薬について 会報「なかま78」より [2013年07月25日(Thu)]
「なかま77」の患者会の役割の中にもあったように、自分の飲んでいる薬の名前は知っておきましょう。先生に、「この薬は」「あの薬は」というより「〇〇は」という方が伝わりやすいように思います。
脳の中でドパミンに変わるLドーパは、現在5種類が使われています。一つは、メネシットと ネオドパストンという楕円形の薬です。この2つは全く同じものです。残りの3つは丸い形です。マドパーとイージードパールとネオドパゾール。これもまったく同じ薬です。違うところは、メネシットとネオドパストンは、カルビドーパというお薬が配合されています。丸い方の3つは、ベンセラザイドという薬が配合されています。これは、Lドーパが肝臓などで壊れるのを防ぐ役割をしています。そして脳の中でドパミンに変わる薬であって、最も自然で、効果のある薬物です。 良い薬ですが、5年間飲み続けると葯40%の患者さんにジスキネジアという不随意運動が出てくるという欠点があります。 そこで現在は、ドパミンアゴニストを最初に使うのが主流になっています。ビ・シフロール、レキップ、ドミン、バーロデル、ベルマックスとカバサールが使われています。最初の3つが非麦角系、残りの3つが麦角系。その違いは、単にその構造の中に麦角という物質の構造をふくんでいるかどうかだけなのだそうです。ドパミンアゴニストのメリットは、ジスキネジアを起こしにくく 、ドパミンのかわりをしてくれる薬物であり、Lドーパの次に有効です。 そのほかにLドーパとドパミンを長持ちさせる薬が使われます。其の一つはエフピー錠であり、もう一つはコムタンという薬です。 エフピー錠は脳の中でドパミンが壊れるのを防ぐおくすりです。コムタンは肝臓でLドーパが壊れるのを防ぐお薬です。いずれも、ウェアリング・オフが出てきた患者さんに使う薬だそうです。 受診の際には、自分の現在の症状をしっかり伝え、症状に合った薬を出していただきましょう。 |
Posted by
樋口
at 21:17