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先輩研究者のご紹介(南條 毅さん) [2019年04月18日(Thu)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。本日は、2018年度に「カルボン酸の酸化的脱炭酸反応の開発と中・大分子の効率的合成への応用」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、京都大学大学院薬学研究科薬品分子化学分野特定助教の南條 毅さんから、助成時・直近の研究についてコメントを頂きました。

<南條さんより>
 現在の職場に赴任して間もないある日、とある化合物を合成しようと、α-ケト酸という普段あまり見慣れない化学種に酸化剤を作用させたところ、予期しない形で脱炭酸反応(CO2の放出)が起こり、なぜか縮合体を得ることとなりました(当初合成したかった化合物は残念ながら?全く得られませんでした)。
 有機化学分野も非常に成熟している現代ですので、どうせ同じ現象を誰かが報告しているだろうと思って必死に調べてみましたが、意外にそんなマニアックなことをやっている人は少数であることが発覚(もちろん見方によっては似たような現象が知られてはいますが)。
 せっかく発見したこの現象を上手く反応開発に利用できないかと思い、いくつかの戦略を練って笹川科学研究助成申請でも提案させていただき、学生さんと一緒に地道な実験を積み重ねてきました。
 その結果、見つけた現象を新しいエステルの合成法としてとりあえずは学術論文で発表することができました(下図)。

笹川ブログ.jpeg


 しかし、現状では「そんな単純な化合物を作るのに何でその方法をわざわざ使わなければいけないの?」という至極当然の疑問をぶつけられると、ぐぬぬ(反論できない...くやしい...)、という感じですので、「それなら我々の方法じゃないとできない、既存法で合成するのがもっと難しい分子を作ってやる!!」と日々奮闘中の毎日です。

 転んでもタダでは起きない!という強い意志をもって、地道に研究を続けていくことで新しい発見ができたようです。なかなか知ることのできない、研究の裏側が見えた気がしました。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 08:59 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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