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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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ムットーニからくり文学館@宮沢賢治『春と修羅 ー 心象スケツチ』「序」より「エンドレス・リフレクションズ」 [2019年10月01日(Tue)]
9月26日(木)から中原中也記念館で開催されている開館25周年記念展「文学表現の可能性(前期) ムットーニからくり文学館」に行きましたぴかぴか(新しい)

中原中也記念館は、開館25周年ということで、特別企画展「富永太郎と中原中也」が終ったと思ったら、間髪を容れずに「ムットーニからくり文学館」ですわーい(嬉しい顔)
今年の中原中也記念館は目が離せません。

ムットーニからくり文学館2019.jpg ムットーニ2019裏.png

1Fの常設展示のコーナーを過ぎ、テーマ展示「四季詩集――中也とめぐる春夏秋冬」の展示コーナーが終わり、読書コーナーから「ムットーニからくり文学館」は始まります揺れるハート
(なので、間違っても、常設展示コーナーにある階段から2Fに上がらないように。出口から入ってしまうことになるので、もったいないです。標示板か何かがあると嬉しいのですが……。)

まず、中原中也「サーカス」を題材とした新作「サーカス」(初公開exclamation×2)の制作関連資料がガラスケースに収まっていました。なんともユーモラスexclamation&questionな鰯の粘土人形(3体)や、木の粘土作品(2本)、昔のサーカスの絵葉書、そして、今回「サーカス」を制作するにあたっての着想メモや設計図、動かすためのタイムテーブルなどが展示してありました。

●「サーカス」制作のためのスケッチ・かけらたち
●戦前のサーカス絵葉書 「サーカス」制作のためのイメージ資料
●設計図・構想を書きとめたノート・シナリオ・タイムサークル表



階段の上り口に、お出迎え人形(キャプションがなかったので勝手に名前をつけました)
中也の詩を紡いています。
耳を傾け聞いてみると、一つの作品という訳ではなく、いろんな詩から引き出されたフレーズです。 ―― きっと、あなたの好きな詩もあるはずです。「サーカス」から「四行詩」まで……エンドレスに流れてます、


 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 

 おまへはもう静かな部屋に帰るがよい。
 そして心の呟きを、ゆつくりと聴くがよい。


なんか、違った作品に聞こえて面白いです。

手に持つ灯りは、ゆっくりと時を刻み、揺れています。
現実とは異なる時間軸に誘う階段のはずですが、
ただ、残念なことに、ここの階段は、中原中也記念館の中でも一番光溢れるところ……
なので、日常から離れ、全てがゆっくり動く夢の世界に入り込みたいところですが、まだまだそうはいきませんでした。

階段を登りきったとこころに、お出迎え人形U。

そして、DVD室の横の廊下を通って2階展示室。
照明を落とした展示室は、垂幕によって、3つに仕切られていました。


➊透明な幽体としてのプロローグ

お出迎え人形V、Wが両サイドにいます。

そして、 宮沢賢治『春と修羅 ー 心象スケツチ』
 
     
  

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

(以下略)


をモチーフにした「エンドレス・リフレクションズ」(2019年 作家蔵)ぴかぴか(新しい)
左側に「プリモ・テンポレ」(2014年)、右側に「エリア・キーパー」(2016年)という三体一組の作品が向かい合って並んでいます。
チラシに「中原中也記念館バージョンになって登場!」とあります。

エリアキーパー.png

透明のシリンダーの中を光を放ちながら上下する天使たち。
部屋全体に飛散し、いつしかそこに立つ者を一つの発光体と変えていく。
(入館者配布パンフレットより)

音楽は 「O ignis spiritus」。荘厳な曲です。
天使が舞い降り、また舞い上がり、その動きに連動して青い光が部屋全体に拡散し、賢治の言葉が文ストの異能(文ストの賢治の異能は「雨ニモマケズ」でした!)のように放たれ、詩の世界に包み込まれていきます。

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【次回に続く】
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