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なぜ循環する地域づくりなの[2015年04月13日(Mon)]
 自然との共生を考えた場合、私たちはどのような地域を目指さなければならないのでしょう。なぜ循環する地域づくりなかを考えるに当たって、次の項目について眺めてみましょう。

 物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません
 自然界は食物連鎖で成り立っています
 動植物の死骸の処理にも物質循環が見られます
 水も循環しています
 江戸時代の江戸での生活ぶりは、物質循環に基づいていました


物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません
 私は若い頃、科学は人類を幸せにできると信じ切っていました。また自然は克服すべき対象であるとも思っていました。やや西洋文明に毒されていたようです。分業化、工業化を進め効率性を求めてきた産業革命は、私たち人類に幸福をもたらしたのでしょうか。
 人間にのみ都合のいいものづくりを進めてきた科学技術は、人間にとって一見不必要に思える物のほとんどを廃棄してきました。しかし自然は循環しています。そのため自然界には廃棄物はないのです。しかも人類は自然界の一部なのです。このことを私は忘れていました。自然に寄り添って生きる生き方こそ、人間は目指さなければならないのだと、ようやく気が付いたのです。この気づきは、科学技術を信奉していた私には大きな衝撃でした。21世紀に生きる私たちは、20世紀が残したこの課題を乗り越えていく必要があるのではないでしょうか。物質の循環を前提に廃棄物のない社会を目指さなければなりません。

自然界は食物連鎖で成り立っています
 さて、ここで食物連鎖、動植物の死骸の処理、水の循環、江戸時代の江戸でのエコな生活をながめることによって、物質は循環しているのだということを確認してみましょう。
 まず食物連鎖です。植物は微生物が分解した無機質を根から吸収し、太陽の光による光合成を行って大きくなります。その植物を草食動物が食べ大きくなります。その動物を肉食動物が食べて成長します。このように地球上の生物は、食物連鎖に基づいて生命を繋げています。自然界は物質の循環を前提として営まれているのです。

動植物の死骸の処理にも物質循環が見られます
 次に動植物の死骸の処理についてながめてみましょう。土中の小動物は、落ち葉や枯れた植物、動物の死骸などを食べて糞として排出し、もとの形を残さないほど小さく細かくします。これによって、分解者つまり菌類・細菌類が利用しやすくなるのです。分解者は、生物の死骸・糞などの有機物・水中の有機物を吸収し、この有機物を二酸化炭素・水・窒素化合物などの無機物に分解します。この無機物を吸収して、太陽の光による光合成と併せて、植物は成長するのです。このように私たちの見えないところで、物質の循環が行われているのです。

水も循環しています
 次は水の循環です。森に降った雨は、地中に浸透し、小さな流れとなって、川に流れだし、海へと集まってきます。海に流れ出す途中や海で、太陽の光によって熱せられ水蒸気となった水は、雲となり、雨や雪となって地上に降ってきます。このように水も循環しているのです。<【下図は、「NPO法人 まちのそよおいネットワーク」が制作した「しずくたちの大冒険」より引用しています】
水の循環.jpg

江戸時代の江戸での生活ぶりは、物質循環に基づいていました
 最後に江戸時代の江戸でのエコな生活ぶりを見てみましょう。次頁の右図は、江戸時代の江戸での下肥等の利用の流れを図示したものです。当時の江戸は人口百万の世界で最も人口の多い都市の1つと言われています。しかも最も清潔な町だったそうです。なぜでしょう。屎尿処理の循環システムができていたからです。つまり、人糞が近隣農家の貴重な肥料として売買されていたのです。人間の排せつ物が人間の食糧へと繋がっていったのです。魚なども余ったものは肥料として処理されました。落語でお馴染の八さん、熊さんの暮らす長屋には、裏に共同便所があり、住人の屎尿はお金に代わり、それを大家が一人占めするのではなく、餅にして店子に配るということが行われていました。この利益を独占しないという暮らし方は、現在の私たちが学ばければものではないでしょうか。このように江戸時代の江戸での生活は、自然の摂理である物質の循環をベースに営まれていたのです。
 20世紀の急速な経済発展は、私たちに豊かな物質生活をもたらしてくれました。と同時に、21世紀に私たちが解決しなければならない課題ももたらしました。この21世紀に生きる私たちに課せられた難しい課題こそ、循環する地域づくりだと考えています。【下図は、「平成20年版 環境白書・循環型社会白書」(環境省編)より引用しています】
エコな江戸の生活.jpg 

Posted by 東 at 16:16 | 基本事項 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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