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『もしも地球が立方体だったら』 桜美林大学 森厚教授による出前講義授業を開催しました [2014年11月19日(Wed)]
短編映像『もしも地球が立方体だったら』出前講義開催
静岡県立科学技術高校 理数科1・2年生 80名

11月7日、 静岡県立科学技術高校で、桜美林大学の森厚教授を講師として短編映像『CUBIC EARTH 〜もしも地球が立方体だったら〜』を利用した出前講義を開催しました。

7月8日の映像完成発表会後、公募による初の出前講義になります。

受講した理数科の1・2年生80名からは、多くの質問が講師の森厚教授によせられ、関心の高さをうかがえました。

受講した高校生の感想をご紹介いたします。


●立方体地球では、人類が生存可能な場所が少なく、中心に近いと気圧がとても高くなり、全く生きていけませんでした。また、大気があるのは、レンズ状になっているところだけなので、びっくりしました。今、私たちがいるのは丸い地球で、とてもいいバランスで成り立っていて、そこで私たちは生きていられるんだと、わかりました。この講義を聴いて、私たちが今生きていられるのは、どのような要因があり、どのように作用しているのか調べてみたいと思いました。

●海なし赤道面の動画を見たことがあった。立方体地球はいろいろな「もしも」がつめこまれていて、とても面白かった。台風からのエネルギーがとてつもないので、台風がたくさんくる日本が、台風からのエネルギーをとれたら、日本はすごく文明が発達するのにと思った。

●最初に立方体の地球と聞いたときには、ただ、地球の形だけ立方体になっているものが思い浮かびました。しかし、映像を見てそのように単純なものではないということが印象に残りました。状況を変えて考えることで、当たり前のように思っていたことについて、新しいことがわかることが、とても楽しいと思いました。形が違うだけで、環境が大きく変わっていて、科学の不思議さがわかりました。image1.jpg

●今回の立体地球の話はとても面白かったです。普段、もしも地球が立方体だったらなんて考えたことがなかったので、頭をやわらかくして考えるいい機会になりました。海のない面と海の内面での環境の違いなども大きく異なり、立方体地球に大変興味を持ちました。今回の企画の基となった、常識にとらわれないという考えを2 年生で行う課題研究に活かしたいです。

●頭が固く常識にとらわれていては難しいことは考えられないことがわかった。地球や月などの天体が丸くなる理由など、身近にあってそれが当たり前だと思ってしまっていると、不思議に思えないことがたくさんあるので、これからはもっと頭を柔軟にして物事を考えたい。

●とても面白かったです。動画を見ているときにも、どうなるのかを自分で考えながら見てました。大気があるところが限られているとは思っていませんでした。気圧の変化がよくわかりました。雲の勉強をしたときに、気圧の変化で温度が変化するのは知っていましたが、1気圧で温度があんなにも変化するのには驚きました。

●「上」や「下」が自分たちの常識から考えられていて立方体の地球の考え方によって上と下について少し理解することができました。立方体にはいくつもの環境ができていて、大気ができる層というのも少なく限られているということに驚きました。ビデオを見てみて、自分の考え方が常識の中に限られていたということを感じることができました。

●今回、科学において、とても大切なことを知りました。常識を疑ってみるということです。僕は立方体の地球のことをありえないだろうと否定していましたが、否定するのではなくて、「では、もし、本当に地球が立方体だっら?」と考えてみることが、大切だということを知りました。

●地球の形を立方体にしただけで、ここまで地球の環境が変わってしまうとは思わなかった。立方体地球人には驚いた。映像の作りこみが、すごくわかりやすく、驚いた。最初に出した、3 つの疑問にも納得することができた。image5.jpg

●私が想像していた立方体地球とはぜんぜん違い、生命生存可能域が極端に狭くなり、側面によって金星や火星のような環境になってしまっていたことに、とても驚きました。海あり面では、気圧が9気圧もあり、生き物が空を飛ぶなんて見ていて、とてもワクワクしました。想像でしかないものかもしれないけど、小さな疑問や思いつきが、科学の源になるのだと思うと、疑問を持ち、追求することがとても重要なことだと実感しました。

●今回の出張授業で、新しい考え方を教えられたと思います。自分が調べたい題材について考えるとき、今ある常識を疑ってみて、このような条件だったらどうなるだろうか、このような環境にしたら何が変化するだろうか、などの様々な面から見ることで、この題材について解明をしていこうという考えはとても良いと思いました。それによって、その題材とは別のことが解明できる可能性もあるので、見習っていきたいです。「不思議だと思うこと」を大切にしていきたいです。

●小さい頃に、アニメを観ていたら、犬がパチンコ玉みたいにとばされるシーンがありました。左にとばされて行ってしまって、私はもう犬は戻ってこないと思っていました。ですが、その後、右からまたとんできたので、意味が分かりませんでした。その後に「地球はまるい」と知り、納得しました。ですが、もし地球が立方体だとしたら、そのアニメで、犬はどうなっていたのかなと思いました。

image4.jpg●一番印象に残ったことは、アニメーションに中の海のある赤道面の部分です。台風のエネルギーを使っていると聞き、驚きました。しかし、風がないので動かないのは分かるのですが、力を使い切って消滅してしまうのではないかと思いました。また、そこからエネルギーを取り出すための機械というのは、どんなしくみになっているのか気になりました。かなり大規模な装置になると思います。これを丸い地球の中でできたら、今日問題になっている原子力発電の問題も解決されると思いました。四角い地球の様々な考察があり、この地球の台風について書きましたが、ほかにも別のエネルギーの取り出し方があったかもしれないと思います。地震からエネルギーを取り出せないかと思ったけど、四角い地球だと地震は起きないと返答され、理由もとても分かりやすくて、全体を通して、とても面白かったです。

●「もし地球が立方体だったら」という題目を聞いて、正直ばかばかしいなと思いました。しかし、実際に話を聞くと、すごく面白かったです、また、地球が球か立方体かだけで、こんなに違うんだなと思いました。「上」の定義や、気温は何で決まるのかも分かって、球を立方体にするだけで、意外なことまで分かってすごいと思いました。やっぱり、そうやって、頭をやわらかくして別の視点で考えるといろいろなことが見えてくることもあるんだなと思いました。これからに生かしていきたいです。

●常識を疑うことは、不思議を増やすことでもある。重力の向きによって「上」の方向が決まり、重力の大きい方へ物が集まっていくので地球は丸く、太陽からの距離と温室効果で気温が変わる。Cubic Earth だと台風エネルギーを使い、原子炉の数万気分のエネルギーを集められるのが良い面だけど、生物などの生きることができる領域が限られていることが悪い面としてあるので、地球は丸い方が良いと思いました。また、仮説を立ててみるという面白さはとても感じることができ、仮説を立てることは、これからの日本の科学にとても重要なんだと思いました。

●もし地球が立方体だったらという話でしたが、私は、はじめは地球がただ四角くなったものを想像していて、まさか映像のような地球になるとは思っていませんでした。今、私たちの住んでいる地球とは全く異なる立方体地球は、正直疑問点がたくさんあり、例えば、大陸はどうなったのか、北極、南極のところはどうなっているのか、など考えれば考えるほどたくさん出てきました。話の中で、私が知らなかった地球環境など詳しく知ることができたので、今日のお話が聞くことができてよかったと思います。image6.jpg

●いつも当たり前だと思って使っている言葉や常識などでも、「なぜそうなっているのだろうか」と疑うことで、不思議がたくさん生まれることが分かった。じぶんでは考えたことがなかったので不思議だと思ったことがありませんでした。当たり前の事柄を当たり前でない状況にすることで、一度考えてみる必要が生まれて、それが当たり前の事柄をより深く理解することの手段であり、近道であり、なにより理解しやすい方法なのだと思いました。これはやはり、「常識にとらわれる」私たちから「常識」をとったからこそ生まれた考え方だと思いました。また、この立方体地球ですが、私たちが住んでいるこの地球には存在し得ない環境がたくさんあり、その未知の環境について考えてみるともっと面白いのではないかと思います。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 09:51 | 立方体地球の出前授業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)