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蓮田市でシンポジウム [2006年08月11日(金)]
蓮田市でシンポジウム

 9月16日(土)午後、蓮田市図書館で、シンポジウムが開催されます。私どもも、「うつ病、 自殺防止」のための新しい心理療法を中核とした地域の支援の仕組みを作って、シニアが若い世代 を支援しましょうと訴えます。自分たちの自殺防止活動が、若い世代のひきこもり、自殺防止活動の支援になる。
 昨日、打ち合わせがあり、およそ、シンポジウムの内容が固まりま した。
  さいたまNPOセンター と蓮田市民協議会が共催します。
 当協会の心理療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)は、日本では、おそらく、こ こだけで、臨床に使われていると思われます。薬物療法や他の心理療法でも治らないうつ病、パニ ック障害、自殺念慮の完治を目標とする(日本では)新しい心理療法。アメリカでは、10年前か ら盛んに行なわれていますが、日本では、まだ、当協会が始めているだけと思われます。
 ホームページやブログでは、全国のかたがアクセスして、ご理解してくださっていますが、地元 では、知る人が少なく、他のNPOとの協働まですすみませんでした。県全域で活動するNPOを支援す る「さいたまNPOセンター」の主催のシンポジウムで、ご紹介できることになったことは嬉しいこと です。

 参加費無料で、市外の方もご参加いただけます。案内チラシが完成しましたら、ここでも案内さ せていただきます。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 16:34 | 私たち | この記事のURL
うつ病と帯状回(2)グリアの異常 [2006年08月11日(金)]
帯状回の神経科学(4)
 =うつ病と帯状回(2)グリアの異常

 最近、脳神経科学の進展がめざましい。これによって、うつ病やパニック障害などの病態が解明されつつある。自己洞察瞑想療法は、それらの研究成果をとりいれて、こういう病気の治療(言葉でのアドバイスによる心理療法)を行ないたい。

 人は、怒ったり、不安、恐怖、悲しさ、嫌悪、ゆううつ、などの感情を起こす。こういう感情が異常に亢進したり、対処法がうまくいかないと、心の病気になったり、非行犯罪を犯したりする。
 感情を起こすのは、「扁桃体」が中心的な役割をになっているが、そのほかに、帯状回も重要な役割を果たしている。帯状回は、扁桃体と同様、大脳辺縁系に位置する。帯状回は、図(上)のように、いくつの領域に区分されて、異なる機能をもっている。特に、感情に関係するのは、前部帯状回吻腹側部である。
  • (A)前部帯状回吻腹側部=情動領域
  • (B)前部帯状回背側部=認知領域
  • (C)後部帯状回吻側/中間部=空間認知領域
  • (D)脳梁膨大後方部=記憶領域
 次の記事で、パニック障害(PD)と前部帯状回(ACC)について、述べた。  今回は、うつ病も帯状回が関連しているという研究がある。

うつ病と帯状回(2)

 最近、脳神経の研究によって、うつ病の患者に、前頭前野、海馬、扁桃核、前部帯状回において 活動低下が認められる。  うつ病患者の帯状回の活動低下がみられるというが、細胞レベルでどういうことが起きているのか。グリア細胞の異常(数=密度の減少)が起きているという報告がある。
     「Ongur らは、家族歴のある感情障害(双極性障害14例、うつ病9例)の帯状回膝下部で皮質の容積の減少を認めた。神経病理学的に確かめられた容積減少は、MRI研究報告以外にPET研究での血流量の減少にも一致するものである。」(1) ----- (A)
     「現時点では、報告者により内容に相違がみられるものの、うつ病の前部帯状回ではニューロンに関しては、統合失調症や双極性障害にくらべると異常の程度は軽い〜認められないとされている。グリアに関しては賛否はあるが、その数(密度)の減少が認められるようである。グリアは脳の細胞の大部分を占めており、とくにアストロサイトは脳の中で数が最も多く、高等動物ほどその構成比率が高い。」
     「グリアのもつ大きな形態や機能の多様性と可塑性は、グリア系が精神機能の調整に関わっていることを示しているようであり、前部帯状回の機能的側面からグリアの異常がクローズアップされている。」(2) ----- (B)
 これまで、ニューロンとシナプスが研究されてきて、グリア細胞の機能がよく知られていなかった。グリア細胞は、血管とニューロンの間にあって、栄養分をニューロンに渡す働きをもつ。電気的な興奮はおこさないが、化学的な興奮をおこすことがわかってきた。それによってニューロンの興奮をも引き起こすことが明らかになった。

 うつ病は、ミトコンドリア(ニューロン内の小さな器官)の異常という説もあり、ここでは、ニューロンとは別のグリア細胞の異常という報告がある。
 現在では、うつ病は、セロトニン神経の再取り込み阻害の薬理で治療しているが、将来は、ミトコンドリアやグリアに直接作用する薬を開発されるのかもしれない。その場合でも、薬で軽くなっても、また、心理的なストレスを受ければ、再発するに違いない。人生上には、何度も、心理的なストレスを受ける試練があるので、心理的なストレス(嫌悪、解決不能という心理)から起きるうつ病は、やはり、心理的な対処法から克服しないと根本的な解決にはならないだろうと思う。
 薬以外で、前頭前野や帯状回の変調が回復する方法があるのならば、そちらの研究も重要だ。  こういう脳神経科学の研究から、そのような心理療法の開発の研究もひらけてくるだろう。 前頭前野に効果がある心理療法によって、うつ病が、改善するのであれば、帯状回も改善したのであろう。どのような仕組みで、改善するのか、脳神経科学者の研究がすすむのを期待したい。
    (1)Clinical Neuroscience 2005 Vol.23 No.11、1299頁。池田研二(財)慈圭病院「うつ病と帯状回」
    (2)同上、1300頁。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 15:58 | 帯状回の神経科学 | この記事のURL
多発する「ヒヤリ・ハット事例」」あわや医療事故 [2006年08月11日(金)]
多発する「ヒヤリ・ハット事例」」あわや医療事故
 =249施設で18万件 薬処方や管接続ミス

 一歩間違えば医療事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」の報告が、全国249の医療 機関から昨年1年間で約18万3000件あったことが、分った。(8月9日、財団法人「日本医 療機能評価機構」)
 全国には約17万5000の医療機関があり、同機構は「表に出てこない事例は相当数に上る可 能性がある」と注意を呼びかけている。昨年1年間の報告数は、計18万2898件。

◆ヒヤリ・ハット事例の内訳
  • 処方・投薬など=26.0%
  • ドレーン・チューブ類の使用・管理=16.2%
  • 入浴や移動などの「療養生活」=12.9%
  • 療養上の世話=12.9%
  • 検査=7.6%
  • 調剤など=4.0%
  • 手術=1.5%
◆具体的例
  • 新生児が入る保育器の電源をいったん切った後で、再起動の手順を間違えたために保育器内の 酸素濃度が下がった
  • 天井からつり下げ式の点滴をつり下げる金具が患者の上に落ちた
  • 全身麻酔の機器のトラブルで、手術中に患者の麻酔が覚めたために静脈麻酔で対応した
◆職種別
  • 看護師=76.7%
  • 医師=4.3%
◆配属年数ごとに見ると、最も多い1年未満(24.8%)から3年目までで全体の約半数を占め た。

◆医療事故に関する調査では、報告義務がある272の医療機関のうち、176施設から計111 4件の報告があった。

◆発生原因では、「確認が不十分」(26%)、「観察が不十分」(13%)など、基本的なミス によるものが目立った。 (2006年08月10日朝日新聞 、asahi.com、 読売新聞HP)

 ヒヤリ・ハットが重大な場面で起きると、患者を死なせてしまうことが起きる。
 看護師で、1年未満から3年目までが多い。慣れないことで、緊張が多い仕事の連続で、患者の扱いに感情的にな ったり(うまくいかない、嫌だ、など)、疲れも多いだろう。感情におおわれていたり、疲れた りすると、「注意」力が衰えることがわかっている。医療関係者も、感情処理、注意力強化、リラ クセーションの効果のある、呼吸法を毎日、実践していただいたらよいのだが。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 08:59 | 看護師 | この記事のURL