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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

子どもと本をむすぶ活動をしています


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ワークショップ「紙資料を未来へー文学館のシゴト」A [2019年09月03日(Tue)]
【前回(8月21日の記事)の続き】

現在の糸綴じには、ナイロン糸などの強度を増した糸を使っているので行われないようですが、以前は背に麻や木綿の平織りした幅10mm程度のテープを直角に当て、テープごと糸綴じして製本強度を上げていました。

資料をばらばらにして、劣化防止処理をし、再び綴じる時、この麻かがり綴じを使われたとのことです。
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糸で綴じる中綴じの本は何冊も作ったことがあったのですが、それを何束か重ねた糸かがり綴じの製本の仕方は初めてだったので、とても参考になりました。
「テープかがり綴じ」で、16ページ(8枚)で一つの折丁を8束作りかがってみました。
いい感じにできたので、上製本で仕上げてみよう、と思っています。
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花布かわいい
花布が、貼り付けただけではなく、つまり装飾としてだけではなく、製本の一部になっている本があることを教えていただきました。
トーク「紙資料を未来へー文学館のシゴト」のとき、展示してあった17世紀の本です。
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花布が編んであります。
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手編みの花布は、もちろん装飾の意味もありますが、色糸を折り丁に交互に縫いつけることで、「折り丁がバラバラにならないための補強」「指をかけて本を取り出しても本を傷めない」という機能的な役目も果たしています。
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表紙に、巻物などにも使う笹小鉤(ささこはぜ)(笹留め)のようなものが付いていて、
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引っ掛けるようになっています。
湿気によってうねって本が開き気味になるのをカバーするためだと思います。
もっと古い時代の本では、本を閉じておく金具やベルトを表紙に取り付けたりりすることもあったようです。
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背に凸凹があります。
これは、表表紙と裏表紙をつなぐ背綴じ紐で、ここに折丁を糸で留めます。そのため、盛り上がった構造になっているようです。
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ヘラにも注目かわいい
ヘラは牛骨を削って好みの形にカスタマイズし、リンシードオイル(亜麻仁油)に4、5日つけ込んだものだそうです。そうすると飴色に変わります。繊維も締って丈夫になるそうです。
今回、お借りしたヘラがそれでした。すごいひらめき
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教えていただきたいことがたくさんありますが、鳥取は遠いですちっ(怒った顔)

そして、ワークショップの午前の部に参加した方の中に、トーク&記念館見学をした人が半分近くいて、皆さんの感心の深さが伺い知れました。

秦さん、本当にありがとうございました。
中原中也記念館の皆様もこんな楽しいワークショップを企画してくださって、ありがとうございました。
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