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先輩研究者のご紹介(宇留野 彩さん) [2019年04月11日(Thu)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2018年度に「2段階近接昇華法で作製した銀ガリウムテルルの電子構造の解明と新しい太陽電池構造の開発」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、早稲田大学先進理工部電気・情報生命工学科所属の宇留野 彩さんから最近の研究について、コメントを頂きました。

<宇留野さんより>
 東日本大震災以降、再生可能エネルギーが注目を集めております。そうなると、日本の電力を太陽光発電だけで賄うことは可能なのか?といった疑問が浮かぶと思います。
 現在主流の太陽電池の材料はSiです。この太陽電池を用いた場合、原子力発電所1基分の発電量を得るには、山手線の内側すべてを太陽電池で敷き詰めなければならないと言われています。つまり今の技術では難しいというのが答えになります。

太陽電池 イラスト案 原発イラストあり.jpg


 現在、Siに代わる材料として、Siよりも光吸収率が高いカルコパイライト構造という結晶構造を有する材料が注目を集めています。中でもCu(In,Ga)Se2という化合物が盛んに研究・開発され、フレキシブル化まで実現しています。しかしInはレアメタルであり、Seに関しても毒性の懸念があります。そのため、私たちの研究室では、別の元素を用いた太陽電池材料の開発を行っております。具体的には、AgGaTe2という材料に着目し、太陽電池の開発を行っています。最近の研究では、2段階近接昇華法という方法を新たに考案し、低コストでかつ高品質なAgGaTe2が作製できることを明らかとし、環境に配慮した低コストかつ高品質な太陽電池の可能性を示唆できるものとなりました。
 現在の太陽電池の技術が進歩し、太陽光発電が日本の電力供給における大きな潮流となることを期待して日々頑張っています。


 最近、太陽電池が使われている場面を、よく見かけるようになりましたが、まだまだ性能不足だということに驚きました。環境問題は私達の生活にも直結するため、今後も頑張って頂きたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:25 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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