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【レポート】CSRセミナー「地域を育てるCSRを経営戦略に!」in横浜(2008年12月16日開催) [2008年12月17日(水)]
昨日、神奈川県横浜市で、神奈川子ども未来ファンドさん主催により、

CSRセミナー「地域を育てるCSRを経営戦略に!」in横浜

が開催されました。

このセミナーには、44名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさん、どうもありがとうございました!

【レポート】
CSRセミナー「地域を育てるCSRを経営戦略に!」in横浜

■基調講演「地域の会社が本気でCSRしなきゃいけない10の理由」
川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

○CSRレポートについて
・日本の企業でCSRレポートを出しているのは1000社くらい。
・CSRレポートを読むときには、まずは目次に目を通してほしい。その企業がレポートで何を伝えようとしているのかが分かる。
・パンフとレポートの違いは何か?パンフは自分たちに都合が良いことだけ書けばよいが、レポートは不都合なことも書く必要がある。
・CSRレポートの末尾には第三者意見がある場合がある。
・監査と第三者意見の違いは何か?監査は報告内容の正否を問うが、第三者意見は取り組みそのものについて問うもの。

○CSRとは?
・CSRは社会責任全般のことで社会貢献活動ではない。CSR活動は×、CSRの取り組みが○。
・CSRは企業の社会における全ての責任のこと。社会的(っぽい)責任ではない。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%。
・リーバイスは途上国で児童労働の問題が起きたときに、法律を超えた対応(教育機会の提供)をした。

○法律を超えた社会責任を果たす
・法律の変化よりも社会の変化の方が早い。
・安全であることを主張しても安心に結びつくとは限らない。安心はお互いの関係性に基づくもの。
・お互いの関係性を築くためにも、不都合なことも含めて日頃から情報開示していくことが必要。
・社会変化の激しい時代だからこそ、まずはしっかりと守りのCSR(華やかさがないが大事なこと)に取り組む。

○CSRからSRへ(ISO26000)
・ISO26000が2010年に発効予定。
・CSRからSR(すべての組織の社会責任)へ。
・NPO自身も社会責任を果たしているのか?が問われる時代がやってくる。
・ネスレの粉ミルク提供プログラムも、途上国の衛生状態、経済状態を考慮しないと本当の役に立つプログラムにならない。
・日産が女性職員を雇用するのはマーケティング上メリットがあるから。(車を購入する際に女性の影響力は大きい)
・自治体も本気でSRに取り組まないと生き残れない。(暮らしやすい、働きやすい、育ちやすいまちとそうでないまちの差が大きくなる)

○本気でCSRしなきゃいけない10の理由
・守りのCSR(それをしないと会社の持続が危うくなる)と攻めのCSR(それをすることで会社の強みを高めることができる)。

○CSRがうまくいく秘訣は現場
・C(Corporate)SRとE(Employee)SRの両方が必要。
・CSRにきちんと取り組めている企業は、現場の小集団活動が成功している。
・世界でもトップ水準でCSRに取り組めているデンソーの秘訣は、各部門で小集団活動が実践できているから。そして、小集団活動を基盤とするボトムアップを補うためにCSR担当部門(トップダウン)を設置した。

○どう始めるか?
・まずは本業の基盤の強化、持続性向上につながるところに目を向ける。
・CSRは伊達や酔狂で取り組むものではなく、本業を守り抜くために取り組むもの。
・朝日酒造(久保田)の取り組みも社員自らが始めみんなで取り組んでいる。
・運送会社でのエコ安全ドライブの取り組み。エコドライブに取り組んだら、結果的に事故が半分に減った。そして事故が減ったので保険料が大幅に下がった。
・本業をいかに生きながらえさせるかが柱になり、そのために従業員が本気で取り組める。

○企業とNPOの付き合い方
・企業はNPOの支援者(サポーター)ではなく、利用者(ユーザー)になってほしい。
・NPOは企業にお願いしに行くのではなく、提案をできる存在になってほしい。
・このような関係になることで、継続性のある深い関係を構築することができる。

○質疑応答
Q.企業とNPOの連携の事例を教えてほしい。
A.チャイルドラインの事例。
NTTとNPOが連携したら、男性からの相談電話が増えた。
このように直接関係が分かりやすいものはもちろんだが、企業として関心があることなどでNPOにアプローチするのも良い。



■事例紹介「スタッフ一人一人貢献をモットーに「社会的責任ある企業」として地域社会に貢献」
野老真理子さん(大里綜合管理株式会社

○どんな会社か?
・千葉県九十九里の大網白里に本拠地のある会社。
・別荘地などで持ち主が日頃は不在な土地の管理を中心に。
・50名以上の人がなんらかの形で関わってくれている。

○会社としてのCSRの取り組み
・毎月100人くらいのフォーラムを地域で開催(東京に行かなくても地元で話しを聞ける機会を提供するため)。
・「カムカムはっぴぃ」というチラシを毎月配布。
・チラシも捨てられないチラシづくりを心がけている。(チラシがそのまま申し込み用紙になるなど)
・大里ダイニング(会社の2階をコミュニティダイニングとして提供)もCSRの一つ。
・仕事と子育てを分ける、仕事と家庭を分ける、のではなく、むしろ一緒にしてしまう。・会社を親の背中を子どもが見られる場所にする。
・子どもの目から見てもすてきなものが仕事としてもすてきなはず。だからこそ子どもが絶えず出入りしている会社にする。
・経営計画書の社是にも地域貢献企業としてのCSRへの取り組みを明記。



■事例紹介「建築業の魅力再生プロジェクト」
工藤圭亮さん(昭和建設株式会社)

○横浜建設業青年会について
・1977年設立。
・横浜市内に事業所を置く建設業者のうち、20歳から40歳までの人の集まり。
・横浜市長の懇談会、現場見学会など。

○建設業の魅力再生プロジェクト
・常盤台小学校、横浜国立大学、横浜建設業青年会の3者で連携して取り組んだプロジェクト。
・次世代の育成に重点を置いて取り組む。
・子どもたちへのアンケートを基に学生と話し合い、小学校の改良プランを作成した。
・お互いに感謝して手を取り合うことが出来るという、建設業の本来の姿を実現することが出来た。



■質疑応答
Q.(野老さんへ)経営計画書の作成過程は?
A.社長が作る。
・経営計画書をきちんと作るのが社長の仕事であり責任。
・作成に必要なデータなどは社員に協力してもらう。

Q.(野老さんへ)評価はどうしているのか?
A.結果はあまり問わない。
・大事なのはプロセスである。
・ISO14001やISO9001は導入しきちんとしたマネジメントは行うようにしている。
・最終的な責任は社長にあるが、それもあまり問い詰めすぎないように心がけている。

Q.(野老さん、工藤さんへ)従業員の理解は?
A.(工藤さん)会員全員が楽しめるように、会員が会えば必ず握手し声をかけるを徹底した。
A.(野老さん)道路清掃や駅の掃除なども社員教育として位置づけている。
・最初は渋々かもしれないが、お客さんや誰かから「ありがとう」と感謝される経験を得られる機会を提供していく。
・仕事の本質は人の役に立つこと。その本質に触れ、理解する機会を提供する。
・時にはいやなこともやってもらわなければいけないが、そのときはしっかりとコミュニケーションを取る。
・いやなことでもやってよかったと社員に思ってもらえるところまでが社長の責任。
・地域貢献活動=販促活動という理解が広まってきた。
・地域の高校生が地域貢献活動に関わり、そして就職するというケースも出てきている。

■話題提供「横浜CSRサイトの紹介」
影山摩子弥さん(横浜市立大学CSRセンターLLP

○横浜CSRサイトの紹介
・横浜CSRサイトは地域のCSR情報のポータルサイト。
・横浜と宇都宮で準備中(2008年度内にスタート予定)
・地域のCSRの社会システムを構築することが目的。
・CSRの本質はシステムである。(ステークホルダーとの関係性において成立するということ)
・システム化によってシナジー効果を生み出すことがCSRサイトのねらい。



■話題提供「日本財団公益コミュニティサイトCANPANの紹介」
荻上健太郎日本財団CANPAN運営事務局)



■話題提供「横浜型地域貢献企業認定制度の紹介」
柴田仁夫さん(横浜企業経営支援財団

○横浜型地域貢献企業認定制度のご紹介
・2007年度より運営開始。
・中小企業でもすばらしいCSRの取り組みをしている企業がたくさんある。その企業にスポットライトをあてたい。
・CSRは企業だけのことではない。市民、消費者のSRもある。
・特徴その1:地域性を重んじたCSRを評価対象としている。
・特徴その2:10人以下の小規模企業から1000人以上の大規模企業までを対象にしてる。
・メリット:認定のプロセスを通じた社会性や認知の向上。
・認定の条件:CSRシステム構築の有無と地域への貢献度。

■川北さんからコメント
・人的多様性やワークライフバランスになぜ企業は本気で取り組まないといけないのか?
・2020年の状態を予想して打つべき手を打てるかどうか。
・2020年に競争力を維持するために、どんな雇用・労働環境を整備するのか。
・休暇が取得しにくい会社は、個人の責任がブラックボックス化していたり、いざというときの余分な準備をしすぎている。


■質疑応答
Q.サブプライム問題の不況でIBMや日産も雇用カットしたことをどう理解するか?
A.突き詰めると株主が誰かによる。
・短期的な利益を要求する株主が多い企業は、利益確保への圧力が高いので気の毒。
・長期保有する機関投資家が多い企業は雇用カット対応しているところが少ない。
・ワークライフバランスは今がチャンスという声も多い。(残業禁止が結果的にワークライフバランスの向上のきっかけにもなる)


■開催要項
開催要項はこちら

以上
地域を育てるCSRを経営戦略に! [2008年12月16日(火)]
今日は、神奈川県横浜市で、神奈川子ども未来ファンドさん主催により、

CSRセミナー
地域を育てるCSRを経営戦略に!

が開催されます。

会場は神奈川中小企業センターです。
【レポート】CSR(企業の社会的責任)を知る・考えるセミナーin 関西(2008年12月11日開催) [2008年12月12日(金)]
昨日、大阪府大阪市で、宝塚NPOセンターさん主催により、

CSR(企業の社会的責任)を知る・考えるセミナーin 関西
 ■□■「地域に根ざす企業がCSRを進めるために」■□■


が開催されました。

このセミナーには、40名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさん、どうもありがとうごございました!

それでは、このセミナーのレポートをお送りします。

【レポート】
CSR(企業の社会的責任)を知る・考えるセミナーin 関西
 ■□■「地域に根ざす企業がCSRを進めるために」■□■


■基調講演「地域に根ざした企業がCSRを進めるために〜全国のCSR事例を紹介しながら〜」
川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

○CSRレポートについて
・日本の企業でCSRレポートを出しているのは1000社くらい。
・CSRレポートを読むときには、まずは目次に目を通してほしい。その企業がレポートで何を伝えようとしているのかが分かる。
・パンフとレポートの違いは何か?パンフは自分たちに都合が良いことだけ書けばよいが、レポートは不都合なことも書く必要がある。
・CSRレポートの末尾には第三者意見がある場合がある。
・監査と第三者意見の違いは何か?監査は報告内容の正否を問うが、第三者意見は取り組みそのものについて問うもの。

○CSRとは?
・CSRは社会責任全般のことで社会貢献活動ではない。CSR活動は×、CSRの取り組みが○。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%。
・リーバイスは途上国で児童労働の問題が起きたときに、法律を超えた対応(教育機会の提供)をした。

○法律を超えた社会責任を果たす
・法律の変化よりも社会の変化の方が早い。
・安全であることを主張しても安心に結びつくとは限らない。安心はお互いの関係性に基づくもの。
・お互いの関係性を築くためにも、不都合なことも含めて日頃から情報開示していくことが必要。
・社会変化の激しい時代だからこそ、まずはしっかりと守りのCSR(華やかさがないが大事なこと)に取り組む。

○CSRからSRへ(ISO26000)
・ISO26000が2010年に発効予定。
・CSRからSR(すべての組織の社会責任)へ。
・NPO自身も社会責任を果たしているのか?が問われる時代がやってくる。
・ネスレの粉ミルク提供プログラムも、途上国の衛生状態、経済状態を考慮しないと本当の役に立つプログラムにならない。
・日産が女性職員を雇用するのはマーケティング上メリットがあるから。(車を購入する際に女性の影響力は大きい)
・自治体も本気でSRに取り組まないと生き残れない。(暮らしやすい、働きやすい、育ちやすいまちとそうでないまちの差が大きくなる)

○CSRがうまくいく秘訣は現場
・C(Corporate)SRとE(Employee)SRの両方が必要。
・CSRにきちんと取り組めている企業は、現場の小集団活動が成功している。
・朝日酒造(久保田)の取り組みも社員自らが始めみんなで取り組んでいる。
・運送会社でのエコ安全ドライブの取り組み。エコドライブに取り組んだら、結果的に事故が半分に減った。
・本業をいかに生きながらえさせるかが柱になり、そのために従業員が本気で
・企業はNPOの支援者ではなく、利用者になってほしい。
・NPOは企業にお願いしに行くのではなく、提案をできる存在になってほしい。
・このような関係になることで、継続性のある深い関係を構築することができる。



■事例紹介「近畿における企業のCSR事例紹介」
サラヤ株式会社(小辻昌平さん)
・1952年に創業。石けん液容器の製造からスタート。
・衛生、環境、健康をテーマに企業活動。
・1971年からヤシノミ洗剤を製造。
・ヤシノミ油の原料調達地であるボルネオ島で環境破壊が進む。
・ヤシノミ油のプランテーションは現地人にとっては重要な経済作物であり収入源。
・環境保護のためのボルネオ保全トラストを立ち上げ取り組を開始。
・ヤシノミ洗剤の売り上げの1%をトラストに拠出。生産地視察キャンペーンも実施。
・日本国内でも各種取り組み。
・「手洗いの啓蒙」「新型インフルエンザへの対応」「働きやすい環境づくり」など。
・インターネットが普及した現代では、情報を隠しても隠しきれない。むしろ積極的に情報公開していった方が後々良い。
・職員の行動規範を定めることも今後の課題。



近畿ろうきん(法橋聡さん)
・CSRは企業の社会的価値(社会的責任+本業の社会的価値+価値創造の営み)そのものである。
・NPOが企業とつながることで、相手(企業)の原理・文化・風土を知ることができる。
・企業の担当者は企業内部では闘っている人も多いので、ただ求めるだけではなく、応援するという視点も必要。
・自分たちの要求を押し込むのではなく、企業のニーズを知るという姿勢が必要。
・2000年4月に日本の金融機関で初めてNPOへの融資を開始。
・156件11億円の融資実績。融資がこげついたのは0件!
・金融機関はお金の流れであらゆることに関連している。だからこそ金融機関の役割、使命は大きい。
・グラミン銀行など、社会的金融ともいうべき、金融を通じて社会を変えていこうという動きが広がっている。



■話題提供「Webを利用したCSR推進事例」
荻上健太郎日本財団CANPAN運営事務局



■話題提供「CSRとの連携事例〜関西ええこと.motのご紹介〜」
金森康さん(ソーシャルデザインファンド
加藤友佳子さん(ソーシャルデザインファンド

・講座や研修、ときどきコンサルタントをスポット的に行う中間支援組織ではなく、実務的なサポートをきちんとできる中間支援組織になりたい。
・宝塚NPOセンターはネットワークの支援を中心に、ソーシャルデザインファンドは資金面での支援を中心に。
・事例紹介:ぷちぱんそー(NPO)とSEEDS・CASA(企業)の連携。工事現場の保護シートに子どもたちがイラストを描く。
・事例紹介:アートセンター叶(NPO)とオートバックスセブン(企業)の連携。サンシャインアートで子どもたちが
・一つのNPOと組むと他のNPOからも組んで欲しいという要望がくるので、実は困ることもある。
・中間支援組織が企業とNPOの橋渡し役を果たしていくことが必要。
・そのときに必要なのが中間支援組織そのものの信用力。



■ミニワーク
・A4用紙に、「今日学んだこと、気がついたこと」「質問、未解決の課題」を書き出してみる。

○質問
Q.ISO26000の中小企業向けの展開は?

Q.サラヤさんへ:地域での取り組みは?
A.地域の防犯協会の活動の協力など。

Q.川北さんへ:労働組合のこれからのあるべき姿は?

Q.サラヤさんへ:パーム油はCO2を出さないというのは本当か?

※時間切れのため回答は後日、宝塚NPOセンターや川北さんの個人ブログでも紹介。

■開催要項
開催要項はこちら

以上
地域に根ざす企業がCSRを進める [2008年12月11日(木)]
今日は、大阪府大阪市で、宝塚NPOセンターさん主催により、

CSRセミナー
〜地域に根ざす企業がCSRを進めるために〜

が開催されます。

会場は、こちらの大阪市立大学梅田サテライトです。
【レポート】応援されるNPOへの道(連続講座)in栃木〜第2回「地域と企業をつなぐCSRセミナー」〜 [2008年10月30日(木)]
昨日、とちぎコミュニティファンドさん主催により、

応援されるNPOへの道(連続講座)in栃木
〜第2回「地域と企業をつなぐCSRセミナー」〜


が開催されました。

このセミナーには、44名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさん、どうもありがとうございました!

このセミナーのレポートをお送りします。

【レポート】
応援されるNPOへの道(連続講座)in栃木
〜第2回「地域と企業をつなぐCSRセミナー」〜


■主催者からのご挨拶
・地域に根ざした企業のCSRについて考える。
・企業だけではない、NPOや行政も含めた全ての組織のSRについて考える。

■基調講演「地域に根ざした企業がCSRをめざすために」
講師:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

○IIHOEとは?
・流しのNPO支援。
・CSRレポートは約1000社くらいが発行している。
・東証一部上場企業約1700社のうち、約450社がCSRレポートを発行している。
・13社のCSRレポートに第三者意見を執筆している。

○CSRとは?
・CSRは社会貢献ではない。
・CSRは「企業が社会において果たすべきすべての責任」のこと。

○法的責任から社会責任へ
・法律を守るだけでいいのか?
・吉兆の事件も、法律的には問題がない。でも、社会的には大問題になった。
・法律を超えた取り組みがなければ持続可能な企業経営はありえない。
・リーバイスとナイキは何が違ったのか?
・リーバイスは、児童労働の問題で法律を超えた取り組みをしている。ナイキは、児童労働はもうしていない宣言をしたにも関わらず監査したらまだあった。
・リーバイスは、住み込みで働いてる子ども向けに学校を建てた。
・なぜか?子どもをクビにすると、その子どもたちは身を売られて売春へと進む。だから、子どもをクビにするのではなく、学校を建てて教育を提供する道を選んだ。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%。
・なぜか?社会貢献のためではない。障害者を雇用することが利益につながるから。

○社会からの期待に応える約束を誠実に行っているか?
・法律の改定は遅いが、社会の変化は早い。
・守りの姿勢で責任を果たすのではなく、積極的な姿勢で責任を果たすこと。

○ISO26000は2010年に発効
・ISO国際規格。
・ISO26000は、企業だけでなく、NPOや行政、大学や労組など、全ての組織の社会責任の規格。
・NPO自身も社会責任を果たしているのか?要求するだけではだめ。
・ISO26000は認証が不要。自主目標、自主実施、自主開示。
・様々な相手を巻き込む(ステークホルダーエンゲージメント)ことで実施していくという考え方。

○自治体も本気でSRに取り組まないと生き残れない
・「魅力的なまち」か「魅力的でないまち」かは住民数の増減にも影響する。

○責任の三次元と主なテーマ
・事項(何を)×対象(誰が)×程度(どれだけ)
・主なテーマは、環境、健康、人権、安全、安心、地域。

○CSRはトップダウンとボトムアップのバランスが重要
・すごい!取り組みをしている企業は、製造業ではデンソー、非製造業ではイオン。
・二社に共通しているのは、現場が本気になっている、ボトムアップのCSRになっていること。
・CSRにきちんと取り組めている会社は小集団活動がうまくいっている。
・CSRにきちんと取り組めている会社は他の企業活動もうまくいっている。
・朝日酒造は、久保田というお酒とブランドを守るため、経営方針として美味しい水とお米を守るための自然保護活動に取り組んでいる。
・エコドライブを推進すると事故も減る。この調査は、損害保険会社が提案したが、それは、自社の利益につながるから。
・山口の産婦人科は、看護士にやめられると困るので、柔軟な育児休暇制度を導入した。その結果、多くの看護士が長期に勤務し、しかも出生率が2.5人と高い。



■事例紹介「花王ハートポケット倶楽部地域助成の取り組み」
発表者:高内美和さん(花王株式会社コーポレートコミュニケーション部門社会貢献部

○花王の社会貢献活動
・「よきモノづくり」を通じたCSR。
・次世代を育む環境づくり、人づくりがテーマ。

○花王ハートポケット倶楽部
・2004年に設立された社員参加型の活動。
・社員の給与から任意の金額を天引きで倶楽部の基金へ積み立て。
・積み立てた基金は社会的な活動への寄付として提供。

○花王ハートポケット倶楽部地域助成
・基金を地域の市民団体を応援するための資金とする。
・地域の市民団体をよく知っている中間支援センターと連携。
・とちぎコミュニティファンドの冠ファンドとして連携。
・社員参加のしかけとして社員による投票も実施。
・今後は、事業場の地域とのつながり、社員と地域のつながりを高めるように。

○ハートポケット倶楽部とCSRの関係
・CSRの主役は社員自身である。
・企業価値を高めるCSRは社員の個の結集である。



■事例発表「株式会社こぶし急便」
発表者:山中重雄さん(株式会社こぶし急便代表取締役)

○ISO9001を取得した理由
・運送会社は社員と接する時間が取りにくい。
・会社をPDCAで回すだけでなく、社員とのコミュニケーションを図ることをねらった。

○社員が安心して働いてもらうために
・事故対策マニュアルをつくった。
・2年近く無事故が継続している。
・飲酒運転を防ぐために、対面点呼、アルコール検知は0厳守、を励行している。

○エコドライブ
・エコドライブ・安全講習の受講を推進。
・エコドライブの推進により、燃料代やCO2排出量を軽減できるだけでなく、事故を減らすこともできた。
・アイドリングストップの励行により、燃料代が安くなった。
・結果的に離職率も低くなった。



■とちぎコミュニティファンドのご紹介
発表者:安藤正知さん(宇都宮まちづくり市民工房
・とちぎコミュニティファンドは、民が民を支える地域での資源循環の仕組み。
・NPOは情報公開や信用保証も実現できるメリットがある。

■ウェブ(ポータル)を活用したCSR推進事例(CANPANの紹介)
発表者:荻上健太郎日本財団CANPAN運営事務局ポータルプロジェクト担当)

レジュメはこちら→

■ワーク「世界一簡単なCSRレポートをつくろう!」
○A3用紙に下記項目を記入する。
・A3用紙の表左側:人権(これまでの取り組み、今後の取り組み)
・A3用紙の表右側:社名、社長の思い、企業理念、行動原則、事業概要、事業の経緯
・A3用紙の裏左側:環境(これまでの取り組み、今後の取り組み)
・A3用紙の裏右側:安全(これまでの取り組み、今後の取り組み)

○他の人の作品をみて、助言、提案、気付きを与える質問を付箋に書いてはる。
・企業の方:緑の付箋
・行政・大学の方:黄の付箋
・市民団体の方:赤の付箋。

○ワークを経て川北さんから
・可視化することの原点は数えること。
・日々の活動の中で記録を取ることを習慣化する。
・本業の長期的な基盤に投資をする。
・BOOKMAGICというBookOffの取り組みも本業の基盤への投資。
・個別の顧客からばらばらと仕入れるよりも、まとった仕入れが出来る方が仕入れ効率が高まる。
・仕入れ効率を高めながら、社会貢献も実現できる。
・パンフレットとレポートは何が違うか?レポートは真実を書かなければならない。パンフレットは都合の良いことだけでもよい。



以上
CSR レポートを読んだことある? [2008年10月29日(水)]
今日は、栃木県宇都宮市で、とちぎコミュニティファンドさん主催により、

地域と企業をつなぐCSRセミナー特別編

が開催されています。

川北さんの基調講演が始まりましたが、いきなり、「CSRレポートを読んだことがあるか?」と問いかけ、まずは実物を読んでみましょう、から始まりました。
地域と企業をつなぐCSRセミナー [2008年10月29日(水)]
今日は、栃木県宇都宮市で、とちぎコミュニティファンドさん主催により、

地域と企業をつなぐCSRセミナー特別編

が開催されます。

会場は宇都宮市東コミュニティセンターです。

内容は、

■基調講演「地域に根ざした企業がCSRを目指すために
講師:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所])

■事例発表
・花王株式会社「花王ハートポケット倶楽部地域助成の取り組み」
・株式会社こぶし急便

■とちぎコミュニティファンドの紹介

■ウェブを活用したCSRの情報発信

■ワーク「世界一簡単なCSRレポートをつくろう」

以上です。
【レポート】CSRセミナーinちば〜地域で信頼される企業であり続けるために〜 [2008年09月06日(土)]
昨日、千葉県千葉市で、ちばNPOクラブ(ちば市民活動・市民事業サポートクラブ)主催により、

CSRセミナーinちば
〜地域で信頼される企業であり続けるために〜


が開催されました。

この講座には、33名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさん、どうもありがとうございました!

このセミナーのレポートをお送りします。

【レポート】
CSRセミナーinちば
〜地域で信頼される企業であり続けるために〜


■講義「本気でCSRしなきゃいけない10の理由」
講師:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

○CSRは社会貢献ではない!
・CSRは社会貢献ではない。企業が社会で生き残っていくための、社会におけるすべての責任。

○法的責任から社会責任へ
・赤福や吉兆の場合も法律上の違反は軽微なものでしかなかったが、大きな社会問題になった。
・法律を守っていればいいというレベルではなく、社会を見据えて考えるレベルが求められる。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%と国内では群を抜いて高い。これも障害者雇用率という法律の枠を超えた考え方に基づく。
・リーバイスはバングラデシュで児童労働の問題が生じた際に、取引をやめるのではなく、教育と就業の機会を提供するという解決策をとった。
・法律は変わらなくても、社会はどんどん変わっていく。今の法律を満たしていても、社会の変化には対応できないということはいつでも起きうる。

○ISO26000について
・2010年発効の予定。
・企業のSRからすべての組織のSRへ。
・ISO26000に取り挙げられる主要課題は多岐にわたる。
・自治体も企業と同様に社会責任が問われる。

○CSRに取り組むには?
・CSRにきちんと取り組めている企業は、小集団活動がきちんと行われているところ。
・CSRは社長が大きな声で号令をかけるだけではなだめ。現場(職員)の取り組みがカギとなる。
・かっこいいことを考えるのではなく、会社が生き残るために何をすべきか?を突き詰めていく。
・CSRは社会貢献ではなく、本業の価値を高め続けるために取り組む。
・物流業でのエコドライブ、
・パンフレットとレポートの違い。パンフレットは自社に都合のよいことだけ書けばいい。レポートは都合の悪いことも含めて開示しなければいけない。
・CSRに取り組むきっかけや指針は社是や経営理念にある。社是や経営理念を体現しようとすればおのずとCSRに取り組むことになる。



■事例報告「地域の企業のCSR実践事例」その1
報告者:海宝周一さん(有限会社稲毛園)

○稲毛商店街の取り組み
・衰退した商店街の活性化に向けて5人で活動を開始。
・学生との連携もスタート(いなげDrops)。
・かつて行われていた「夜灯(よとぼし)」という遊びの漁を復活。
・5年前から活動を開始、今では120を超える地域団体との連携まで広がってきた。

○地域防災への取り組み
・安全なだけでは安心な街はつくれない。
・稲毛は県内でも災害に弱い重点密集市街地に認定されている。
・愉しみながら、一緒でに活動できる場を創ること。



■事例報告「地域の企業のCSR実践事例」その2
報告者:杉田義勝さん(リコーテクノシステムズ株式会社

○リコーのCSR
・社会から存続を求められる企業であること、そのために企業の社会的責任を果たし社会からの信頼を得る。
・各地での取り組み情報が社内掲示板で全社員共有できるようになっている。
・グループ会社でも各社仕事は異なるので、情報交換の良い機会になっている。

○若葉区下泉里山保全活動(リコー千葉ふれあいの森)の紹介
・企業にフィールドを貸してくれるところがなかなか見つからなかった。
・千葉県の里山条例のおかげで、地主さんと企業の間を条例(千葉県)がつないでくれた。



■ワーク
A3用紙に次の内容を記入する。
・NPO・行政の方:上段に団体としての強み・専門性、下段にこんな協働の可能性が!
・企業の方:上段に企業としての強み・関心、下段に社会責任上の課題?

■質疑応答
Q.(海宝さんへ)取り組みにはどんな人たちが参加してる?
A.商店街商業部の5人からスタートし、商店街の主婦が関わってくれるようになった。

Q.社会貢献を地域で行うのは比較的イメージができるが、社会責任を果たすにはどうすればよいか?
A.CSRの最前線は現場の社員であることを忘れず、工場の場合、まずは現場の環境と健康と安全から。
恥ずかしがらずに他社の取り組み事例を見学することも大事。
工場内の請負業者社員や外国人労働者の事故が減らないのは、この人たちを現場ととらえていないから。

■私のCANPAN紹介レジュメ


以上
地域の企業のCSR実践事例inちば [2008年09月05日(金)]
千葉市で開催されている、ちば市民活動・市民事業サポートクラブさん主催による、

CSRセミナーinちば
〜地域で信頼される企業であり続けるために〜

川北秀人さんからの講義「本気でCSRしなきゃいけない10の理由」に続き、

報告「地域の企業のCSR実践事例」です。

海宝周一さん(有限会社稲毛園)、杉田義勝さん(リコーテクノシステムズ株式会社)のお二人から事例報告をいただきました。

この後はCANPANのご紹介です。
「CSR セミナーinちば」まもなく開催 [2008年09月05日(金)]
今日はこれから、千葉県千葉市で、ちば市民活動・市民事業サポートクラブさん主催により、

CSRセミナーinちば
〜地域で信頼される企業であり続けるために〜

が開催されます。
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