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南部3県の現地調査 [2008年03月10日(Mon)]
南部3県の現地調査 が公開されました。

               南部3県での調査(1)アタプー・セコン

 
 ラオス北東部シェンクワンでの事業も間もなく3年目を迎えようとしている。
現在のシェンクワン県での不発弾処理事業を継続しながら今後はJMASとして新事業の展開を検討しているが、このたび2008年2月18日〜21日の日程でUXOLaoの協力のもと、田川現地代表と鳴海総務経理主任の2名でサラワン・セコン・アタプー各県で第1回目の現地での情報収集調査を行った。
 ラオス南部はシェンクワン同様ベトナム戦争当時の不発弾が数多く残っており、ボンビー(クラスターの子爆弾)をはじめ大型の爆弾も多い。
 今回の訪問先をUXOLaoアタプー事務所・セコン事務所・サラワン事務所の3箇所に設定しそれぞれの所長・副所長等から現状に関する情報収集を行った。いずれの3県ともアクセスが悪く、ビエンチャンから現地へ行くには南部最大の商業都市、チャンパサック県の首都であるパクセーを経由して陸路で向かうこととなる。今回はパクセーまでの航空券が満席で取れず、止むを得ず陸路バスで移動して1晩を費やし、翌朝、更に3時間あまりをUXOLao差し回しの車で走り、アタプー・セコン・サラワン県の順で調査を開始した。
 UXOLaoアタプーは所長以下85名で構成されており、5郡あるアタプー県のうち全郡で活動を実施中である。うち2郡(サンサイ郡・プーブオン郡)は不発弾による汚染が酷い地域であり、県当局から優先除去地域に指定されている。しかしながら不発弾による事故が絶えず、2006年は15名が犠牲(内子供6名)になり、2007年は鉄屑回収業者2名の死亡事故があった。
 
 アタプー県での面談を終え、車で約1時間半移動をして隣のセコン県へ向かう。UXOLaoセコン事務所は所長以下86名で構成されており、セコン県内4郡全域が不発弾の汚染地域であり全郡で活動を行っている。大型爆弾のほか、アメリカ製の対人地雷M16等も発見されている。
 この地域の道路状況は非常に悪く、各県都を結ぶ幹線道路から外れて県内の各郡に向かう移動は悪路に阻まれ、特に雨季は処理自体が困難になる。たとえばセコン県内でも実際に不発弾処理を行う際に日帰りで任務が可能な場所はターテン郡だけで、ラーレン・ラマン郡の一部やダクチュン郡は1泊しなければ業務が難しい状況であり、しかも満足な宿泊施設もない。昨年までアタプー・セコン両県をベースとして探査技術の機能強化分野(以下「ETS」という)でのアドバイザーが1名赴任していたが、撤退したため現在は常駐の国際アドバイザーは居ない。ETS自体がUXOLaoでも新しいスキームであるうえ隊員に技術が浸透していないこと、大型爆弾の処理については不安が残るため専門家に技術指導をしてもらいたいこと、事務処理能力、特にファイリング等について指導をしてもらいたいことなどの問題点を抱えていることなどの事情を把握した。(つづく)

注  探査技術の機能強化:ETS=Enhanced Technical Surveyの略称
探査を行う際にいくつかの区画をグループ分けし、選択したいくつかの区画の探査を行ってサンプリングを行う方法。サンプリングの結果によって土地の汚染度合いを判定し、除去活動を行うかどうか判定する。2007年7月からUXOLAOでは探査チーム、チームリーダーを対象に研修を始めているが具体的な実施方法については試行錯誤中である。


UXOLAOアタプー事務所スタッフとともに(アタプー事務所) UXOLAOセコン事務所スタッフとともに(セコン事務所)

ラオスにおけるセコン・アタプー・サラワン県の位置関係(全体図) セコン・アタプー・サラワン県詳細(3県)








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