キタキツネの十二か月
[2018年03月08日(Thu)]
ジョイネットでは、3月11日(日)に福音館書店元編集長の松本徹さんの講演会を開きます。
松本徹さんが編集された本に『キタキツネの十二か月 わたしのキツネ学・半世紀の足跡』(2013.12)という豊富なカラー写真を交えたエッセイがあります
作者は、竹田津実さん。獣医師。映画「キタキツネ物語」の企画・動物監督であり、著書『子ぎつねヘレンがのこしたもの』 (偕成社 1999.5)が「子ぎつねヘレン」として映画化されています。
絵本好きの人なら、絵本作家 あべ弘士さんとの共著「どうぶつさいばん 」シリーズ(偕成社)(『ライオンのしごと』(2004.8)、『タンチョウは悪代官か?』(2006.4))をご存知でしょう。
まえがきに「卒論」とあるように、1965年から約50年間続けたオホーツクを望む小清水町でのキタキツネの観察の区切りとして書かれたものです。
獣医師として勤務しながら、好奇心いっぱいに温かい眼差しで、キタキツネ家族の命の有り様 ― 恋、出産、子育て、子別れ ― を観察した記録です。
「キツネを見ればヒトが見える」とありますが、“郷里”に帰ってする初産など、キツネの母親・子どもの生態が人間とよく似ていることに驚かされました。
また、キツネは家庭の中に夫、父親を存在させる珍しい哺乳類で、人間以外では父親像を観ることのできる数少ない動物だそうです。そんなキツネの父親の育児参加も興味深いです。
「キツネは太陽を好む。人間は森をひらく。キツネの住み場所が増える。だからキツネは人間が好きなのだ。」(『えぞ王国 写真北海道動物記』(新潮社 2004.6)より抜粋)
松本徹さんが編集された本に『キタキツネの十二か月 わたしのキツネ学・半世紀の足跡』(2013.12)という豊富なカラー写真を交えたエッセイがあります
作者は、竹田津実さん。獣医師。映画「キタキツネ物語」の企画・動物監督であり、著書『子ぎつねヘレンがのこしたもの』 (偕成社 1999.5)が「子ぎつねヘレン」として映画化されています。
絵本好きの人なら、絵本作家 あべ弘士さんとの共著「どうぶつさいばん 」シリーズ(偕成社)(『ライオンのしごと』(2004.8)、『タンチョウは悪代官か?』(2006.4))をご存知でしょう。
まえがきに「卒論」とあるように、1965年から約50年間続けたオホーツクを望む小清水町でのキタキツネの観察の区切りとして書かれたものです。
獣医師として勤務しながら、好奇心いっぱいに温かい眼差しで、キタキツネ家族の命の有り様 ― 恋、出産、子育て、子別れ ― を観察した記録です。
「キツネを見ればヒトが見える」とありますが、“郷里”に帰ってする初産など、キツネの母親・子どもの生態が人間とよく似ていることに驚かされました。
また、キツネは家庭の中に夫、父親を存在させる珍しい哺乳類で、人間以外では父親像を観ることのできる数少ない動物だそうです。そんなキツネの父親の育児参加も興味深いです。
「キツネは太陽を好む。人間は森をひらく。キツネの住み場所が増える。だからキツネは人間が好きなのだ。」(『えぞ王国 写真北海道動物記』(新潮社 2004.6)より抜粋)