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目からウロコの3冊 [2007年12月14日(Fri)]
最近読んだ本の中から、目から鱗の3冊をご紹介します。

生きる意味上田紀行)(岩波新書



著者の上田さんとは、せんだい・みやぎNPOセンターの10周年記念イベントの際に一緒に飲む機会がありました。

上田さんの講演がとても面白く、その場で本書を購入してしまいました。

さて、本書の内容ですが、「生きる意味」というタイトルの通り、今の時代がなぜ生きにくいのか?について考察されています。

私の中で目から鱗だったのは、「他人の望むものを手に入れることに価値を見いだす生き方」「自分じゃなくても他人に置き換えが可能という絶望感」という言葉です。(私流にアレンジしてますが)

今の自分に閉塞感や不満足感を感じている人には必読ではないかと思います。


優しい経済学−ゼロ成長を豊かに生きる高橋伸彰)(ちくま新書



二冊めに紹介する本書は、上田さんの「生きる意味」の中で引用されているのを見て読んでみたものです。

本書では、小泉内閣の構造改革を真っ向から批判しています。構造改革は「改革なくして成長なし」とし、今の日本には成長が必要で、成長することを目的としている。そして、努力し、成功するものをより応援することに適した構造改革の推進を旗振りしている。

しかし、現在の日本はもう十分に経済規模が大きく、これ以上の成長は実質的には難しい。むしろ、日本の抱える問題は成長よりも分配の最適化である。弱者をきちんと救済できる配分の実現にもっと目を向ける必要性がある。

正直に告白しますと、私はあまり現在の政治や経済にはあまり関心がありませんでした。でも、自分の関わる仕事のことを考えると、本当はもっと政治や経済のことにきちんと目を向けないといけないのだ!と目から鱗が落ちました。


国家は僕らをまもらない−愛と自由の憲法論(田村理)(朝日新書



三冊目に紹介する本書は、せんだい・みやぎNPOセンターの加藤哲夫さんから薦められました。

せんだい・みやぎNPOセンターの10周年記念イベントの一環で開催された中間支援組織の事務局長向け研修の中で、加藤さんが「NPOが社会を良くしようと思うのであれば、その社会の骨組みとなる法律や政治のことを知らなければいけない。」とおっしゃっていました。そして、憲法のことを学ぶのであれば、ぜひこの一冊を読んでみてねということでした。

この本で目から鱗だったことは、「憲法とは何か?憲法は国民をしばるルールであるというのは大きな誤解。憲法は、大きな権力をもつ国家が、その権力を悪いことに使わないようにしばるためのルールである。」という言葉でした。

大学が理系だったこともあり、憲法については恥ずかしながらまったくの無学(汗)。私自身もまさに「誤解している一人」でした。

実はこの本の後に、この本で引用されている「冤罪の構図」(江川紹子)(新風舎文庫)も読みましたが、国家と権力、そして憲法・法律って何だろう?ととても考えさせられました。

以上、最近読んだ本の中から目から鱗の3冊のご紹介でした。
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