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こどもと本ジョイントネット21・山口


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花の詩 @ 中原中也記念館 [2018年12月07日(Fri)]
中原中也記念館
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屋外展示 「花の詩」が展示替えになっていますぴかぴか(新しい)
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 盲目の秋

風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限の前に腕を振る。


その間かん)、小さな紅くれなゐの花が見えはするが、
  それもやがては潰れてしまふ。


風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限のまへに腕を振る。


もう永遠に帰らないことを思つて
  酷白
こくはくな嘆息するのも幾たびであらう……

私の青春はもはや堅い血管となり、
  その中を曼珠沙華
ひがんばなと夕陽とがゆきすぎる。

それはしづかで、きらびやかで、なみなみと湛たたへ、
  去りゆく女が最後にくれる笑ゑまひのやうに、

おごそかで、ゆたかで、それでゐて佗わびしく  
  異様で、温かで、きらめいて胸に残る……


      あゝ、胸に残る……

風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限のまへに腕を振る。



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 疲れやつれた美しい顔

疲れやつれた美しい顔よ、
私はおまへを愛す。
さうあるべきがよかつたかも知れない多くの元気な顔たちの中に、
私は容易におまへを見付ける。


それはもう、疲れしぼみ、
悔とさびしい微笑としか持つてはをらぬけれど、
それは此の世の親しみのかずかずが、
(もつ)れ合ひ、香となつて籠る壺なんだ。

そこに此の世の喜びの話や悲しみの話は、
彼のためには大きすぎる声で語られ、
彼の瞳はうるみ、
語り手は去つてゆく。


彼が残るのは、十分諦めてだ。
だが諦めとは思はないでだ。
その時だ、その壺が花を開く、
その花は、夜の部屋にみる、三色菫
(さんしきすみれ)だ。


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 (なんにも書かなかったら)

開いて、ゐるのは、
あれは、花かよ?
何の、花か、よ?
薔薇
(ばら)の、花ぢやろ。

しんなり、開いて、
こちらを、むいてる。
蜂だとて、ゐぬ、
小暗い、小庭に。


あゝ、さば、薔薇(さうび)よ、
物を、云つてよ、
物をし、云へば、
答へよう、もの。


答へたらさて、
もつと、開
(き)かうか?
答へても、なほ、
ジツト、そのまゝ?



第174回中原中也を読む会は、「屋外展示 花の詩(後期)―「盲目の秋」「疲れやつれた美しい顔」」というテーマで11月23日(金)に中原中也記念館で開催されました。
 

今、中原中也記念館の展示は、
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中也館の前の狐のあしあとには、こんな展示がありました揺れるハート

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 含羞(はぢらひ)
  ――在りし日の歌――

なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ
秋 風白き日の山かげなりき
椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳
(た)ちゐたり

枝々の 拱(く)みあはすあたりかなしげの
空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ
をりしもかなた野のうへは
あすとらかん
(、、、、、、)のあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき

椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳
(た)ちゐたり
その日 その幹の隙
(ひま) 睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし


その日 その幹の隙(ひま) 睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし
あゝ! 過ぎし日の 仄
(ほの)燃えあざやぐをりをりは
わが心 なにゆゑに なにゆゑにかくは羞ぢらふ・・・・・・



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二十六。
中原中也トリビアです。
さて、この数字は何を表しているのでしょうか?

答え
山口を離れてからの引っ越しの回数。
二年間暮らした京都時代に七回。
その後、東京に移って昭和十二年に亡くなるまで、
最初に住んだ新宿を皮切りに
中野、杉並、渋谷など十七回も
引越を繰り返し、
最後は小林秀雄など友人のいた鎌倉へ。
その数、
十四年間で二十六回!
すごい引っ越し魔だったんだ……。



(写真は2018年10月21日に撮影)
ハロウィンに「やまぐち朗読Cafe〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜」を楽しみました @ ジャズスポット ポルシェ [2018年11月16日(Fri)]
10月31日、今年のハロウィンの夜はジャズスポット ポルシェで行われた「第8回やまぐち朗読Cafe〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜」を楽しみましたぴかぴか(新しい)
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中原中也記念館の中原豊館長の司会で進行しました。
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第1部 オープニング朗読

街の朗読屋さんのメンバーのFさんが
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10月29日付朝日新聞に掲載された宝島社企業広告 樹木希林の「あとは、じぶんで考えてよ。」を朗読されました。
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第2部 蓄音器ジャズ

今日は、コロンビアレコードのアルバム「The History of Jazz」(12枚24曲)より5曲です。
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蓄音器は、レコードをターンテーブルに置いて
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サウンドボックスを動かして
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ハンドルを回して
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……そんな音を出すまでの儀式がいいですかわいい
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今日も、1曲、途中で止まってしまいました。
中原館長によると、この蓄音器は、ハンドルをどこまで回せばいいのか、分かりにくいのだそうです。

@「High Society Rag」
King Oliver’s Creole Jazz Band
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A「Young Woman’s Blues」
Bessie Smith
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B「What’s your Story, Morning Glory?」
Jimmie Luncefourd楽団

C「One O’clock Jump」
Count Basie楽団
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D「Apple Honey」
Woody Hermon


休憩時間に蓄音機の中を見せていただきました。
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第3部 自由参加の朗読
今日は、アイリッシュ・ハープ演奏家のChifumi(上利千富美)さんによる朗読への即興ピアノ伴奏が入ります。
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@トップバッターのNさんは、兼好と頓阿の「沓冠の歌」の贈答かわいい

もすず
ざめのかり
まくら
そでもあき
だてなきか
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るもう
たくわがせ
てはこ
ほざりにだ
ばしとひま
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A『せかいいちのいちご』(林木林/作 庄野ナホコ/絵 小さい書房 2018.6)かわいい
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BKさんによる10月29日付読売新聞に掲載された宝島社企業広告 樹木希林の「サヨナラ、地球さん。」かわいい

C『あたらしいあたりまえ。』(松浦弥太郎/著 PHP研究所 2010.1)より「ブレーキ」かわいい
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DNさんによる『カウセリングとともに生きるー存在への勇気』(国分久子/監修 国分康孝/文 図書文化社 2018.6)よりかわいい

EHさんも、『カウセリングとともに生きるー存在への勇気』より「教育実習」かわいい
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F『イソップ物語』より「馬とロバ」かわいい

GAさんによる『最後だとわかっていたなら』(ノーマ・コーネット・マレック/著 佐川睦/翻訳 サンクチュアリ出版 2007.6)かわいい

HSさんによる『くじけないで』(柴田トヨ/詩 飛鳥新社 2010.3)より「かぜとひさしとわたし」「コオロギ」
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IOさんによる中原中也「臨終」「秋の愁嘆」かわいい

 臨終
 
秋空は鈍色(にびいろ)にして
黒馬の瞳のひかり
  水涸(か)れて落つる百合花
  あゝ こころうつろなるかな

神もなくしるべもなくて
窓近く婦(をみな)の逝きぬ
  白き空盲(めし)ひてありて
  白き風冷たくありぬ

窓際に髪を洗えば
その腕の優しくありぬ

  朝の日は澪(こぼ)れてありぬ
  水の音(おと)したたりてゐぬ

町々はさやぎてありぬ
子等の声もつれてありぬ
  しかはあれ この魂はいかにとなるか?
  うすらぎて 空となるか?



 秋の愁嘆

あゝ、 秋が来た
眼に琺瑯(はふらう)の涙沁む。
あゝ、 秋が来た
胸に舞踏の終らぬうちに
もうまた秋が、おぢやつたおぢやつた。
野辺を 野辺を 畑を 町を
人達を蹂躪
(じゆうりん)に秋がおぢやつた。

その着る着物は寒冷紗(かんれいしや)
両手の先には 軽く冷い銀の玉
薄い横皺
(よこじわ)平らなお顔で
笑へば籾殻
(もみがら)かしやかしやと、
へちまのやうにかすかすの
悪魔の伯父さん、おぢやつたおぢやつた。
        (一九二五・一〇・七)


JTさんによる夏目漱石『夢十夜』(新潮文庫『文鳥・夢十夜』)より「第六夜」

K最後に、中原中也「盲目の秋」をChifumiさん作曲のピアノ演奏と中原館長の朗読で楽しみましたかわいい
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 盲目の秋

風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限の前に腕を振る。


その間かん)、小さな紅くれなゐの花が見えはするが、
  それもやがては潰れてしまふ。


風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限のまへに腕を振る。


もう永遠に帰らないことを思つて
  酷白
こくはくな嘆息するのも幾たびであらう……

私の青春はもはや堅い血管となり、
  その中を曼珠沙華
ひがんばなと夕陽とがゆきすぎる。

それはしづかで、きらびやかで、なみなみと湛たたへ、
  去りゆく女が最後にくれる笑ゑまひのやうに、

おごそかで、ゆたかで、それでゐて佗わびしく  
  異様で、温かで、きらめいて胸に残る……


      あゝ、胸に残る……

風が立ち、浪が騒ぎ、
  無限のまへに腕を振る。


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次回第9回「やまぐち朗読Cafe」は2018年12月13日(木)20:00〜です。
第8回「やまぐち朗読Cafe」〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜 @ ジャズスポット ポルシェ [2018年10月31日(Wed)]
詩などの朗読と、蓄音器から流れるジャズを楽しむイベント「やまぐち朗読Cafe」が、今日31日20:00から、山口市の老舗ジャズ喫茶「ポルシェ」でありますぴかぴか(新しい)
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今回で8回目になります。
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元々は中原中也記念館で開かれていた中原中也の時代の音楽をSP盤(78回転のレコード)で楽しむ「蓄音器と朗読の夕べ」をリニューアルしたイベントです揺れるハート
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るんるん日 時るんるん 2018年10月31日(水)20:00〜
るんるん場 所るんるん ジャズスポット ポルシェ
        山口市葵1-1-28           
        電話083-924-4616
るんるん内 容るんるん @オープニング朗読
       ASPレコードで聴くジャズ
       B自由参加の朗読
        ※詩でも小説でもエッセイでもジャンル不問
         お気に入りの作品を朗読
         もちろん、聞くだけでもOK
るんるん参加費るんるん ノーチャージ/1ドリンク
       お好きなドリンクをご注文ください
るんるん主 催るんるん 中原豊さん(中原中也記念館長)


かわいい前回第7回(2018年8月30日)の様子かわいい
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「文士の肖像―林忠彦写真展」を観に行きましたB @ 中原中也記念館 [2018年10月30日(Tue)]
【前回の続き】

かわいい檀一雄かわいい 

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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.164)

檀一雄といえば、『小説太宰治』(審美社 1992.9)で、中也について書いていることを思い出します。


かわいい坂口安吾かわいい

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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9))

有名な写真です。
計算されつくした写真だそうです。
安吾によると2年間掃除をしていない書斎とのこと。
アングルを変えたものが三種類あります。

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(同P.31)


かわいい川端康成かわいい 

秀子夫人、娘の政子さん、犬との写真です。壁に古賀春江の「煙火」(1927)がかかっています。

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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.12)


かわいい高見順かわいい 

この写真(眉を寄せてタバコの灰を落としている)も、(略)僕は高見さんさんの神経質な気性が一番よく出ている写真じゃないかと思うんです。(略)人となり心が写っている写真ではないかと思って、僕の写真のなかでは太宰治の写真よりも、むしろ、この方が自分では好きな写真なんです。
(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.334)

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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.337)
「文士の肖像―林忠彦写真展」を観に行きましたA @ 中原中也記念館 [2018年10月28日(Sun)]
【前回の続き】

かわいい今日出海かわいい 

今日出海さんのお宅へ伺ったら、庭のなかに、二畳が三畳かの小屋をつくって、そこで仕事をしておられたようでしたが、その小屋の窓に座っている姿を撮ったことがありました。
(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.320)

まさにその写真です。
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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.318)

今は、井上公園で行われた中原中也碑の除幕式に、小林秀雄、河上徹太郎、大岡昇平とともに出ています。
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かわいい佐藤春夫かわいい 

暗闇から出てきたキリンのような感じがしました。(略)
 邸宅は、クラシックな建物で、これまた変なたとえだけれど、江戸川乱歩の探偵物に出てきそうな西洋館の暗い家で、書斎も非常に変わっていました。六角テーブルがあったし、普通なら座布団は真四角に敷いて座るものですが、先生は菱形の対角線に着物姿で座って、膝がこぼれても平気な顔でした。(略)
 大体、この写真を撮った部屋は、座るようなところではないですね。畳がちょっと一枚だけ入れてあって、周りは板の間です。    
(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.71)

不思議なものが置かれた書斎です。

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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.69)

中也の弟・思郎もその著書で佐藤の客間の様子を書いています。
中也の長男・文也が11月10日に亡くなった翌年の1937(昭和12)年の元旦に中也に連れらて佐藤邸を訪問しました。

佐藤春夫さんの家では(略)広い洋間のような日本間の客室の中央にイロリのようなものがあって、佐藤さんは長い鉄火箸をしきりに動かしながら、数人の若い客人にとりまかれていた。中也のきちょうめんな正月の挨拶に対して、佐藤さんは「このごろは、もっぱら絵を楽しんでいる」といって、辺りに沢山おいてあった油絵を指さした。
(『兄中原中也と祖先たち』(審美社)「兄中原中也」「屋根」P.68)

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【次回へ続く】
「文士の肖像―林忠彦写真展」を観に行きました@ @ 中原中也記念館 [2018年10月27日(Sat)]
中原中也記念館へ「文士の肖像―林忠彦写真展」を観に行きましたぴかぴか(新しい)

周南市出身の写真家・林忠彦(1918〜1990)の生誕100年を記念し写真展です。
林の撮った中也と同時代の文学者の肖像写真とその業績を紹介した資料で構成された展示です。

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そこに僕の写真の味を加えなければならないなんにもならないわけです。
 それは何か? 僕はレンズとかカメラといったメカニックなものでなく、相手の心のなかに溶けこむことではないかと思うのです。

(『林忠彦写真集 日本の作家』(林忠彦/撮影 小学館 2014.9)「あとがき」より)


かわいい小林秀雄かわいい(1902〜1983)
 
1本の大きな樹と灯籠を背に鎌倉の自宅の広い庭に立つ小林を家の中から撮った写真です。
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(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.324)

鎌倉の小林邸の前の上り坂の小道にさしかかると、本当にふるえがきて、なかなかとまらなかったことを覚えています。
(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.322)

とあるようのに、二人の間には距離があるのでしょうか。


かわいい河上徹太郎かわいい (1902〜1980)

浴衣姿の河上が、岩国のお酒 五橋と名橋正宗の一升瓶を前に置き、火鉢にかけたやかんでお燗をつけようと、提子(ひさげ)から徳利にお酒を注いでいる写真です。

 飲む酒はきまっていて、たしか名橋正宗だったと思います。それを二升ほどドーンとわきに置いて、二人で夜明けまで飲み続けて全部あけちゃいましたが、朝にも強くて、「朝飯においでよ」と誘っていただき、朝からまた一升飲んだあと、お城のなかの吉川公園を散歩しました。このぐらいのんべいで二日酔いをしない人っていうのは珍しいと驚きましたね。
(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.318)

学芸員さんによると、自宅で写された写真だそうです。

 河上先生は僕と同じ山口県の大先輩に当たるわけですが、実は個人的にも少なからぬ因縁があるんです。
 僕は子供のころから祖父の特殊教育を受けさせられまして、毎日のように放課後、絵と英語とソロバンをやれと、いまの学習塾みたいなところへ通わされたんですが、その絵の先生が河上徹太郎の伯父さんに当たる人でした。水彩画で有名な徳山の人でした。その先生にお世話になったことを河上さんに最初に会ったときに話しまして、特別に親しさを感じました。

(中央文庫『文士の時代』(林忠彦/著 中央公論社 2014.9)P.316)

この「伯父」(これは、林の勘違いで、親戚です!)とは、マルクス経済学者の河上肇の弟の水彩画家の河上左京(1889〜1971)ではなく、その従兄弟の水彩画家の河上大二(1893〜1949)です。

河上は、左京と大二の作風をそれぞれ「左京さんの重厚な翳(かげ)り」、「大二さんの澄んだ明断(めいせき)さ」と言っています。

大二は、東京美術学校の藤島武二教室に学びました。
卒業後、病となり帰郷し、徳山市(現周南市)に住みました。
林は、絵を習った訳です。

続きを読む...
メイシ交換会 @ 没後81年 中也忌C [2018年10月26日(Fri)]
【前回の続き】

21日、中原中也記念館で行われたメイシ交換会に参加しましたぴかぴか(新しい)
山口県立大学の学生によるプロデュースの名詩を名刺みたいに交換する会です。

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まず、ミサンガづくりにチャレンジしました。
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中也の「一つのメルヘン」と「月夜の浜辺」をイメージして、紫と金色の糸を選びました。
いかがでしょうか?
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名刺(詩)も交換しました。
こちらのカードに好きな詩を書きます。
「一つのメルヘン」にしました。
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I・Mさんからもらった名刺(詩)です。
山口県立大学の1年生だそうです。
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月夜の浜辺

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。


それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂
たもとに入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。


それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
   月に向つてそれは抛
はふれず
   浪に向つてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。


月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁
み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?



わたしの名刺(詩)は帽子のオブジェに貼ってくださいました。
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没後81年 中也忌、今年もいろいろなイベントがありました。
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来年の 没後82年 中也忌も楽しみにしています。
ぼうしの詩人賞表彰式・入選作品朗読会 @ 没後81年 中也忌B [2018年10月25日(Thu)]
【前回の続き】

10月21日、山口市内の小中学生を対象とした創作詩のコンクール「ぼうしの詩人賞」表彰式・入選作品朗読会が中原中也記念館でありましたぴかぴか(新しい)

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(▲2018年10月22日付読売新聞)

「ぼうしの詩人賞」は、市内の小中学生が「中原中也」や「詩」に触れる機会を作るために2016 年に創設され、今回が3回目となります。
帽子をかぶった中也の写真のイメージから「ぼうしの詩人賞」と名付けられました。
表彰にあたって、入選者による自作朗読の場を設けているのも、中也が朗読を好み、声を通じて詩作を人々に伝えていたことにちなんでいます。
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今年は小学校1校、中学校6校から52点の応募がありました。

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(▲ぼうしの詩人賞表彰式リーフレット)

最優秀賞の「ぼうしの詩人賞」には大殿中学校2年の牛島惇さんの「元素記号」が輝きましたひらめきひらめきひらめき
楽しかった幼少期の思い出に浸っていたところ、ウグイスの鳴き声が耳に入ったことで、勉強の最中だった現実に引き戻された様子を描いています。

僕は忘れてしまった
三十番目の元素記号


という最後の行が印象的でした。

表彰式では牛島さんには、中也がかぶっていた帽子そっくりの「詩人のぼうし」が贈られました。
入賞者は、審査員から表彰状を受け取り、自作の詩を朗読しました。

入選作品の最優秀賞、優秀賞4点、館長賞2点は、来年1月27日まで中原中也記念館で展示されています。


最優秀賞の「ぼうしの詩人賞」の他の受賞者は次の通りです。

優秀賞ひらめきひらめき
かわいい「風」
  山口市立湯田小学校 四年 上田大翔
かわいい「わたしが、かいじゅうになったら」 
  山口市立湯田小学校2年 又野衣織
かわいい「ボタン」
  山口大学教育学部附属山口中学校3年 中村彩乃
かわいい「ちょうちん祭り」
  山口市立大殿中学校2年 藤田康太郎

館長賞ひらめき
かわいい「月の光」
  山口市立大内中学校2年 井上柊亜
かわいい「二つの麦わらぼうし」
  山口大学教育学部附属山口中学校1年 松井琉惺

【次回へ続く】
中垣竹之助宛 中原中也葉書 @ 山口お宝展 [2018年10月24日(Wed)]
中原中也記念館へ、中也が長男・文也を2歳で亡くした後送った喪中葉書(昭和11年12月 早稲田発信)が展示されているのを観に行きましたぴかぴか(新しい)

日記(雑記貼)(1934(9)年5月〜1936(昭和11)年12月使用)とともに展示されていました。
日記は、11月3、4、10日のことろが開いてありました。

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新発見・初公開で、山口お宝展の特別展示として、10月31日まで展示されます。

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(▲山口お宝展 2018 ガイドペーパー 「Treasure of Yamaguchi Times 七」より)

文也が小児結核で1936年11月10日に亡くなった約1カ月後に送られた喪中葉書とみられます。

文也が死亡した日に

午前九時二十分文也逝去
ひのえ申一白おさん大安翼
 文空童子


と記した日記(今回レプリカですが見ることができます)や12月12日の「文也の一生」と題した文也の短い生涯を綴った日記、同時期の原稿用紙に書かれた詩稿「夏の夜の博覧会はかなしからずや」「冬の長門峡」(12月24日)などと同じ毛筆で墨書されています。

実際、そのいずれも実物を観た(中原中也記念館 平成29(2017)年度特別企画展「詩が生まれた場所へ ― 中也のみた風景」)ことがあるのですが、
その字の乱れが、中也の心の乱れがそのまま表れているようで、中也の深い悲しみを推し量ることができ、心に響きました。

展示されている葉書の宛先は、中也のかつての恋人、長谷川泰子の夫で、石炭商の中垣竹之助です。
宛名面には、

大森区田園調布
 三の五九二
中垣竹之助様


と書かれ、
文面は、

喪中に付年末年始の
礼を欠きます
 昭和十一年十二月
 

と簡素で、当時の中也の無念の思いが偲ばれます。
それに続く住所と署名は、

東京市牛込区市ヶ谷谷町六二
     中原中也


とあります。
中也一家は、四谷区花園町九五 花園アパートが手狭になったため、1935年6月7日に親戚である中原岩三郎氏所有の借家に転居します。
葉書の住所は、妻・孝子と文也と3人で住んでいたまさに、その住所です。

家庭的な幸せに浸っていた中也に、文也の2歳の誕生日を過ぎた頃から不幸が忍び寄って来ます。
1936(昭和11)年10月の日記に

文也の誕生日。雨天なので、動物園行きをやめる

11月4日、

坊やの胃は相変わらずわるく、終日むづかる。明日頃はなほるであらう

とここまでは、ペン書きです。
以後、数日記載がありません。
11月10日、ここからは、墨書きで、

午前九時二十分文也逝去
ひのえ申一白おさん大安翼
 文空童子


文也逝去の記述です。
そして、12月12日の「文也の一生」です。
そこには、2年前の文也誕生からその後の成長の過程が思い出されるままに書き綴られているのですが、

七月末日万国博覧会にゆきサーカスをみる。飛行機にのる。坊や喜びぬ。帰途不忍池を貫く路を通る。上野の夜店をみる。

ここでプツンと打ち切られ、原稿用紙に書かれた「夏の夜の博覧会はかなしからずや」に続きます。


夏の夜の博覧会はかなしからずや



夏の夜の博覧会は、哀しからずや
雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ
夏の夜の、博覧会は、哀しからずや


女房買物をなす間、かなしからずや
象の前に僕と坊やとはゐぬ、
二人蹲
しやがんでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ

三人博覧会を出でぬかなしからずや
不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬ


そは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりき、かなしからずや、
髪毛風に吹かれつ
見てありぬ、見てありぬ、かなしからずや
それより手を引きて歩きて
広小路に出でぬ、かなしからずや


広小路にて玩具を買ひぬ、兎の玩具かなしからずや



その日博覧会に入りしばかりの刻とき
なほ明るく、昼の明
あかりありぬ、

われら三人みたり飛行機にのりぬ
例の廻旋する飛行機にのりぬ


飛行機の夕空にめぐれば、
四囲の燈光また夕空にめぐりぬ


夕空は、紺青こんじやうの色なりき
燈光は、貝釦かひボタンの色なりき

その時よ、坊や見てありぬ
その時よ、めぐる釦を
その時よ、坊やみてありぬ
その時よ、紺青の空!

(一九三六・一二・二四)


NHK「100分 de 名著」「名著61 中原中也詩集」の第4回目のタイトルが「「死」を「詩」にする」(1917放送)で「夏の夜の博覧会はかなしからずや」を取り上げていました。

まさに、その頃に書かれた喪中葉書が見つかったこと、それも、中也の愛した泰子の夫宛だったこと、一見の価値がありますexclamation×2
墓前祭 @ 没後81年 中也忌A [2018年10月23日(Tue)]
【前回の続き】

10月22日、中原中也の命日、山口市吉敷の経塚墓地にある中原家累代之墓で墓前祭が行われましたぴかぴか(新しい)

中原中也は1937(昭和12)年10月22日、30歳の若さで亡くなりました。第二詩集『在りし日の歌』のための清書原稿を友人・小林秀雄に託し、故郷・山口へ引き揚げる目前のことでした。
現在はここ経塚墓地で静かな眠りについています。

(パンフレット「中原中也没後81年 中也忌―墓前祭ー」より)

墓前にファンが集まりました。
横浜から来られた方もいました。
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中原家累代之墓は、
墓石の文字は中也が中学2年生の時かいたもの。中也の父・謙助の一周忌に建てられました。「中原政熊夫婦之墓」の文字も中也の筆になるものです。中也の詩「蝉」にはこの墓地や吉敷川の風景がうたわれています。
(パンフレット「中原中也没後81年 中也忌―墓前祭ー」より)
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中原豊館長の進行で行われました。
福田百合子名誉館長から中也のお話がありました。
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中原中也記念館に寄せられた中也へのメッセージを渡辺副館長か供えられました。
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10月12日(金)〜22日(月)10:00に中也へのメッセージを館内で受け付けたところ19通寄せられたそうです。
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一人ひとりがお花をお供えして、手を合わせました。
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最後に、「一つのメルヘン」をみんなで、朗読しました。


秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。


陽といっても、まるで硅石か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。


さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでゐてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。


やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもゐなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……



経塚墓地近くを流れる吉敷川は、通称・水無川とも呼ばれています。伏流となっているため、地表に水が流れない時には、川床の小石が姿をあらわします。この川を舞台に詩「一つのメルヘン」「骨」「蝉」が書かれました。
(パンフレット「中原中也没後81年 中也忌―墓前祭ー」より)
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【次回へ続く】
中也に捧げる夕べ @ 没後81年 中也忌@ [2018年10月22日(Mon)]
10月21日、中原中也記念館で行われた「中也に捧げる夕べ」に参加しましたぴかぴか(新しい)

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今年は、香山公園の「山口ゆらめき回廊2018」のキャンドル点灯とブッキングしたので、例年ほど準備できなかったそうです。
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透明なプラスチックのコップを使っていて、いつもと違った雰囲気で、
これはこれで上品な灯りです。
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2Fの窓に高田博厚の作った「中原中也像」が見えます。
中也も、このキャンドルの灯りを見ているのでしょうか。
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今年の「中也に捧げる夕べ」のコンサートは、ハーモニカ奏者であった、中也の末弟・伊藤拾郎さんにゆかりのある山口県ハーモニカクラブから、品川勝邦さんと吉本小百合さんによるハーモニカ演奏でしたるんるん
拾郎さんは、今年生誕100年だそうです揺れるハート
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ハーモニカというのは身近な楽器ですが、
とても奥深い楽器だということを今日の演奏で初めて知りました。
びっくりするくらい繊細で、軽やかで、しかし重厚で、曲に合わせた変幻自在な演奏に圧倒されました。

50本近いハーモニカの中から、曲に合わせて、2本ないし3本選び、吹かれていました。
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また、拾郎さんに師事された品川さんの拾郎さんとの思い出を交えながらの演奏は、今日の「中也に捧げる夕べ」にふさわしいものでした。
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特に、品川さんが最初に演奏された「荒城の月幻想的変奏曲」にまつわる思い出は印象的でした。
「荒城の月幻想的変奏曲」はハーモニカの全ての技法が入っていてとても難しい曲だそうです。

先生のお宅に行くと決まって「荒城の月幻想的変奏曲」を聞かせてくださるので、「少しは他の曲も聞かせてくださればいいのに」と思っていたこと。
拾郎さんが、昭和9年29歳の時、ドイツで開催された世界ハーモニカコンクールでこの曲で、世界一になられたことを知ったこと。
品川さんご自身も師範試験の際、演奏したのがこの曲だったこと。
拾郎さんは電話で話すのが大好きで、品川さんの手がしびれるくらい話されたこと、そして、電話で「荒城の月幻想的変奏曲」を吹いて欲しい、と言われ、言われるままに吹いたところ、その数日後亡くなられたこと。

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月がとてもきれいでした。
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今日22日10:30~11:00、墓前祭が中也の墓がある山口市吉敷の経塚墓地にてあります。
送迎バスを希望される方は、中原中也記念館に10:00まで申し込んでください。
バスは10:15に中原中也記念館を出発します。

また、中原中也記念館は無料開放されます。

【次回へ続く】
没後81年 中也忌 [2018年10月21日(Sun)]
10月22日は中原中也の命日です。

10月20日(土)〜22日(月)、中原中也記念館では様々なイベントが行われますぴかぴか(新しい)

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かわいいメイシ交換会かわいい
あなたの好きな中也の詩の言葉を見つけて、
名詩を名刺みたいに交換し、
中也の帽子オブジェに飾ります。

るんるん日時るんるん 2018年10月20日(土)10:00~17:00、 21日(日)10:00~16:00
るんるん場所るんるん 中原中也記念館前庭
るんるん雨天るんるん 中原中也記念館内
るんるん主催るんるん 公益財団法人山口市文化振興財団
るんるん問合るんるん 中原中也記念館 TEL 083-932-6430
るんるん協力るんるん 山口県立大学メイシ交換会実行委員会
      山口県立大学 地域文化創造研究室
るんるんメイシ交換会の流れるんるん
@中也の詩の中からお気に入りの一節を見つけましょう。

Aハガキに記し、あなただけのメイシを作ります。

Bメイシをみんなと交換しましょう。

Cあなたの中也の世界が広がります。

C′帽子オブジェに飾りましょう。


ワークショップ
かわいいミサンガづくり かわいい
中也の詩をイメージしたオリジナルのミサンガを作るワークショップです。
るんるん日時 10月20日(土) @10:30〜 A13:30〜 B15:30〜
     10月21日(日) @10:30〜 A13:30〜
     ※雨天の場合、時間変更あり
るんるん所要時間 30分程度
るんるん定員 1回最大6人まで

かわいいしおりづくり かわいい
中也の詩をモチーフにオリジナルのしおりを作るワークショップです。
るんるん日時 10月20日(土) @11:30〜 A14:30〜 B16:00〜
     10月21日(日) @11:30〜 A14:30〜
     ※雨天の場合、時間変更あり
るんるん所要時間 30分程度
るんるん定員 1回最大6人まで


その他、以下イベントが行われます。
詳しくは中原中也記念館HPを



かわいい第3回ぼうしの詩人賞
 表彰式
 入選作品の朗読会
   るんるん日時るんるん 2018年10月21日(日)

かわいい「中也に捧げる夕べ」
 キャンドル点灯
 ハーモニカコンサート
   るんるん日時るんるん 2018年10月21日(日)18:30〜19:45

▼没後79年中也忌(2016年10月22日)の中原中也に捧げる夕べ
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かわいい墓前祭
    るんるん日時るんるん 2018年10月22日(月)10:30〜11:00
    るんるん場所るんるん 中也の墓がある山口市吉敷の経塚墓地にて

▼中原家累代之墓(山口市吉敷 経塚墓地)
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10月22日は、中原中也記念館の入場料無料揺れるハート
企画展U「文士の肖像―林忠彦写真展」 @ 中原中也記念館 [2018年10月04日(Thu)]
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2019年4月14日まで、中原中也記念館では、山口県周南市出身の写真家の林忠彦の生誕100年を記念し、周南市美術博物館協力のもと、企画展U「文士の肖像―林忠彦写真展」が開催されています。

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同じ山口県出身でありながら、中也と出会うことのなかった林ですが、小林秀雄、太宰治、坂口安吾ら中也と交友のあった文学者の肖像写真を撮影しています。それらは、『日本の作家』『文士の時代』といった写真集に収められ、林の代表作となりました。写真家がとらえた文士の姿は、いったいどのようなものだったのでしょうか。
本展では、中也と同時代の文学者の業績を紹介しながら、林の写真の魅力に迫ります。

中原中也記念館HPより

るんるん日時るんるん 2018年9月27日(木)〜2019年4月14日(日)
      5月〜10月 9:00〜18:00(入館は17:30まで)
      11月〜4月 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
      休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、毎月最終火曜(変更の場合あり)
るんるん場所るんるん 中原中也記念館
       山口市湯田温泉1-11-21
るんるん料金るんるん 一般320円(270円)、学生210円(162円)
      ( )内は20人以上団体料金
       70歳以上・18歳以下・障がい者は無料 
るんるん問合るんるん 電話083-932-6430 

期間中3期に分け、展示替えが行われます。

かわいい展示される文学者かわいい
【第1期】2018年9月27日〜11月25日
  河上徹太郎、川端康成、小林秀雄、今日出海、坂口安吾、佐藤春夫、高見順、檀一雄
【第2期】2018年11月28日〜2019年2月17日
  河上徹太郎、川端康成、小林秀雄、今日出海、坂口安吾、佐藤春夫、高見順、檀一雄
【第3期】2019年2月20日〜4月14日
  宇野千代、大岡昇平、織田作之助、川端康成、坂口安吾、佐藤春夫、太宰治、永井龍男

かわいい「文士の肖像」展スタンプカードかわいい
第1期(2018年9月27日〜11月25日)に、スタンプカードを配布。
会期毎にスタンプを押印。
3つ全て集めると、中原中也記念館のオリジナルグッズをプレゼント揺れるハート

かわいい林忠彦命日・生誕日かわいい
2018年12月18日(火)の命日、2019年3月5日(火)の生誕日、先着10名に林忠彦が撮影した写真のポストカードをプレゼント揺れるハート

かわいい文士の言葉 ガチャ!かわいい
林忠彦が撮影した文士たちと中也の言葉が、缶バッジガチャポンと一緒に封入揺れるハート

かわいい展示解説 〜文士篇〜かわいい
るんるん日 時るんるん 2018年10月8日(月・祝)、2019年1月13日(日)、3月21日(木・祝)
       14:00〜14:30
るんるん解 説るんるん 担当学芸員
るんるん参加費るんるん 要入館料、申込不要

かわいいゲスト・トーク 〜写真篇〜かわいい
るんるん日 時るんるん 2018年12月8日(土)14:00〜14:30
るんるん解 説るんるん 松本久美子氏(周南市美術博物館学芸課長)
るんるん参加費るんるん 要入館料、申込不要

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林 忠彦 (はやし ただひこ) 1918〜1990
1918年、山口県徳山市(現・周南市)にある写真館の長男として生まれる。
1938年、オリエンタル写真学校を卒業。東京光芸社に入社し、写真家としてデビュー。
1942年、華北弘報写真協会を結成し、報道カメラマンとして北京へ渡る。
1946年、北京から山口に引き揚げ後、上京。
1948年、雑誌「小説新潮」にて太宰治、坂口安吾らの「文士シリーズ」を連載し始め注目をあびる。
月20誌以上に作品を発表するようになる。
1971年、『日本の作家』(主婦と生活社 1971)で日本写真協会年度賞を受賞。
『日本の画家108人』(嘉門安雄/文 美術出版社 1978)、『カストリ時代』(朝日ソノラマ 1980)、『日本の家元』(集英社 1983)、『茶室』(婦人画報社 1986)、『文士の時代』(朝日新聞社 1986)、『東海道』(集英社 1990)など数多くの写真集を発表。
1983年、紫綬褒章受章。
1988年、勲四等旭日小綬章受章。
1990年、肝臓がんのため逝去。享年72。
1992年、周南市・周南市文化振興財団にて林忠彦賞が設立される。
没後も写真展や写真集刊行が盛んに行われている。
泰雲寺 @ 中原中也と鳴滝A [2018年09月26日(Wed)]
【昨日の続き】

鳴滝まで来たので、中也が訪れたという泰雲寺へ行ってみましたぴかぴか(新しい)

1928(昭和3)年の春、中原中也は病気の父親・謙助の見舞いで帰省した折に、中原家の子弟が師事していた泰雲寺の老師品川雷応を訪ねました。
雷応は中也を鳴滝に連れて行き、何も言わずに、一緒に厳から流れる滝を眺めたそうです。

鳴滝を詠んだといわれている「悲しき朝」は『生活者』昭和4年9月号に発表されました。

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鳴滝公園の駐車場から旧道を鳴滝川沿いに進み、河川プール(鳴滝砂防親水プール)の横を過ぎ、月光橋を渡ったところに、泰雲寺はあります。
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または、国道262号「鳴滝園」という看板がある角を曲がり、道なりに進むと正面に山門があります。
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泰雲寺は始め闢雲(びゃくうん)寺と称し、1405(応永11)年に周防に来訪した薩州の曹洞宗の石屋真梁(せきおくしんりょう)禅師に26代大内盛見が帰依し、棯畑、葦谷に創建しました。
1429(永享元)年28代大内教弘の時代、三世覚隠永本禅師により現在地に移転しました。
防長五刹の一つに数えられ、江戸時代に防長二州僧録司が置かれました。
江戸時代までは門派600カ寺の総本寺として、代々輪住(末寺、門派の僧侶が一年交代で住職を務める制度)が行われてきました。

山門を進むと、
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参道脇に寄進された灯籠が並んでいます。
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回廊。
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心字池より本堂を臨む。
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本堂。
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扁額。
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毛利の家紋のある瓦。
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坐堂。
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三宝大荒神の説明板。
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開山供養塔。
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開山坐禅石。
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大内教弘墓。
大内教弘の菩提所でした。
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小早川隆景の供養墓。
毛利元就の三男隆景で、小早川繁平の養子となり、その妹(後の問田大方)を妻としました。
隆景の法名により「泰雲寺」と改められました。
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小早川隆景正室(慈光院)・問田大方の墓(宝篋印塔)。
夫・隆景の死後は毛利氏の長州転封に従って、周防国吉敷郡問田(現在の山口市大内問田)に移り住み、問田大方と呼ばれました。
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益田七内五輪塔。
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経塚。
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十三重石塔。
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鐘楼。
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境内の外に塔がありました。
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石槌大権現の鳥居。
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「文政七甲申歳九月十三日」とあるので、1824年の建立です。
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泰雲寺入り口に王子神社跡の石碑があります。
紀州熊野の那智権現を勧請して鳴滝の鎮守として建てられた神社でした。
大内弘世の棟札も残っているといわれています。
1910(明治43)年小鯖八幡宮に合祀されたそうです。
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狛犬の阿。
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狛犬の吽。
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手水鉢。
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河瀬の音が山に来る @ 中原中也と鳴滝@ [2018年09月25日(Tue)]
山口市下小鯖の鳴滝に中原中也の詩碑を見に行きましたぴかぴか(新しい)
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600年前、大内弘世が京都を模して街づくりを行ったとき、
京都にある鳴滝に見立て、「鳴滝」と名付けられた、といわれています。
鼓の滝(吉敷)、錦鶏の滝(天花畑)と並び、山口三名滝の一つです。
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国道262号下小鯖交差点を「山口地ビール」の看板を目印に県道27号に入って行き、
▼地ビールから鳴滝を眺める
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山口地ビールそばの道を左に曲がります。
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鳴滝のそばに詩碑は建っています。
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鳴滝は上流から一の滝、二の滝、三の滝とあります。
三の滝周辺は、2000(平成12)年、鳴滝公園として整備されました。
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中也の詩集『山羊の歌』に収められた「悲しき朝」の第一連が刻まれています。
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中也没後50周年を記念して1986(昭和61)年11月に小鯖青年団が建てました。
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悲しき朝

河瀬の音が山に来る、
春の光は、石のやうだ。
かけひの水は、物語る
白髪
しらがの嫗をうなにさも肖てる。

雲母の口して歌つたよ、
うしろに倒れ、歌つたよ、
心は涸
れて皺枯しわがれて、
いはほの上の、綱渡り。

知れざる炎、空にゆき!

響の雨は、濡れ冠る!

……………………………

われかにかくに手を拍く……


鳴滝を見て詠んだ、ともいわれています。
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石を渡って三の滝に近付いてみました。
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鳴滝展望台から滝を眺めてみました。
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不動明王のようなものが彫られ、街を見渡しています。
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