新しい心理療法(4)=治療法の説明と基本的な実習
=自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)
私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐
怖、PTSDなど)、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落
ち込み(うつ)、などの治療、予防に用います。
自己洞察瞑想療法(アメリカでは、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法
という)の治療の進め方の概要をご紹介します。
第4、治療法の説明と、最も基本的な最初の実習
第1段階は、4,50分、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害などとわかったあとで、こちらの、心理療法が始まる。
第2段階は、その病気(悩み)になったわけ、治らないわけを理解してもらう。病気の原因の説明である。機能分析法の開始である。
第3の説明は、うつ病や不安障害(パニック障害、対人恐怖など)が、薬物療法で治らない場合でも、心理療法で治る可能性がある理由を説明する。治療方針の説明である。
第4は、治療法の説明と、最も基本的な最初の実習である。
初回カウンセリングでも、実践指導するが、その前に簡単に説明する。自宅でも
実行するのを確実にするために、プリントを渡す。そこに、呼吸法のいくつかと行
動中の実践法が(「形式技法」いくつか)記載されている。
うつ病を治し、再発防止を期するには、日常生活現場における自動思考を止めた
り、反応のしかたを変える必要がある。感覚、思考、感情、身体反応、気分、衝動
、行動などの違いを理解できるようになる必要がある。必要であれば、固定観念や
認知のゆがみを自分で自覚し、自分で修正しなければならない。すぐに、修正でき
なくても、感覚、思考、身体反応などの影響されて、すぐ、非機能的な行動に移る
ことを抑制することが必要である。こういうことは、初回でも(第一で)説明する
が、2回目以降に、常に強調され、あるセッションで、詳細に説明する。
日常生活の現場で、自己洞察(セルフ・モニタリング)と自己管理(セルフ・コン
トロール)ができるようになるために、最も基本的な呼吸法(「形式技法」)や自己
洞察法(「目標技法」)が効果を発揮する。
また、こういう実践は、前頭前野やセロトニン神経を活性化して、ワーキングメ
モリが強化され、抑うつや不安を抑制するという効果がある。呼吸をゆっくり行う
と、化学受容器が二酸化炭素の量がふえたのを感知して、セロトニン神経を刺激す
る。呼吸法に、注意集中や不要機能の抑制の効果があり、前頭前野が活性化する。
こういう理由から、生理学的には、呼吸法が、前頭前野やセロトニン神経を活性
化する効果によって、病気が改善する。また、呼吸法などを実施することによって
、不快な思考、陰性の感情、非機能的な行動を抑制できるようになって、病気や問
題が改善される。
クライアントが毎日、自宅で静かに坐っている時や行動している時などでも実行
できるように、初回カウンセリングでも、最も基本的な実践を指導する。プリント
を配布して、それを簡単に説明して、カウンセリングの場で実践指導する。カウン
セラーの実地指導で、初回は、次の実践を、30分程度行う。
- 坐って行うゆっくり呼吸法、それを数える方法
- 坐って、視覚に傾注する方法
- 行動中の自己洞察法のうち、「歩く時」の方法、室内で歩く時、外を歩く時
- 「食べる時」の方法=せんべい、クッキーなどをたべながら実習
- 身体をゆっくり動かしながら呼吸法をおりこむ(マサチューセッツ大学医療セ
ンターで行なわれる「ヨーガ瞑想」に類似)
心理療法の進め方
クライアント(患者)の問題、病気を聞いて、確認した後、次の要領で面接がすす
められる。