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インターネット上で、循環する地域づくりに興味関心を寄せる研究員が、自由に情報や意見を交換する場です。

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産直提携・身土不二の会
研究員からの情報
設立趣旨及び参加の呼びかけ[2015年11月14日(Sat)]
 人間の都合だけを考えてきた私たちの暮らし方は、人類にとって一見不必要に思える物のほとんどを廃棄してきました。さらに自然界では分解できないものをも生み出してきました。その結果、地球の温暖化、オゾン層の破壊、磯焼け(海における鉄イオンの不足等)、マイクロプラスチックによる海洋汚染など、人類の生存を脅かす課題をつくり出してきました。自然界の一部である私たち人間は、自然の仕組みをしっかり解明し理解しなければなりません。自然は循環しています。そのため自然界には廃棄物はなく全て分解され、私たちの血と肉の元となっているのです。このことを私は忘れていたのではないでしょうか。
 自然に寄り添って生きる生き方こそ、人間は目指さなければならないといえます。21世紀に生きる私たちは、この20世紀の私たちの暮らし方が生み出した課題を乗り越えていく必要があります。物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません。つまり自然界の摂理である物質の循環を前提に、あらゆる課題の解決に当たらなければならないのです。
 そのため本研究所は、“循環する地域づくり”をテーマに、会員がインターネットを使って自由に情報や意見を交換することにより、“循環する地域づくり”を進めることができるではないかと考え設立しました。“循環する地域づくり”に関心を寄せるメンバーが、インターネットを使って自由に議論することより、“そうした思いのある人たちとの緩やかなネットワーク”を形成します。このことを通じて、各会員が各地で“循環する地域づくり”のための実践的な活動を進めていきます。

 本研究所では、メンバーの方々に責任を持って活動に参加いただくために、研究員制度を採用しています。この制度とは、“循環する地域づくり”に興味関心を寄せる人たちが無給の研究員となり、インターネット上で自由に情報や意見を交換する仕組みです。特に資格はありません。「循環する地域づくり研究所」の設立趣旨に賛同し、“循環する地域づくり”に興味関心を寄せる人たちと緩やかなネットワークを結びたいと思われた方々が、研究員に登録できます。
多くの皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。

 参加の仕方は全く自由ですが、例えば次のようなことが考えられます。
 ・“循環する地域づくり”に関連する情報の投稿
 ・ホームページに投稿された記事に対する意見や感想の投稿
 ・“循環する地域づくり”に関連する実践報告の投稿
 ・“循環する地域づくり”に関連する地元発のテーマについての共同研究開発の提案
 ・“循環する地域づくり”に関連するセミナー等の企画
 ・“循環する地域づくり”を実践している地域への視察会の企画      etc

 本研究所は、基本的には無給の研究員によるインターネットを使った自由な投稿に基づく、自由な意見交換により展開することにしています。このようなネット上での自由な交流により、“緩やかなネットワークづくり”を進めていきたいと考えています。多くの皆さんの積極的なご参加により、“循環する地域づくり”を進めていきたいと考えています。

Posted by 東 at 12:55 | 基本事項 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

どう展開するの[2015年04月15日(Wed)]
 基本的には、無給の研究員によるインターネットを使った自由な投稿に基づく、自由な意見交換により展開します。このようなネット上の自由な交流により、“緩やかなネットワークづくり”を進めていきます。研究員の皆さんの各地での実践報告など、積極的な投稿をお待ちしています。
 また東孝次の個人的な次の“循環する地域づくり活動”を、支障のない範囲で報告することで、本サイトを運営していきます。
 市民エネルギーやまぐち鰍ナの活動(山口市を中心に)
 山口県環境保全型農業推進研究会での活動
 山口県建築住宅センターでの空き家相談員
 循環する地域づくり人の取材(山口県内を中心に)
 山口市の各種委員会等での活動(平成27年度は、環境審議会のみです)
 ・山口市環境審議会(公募委員)
 山口県建築士会での景観に関わる取組
 当面は、環境、農業、エネルギー、空き家、景観の課題に取り組んでいきたいと考えています。

Posted by 東 at 10:12 | 基本事項 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

循環する地域づくりとは[2015年04月13日(Mon)]
 全国的には多くの方々が早くから取り組んでおられます。日本中に大きな広がりを見せているのが、「菜の花プロジェクト」ではないでしょうか。このように自然の摂理である物質循環を前提とした地域づくりをいうのです。つまり廃棄物のない地域づくりなのです。
 私が第8期「21はぎ市民会議」市民生活部会の一員として、2012年5月に訪問させていただいた福岡県大木町の取組は、市民、行政の協働による循環する地域づくりだと思います。循環する地域づくりを少しイメージしていただくために、大木町の仕組みをご紹介しましょう。
 大木町は2008年3月、「大木町もったいない宣言」を全国で2番目に公表しました。ここでは、人間の廃棄物(屎尿、生ゴミ)から液肥を取り出し、これを肥料として有機栽培した野菜をメインにした料理をバイキング形式のレストランが道の駅の中に設置されています。しかも隣の敷地で循環システムの全て(処理施設、道の駅の食事処、その周辺に広がる有機野菜の畑)を眺めることができます。ゴミや屎尿の処理は環境課ですが、そこから出る液肥の活用は農業関係の課となり、バイオガスの活用などは産業課さらに液肥で栽培される野菜の販売、料理として提供といえば農業や産業の課といったように複数のセクションをまたぐようになります。紆余曲折はあったかもしれませんが、これらをうまく繋げていくためには、縦割り行政を乗り越える必要があります。町役場の規模だからできたのかもしれませんが、今日の複雑な課題を解決していくためには、課題を分野別に分けるのではなく、どう繋げていくかではないかと思います。廃棄物を出さない地域づくりには、この物事を繋げていくことが重要です(大木町の循環のまちづくりの詳細は、「生ごみ資源化」(中村修・遠藤はる奈著、農文協、2011年)をお読みください)。

Posted by 東 at 16:34 | 基本事項 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

なぜ循環する地域づくりなの[2015年04月13日(Mon)]
 自然との共生を考えた場合、私たちはどのような地域を目指さなければならないのでしょう。なぜ循環する地域づくりなかを考えるに当たって、次の項目について眺めてみましょう。

 物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません
 自然界は食物連鎖で成り立っています
 動植物の死骸の処理にも物質循環が見られます
 水も循環しています
 江戸時代の江戸での生活ぶりは、物質循環に基づいていました


物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません
 私は若い頃、科学は人類を幸せにできると信じ切っていました。また自然は克服すべき対象であるとも思っていました。やや西洋文明に毒されていたようです。分業化、工業化を進め効率性を求めてきた産業革命は、私たち人類に幸福をもたらしたのでしょうか。
 人間にのみ都合のいいものづくりを進めてきた科学技術は、人間にとって一見不必要に思える物のほとんどを廃棄してきました。しかし自然は循環しています。そのため自然界には廃棄物はないのです。しかも人類は自然界の一部なのです。このことを私は忘れていました。自然に寄り添って生きる生き方こそ、人間は目指さなければならないのだと、ようやく気が付いたのです。この気づきは、科学技術を信奉していた私には大きな衝撃でした。21世紀に生きる私たちは、20世紀が残したこの課題を乗り越えていく必要があるのではないでしょうか。物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません。

自然界は食物連鎖で成り立っています
 さて、ここで食物連鎖、動植物の死骸の処理、水の循環、江戸時代の江戸でのエコな生活をながめることによって、物質は循環しているのだということを確認してみましょう。
 まず食物連鎖です。植物は微生物が分解した無機質を根から吸収し、太陽の光による光合成を行って大きくなります。その植物を草食動物が食べ大きくなります。その動物を肉食動物が食べて成長します。このように地球上の生物は、食物連鎖に基づいて生命を繋げています。自然界は物質の循環を前提として営まれているのです。

動植物の死骸の処理にも物質循環が見られます
 次に動植物の死骸の処理についてながめてみましょう。土中の小動物は、落ち葉や枯れた植物、動物の死骸などを食べて糞として排出し、もとの形を残さないほど小さく細かくします。これによって、分解者つまり菌類・細菌類が利用しやすくなるのです。分解者は、生物の死骸・糞などの有機物・水中の有機物を吸収し、この有機物を二酸化炭素・水・窒素化合物などの無機物に分解します。この無機物を吸収して、太陽の光による光合成と併せて、植物は成長するのです。このように私たちの見えないところで、物質の循環が行われているのです。

水も循環しています
 次は水の循環です。森に降った雨は、地中に浸透し、小さな流れとなって、川に流れだし、海へと集まってきます。海に流れ出す途中や海で、太陽の光によって熱せられ水蒸気となった水は、雲となり、雨や雪となって地上に降ってきます。このように水も循環しているのです。<【下図は、「NPO法人 まちのそよおいネットワーク」が制作した「しずくたちの大冒険」より引用しています】
水の循環.jpg

江戸時代の江戸での生活ぶりは、物質循環に基づいていました
 最後に江戸時代の江戸でのエコな生活ぶりを見てみましょう。次頁の右図は、江戸時代の江戸での下肥等の利用の流れを図示したものです。当時の江戸は人口百万の世界で最も人口の多い都市の1つと言われています。しかも最も清潔な町だったそうです。なぜでしょう。屎尿処理の循環システムができていたからです。つまり、人糞が近隣農家の貴重な肥料として売買されていたのです。人間の排せつ物が人間の食糧へと繋がっていったのです。魚なども余ったものは肥料として処理されました。落語でお馴染の八さん、熊さんの暮らす長屋には、裏に共同便所があり、住人の屎尿はお金に代わり、それを大家が一人占めするのではなく、餅にして店子に配るということが行われていました。この利益を独占しないという暮らし方は、現在の私たちが学ばければものではないでしょうか。このように江戸時代の江戸での生活は、自然の摂理である物質の循環をベースに営まれていたのです。
 20世紀の急速な経済発展は、私たちに豊かな物質生活をもたらしてくれました。と同時に、21世紀に私たちが解決しなければならない課題ももたらしました。この21世紀に生きる私たちに課せられた難しい課題こそ、循環する地域づくりだと考えています。【下図は、「平成20年版 環境白書・循環型社会白書」(環境省編)より引用しています】
エコな江戸の生活.jpg 

Posted by 東 at 16:16 | 基本事項 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

開所に当たって[2015年04月13日(Mon)]
 山口県の建築職員(1975/04〜2009/03)、至誠館大学(旧山口福祉文化大学)の教員(2009/04〜2015/03)を辞し、これからの人生をどう生きようかと考えました。65年間の中で、最も興味のあるテーマである“循環する地域づくり”について取り組んでみようと思ったのです。そのための拠点として「循環する地域づくり研究所」なるものを立ち上げることにしました。
 では、この「循環する地域づくり研究所」とはどのようなものなのでしょうか。そのような名称の研究所が実在する訳ではありません。インターネット上で、循環する地域づくりに興味関心を寄せる研究員が自由に情報や意見を交換する場なのです。つまり“そうした思いのある人たちの緩やかなネットワーク”をいうのです。 併せて可能な限り実践的な活動へと結びつけることにも心を配りたいと考えています。
 循環する地域づくりに興味関心を寄せる人たちと緩やかに繋がってみませんか。本研究所では無給の研究員制度を採用しています。多くの方々のご参加をお待ちしています。

Posted by 東 at 16:02 | 基本事項 | この記事のURL