強く感じたので。
・今後の事業展開におけるレストラン事業とFIS事業の配分は?
■(2)NPOコミュニティ化構想(株式会社enzin縁人(嘉村賢州さん))
○プレゼンテーション
・NPOに関わる人は実はとても多い。
・一方で、この縁を本当に活かせているのか?という問題に気が付いた。
・現場重視のため、管理業務へのITツール導入が難しい。
○質疑
・広告収入がメインとなっているが、どのような企業を目論んでいるのか?
→就職活動やインターン情報などの企業を主に。
・画面上で直感的な操作系でコミュニケーションができるサービスを提供。
・3年後に収支が1600万円プラスとなっているが、なぜこんなに残す収支計画にしたのか?
・最優秀賞50万円をもらったらどうしますか?
・対象はNPOだけですか?
→地域と個人の両方に活かせるようにしていきたい。団体の内部
・始めてみて変わったことは?
→実際に使ってもらうようになり、厳しい声という実態に気が付いた。最初は自分たちが作ったものをどうだ使ってみてくれという感じだったが、ニーズを把握することの重要性を思い知った。
■(3)教育を志す学生コミュニティの支援(Reuniv(杉山史哲さん・松村幸裕子さん・田中統章さん))
○プレゼンテーション
・小学校で出会う教師は10人程度。この10人が子どもの人生に大きく影響を与える。
・教職サークルの支援。現在、関西の大学で教職サークルがあるのは6大学。
・教職サークル50、イベント参加者3000人に広げていきたい。
○質疑
・魅力的な教師になるための方策が見えない。
→大学には教職を学ぶ場はあっても、情熱を語り合い、共有する場がない。そこでサークルという場を提供。主体性のある学生を支援していきたい。
・主体性のある学生と魅力的な教師とはまったく別物。主体性のある学生を支援することで、どうやって魅力的な教師になれるのか、という具体性を示してほしい。
・学生からの会費収入は集まりそうか?
→これまでのイベントの実績では、もっとイベント収入が見込めそう。
・自分たち以外の誰を巻き込んでいくのかが見えない。
→教職コンソーシアムでは、学生や教職に限らず、幅広く各分野のプロを巻き込んでいく。
・イベント収入は収入にならない。イベント収入をあてにするのは危険。
・最優秀賞50万円を事務所家賃に投入するのはなぜ?
→滋賀、大阪、兵庫の学生が参加しているが、主拠点の必要性を感じている。
・今の内容では大学のサークル活動的なもの。それであれば、大学の後輩たちに伝えていく仕組みを作っていくことを進める。
・ビジネスモデルとするなら、制度変革の実現くらいを目標に設定しないとだめ。
■(4)「食」を通じてコミュニティの維持・再生・進化と人材育成を目指すプロジェクト(EDC-Project(森衿夏さん・金山崇さん))
○プレゼンテーション
・千葉県で大学卒業後、島根県にIターンし、地方の現状に直面。
・事業の柱、(1)スローキッチンの運営、(2)NPO法人ひろしまねを通じて集落支援活動の支援、
・地産地消の成功のポイントは、(1)しっかり情報提供、(2)きっちり検証、(3)じっくり取り組みの3点。
○質疑
・地産地消
→全国各地で地産地消の取り組みがされているが、生産者側と消費者側に意識のギャップがある。
・グループは何人でやっているのか?
・JAと関わる計画はあるのか?
→今は積極的な計画はない。
・チャレンジショップからの学びは?
→伝えることの工夫。待っているお客さんをあきさせない工夫をしていきたい。ものを売る肌感覚が少し身に付いた。
・収支があいまい。
→金銭的な地域への影響、貢献は期待できない。金銭面ではない影響、貢献に重点を置いていきたい。
■(5)ネクタイTPO化計画〜衣のバリアフリー化(春名竜太さん)
○プレゼンテーション
・高校時代の恩師が脳梗塞でネクタイができなくなった。その恩師はループタイをしていた。
・自分の父も脳梗塞になり、いよいよ身近な問題に。
・バリアフリーとは障壁を取り除くことではなく、生活を補完すること。
・すでにあるバリアフリー商品を統一ブランドで主店するプラットフォームを提案する。
・楽天とは異なる、利益率の高い、安心、安全なネットショップを。
○質疑
・ネットショップのイメージはどうするのか?福祉ショップ的?普通のショップ的?
→福祉ショップ的だイメージだが、熱い情熱を売りにする、伝わるサイトにしたい。
・当事者にとって見た目のかっこよさ、素敵さをしっかりと伝える広告にしないとだめ。
・ネクタイ日本一から衣のバリアフリーに発展した理由は?
→クールビズなどの流れの中で迷い込んでいるなかで、自分が本当にやりたいことに改めて向き合った。
・3年後の姿は?
→多様な商品を並べる博物館的なお店を持ちたい。
・最優秀賞50万円は?
→脳梗塞か社会復帰した方へ配りたい。
以上