• もっと見る

日本科学協会が"今"やっていること

お役立ち情報、楽しいイベントやおもしろい出来事などを紹介しています。是非、ご覧ください。


<< 2015年01月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール

日本科学協会さんの画像
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
リンク集
https://blog.canpan.info/kagakukyokai/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/kagakukyokai/index2_0.xml
“Panda杯”受賞者が中国訪問〜若者の中から日中友好〜 [2015年01月19日(Mon)]
 日本科学協会、人民中国雑誌社、中国大使館は、12月20日〜26日、「Panda杯全日本青年作文コンクール」中国招聘を実施しました。
この招聘に参加したのは、2014年度の「作文コンクール」(テーマ:私の目に映る中国)の優秀賞受賞者たちで、“自ら見て、聞いて、感じ、考え、中国への理解を深める”というのがこの訪中の目的です。


★日中若者討論

 22日、「日中両国における国民感情の悪化」をテーマに、中国人民大学学生10名との討論会が開催されました。
 微妙な問題に関わる難しくて大きなテーマでしたが、グループ討論(4人×5組)には、日中間の障壁を自分の事として捉え、敢えて挑もうという若者たちの真摯な姿があって、熱気あふれる1時間半となりました。

 次いで感情悪化の背景・改善策などについて代表者発表があって、次のことを確認しました。
・マスコミ報道を鵜呑みにせず、独自に判断できる目を持つ
・相手国に行って、自分の目でその国を把握する→訪日ビザの緩和も必要
・一人ひとりがメディアとなって、実際に見た中国や日本を自ら発信する
・相手国で結ばれた人と人との縁を大事に育てていく

 討論会終了後には、“また中国に来るからね”、“今度、日本に行くからね”と言葉を交わしながら、別れがたく手を取り合う若者たちの姿が見られ、今後に繋がる確かな絆を感じることができました。


1.JPG

グループ討論(中国人民大学)


2.JPG

グループ討論(中国人民大学)


3.jpg

代表者発表(中国人民大学)


4.jpg

代表者発表(中国人民大学)



★実地見学

 北京滞在中(20、21日)、中国人民大学や外国学院の学生たちと合流して恭王府、万里の長城などを訪ねました。凍てつく寒さの中、中国側の心の温かさを実感できる見学となりました。

5.jpg

寒風に煽られ辿り着いた頂上(万里の長城)


6.JPG

人民大学学生と交流しながら恭王府見学


 23日、「南京大虐殺記念館」を見学しました。歴史認識の相違は日中関係の緊張要因であり、同記念館に向かう団員の中には緊張した雰囲気が漂っていました。しかし、事件の残虐さを物語る写真・資料など展示物の数々を丹念に見入る団員の表情には、中国の人々の思いを真摯に受け止め、自分の中で消化しようという決意のようなものが感じられました。

 見学後の訪日団は、これまでの“認識”が変わった人、変わらなかった人、揺らいだ人と様々のようでしたが、更に考え続けていこうと思うきっかけとなったという点では一致していた気がします。

7.JPG

南京大虐殺記念館に向かう団員たち


8.JPG

ガイド説明に耳を傾ける団員たち(南京大虐殺記念館)


9.jpg

中華門見学(南京)



★Panda杯表彰式

 25日、中国外文局でPanda杯表彰が執り行われ、周明偉外文局長から団員一人ひとりに賞状と記念品が授与されました。
 式典に際し、周局長は訪中団に対し「日中関係発展のために更に大きな役割を果たしてくれることを期待する。」「訪中で結んだ友好の絆を日本に持ちかえって欲しい」とのメッセージを送りました。

10.JPG

周局長との懇談(中国外文局)


11.JPG

表彰状の授与(中国外文局)


12.jpg

授賞式後の記念撮影(中国外文局)



★若者の中から日中友好

 訪中団員たちの中国理解や友好だけでなく、彼らと交わった中国の若者たちの日本理解や友好も深まったということから、今回の訪中目標の第一段階はクリアできたと思います。
 しかし、“若者たちの中から日中友好の機運を盛り上げる”というより高い目標に近づくためには、更に前へと歩を進めなければなりません。

 訪中団員、彼らと交わった中国の若者たちが、日中関係の担い手という当事者意識を持って、討論会で確認した重要事項を自ら実践していってくれることを期待しています。
 末永く交流を継続・発展させ、一人ひとりがメディアとなって経験・理解を発信し、友好のすそ野を広げていって欲しいと思います。また、こうした若者たちの活動を、当会はできる限りサポートしていきたいと考えています。


13.jpg

天安門をバックにジャンプ



教育・研究図書有効活用プロジェクト
『もしも地球が立方体だったら』〜地理学者の松山洋准教授(首都大学東京)を講師として、栃木県立足利高校で出前講義を開催しました [2015年01月19日(Mon)]
 平成27年1月15日、栃木県立足利高等学校のSSH講座として、地理学者の松山洋准教授(首都大学東京)を講師とする短編映像『もしも地球が立方体だったら』を用いた出前講義を実施しました。

 立方体になった地球を題材として、足利高校の1年生約200名が、あり得ないと思うことを考えることから現実の地球環境について考察しました。講義の最後に質疑応答を行いましたが、「もしも太陽が立方体だったら?」など、実際にはあり得ないことに対する質問が挙がり、生徒たちは、この講義を通じて、自由な発想で物事を科学的に考えることの大切さを学びました。


P1040717.JPG
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 16:16 | 立方体地球の出前授業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)