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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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松本徹さん講演会「子どもの本に向きあう“覚悟”」を開催しました [2018年03月13日(Tue)]
3月11日(日)、山口県立山口図書館で福音館書店元編集長の松本徹さんの講演会「子どもの本に向きあう“覚悟”」を開催しましたぴかぴか(新しい)


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30年以上の編集生活を踏まえたお話は魅力的で、約30名の参加者は、一言ももらさないようにと聞き入りました。

講演会のタイトルにそって 、表現者(作家や画家や翻訳家など)や出版社(編集者も)が、どんな“覚悟”を持って子どもの本を作ることに対峙しているか、を話していかれました。

今回のタイトル“覚悟”は取っつきにくかったようで、参加を躊躇された方もいらっしゃったようですが、お話を聞いた今となっては、このタイトルにして本当に良かった、と思っています。

開催するにあたって、松本さんの編集された本を事前に何冊か読んでいたのですが、私が読んだ本のうち今回のテキストにされたのは、『きつねにょうぼう』(長谷川摂子/再話 片山健/絵 1999.12)と『いまは昔 むかしは今 3 鳥獣戯語』(網野善彦・大西廣・佐竹昭広/編集委員 長谷川摂子他/大意・再話 桂川潤/模写・挿絵 田村義也/装丁 1993.2)だけでした。

なので、たくさんの本を紹介していただき、読んでみたい本がたくさんできました揺れるハート

松本さんと『ぼくたちに翼があったころ コルチャック先生と107人の子どもたち』(タミ・シェム=トヴ/作 樋口範子/訳 岡本よしろう/画 2015.9)、『七十二歳の卒業制作 ― 学ぶこと、書くこと、生きること』(田村せい子/文 岡本よしろう/画 2016.5)について講演会前に少しお話をしました。
それでだと思うのですが、その2冊の絵を描かれた岡本よしろうさんに関して、講演会の中で取りあげてくださいました。

ぼくたちに翼があったころ.jpg

松本さんによると、岡本さんは、1930年代のワルシャワについては、ポーランド人の誰よりも詳しいだろう、とのことです。
それ位、調査されたそうです。
日本ヤヌシュ・コルチャック協会のHPの間違いも見つけられたとか・・・。

72歳の卒業制作.jpg

丸い顔にくりくりした目のせい子さんを、お住まいの八尾まで尋ねられ、また、八尾市内を取材して歩かれたそうです。そうしたら、「○○さんに聞けば、その頃のことがわかるよ。」と、救いの手を差し伸べてくださる方が何人も現れたとか・・・。

その妥協のない徹底した調査に裏打ちされた絵。
岡本さんの子どもの本に向かう“覚悟”。
岡本さんにお会いする機会があったら、その辺のお話もお聞きしたいです。

講演会が終った後、松本さんは、今日はやり残したことがある、ととても残念がっていらっしゃいました。
時間がなくて、『脱走兵』がちゃんと歌えなかったことだそうです。

帰り際の参加者から「また、松本さんを呼んでくださいね」と言われました。
松本さんの歌はそのときの楽しみにとっておきます。
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