デンソーのCSRはすごい!!(デンソーステークホルダーダイアログ) [2007年03月05日(月)]
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2007年2月27・28日に開催された、「デンソーステークホルダーダイアログ」に参加しました。そのレポートをお送りします。
※昨年の開催状況はこちら→デンソー環境社会懇談会「オープンハウス2005」 実は、このデンソーステークホルダーダイアログに参加したきっかけは・・・ CANPANが2006年11月から「CSRプラス」という、東証一部上場企業を中心に、企業のCSRに関する取り組み情報の開示度を調査し、一覧で見られるようにし、企業と市民のコミュニケーションの機会と場を提供するコンテンツをスタートしました。 そして、今回のダイアログのファシリテーターでもあり、なにかとCANPANでもご協力いただいている川北秀人さんから「デンソーのCSRはとにかくすごい、本業でここまでやるかというくらいやっている企業は、日本でも、いや世界でもそうはない、世界ですごい!取り組みをしているデンソーは必見」とお勧めいただき、CANPANでもCSRに切り込んだなら、世界ですごい!デンソーからしっかり学ぼう!ということで参加申し込みをした次第です。 参加してみての感想は・・・うわー、す、すごい!! の一言につきるかもしれません。 デンソーはなにがすごいのか!?私としては、 @「工場の一つ一つの現場で、CSRの取り組みについてコストが数値化されるところまで「見える化」されている」 A「工場の一つ一つの現場で、一人一人が自分の役割の中でできることを「ボトムアップ」で取り組んでいる」 という2点がポイントと思いました。 と、ここまではいいことづくしですが、一言だけ、ぜひデンソーさんに取り組んでもらいたい、と感じたことは、意見交換会でも申し上げたのですが、 @結果だけでなく、現場で「見える化」しているその手法そのものを、社会の知恵としてCSRレポートで提供してもらいたい。 A先進的な取り組み者として、その手法を事例紹介、ハンドブック的に提供してもらいたい。 (川北さんからも、CSRレポートではなく、CSRケーススタディとしてもよいのでは?というご提案がありました) という2点です。 今回参加して、久しぶりに工場見学もしたわけですが、企業の底力、すごさを肌で感じました。 企業はここまでできる、してしまう・・・とすると、企業のパートナーとして非営利セクターを振り返ったさい、パートナーたりうる「組織」ってどれだけあるんだろう!?非営利セクターももっと本気にならないと、本気になった企業のパートナーになれないかもという思いももちました。 なにはともあれ、デンソーのすごい取り組みの一端をお伝えできればと思い、私なりにメモした内容をレポートとしてお送りします。 ![]() 【レポート(デンソーステークホルダーダイアログ2006)その1】 ■開会 ○デンソー経営企画部より ・これまでの取り組みから、CSRとは新しいことに取り組むことではないと考えている。 ・内部の人からの見え方と、外部の人からの見え方の違いに ○ファシリテーター(川北秀人さん)より ・デンソーさんのステークホルダーダイアログは、自分たちに足りないものは?に気づくための場。 ・外部の人に指摘をしてもらいたいと考え、こういう場を設けている。 ・双方向のややり取りが重要。自己完結しないこと。 ・今回は、できるだけ少人数のやり取りの時間を多くとり、お互いにヒントを与え合う場としたい。 ■CSRについて知ってもらう会 ○デンソーのCSRの取り組みの概要 ・創業:1949年 ・売り上げ:3兆円強 ・従業員数:10万人強 ・社会の持続的な発展に貢献し、企業の持続的な成長を実現。 ・デンソーのCSRは、2003年ころ、アンケートからの気づきがきっかけ。 ・個別課題から包括的な課題への指摘が多いという潮流の変化に気がついた。 ・2003年12月に役員会に提案。役員もほとんどがCSRという言葉を知らなかった。 ・事業活動中心から企業行動全般へ。 ・法令規則対応中心から自主目標、ポジティブな行動中心へ。 ・各社毎からグローバル・グループへ。 ・GRI、朝日文化財団、日本経団連、経済同友会の4つを参考に自己診断を行った。 ・環境保全活動、社会貢献活動は強み。 ・多様な人材活躍、グループ展開、情報開示が弱み。 ・強みを伸ばし、弱みを底上げ。 ・CSR基礎分野にメンタルヘルスを入れていることは特徴。社員尊重からも切り離し、あえて一つのテーマとして設定。 ・グループ会社、10万人の従業員に浸透するため、見える化を徹底。 ・サプライチェーン各社への展開、浸透にも力を入れている。 ・国によってCSRへの認識が異なること、どこまで取り組むのか?が難しいところ。 ○ディスカッション(社員尊重チーム) @社員に浸透するための、ポイント、仕掛け、苦労は? ・暗黙地を、デンソースピリットとして発行するなど、見える化の努力を推進した。 ・フェーストゥーフェース、上司、先輩からの働きかけを大切にして推進した。 ・経営陣へのインタビュー、社員へのインタビューなどを相当数実施。 ・過去の話に触れるのは大変だが、デンソーは積極的に取り上げているところがすごい。 ・浸透のリーダー(プロモーター)を各事業所や部署に配置しているのはポイントの一つ目。 ・対話を尊重することがポイントの二つ目。 ・対話は職場単位(課くらいの単位)で行っている。 ・部署によって取り組みへの温度差はある。リーダーがチェックし、定期的にもう少し大きな規模でもチェックを行う。 A個性の尊重をどのように具体的に定義し、活動しているのか、その課題は? ・「一人光る、皆光る」という考え方に基づいている。 ・個性を尊重することが会社全体が光ることにつながる。 ・年度当初に目標設定、本人の目標、上司が期待する目標。これを年度末に振り返る。 ・MBO的な手法の中で、CSRに関しても触れている。 B女性の活用の具体策は? ・メーカーでは、女性活用は以前からテーマにはあがるが、具体的には進まないことが多い。 ・デンソーも部品産業で男産業社会。制度の充実に取り組み中。 ・今年度は制度の充実からさらなる活用への取り組みを。 C偽装請負の対策は? D多様化する社員のニーズに対し、どの部分にウエイトを置いているのか? ・モチベーションサーベイを以前はモラルサーベイとしてサンプリングで実施し、人事制度見直しの参考にしていた。 ・多様化により、制度だけで対応することに限界を感じ、制度ではない部分を重視するようになってきた。 ・モラルサーベイから全従業員を対象としたモチベーションサーベイへ。 ○ディスカッション(その他チーム) @社員への浸透方法、全部署への展開は? ・具体的な活動例を紹介するとともに、参加方法の案内も行っている。 ・デンソーCSRフォーラムを2ヶ月に1回、各回テーマを決めて実施している。 ・このフォーラムでは社員もパネリストとして発表を行う。 ・経営企画部は旗振りを行い、フォーラムの実施はテーマごとに担当部署が担当する。 ・CSRに関するサーベイを職員の10%を対象に実施する。 ・社長の各種訓話には、必ずCSRというキーワードを入れてもらうように働きかけている。 ・グループ各社、本社内は各部にCSRリーダーを置き、全部署への展開を促進している。 ACSRに対するトップの意識は? ・CSR推進室の設置は社長自らがゴーを出した。 B推進におけるポイントは? ・トップダウンも重要だが、交代すると一気に火が消える危険性がある。 ・ボトムアップによる地道な動きも大切。 ・社員に見える化することに力を入れている。 ・目標の設定とサーベイによる見直しを実施。 ・外部からの調査やアンケートも自分たちを見直すきっかけになる。 ・ステークホルダーダイアログなどを通じてコミットすることも重要。 ・CSRの成果を少しでも目に見えるようにすることが今後の課題。 CCSR推進におけるNPOの存在は? ・外の視点を入れる際に、意識の高いパートナーとして位置づけている。 ・NPOの専門性を ・日本の組織 D海外マネジメントの育成について? ・海外での取り組みはまだまだ弱い。 ・本社で部長クラスの人が海外に出ると社長になってしまう。立場が一気に変わってしまうので、変化への対応ができていない。 ・経営層育成のための人材育成の取り組みがもっと必要。 E大地震を想定したBCPへの取り組みは? ・BCP(事業復旧計画)への取り組みははじめて1年半たったところ。 ・東海地震を想定している。 ・デンソーの部品供給が止まることは、世界中の車メーカーに影響を与えてしまうので、社会的責任としてのBCPが重要になっている。 ・ボトルネックを明らかにすること、デンソーにしか作れない代替のきかない製品の洗い出しなどを行っている。 ・デンソー単体ではなく、サプライヤーまでを巻き込んだ動きが必要。 F企業行動宣言の現状は? ・企業行動宣言そのものの発信、周知は行っていない。企業として当然のことなので。 ・社外よりも従業員にどれだけ浸透できるかが最優先課題。 ・癒着や贈収賄の禁止も、途上国など文化の違う国での事業展開をどうするのか?という反発が起きている。 ・ゴルフのOBラインのように、国の文化、事情に応じて、ラインを引き、そのラインを超えないようにというところから。 G企業にとっての最大のリスクは? ・社員一人一人にCSRが浸透していないことがリスク。 ・たとえ全社的に取り組んでいても、社員一人でも不祥事を起こせば ・内部告発が一番のリスク。どんなに対外的に整えても、内部から崩壊してしまう。 ・デンソーの場合、本社社員ではない請負会社の従業員が多いので、この従業員の扱いも問題。 以上(その2へ続く) |






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