【倫敦奇稿】世界に広がるGuideStarの輪 [2005年12月13日(Tue)]
ロンドン出張報告第二弾!
今回は、世界に広がりつつあるGuideStarの輪についてご報告します。 <GuideStarAlliance 1st Annual Assemblyの様子> 【報告】 ◆GuideStarこれまでの動き◆ GuideStarは1994年に米国で産声をあげました。 その後、米国GuideStarは順調に発展をとげ、現在では約95万団体のデータベースを構築し、米国だけでなく、世界でも唯一無二の存在となっています。 このGuideStar、米国だけでなく、英国にも展開し、さらには世界各国でもGuideStarの導入が進められています。 これまでの経緯をまとめると、 <GuideStarの経緯> 1994年 BuzzSchmidt氏が米国GuideStar創設 ↓ 2003年 英国GuideStar創設 ↓ 2004年 GuideStarのシステムを世界中に広めるため、Civil Society Systems(CSS)(本拠地ロンドン)創設 ↓ 2004年 Civil Society Systems(CSS)が事務局となり、GuideStarAlliance創設(現在の構成国は、米国、英国、ドイツ、ハンガリー、インドの5カ国) ↓ 2005年 今回の「GuideStarAlliance 1st Annual Assembly」を開催 となります。 ◆GuideStarAlliance参加国の状況◆ 今回の会議でも、すでにGuideStarAllianceに参加している、米国、英国、ドイツ、ハンガリー、インドからそれぞれメンバーが来て、各国の最新状況を報告してくれました。 実際には、Allianceに参加しているとはいうものの、ドイツ、ハンガリー、インドでは、まだGuideStarとしてのサイトが立ち上がっているわけではなく、立ち上げるための準備を進めているという状況でした。 準備における大きな悩みは、 (1)団体の活動基盤が弱いこと (2)政府との密接な協力関係の構築が難しいこと の2点に集約されていました。 どの国も、スタッフ数は数名程度で、財政的にも助成金などでなんとか食いつないでいるというような状況のようでした。 ◆その他の国の状況◆ また、まだAllianceには参加していないが、GuideStarシステムの導入・展開を検討している人たちが多数参加していました。 オランダ、アイルランド、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、韓国、イスラエル、トリニダード・トバゴそして日本の9カ国です。 それぞれ状況や参加者のバックグラウンドは異なりますが、全員に共通していたことは、 (1)GuideStarのような仕組みがない (2)仕組みを導入するためのノウハウがない (3)同業他者や同類のサイトとの差別化、優位性の確保に悩んでおり、そのために「GuideStarブランド」に魅力を感じている という3点です。 (1)と(2)はこの会議に参加する主旨でしょうから当たり前として、(3)の問題についてかなり悩んでいるということが印象的でした。 たしかに、わが身を振り返れば、日本においても、規模や内容はともかくとすれば、似たようなデータベース提供型サイトはすでに存在しています。既存のデータベースとの差別化や優位性の確立は大きな問題です。 そのために、すでに世界中で確固たる地位を築いている「GuideStar」のブランド力を利用したいというねらいが強いようでした。 ◆余談◆ 各国のレポートの中でも印象的だったのはインドです。 インドにはなんと!120万団体もNPOがあるんだそうです。(この数字も確かなものではないそうです(笑)) さすがはインド、人口も多ければ、NPO業界のスケールも桁違いです(笑) そして、桁違いといえば、参加していたGive Foundationの女性の方がまたスケールが桁違い!ほんとに大迫力でした!! 次回は、Canpanの周知のために訪問した結果についてご報告します! こちらも、乞うご期待! |