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・ 第5回(2013年)「海の日」懸賞論文 最優秀論文及び講評
201002010405

 第5回(2013年)「海の日」懸賞論文 には、5本の論文が寄せられました。
 日本海洋政策学会学術委員会による審査の結果、最優秀賞1編、優秀賞1編が選ばれ、表彰されました。

最優秀賞
 「『アジアにおける地域的油濁汚染補償基金』創設の提案」
 早稲田大学法学部3年 岡本 健太郎(おかもと けんたろう)さん

優秀賞
 「海洋再生可能エネルギーの開発及び利用を促進させるための総合開発企業立ち上げについて」
 横浜国立大学大学院環境情報学府環境システム学専攻 和氣 昌広(わき まさひろ)さん




講 評

海洋に関する国民的関心が日に日に高まるなか、「海の日」懸賞論文につき今年は全部で5編の応募があった。
 応募者の属性を見ると、大学院生よりも学部生の数が多いのが今年の特徴である。本企画は、多様な分野から海洋政策に関する自由なアイデア、意見、提言を得ることを目指しており、大学院生や一般社会人の奮起をお願いしたい。
 応募論文の審査は予備審査および本審査の2段階で行われた。所属、氏名を伏せた厳正な選考を経て、最終的には、現行の油濁汚染補償制度の限界を基金の創設により解決すべきだとの提言を行った岡本健太郎氏の「『アジアにおける地域的油濁汚染補償基金』創設の提案」を最優秀賞とし、海洋再生可能エネルギーの開発と利用につき、総合開発企業に海洋開発と漁業の利害調整機能をもたせるべきだと提言する和氣昌弘氏の「海洋再生可能エネルギーの開発および利用を促進させるための総合開発企業立ち上げについて」を優秀賞とした。応募論文は数こそ少なかったものの、その内容は多岐にわたり、若い人における海洋政策に関する関心の高さと広がりを示すものであった。いずれの論文も現在の日本にとって重要な政策課題を扱っていた。ただし、提言の独創性は評価しうるものの、その具体性や実現可能性など、いくつかの課題も散見された。
海洋立国をめざす日本は、海洋政策に関する多くの課題を抱えている。来年はさらに多くの人が応募することを期待したい。

 
審査委員長(日本海洋政策学会学術委員長 神戸大学教授) 坂元茂樹