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熊本現地見学会およびシンポジウム「熊本地震災害から学ぶ“緑”の役割とその再生」 [2017年04月10日(Mon)]
日本緑化工学会では、3月18日に現地見学会・3月19日にシンポジウム「熊本地震災害から学ぶ“緑”の役割とその再生」を開催致しました。

現地見学会では
1.立野の大規模崩壊地
2.北向山原生林の崩壊地
3.内牧温泉の地割れ現地
4.阿蘇カルデラ草原の生態系と管理の現状
などを見学しました。

立野では、阿蘇大橋が大規模な崩壊により落橋してしまいましたが、その後、不安定土砂を無人遠隔操作で取り除く、最先端の技術による処理が行われました。
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南阿蘇村に通じている重陽大橋の現場は対岸に見えています。
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森林総合研究所の黒川様からは、北向山の照葉樹原生林の地震による崩壊について説明をして頂きました。今回2016年、4月の地震ではそれほど大きな崩壊がなかったものの、2016年6月の豪雨によって非常に多くの場所で崩壊した箇所が見られました。天然林に崩壊地が少なかった、とは言えないそうです。
20170318_05Kitamukiyama.jpg

阿蘇カルデラ周辺では、まだ通ることができる道が少ないこともあって、当日も途中、ミルクロードではたいへんな渋滞に巻き込まれてしまいました。そのため予定していた見学地のうち、草原の表層崩壊など、割愛することになってしまいました。たいへん残念でした。

草原学習館で、短い時間でしたが、草原をいかに維持しているのか、どのように維持し続けるのかについてお話を伺いました。20170318_06_GStock.jpg

そして日のある間に何とか最後の見学地として、内牧温泉の、液状化により地下で生じた水平滑りによる地表面の地割れが見えるところへ行くことができました。20170318_07Uchinomaki.jpg

ご案内など不備なこと多々ありました中、ご参加頂いたみなさんのご協力のおかげで、スムーズな運営ができましたこと、御礼申し上げます。

当日行くことが叶いませんでしたが、行く予定であった仙酔峡の周辺の写真をご紹介致します。
20170317_Senshikyo.jpg
ここでは、2012年豪雨災害の崩壊地と、2016年熊本地震の崩壊地が両方あり、再生状況など見比べることができます。
20170317_caldera.JPG

表層崩壊であれば、4,5年経つと、草本植物が再生してくることが体験的にわかっているそうです。2012年の崩壊地では、自然にススキなどが侵入しているところが多く見られます。

福島県海岸林再生の現地見学会/大藪崇司 [2017年03月05日(Sun)]

福島県海岸林再生の現地見学会を2017 年2 月24 日に実施しました。
企画・事業部会長 大藪崇司


学会員・福島県・福島県森林・林業・緑化協会、NPO 法人など総勢22名により、松川浦クロマツ植林地、南相馬市広葉樹植林地、宮脇方式植林地、かしまの一本松、を見学しました。
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松川浦では、民間ボランティアによるクロマツによる緑化が進められている状況について福島県の佐藤氏より説明がありました。一部では排水不良のため枯損が生じているとのことで、排水工事が行われつつ、隣では次年度の植林地の造成が行われていました。

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南相馬市広葉樹植林地では、福島県への災害派遣により全国から応援に来られた方が戻られるときに記念的に植樹する現場として、緑化が進められていました。一面の草地に見えますが、コナラ、クヌギ、ヤマハンノキ、アキグミ、ヤマザクラ、ケヤキなどの苗木が植栽されていました。

盛土への幼苗の高密度植栽です。
Fukushima_04.jpg

かしまの一本松は残念ながら枯死していました。
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現地見学会およびシンポジウム「熊本地震災害から学ぶ“緑”の役割とその再生」 [2017年02月18日(Sat)]
日本緑化工学会では、2017年3月18日に現地見学会、3月19日にシンポジウム
「熊本地震災害から学ぶ“緑”の役割とその再生」を開催(企画:生態・環境緑化研究部会)します。
平成28年熊本地震からもうすぐ1年が経過します。一度現地を見て、今後の対策のあり方について、考えてみようと企画致しました。
現地見学会で見学させて頂く場所が概ね決まりました。

2016年12月に現地下見に行ったときの写真です。阿蘇外輪山を抜ける主要ルートのひとつ、俵山トンネルルート(県道熊本高森線)が2016年12月24日に開通しました。
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開通の翌日に通ることができ、南阿蘇村へ早く入ることができるようになりました。カルデラの周辺や内部では斜面の崩壊などがたくさん起きました。地震そのものの崩壊等ももちろん多かったのですが、その後の豪雨で崩壊地が広がったり、さらに土砂災害が起きたところも多くありました。
急ピッチで対策工が進んでいるところも多くあります。
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3月18日は、国道57号線の対策工事をしている現場を見学させて頂きます。
現場の様子は熊谷組さんのホームページでご覧頂くことができます。
http://www.kumagaigumi-aso.com/index.html

また、草原の維持管理、生態系保全を目指し、野焼き支援ボランティア活動などの草原保全活動をはじめ、阿蘇をフィールドとした様々な活動を行っている阿蘇グリーンストックにご協力頂き、草原の見学をします。
阿蘇地域では平成24年豪雨災害の被害が大きかったのですが、そのときに崩壊した草原斜面の再生状況と、平成28年熊本地震で被害のあった場所と見比べてみる予定です。

概要
2017年3月18日(土)12:00〜18:00 現地見学会
場 所: 熊本空港〜阿蘇地域 国道等の事業現場,阿蘇カルデラ内の草原
定 員: 20名 
集合:10:00 熊本駅付近(予定)/12:00 熊本空港 解散:18:00 阿蘇駅 〜19:30 熊本駅到着予定(どちらでも可)

現地見学会の時間が充分にはとれず、もっと行きたいところはたくさんあるのですが、また時期を変えるなどして、企画したいと思っています。

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3月19日は水前寺共済会館にて、シンポジウムを開催します。
プログラム・時間割の予定等はホームページをご覧下さい。

2017年3月19日(日)10:00〜14:00 シンポジウム
会 場: 水前寺共済会館 グレーシア 1階 芙蓉
〒862-0950 熊本県熊本市中央区水前寺1丁目33-18
定 員: 100名

こちらは会場に余裕があるので、多くの方にご参加頂きたいと考えています!
2月末にまた、九州担当の内田理事が現地の下見に行ってきて下さる予定です。また現地の様子などを報告させて頂きます。
シンポジウム「生物多様性に配慮した公共事業の推進にむけた取り組み」 [2016年07月07日(Thu)]
2016年7月3日 14:00〜16:00に、仙台市のエレクトロンホールにて、シンポジウム「生物多様性に配慮した公共事業の推進にむけた取り組み」を開催致しました。
生態・環境緑化研究部会では、斜面緑化研究部会と共催して、第46回大会(2015年9月・日本大学生物資源科学部)にて合同研究集会を開催しました。この研究集会の質疑応答の内容などを含めた実施報告を、日本緑化工学会誌41巻4号(2016年5月発行)に掲載しております。
掲載された報告は、学会ホームページからもダウンロードできますので、ぜひご覧下さい。

シンポジウムのご案内はこちらからご覧下さい。
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今回は仙台での開催ということで、環境省東北環境事務所の佐々木真二郎様、宮城県自然保護課の佐々木淳様から地域の事例を紹介して頂きました。
環境省では、三陸復興国立公園の種差海岸で、天然のシバの種子を採種してポット苗を育成、ビジターセンター周辺の緑化に使用したそうです。その他、最近の取り組みをご紹介頂きました。
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宮城県自然保護課では、3年間にわたり栗駒山の山頂に近い雪田植生で、荒廃しつつある登山道の周辺でミネヤナギ等を使用した植生の回復に取り組んでいます。現地に合わせたきめの細かい事業をなさっている様子をご紹介頂きました。
種子を採取しての取り組みもしており、ミネヤナギ、サラサドウダン、マルバシモツケ、ナナカマド、ミネカエデなどの種子を採種して使用する検討もしたそうです。
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生態・環境緑化研究部会の幹事でもある、雪印種苗の入山様からは、環境省から2015年10月に発表された「自然公園における法面緑化指針」の内容について、概要を説明して頂くとともに種苗会社の立場から「生物多様性に配慮した植物材料供給の最前線」についても説明をして頂きました。

斜面緑化研究部会の幹事でもある吉田様からは、「環境区分をベースとする斜面緑化の計画検討の必要性」について、これまでの斜面緑化に関わる官公庁から示された方針や考え方などを含めて経緯などをご紹介頂きました。

短い時間の中、もっと討論したいこともたくさんあったのですが、有意義なシンポジウムができたと考えています。話題提供下さったみなさん、コーディネーターの中島部会長、ご参加頂きご意見、ご質問頂いたみなさん、ありがとうございます。

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今後も、各地域で事業や設計、発注に携わるみなさんと一緒にこのような集会を重ねていくことが重要だと考えています。

第46回日本緑化工学会大会 現地見学会報告 [2015年11月20日(Fri)]
第46回 日本緑化工学会大会 現地見学会報告
日本大学生物資源科学部 黒田貴綱


日時:2015年9月28日(月)9時15分〜16時
場所:よこはま動物園ズーラシア&横浜市繁殖センター

 当日は天候に恵まれ(少し暑いくらい),約20名の皆さんが見学会に参加されました。見学地は横浜北部の丘陵地に位置しており,まとまった緑が残っている地域です。
 「よこはま動物園ズーラシア」では,この4月に新たに公開された「アフリカのサバンナ」エリアに向かいました。道すがら,平日の開園直ぐの時間帯のせいか,チンパンジーやオカピなどが園路から近距離でくつろいでいる姿を見ることができました。
 サバンナエリアでは,横浜市環境創造局公園緑地部公園緑地整備課の河辺良晋氏,片受 明氏より,サバンナエリアのコンセプトや整備方法について説明をいただきました。飼育技師であるズーラシア動物園部の川口英治氏からは飼育・展示方法について解説をいただきました。
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 エリアの中央には,タンザニアやケニアをイメージしたという,広い草原にアキニレやエンジュといった樹木や岩場が配置された展示スペースがあります。そこにシマウマ,キリン,エランドの草食動物と,肉食動物であるチーターの4種が混合展示されていました。草原は草食動物がいるため,特段の植生管理をしなくても良いようでした。また,草原エリアとライオンの展示エリアは,園路からは見えないモート(堀)によって上手く分離され,あたかも地続きのエリアのように見える工夫がされていました。
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 なお,獣舎は園路を挟んで草原と反対方向にあり,朝夕,クロサイなどが園路を横切って(平面交差)移動するとのことでした。一般的な動物園では,展示スペースの奥に獣舎があるため,夕方は動物が見えにくくなることが多いようですが,この方法では獣舎に帰ろうとする動物が園路近くに集まってくるようです。逆転の発想ですね。獣舎周りも樹木が遮蔽植栽されており,周囲の景観に溶け込み目立たない配慮がされていました。
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 次はズーラシアに隣接する「横浜市繁殖センター」です。センターの尾形光昭氏から施設の概要についてお話を伺いました。センターでは12種196点の動物が飼育されており,希少動物の保存や増殖事業に取り組まれています。特にインドネシアに生息する鳥類のカンムリシロムクの野生復帰事業に力を入れており,同国での生息数増加に繋がる成果を挙げられているとのことでした。国内ではミゾゴイやカエルなども対象にしているそうです。
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 その後,遺伝子などを扱う実験室や,マレーバクやカグーなどの飼育室を見学させていただきました。
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 最後はズーラシアに戻り,子どもたちと一緒にバードショーを見て,見学会は無事に終了しました。
ご多忙にもかかわらず対応くださった施設の皆様,企画いただいた学会関係の皆様に感謝申し上げます。
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