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“Panda杯作文コンクール“応募呼びかけイベント開催!! [2015年09月18日(Fri)]
“あなたの中国話、聞かせて。
体験や思いをシェアして作文に!”

と題して、「Panda杯作文コンクール」への応募を呼びかけるイベントが、9月9日、東京中国文化センター(東京・港区)で開催されました。

 このイベントは、人民中国雑誌社とパンダ杯運営実行委員会が、日本の若者を対象に開催したもので、当日は、大雨特別警戒警報が発令される生憎の天候でしたが、日本の大学生など日中関係者約20人が参加し、楽しく、真剣な中国話で大いに盛り上がりました。

 中国について思っていること、言いたいこと、経験したこと、中国語のこと等々、中国に関する色んなことを皆でシェアし、自分の中のある“中国”を発掘してもうというのが、このイベントの目的です。

 参加者は2つのグループに分かれ、第1部では「あなたの中国話、聞かせて 体験や思いをシェアしよう」、第2部では「ズバリ! 聞きます! 中国って日本って、なんで○○○なの?」というテーマでディスカッションが行われましたが、中国旅行や中国語会話、中国文化のことから、軍事パレード、安全保障、歴史認識まで幅広く、様々な“中国”が発掘されました。


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運営実行委員・宇佐美さんの進行でイベント・スタート


 
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率直な思いを交わす日中の若者たち


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代表者発表 中国の多様性を知るのが楽しい


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代表者発表2 “相手の国の言葉で交流すれば、より心に響く“


 ディスカッションの合間には、本格的な中国茶を体験するティータイムが設けられ、おいしい茶と中国菓子を楽しみながら交流を深める参加者の姿が見られました。

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“品茶師“葛尤静さんがいれる中国茶に心和むひととき



教育・研究図書有効活用プロジェクト
中国の大学図書館館長等の日本招聘(その2)〜表敬訪問、被災地訪問〜 [2015年07月14日(Tue)]
 招聘報告の第二弾として、今回は関係者への表敬訪問と東日本大震災の被災地訪問について、紹介します。

★表敬訪問

 9月29日、訪日団は、講談社(東京・文京区)を訪れ、野間省伸社長と会見しました。
同社は、昨年から年間1万冊余の新刊図書を、CSRの一環として当協会を通じ中国の大学に寄贈しており、今回の訪問は、これに対する謝意を伝えるためのものです。


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野間社長に記念の書を贈る訪日団


 6月30日、図書寄贈事業の助成元である日本財団の笹川陽平会長と当協会の大島美恵子会長への表敬訪問のため、日本財団ビル(東京・港区)を訪れました。
 会見の中で、陳進訪日団長は、図書寄贈事業に対する感謝の意を表し、この事業の日中民間交流に果たす役割について評価したうえで、今後も寄贈図書活用し、両国の民間交流に貢献していきたい旨の抱負を語りました。
 また、中国への図書輸入に際して中継業務を担当する中国教育図書輸出入有限会社の朱洪涛社長は、「政治情勢が不安定な時こそ、こうした民間交流が重要」とプロジェクトの意義について述べました。

 これに対して、笹川会長は、図書寄贈事業を支える日中の協力体制を強調したうえで、「日中経済は今や不可分の関係にあり、国民間の相互理解を促進することが、日中関係改善に繋がる。国民レベルでの相互理解を深化し、両国の将来を担う人材を育成するという点でこのプロジェクトは非常に重要」とプロジェクトの意義を語りました。
 また、大島会長は「今回の訪日では、多様な日本の姿を知っていただき、日中友好のために貢献して欲しい」とのメッセージを贈りました。


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両会長と訪日団との記念撮影



★被災地訪問

 7月1日、東日本大震災の被災地・宮城県亘理郡山元町を訪問しました。
当日は、震災から5年目を迎えながらも、復興半ばの状態にある被災地の実情と人々の暮らしぶりを知ってもらうため、地域復興の拠点となっている「普門寺」や「みんなのとしょかん」、「旧山下駅前写真館」を訪問し、関係者から直接話を伺いました。

 「普門寺」は、震災直後、支援活動が遅れていた常磐線の東側の復興を前進させるため、全国から集まるボランティアの活動拠点として「おてら災害ボランティアセンター」を設立し、地域復興に貢献してきたお寺ですが、住職の坂野文俊氏に講話いただき、復興までの道筋を辿りました。

 講話の中で坂野住職は、「災害は、物理的にも精神的にも大きな傷を残す。物は修復可能だが、人の心は中々治せない。ボランティアの手を借りて人の心を癒していきたい」と語り、さらに「世界中で起こっている災害を他人事として捉えず、自分のこととして考えて欲しい」とのメッセージを訪日団におくりました。


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被害状況の説明をする坂野住職


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坂野住職の説明に聞き入る訪日団


 
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記念の書を贈る訪日団


 「みんなのとしょかん」は、全国から寄せられた約8,000冊の図書が、地域の人々を迎え、人と人を繋いでいる図書館で、コミュニティー再生の拠点となっているところです。
 菊池慎一郎館長は、訪日団に値して「大学図書館に比べると小さな図書館だが、沢山の人に本位触れて欲しいという気持ちは一緒」と伝えると、陳進訪日団長は、「図書館の大小にかかわらず、図書を提供する気持ちは一緒、菊池館長の気持ちは良く分かる」と応えました。また、同としょかんが、人の心を癒し、地域コミュニティー再生の場になっていることに触れ、「図書館の可能性を改めて認識した気がする」とコメントしました。


 
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中国から持参の図書を菊池館長に贈る訪日団長


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「みんなのとしょかん」を訪れた訪日団員


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震災前の山元町の姿を伝える写真に見入る訪日団員(「旧山下駅前写真館」)


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通訳を担当してくれた3人の東北大学留学生(「旧山下駅前写真館」)





中国の大学図書館館長等の日本招聘(その1)〜日中フォーラム、図書館見学〜 [2015年07月10日(Fri)]
 日本科学協会は、6月28日〜7月5日、中国の寄贈先大学の図書館長等を対象に招聘プログラムを実施しました。

 今回来日した35名の訪日団は、寄贈図書の受入れ窓口として日本文化伝播のキーパーソンとなる方々ですが、こうした方々に等身大の“日本”を知ってもらい、その“日本”を中国の人々に伝えてもらうことが、この招聘の主な目的です。

 8日間の日程で、東京、宮城、北海道の各地域を巡り、日中フォーラムの開催、図書館見学、関係者や被災地の訪問など様々なプログラムを実施し、多角的な日本理解を図りました。

 招聘報告の第一弾として、今回は、「日中大学図書館フォーラム」と図書館見学を紹介します。

★「日中大学図書館フォーラム2015」
 6月30日、日中の大学図書館関係者の情報交換の場として、「日中大学図書館フォーラム2015」を東京工業大学附属図書館と共催しました。

 オープンな形で開催されたフォーラムには、一般参加者を含め約80名の図書館関係者が参加しました。
 日中の大学図書館を代表する各3名の講師が、それぞれ「大学図書館の変遷と発展」をテーマに、大学図書館の現状・今後の課題・展望、ラーニング・コモンズへの取組みなどを発表しました。続く質疑応答でも活発な情報交換が行われ、相手国の図書館事情に対する認識が深まったとの声が聞かれました。


* 基調講演

 ・千葉大学附属図書館 館長 竹内 比呂也「これからの大学図書館」
 ・上海交通大学図書館 館長 陳 進
  「未来に向けた思考、革新による展開」※「講演原稿」ダウンロード
   
*講演

 ・筑波大学図書館情報メディア系 准教授 呑海 沙織
  「ラーニング・コモンズと学生アシスタント」

 ・北京大学図書館副館長 別立謙
  「北京大学図書館 世界一流に向けての行動計画2014〜2018概要」

 ・東京工業大学附属図書館館長 高橋栄一
  「研究大学における電子ジャーナル」

 ・大連理工大学図書館館長 楊海天
  「日本科学協会の大連地区の大学への寄贈図書の現状及び提案」

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約80名が詰めかけたフォーラム会場


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訪日団長・上海交通大学図書館館長 陳進 氏


 
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北京大学図書館副館長 別立謙氏



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大連理工大学図書館館長 楊海天氏


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開催ポスター

★図書館見学

 日本の大学図書館等を多角的に理解してもらうため、特徴ある4つの大学(明治大学、東京工業大学、公立はこだて未来大学、北海道大学)の各大学図書館と東洋学研究の専門図書館である東洋文庫を訪問しました。

 図書館の施設・設備、蔵書・貴重書籍等の見学、また各図書館関係者との情報交換を通じて、訪日団は、大学教育における図書館の位置づけ、図書館コンセプト、利用者サービス、図書管理システムなどついて理解を深めました。


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レファレンスサービスに関する説明を聞く訪日団(明治大学)


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本の森の中で心落ち着くモリソン書庫(東洋文庫)



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「オープンスペース、オープンマインド」がモットー(公立はこだて未来大学)


 
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自動化書庫などについて質疑応答(北海道大学)



中国の大学図書館館長たちが被災地視察〜図書館長等の日本招聘(その2)〜 [2015年06月22日(Mon)]

当協会が実施する「中国大学図書館担当者訪日交流」の一環として、71日、訪日団(団長:上海交通大学図書館館長 陳進氏)一行37名は、東日本大震災被災地視察のため、宮城県山元町を訪問します。


当日は、震災直後から現地でボランティア支援に携わってきた日本財団シニアオフィサー黒澤司氏の案内で、「普門寺」、「みんなのとしょかん」、旧山下駅前写真館などを訪問する予定です。


津波で半壊状態になったもののボランティア支援により復興を成し遂げた「普門寺」、地域の人々が集い、学び、憩い、繋がる場となっている「みんなのとしょかん」等々、現地の状況を見て、地域の人々から直接話を聞くことで、震災から復興まで道筋について理解を深めてもらいたいと考えています。


現地通訳については、中国から留学中の3人の東北大学学生に協力いただくことになっています。

協力メンバーの1人の沈悠然さんは、大学院で国際文化を研究中ですが、「仙台地区中国学友会代表も務め、日中友好のために様々な交流活動を行っているとてもアクティブな女性です。


今回の依頼に対しても、“中日の友好交流を促進すること、両国の架け橋の役割を果たすことは、「中国学友会」の趣旨なので、喜んで協力したい”とのメッセージを寄せてくれています。



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甚大な津波被害(普門寺)



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ほぼ全壊状態の本堂(普門寺)



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地域コミュニティづくりの場(みんなのとしょかん)


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全国から届けられた寄贈図書(みんなのとしょかん)



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当協会にて拡声器のテストをする沈さん(上京時)



★中国からの震災支援
 東日本大震災に際して、中国の大学図書館を始めとした関係機関・関係者は、日本財団のROAD PROJECTを通じて約569,000元(約7,400,000円/当時レート)を寄付し、民間の復興支援活動をバックアップしてくれました。

★日本からの図書寄贈
 日本からの寄贈図書で中国の日本理解を促進するという趣旨で、当協会が、1999年から実施している対中国プロジェクトで、これまでに贈った図書は340万冊を超えます。現在、対象を53大学等に絞っていますが、今回来日したのは、寄贈先大学の図書館館長等です。


★「中国大学図書館担当者訪日交流」
 当協会の図書寄贈プロジェクトの寄贈先大学図書館の館長等を対象に実施する日本招聘で、今回のフォーラムの他、各種図書館の訪問見学、東日本大震災の被災地視察など様々なプログラムを通じて日本への理解と友好を深めてもらうというものです。




教育・研究図書有効活用プロジェクト
「日中大学図書館フォーラム」開催(6/30)〜中国大学図書館館長等の日本招聘(その1)〜 [2015年06月11日(Thu)]
 日本科学協会は、6月28日〜7月5日、中国の大学図書館館長等の日本招聘を実施します。

 今回、来日するのは、当協会が実施している図書寄贈事業の寄贈先となる図書館館長など38名の方々で、日本からの寄贈図書の受入・活用の窓口として、日本文化や日本人の友好を伝えるキーパーソンとも言える方々です。

 訪日団の方々には、日中フォーラム、図書館見学、東日本大震災被災地視察など様々なプログラムを通じて、日本理解と友好交流を深めてもらう予定です。

 この招聘事業の一環として、6月30日(日)、東京工業大学附属図書館との共催で「日中大学図書館フォーラム2015」を開催します。

 このフォーラムは、日本科学協会が実施する「中国大学図書館担当者訪日交流」の一環として開催するもので、当日は「大学図書館の変遷と発展」をテーマに、日中の大学図書館界を代表する有識者の方々にそれぞれ事例や今後の展望を発表してもらい、共通目標である大学図書発展の方向性を探りたいと考えています。

【日 時】2015年6月30日(火)13:30〜17:30
【テーマ】「大学図書館の変遷と発展」
【場 所】東京工業大学西9 号館コラボレーションルーム)

【プログラム】

◆ 開会挨拶
 ・東京工業大学理事・副学長(教育・国際担当)丸山 俊夫 
 ・日本科学協会 会長 大島 美恵子 

◆ 基調講演
 ・千葉大学附属図書館 館長 竹内 比呂也「これからの大学図書館」
 ・上海交通大学図書館 館長 陳 進「未来への思考、革新による展開」

◆ 講演
 ・筑波大学図書館情報メディア系准教授 呑海 沙織「大学図書館におけるラーニング・コモンズ」(仮)
 ・北京大学図書館 副館長 別立謙「世界一流図書館に向けた北京大学図書館Action
Plan(2014〜2018)」
 ・東京工業大学附属図書館 館長 高橋栄一「研究大学における電子ジャーナル」(仮)
 ・大連理工大学図書館 館長 
  楊海天「日本からの寄贈図書の位置づけ、反響、提案〜大連地域の大学〜」

◆ 質疑応答


 ※参加申込みなど詳細は、こちらをご覧ください。



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「フォーラム」ポスター


★「中国大学図書館担当者訪日交流」について
 当協会の図書寄贈プロジェクトの寄贈先大学図書館の館長等を対象に実施する日本招聘で、今回のフォーラムの他、各種図書館の訪問見学、東日本大震災の被災地視察など様々なプログラムを通じて日本への理解と友好を深めてもらうというものです。

★図書寄贈プロジェクト
 日本の各方面から提供していただいた図書を中国の大学に寄贈し、日本理解の促進と日本語教育の振興を図るという趣旨で、1999年から実施しているもので、これまでに340万冊を超える図書を寄贈しました。
当協会が、1999年から実施している中国の大学への図書寄贈事業で、現在、対象を53大学等に絞っていますが、これまでに贈った図書は340万冊を超えます。


教育・研究図書有効活用プロジェクト
「Panda杯全日本青年作文コンクール2015」募集スタート!! [2015年06月04日(Thu)]
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61日、日本科学協会、人民中国雑誌社、中国大使館は、2015年度「Panda杯全日本青年作文コンクール」の募集を開始しました。


Panda杯全日本青年作文コンクール2015

〜隣人「中国」とわたし〜


中国への想いやエピソードを自由に綴って

あなたの経験や感動、メッセージを

たくさんの人々と共有しませんか!!


※「コンクール」詳細については、人民中国雑誌社webサイトをご覧ください。


★募集要項


【テーマ】

隣人「中国」とわたし


【応募資格】

16歳〜35歳の日本人(日本在住者に限る)


【募集期間】

201561日(月)〜2015925日 (金)


【審査結果】

 受賞者には、1120日(金)迄に連絡予定


【使用言語】

日本語


【形  式】

自由(ただし詩歌は対象外


【文 字 数】

1,200字〜1,600


【体  裁】

横書き、Wordの文書ファイル


【表  彰】

・優秀賞10名  中国研修旅行招待(2015年12月下旬/7日間の予定)、

 『人民中国』誌に作品掲載、『人民中国』誌3年間贈呈

・入選5名    中国研修旅行招待(2015年12月下旬/7日間の予定)

 『人民中国』誌3年間贈呈


・佳作30名   図書券3000円、『人民中国』誌1年間贈呈



【応募方法】

 下記より応募フォーマット(excel)をダウンロードし、必要事項を記入の上、応募フォーマットとともにメール添付で 以下の宛先に送付してください。
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宛先: panda@peopleschina-tokyo.com
※メール添付による応募が難しい方は、下記まで送付してください。

〒165-0023 東京都中野区江原町1−46−15  人民中国雑誌社 東京支局 応募係


★「Panda杯全日本青年作文コンクール」について


  このコンクールは、日本科学協会、人民中国雑誌社、中国大使館が、日本の若者を対象に、昨年から開催しているもので、中国に関心を持ってもらうこと、理解を深めてもらうこと、そして、中国訪問により現地の人々との交流や相互理解を深めることが主な目的です。

開始初年度となった昨年は、知名度、募集期間など十分とは言えない状態での開催となりましたが、全国から多数の応募をいただき、これらの中から優秀賞10点、佳作20点を選定しました。


優秀賞受賞者には中国招聘プログラムに参加していただきましたが、現地の若者、有識者、リーダー、街のひとなど広範な人々との直接交流や各地域・施設の見学等を通して、彼らの中国への理解・友好だけでなく、彼らと交わった中国の人々の日本への理解・友好も深めることができました。


今年は、中国招聘者数を昨年の1.5倍に増員し、より多くの方々に実際の中国を体験、理解していただきたいと考えております。



たくさんのご応募をお待ちしております!!


★優秀賞者受賞者の中国訪問



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万里の長城



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中国人民大学学生との意見交換会




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中国外聞局授賞式




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天安門広場




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募集ポスター



募集要項はコチラ




教育・研究図書有効活用プロジェクト

寄贈図書活用者の声〜中国の大学からのメッセージ〜 [2015年04月30日(Thu)]
 寄贈図書活用者の声が中国から届きました!!

 今月22日、5ヶ月ぶりに行われた日中首脳会談では、日中関係改善に向け、政府と民間が両輪となって対話と交流を進めていくことで一致し、関係改善に向けた流れが確かなものになりました。

 歴史認識など微妙な問題を抱えている日中関係ですが、当協会は、こうした流れの中で、今年度も中国の大学への図書寄贈、「日本知識大会」、日中両国の若者を対象とした各「作文コンクール」、招聘プログラムを通じて、関係改善のための空気を民間から創っていきたいと考えています。

 昨年の日中関係は、特に政治レベルでは依然厳しい状況が続いていましたが、当協会の図書寄贈事業については、日本全国から合計16.8万冊を超える図書提供をいただき、各大学のニーズに応じて合計16.3万冊余の図書を中国の大学に贈ることができました。

 図書を提供してくれた皆さまには、改めて心から感謝いたします。

  中国に贈られた図書は、日本語学習や日本研究の資料として、或いは、日本の文化や社会・政治など広く日本を理解するための情報源として、大いに活用されています。

 また、これらの図書は、日本の図書館、出版社、企業、個人の方など沢山の日本の提供者からの贈り物ですので、日本人の友好を伝える使者としての役割も果たしています。そうした意味では、寄贈図書の1冊1冊が、日本文化と日本人の友好を届けるメッセンジャーであるとも言えます。

 
 いつでも、誰でも、何度でも、手軽に利用できる寄贈図書が持つ可能性は無限に広がります。中国に届いた図書がその役割を十分に果たし、ひとりでも多くの学生、先生方が日本のこと、日本人のことをより深く知ってくれるようになることを期待しています。

 寄贈図書活用者から声が、中国の大学から届きました。
中国に贈られた図書が、「どのように役立っているのか」、「どんな風に受け止められているのか」など寄贈図書の“その後”を、活用者の生の声を通して報告したいと思います。

 以下、活用者の声をいくつか抜粋して紹介します。
全文は、「寄贈図書活用者からの声2014」(PDF)でご覧いただけます。

★活用者の声(抜粋)

黄岡師範学院外国語学院 日本語科4年 申 華

1..png ある事を契機に寄贈図書を整理することになりました。勿論、一冊一冊めくってゆっくり読む暇もありません。ただ表紙を見るだけで、日本語に関する本だけだろうという先入観がひっくり返りました。中には文学や、漫画、科学、統計学、心理学、数学など幅広い分野に及ぶ本が含んでおり、まさに知識の宝庫みたいな存在です。それに何れも真新しく、手に取ったら汚すではないかとまで心配し始めた。
 文科出身の私は数学や物理などといった理科の知識に力が及ばないのも当然ですが、唯日本語そのものに惹かれます。(原文日本語)


大連民族大学外国語学院日本語学科2年 尹 月芳

2..png 本を楽しみたいと思って図書館へ行くと、多くの日本語の本を見ました。ほんとに嬉しいでした… 『雪国』という作品は、価値観、世界観が大きく違っている世界各地の読者の間で愛されています。私はそこに日本独特な美が表われていると思って、大好きです。
 これは、私と日本語の本との最初の出会いです。これらの本を通して、日本の文化をもっと知っていきます。これらは中日の人々がお互いを理解し合うのに大きな力となっていると思います。(原文日本語)


大連民族大学外国語学院日本語学科3年 宋 陽

3..png 本という良い先生と出会うために、時間がある時によく図書館へ行って参ります。日本語図書コーナーで本を読んだり、日本語を勉強したりします…  

 日本から寄贈された図書は言語、文学、文化等と関連書籍になっております。それらは日本本場からの「原汁原味」と言われます。日本語を専攻する学生にとして、この寄贈図書を利用して日本の文化と歴史等が自分の目で触りができます。(原文日本語)


山東大学(威海) 翻訳学院 日本語科2年 劉 思宇

4..png 寄贈図書を通じて、私は夏目漱石に触れ始めました。「吾輩は猫である」を読みました。日本のやっと古書の1つに手が届いて、世界の文学の名著の1つとして、私にとても深い印象が残されました。

 日本からの寄贈図書を読むと、自分の視野を広げる大きな助けとなり、自分にとって非常に役立っています。中でも多くの本が私たちの専攻にとても役立っています。日本語の原文書籍から日本人が経済、法律の各面における立場や観点を学ぶことができます。(原文日本語)


山東大学(威海) 翻訳学院 日本語科2年 劉 晨

5..png 科学技術は速く発展しているから、本の代わりに、携帯電話などで勉強することが多い。でも、携帯電話なんて、どうしても本の地位を抜けないと信じる。

 実は、中国では、日本の本は価格も高いし、読む人も少ないし、学校の図書館はわざわざ買い込むのは無理だ。日本語科の生徒たちには残念だ。でも、日本の皆さんのかけで、日本の本を読む機会が多くなった。それに、日本についていろいろ勉強した。(原文日本語)




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★中国の大学の様子


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日本語授業の様子(華中師範大学)


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学生からのヒアリング(大連民族学院)


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日本語図書コーナー(吉林大学珠海学院)


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寄贈図書活用のための読書案内(寧波大学)



教育・研究図書有効活用プロジェクト
「日本知識大会・作文コンクール」日本招聘感想文〜中国の若者が感じた日本〜 [2015年04月06日(Mon)]
「笹川杯日本知識大会・作文コンクール」訪日団の感想文を取りまとめました。

 日中関係が厳しい状況の中、日本語を学び、日本との関わりの中で将来像を描いている中国の若者たちが、実際に経験し感じ取った日本や日本人とは、一体どのようなものだったのでしょう。

 討論会のこと、東京観光のこと、沖縄のこと、戦争のこと、震災のこと、京都のこと、そして日中関係のこと・・・、彼らの沢山の思いが詰まっていますので、是非ご一読ください。

 ここでは感想(抜粋)をいくつか紹介します。
PDFをクリックいただければ、全員分がご覧いただけます。


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訪日団長/北京大学対外交流センタープロジェクトコーディネーター 劉暁娜


2 (1).png はっきりと日本人の情熱、礼儀作法と友好を感じ、日本各地の風土と人情に対していっそう直観的に認識し理解することができました。もちろん「中日問題」には無理解や誤解まで依然としてたくさん存在していることは否定できませんが、希望を抱けば未来があります。


 中日の青年の間の友好的往来を通じて、互いに心を通わせ、誠意を持って向き合うようになり、中国の青年により多くの「知日派」が、日本の青年にもより多くの「知中派」が現れて、中日関係の明日がよりすばらしいものになると信じております。(原文中国語)



黄岡師範学院 外国語学院日本語科4年 申華


3 (2).png 初めて本物の日本に触れるのは、率直に言うと少し未知なるものへの恐怖感がありました。恐怖と言うと少し大げさですが、正しく言うと怖さと不安の混じり合った感覚です。中日の間にはまだ癒えない深い歴史の傷跡が残っていて、日本の国民はどのように中国人を評価するのでしょう。メディアを通して知った日本と本物の日本は一致するのでしょうか。


 もし理想と現実のギャップがあまりに大きかったら、日本のイメージをどう修正すればよいのでしょう。そうした心配が一気に浮かんできましたが、結局は文字や映像を通じて作り上げてきた日本のイメージを本当の日本に覆されるのが怖かったのです。しかしこの8日間の体験でそうした心配はひとつひとつぬぐい去られ、想像していた日本より本物のほうがさらによいのではとまで感じました。(原文中国語)



華中師範大学日本語学部4年生 張佳鳳 (原文中国語)


4.png 今回の旅の最も大きな意義は自分の魂との対話でした。心身を整えるとともに最初の本心を見つけ、前へ進む活力を得ることができたのです。あっという間の8日間でしたが、毎日のように新たな収穫があり、日に日に日本の民族への敬意と好意が増したと感じています。あまり客観的ではないかもしれませんが、毎日プラスのエネルギーを吸収できたことは間違いありません。もしかすると日本の「おもてなし」精神の力なのでしょうか。(原文中国語)



南京工業大学外国語学院日本語学部4年 謝倩氷


5.png  「ひめゆり平和祈念資料館」を見学しました。ガイドさんからその年この一帯で起きたことの解説を聞きながら見学していると、ずっと涙を堪えられませんでした。生存者がこの戦争を振り返るビデオを見て、当時の学生達たちが負傷者を手当てする姿と身につけていた物品、彼らの写真も見ました。


 「大きな部屋には、当時動員された学生と教員の写真と名前だけでなく生前の概況と正確や日常生活についての記述までありました。紹介の詳しさに、この少女たちが本当にそばにいるような感じがしました。(原文中国語)



教育・研究図書有効活用プロジェクト


「日本知識大会・作文コンクール」優勝者の日本招聘(その2)〜中国の若者の日本理解〜 [2015年03月23日(Mon)]
今回は、「笹川杯日本知識大会・作文コンクール」優勝者招聘の第2弾で、沖縄、関西編です。

≪沖縄編≫
 3月1日に豊見城市、2日には沖縄市を訪問し、市民との交流イベントや文化体験、景勝地視察などを通して地元の人々との友好、沖縄ならではの文化・自然・風土に対する理解を深めてもらい、訪日団からは次のような声が聞かれました。

★訪日団の声
・沖縄の歴史と文化が創り出したこの地方の潤いある土壌と親切な人々には心惹かれる。
・底が透けて見えるほど透明な海、これほど美しい海を見たのは初めて。
・沖縄の人々のお客様を歓迎する心に深く感動した。


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訪日団にメッセージをおくる宜保晴毅市長(豊見城市)



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ゆかたと雛祭り文化を実体験(沖縄市)



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桑江朝千夫市長表敬訪問(沖縄市)


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民族衣装を交換して日中交流(沖縄市)


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エメラルドグリーンの海に感動!(うるま市)



 3日午前に訪れた「ひめゆり平和祈念館」は、多くの団員に大きな衝撃を与え、彼らの心に重いものを残した場所のようで、ひめゆり生存者の証言映像を視聴し、戦争の悲惨さを物語る遺品・写真のほか数々の展示物を目の当たりにしたから団員たちからは、次のような声が聞かれました。

★訪日団の声
・戦争は残酷であり、歴史の痛みを覚えておかないと、同じ失敗の繰り返しは免れられない。改めて、平和な時代に生まれたことの幸せを感じた。
・沖縄の少女のたちの犠牲と引き換えに得られた平和は大切にすべき。
・国のために命を捧げた少女は、美しいユリのように人々の心の中で咲き続けるだろう。戦争のない世界と永遠の平和を願う。
・この地で起きたことについてガイドの解説を聞きながら見学していると、ずっと涙が止まらなかった。


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ひめゆり学徒の悲話に耳を傾ける団員たち(ひめゆりの塔)



 また、ひめゆり学徒の生存者で現在89歳の謝花澄枝さんは、訪日団に当時の生々しい体験を語った後、「中国から見学に来てくれてありがとう。永遠に世界から戦争が無くなることを願っている」とのメッセージを送ってくれました。


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訪日団に語りかける謝花澄枝さん(ひめゆり平和祈念資料館)



≪関西編≫
 3日午後、神戸の「人と防災未来センター」を見学後、被災地NGO協働センター代表で、災害ボランティア先駆者である村井雅清氏から講話をいただきました。村井氏は阪神大震災直後から被災地支援に尽力してきた災害ボランティア先駆者で、四川大地震の際には現地に赴き被災者支援に当たりました。

 村井氏は、大災害発生時におけるボランティア支援の重要性とその課題を20年に亘る経験から語ってくれましたが、訪日団からは次のような声が聞かれました。

★訪日団の声
・自然災害の無情さを感じ、何度も目が潤んだ。村井氏が長年尽力してきた災害ボランティア活動や日本の防災・減殺の取り組みに感動した。
・故郷である四川省成都で彼が行ったボランティア活動の話を聞いていると、実際に自分もあの地震を経験していたので、感動の涙が止まらなかった。
・テレビで見聞きしていただけの阪神大震災だったが、その凄まじさ、恐ろしさを実感できた。災害の深い痛みを経験すると同時に、助け合うことの温かみを感じた。

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四川大地震の概要を説明する村井紙(被災地NGO協働センター)


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被災地支援における専門家の関与について質問する団員(被災地NGO協働センター)



 4日は、京都訪問です。現代都市・東京に対する古都・京都、日本語学習者にとって、京都は強い憧れを感じさせる特別の場所であり、清水寺も金閣寺も、今回の訪日の中でも最も期待値が高い訪問先のひとつです。

 清水寺は平成の大改修中で、本堂の一部はシートに覆われていましたが、清水の舞台は健在?で、そこから眺める景色も絶景でした。金閣寺は、その名のとおりの美しさで訪日団を迎え、彼らと一緒に記念写真に収まっていました。

★訪日団からの声
・表面をざっと見たような感じだったが、まぎれもなく往時の日本の繁華さを感じた。
・清水寺と金閣寺は、そこに佇み暗黙のうちに千年の歳月を語っているようだ。
・随分昔から見たいと思っていた金閣寺を実際に見ることができて夢がかなった。 
・金閣寺でコインを投げ入れて中日友好を願った。


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手水で身を清める団員たち(清水寺)



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参拝前の記念写真(清水寺)



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金閣寺を背景に記念の1枚(金閣寺)



≪まとめ≫

 最近の日中関係は、民間レベルでは文化、経済、観光など多方面に交流活動が活発に行われている一方、政治レベルでは、歴史認識、領土問題などをめぐって日中の対立が顕在化するなど緊張状態が続いています。

 こうした状況にあって、政治と民間は別と割り切ってしまうという考え方もありますが、今回の交流活動に参加した日中の若者たちが結論付けたことは、もう一歩踏み出した活動でした。

 日中の国民感情が依然として厳しい状況にある中、“一人ひとりがメディアになって、相手の国に対する正しい情報を発信し、相互イメージ・アップに繫げること”で、両国関係改善のための環境を若者から作っていこうということです。

 そして、早速、彼らは、交流で得た成果や情報を周りの人々に直接伝えることで、また、ブログや WeChat、LINE、facebook、twitter,など様々なツールを通して発信することで、今回の結論を実践しているとの報告を受けています。

 今回の交流活動について、訪日団長で北京大学プロジェクトコーディネーター 劉暁娜先生は、期待を込めて次のように総括しています。

 ”この短い1週間の充実した訪問を通じて、日本人の情熱と友好をはっきりと感じ、日本各地の風土と人情を直観的に認識し理解することができました。
 勿論、中日問題には、無理解や誤解まで依然として多くの問題が存在していることは否定できませんが、希望を抱けば未来があります。
 中日の若者間の友好的往来を通じて、互いに心を通わせ、誠意を持って向き合うようになり、中国の若者により多くの「知日派」が、日本の青年にもより多くの「知中派」が現れて、中日関係の明日がよりすばらしいものになると信じております。”


教育・研究図書有効活用プロジェクト
「日本知識大会・作文コンクール」優勝者の日本招聘(その1)〜中国の若者の日本理解〜 [2015年03月13日(Fri)]
 日本科学協会は、2月26日から8日間、「笹川杯日本知識大会・作文コンクール」優秀者たちの日本招聘を実施しました。

 今回招聘したのは、昨年11月に北京大学で開催した「笹川杯全国大学日本知識大会」の優勝者等と2014年度の「笹川杯作文コンクール」の優勝者など合計19名の若者たち、日中交流イベントや有識者による講話、訪問見学など広範なプログラムを通して日本への理解と友好を深めてもらいました。

 訪日団には、関東、沖縄、関西と日本各地を巡って様々な日本を体験してもらいましたが、今回は、招聘報告の第一弾として関東編(東京、新座)を紹介します。

◆日中交流イベント

 東京滞在の27日の午前、日本財団ビル(東京・赤坂)で「日中若者討論会」が開催され、訪日団と日本の大学生(合計約40名)が参加しました。

 この討論会は、日中の国民感情が厳しい状況にある今、“一人ひとりがメディアになって、正しい情報を発信することで、相互イメージ・アップに繋げよう“という発想から、慶応大学の5名の有志大学生が実行委員となって企画したのもので、日中の若者が3時間に亘って活発な真摯な議論を交わし、国民感情改善のための糸口を探りました。


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小グループで本音の交換



 率直な意見交換ができるよう6組に分かれたグループ討論を行い、その後、各グループ代表による発表となりましたが、国民感情悪化の背景には、歴史認識や尖閣諸島などの微妙で複雑な問題があるだけでなく、偏った情報によるマイナスイメージの定着があること指摘したうえで、重要事項として主に次のような意見が出ました。

・互いに相手国の多様性を認め、正しい情報を発信する。
・最も確実な方法は口コミであり、個人レベルで周囲の人に情報を伝え、徐々に情報のすそ野を広げる。
・相手国に無関心な人のイメージこそ改善すべきであり、こうした人に正しい情報を伝え、彼らを日中交流に引き込む。
・若者や公益団体、NPOなど民間レベルでの日中関係改善を先行させ、政府レベルでも追従せざるを得ない状況を創り出す。


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グループ毎に結果の取りまとめ



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グループ代表による結果発表


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合言葉は、“見ザル 聞かザル 言わザル を、見るゾウ 聞くゾウ 言うゾウに!!”


 討論会終了後は、コース別都内散策となりました。
 コースは@神保町・上野、A慶應大学・東京タワー、B浅草・スカイツリー、C渋谷・原宿、D秋葉原・神保町で、希望によって5組に分かれた日中の若者が、それぞれ“見たい日本“、“見せたい日本”を目指して散策しました。

 一緒に行動し、気軽に気持ちを伝え合うことで互いの距離を縮めるというのが、この交流のねらいですが、日本側のきめ細かなオモテナシに中国側はとても感動していました。全プログラム終了後に行ったアンケートでも、最も満足したプログラムとしてこの都内散策が挙げられていました。

★訪日団アンケートからの声
・視野が広がり、日本文化を体験しただけでなく、異国の親友ができたのは、何よりの収穫だ。
・日本側の周到で臨機応変な対応に感動した。
・全てを感謝している。ありがとうという言葉しか言えない。
・日本語を実践することができた。
・沢山の話ができたし、行きたい所には全て優しく案内してくれた。
・熱い友情が感じられた。日本の学生って、いいなあと思った。


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浅草・スカイツリー コース



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渋谷・原宿コース



◆講話「日本の漫画、アニメ、手塚治虫」

 28日は、日本新座市商工会館で、手塚プロダクション社長 松谷孝征氏から講話「日本の漫画、アニメ、手塚治虫」をいただきました。かつてマイナーな存在だった漫画が、世界に誇る日本文化としての地位を獲得するに至った過程、漫画・アニメ文化を発展させた手塚治虫氏の功績、彼の人となり・エピソードなど、長年に亘って手塚氏を身近で支えてきた松谷氏ならではの貴重な話を聞くことができました。


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訪日団に語りかける手塚プロダクション 松谷孝征社長



 また、講話後には、手塚プロダクションの新座スタジオを訪問し、「鉄腕アトム」、「ブラックジャック」など原画、さらには手塚氏が晩年使用していた仕事部屋も見学することができました。
訪日団の中には、日本のアニメをきっかけに日本に関心を持ち日本語学習を始めた人も少なくなく、松谷氏の講話、スタジオ見学と大いに感激していました。


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手塚プロダクション新座スタジオ見学


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