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ひきこもりの人は居場所、カウンセリングを求めている [2008年08月24日(日)]

ひきこもりの人は居場所、カウンセリングを求めている

 「全国引きこもりKHJ親の会」のホームページに掲載されている資料
    「引きこもり」の実態に関する調査報告書
によれば、引きこもりの人の要望は
「居場所への要望が80%近くに迫っている」「その他、半数以上が要望している支援として、カ ウンセリング、体験談の紹介、学習会・講座、仕事体験の場、就職のあっせん、資格取得の講座、 医学的治療となっています」(21頁)

 だから、引きこもりの人には居場所、カウンセリングを提供してあげたらいいわけです。ところ が、その方法には配慮が必要です。
 「G引きこもり本人が抱いている相談を受けることへの抵抗感」の項で80%近くの人が
    「相談機関の中の見知らぬグループには入りにくい」、
    「周りの人に引きこもっていることを知られたくない」、
    「相談機関の中に既に存在するグループには入りにくい」
を考えていたという(24頁)。  こういう気持があるのは、「社会不安(社交不安)」であれば、無理もないことです。 社交不安障害(対人恐怖症、社会不安障害)の傾向があるようです。社交不安障害のチェックリス トの中に次のようなことは苦手であるという症状があります。
  • 少人数のグループ活動に参加する
  • あまりよく知らない人達と話し合う
  • まったく初対面の人と会う
  • 他の人達が着席して待っている部屋に入って行く
  • 人々の注目を浴びる
  • 会議で意見を言う
  • あまりよく知らない人と目を合わせる
 だから、社交不安障害(対人恐怖症、社会不安障害)の傾向のある引きこもりの人は、「居場所 」やカウンセリング行くこと自体が難しいでしょう。
 「相談機関の中の見知らぬグループには入りにくい」、 「相談機関の中に既に存在するグループには入りにくい」ということを理解してあげての居場所、 カウンセリングがあればいいわけです。
 「住民による自殺対策連絡会議・東埼玉」で行う「居場所」は、社交不安の傾向のない人(うつ病、パニック障害、トラウマ、PTSDなど)なら参加できるはずです。  社交不安の傾向があって、みしらぬグループに参加できない人のための居場所やカウンセリングはどうしたら実現できるか、親の方が智慧をだしていく必要 があります。もし、社交不安障害(対人恐怖症、社会不安障害)の傾向があるならば、治療しない と就労の意欲はでてこないでしょう。就職の前に社交不安の傾向を治さないと就職の面接にも行き にくいし、職場に行きにくいでしょう。
 埼玉県東部地区の方はシンポジウムや「住民による自殺対策連絡会議・東埼玉」などで考えて参りましょう。
  • 9月10日シンポジウム 「自殺防止に地域住民ができること」
  • 「住民による自殺対策連絡会議・東埼玉」
  • Posted by 埼メンタル協会/大田 at 21:53 | ひきこもり・ニート | この記事のURL
    増える30代引きこもり [2008年05月04日(日)]

    増える30代引きこもり

     朝のフジテレビ「報道2001」で「増える30代引きこもり」を報道した。30歳代の人の ひきこもりが多く、親が60代で、まもなく70歳代になる。そのような老親に扶養される 生活。親が死んだらどうなるのか不安。生活保護を受けるとなると、膨大な予算が必要にな る、など。
     全国引きこもりKHJ親の会代表の話しでは、次のような特徴があるという。
    • アパシー、モラトリアム型が2,3割、何かの精神疾患によるものが7,8割。
    • 後者に共通なことは、対人緊張、対人不信、対人恐怖。
    • 5年ひきこもると、立直れない人が多い。
    • 不登校からも引きこもりになる。
     対人緊張、対人恐怖は、人にあうのが怖いのだが、不安障害のなかの対人恐怖症がある。そのほか、うつ病でも、そういう傾向がある。うつ病でなくても、前頭前野や海馬の機能が低下すると、対話がうまくできないから、人にあうのがつらくなる、こわくなる。  36歳の女性のことが紹介されたが、これもうつ病だ。(69歳の母が働いて扶養してもらっている。)30歳の時、リ ストラにあい、以来、ひきこもり歴5年。その言葉から、大うつ病性障害になったこともあ るが、最近は軽くなり、気分変調性障害と思われる。早く、心理療法を受ければ、治ったはずの病気だ。

     ひきこもりの人が163万人いるという。多くが30歳代だという。これでは、5年、10年後、親 が年老いたころ、親が仕事をやめる時、病気になる時、苦しくなる。生活保護費も膨大な金額となる。金額もひきさげられるかもしれない。
     こうみると、うつ病、対人恐怖症などを治す心理療法の必要性はあるようだ。遠くのセラ ピストでは通うのが無理だから、それぞれの地域の自治体や親が共同で、心理療法の治療体 制を作っていく必要があるだろう。臨床心理士などがこういう領域に参入できて、職業とできるような財政的措置をとらないと、取り組む人が現われない。
     今、学生で、不登校ぎみの人は、ながびかせないほうがいい。ストレス対処法を学んだほうがいい。社会に出ると、学生時代よりも、ストレスが厳しい。ひきこもりになっていく可能性がある。不登校の段階で、精神疾患(うつ病、対人恐怖症、パニック障害など)ならば、治したほうがいい。うつ病、不安障害という診断基準にあうほど症状がひどくなくても、不安過敏、傷つくのが怖い、人にあうのが怖い、意欲がない、というのは、扁桃体の過敏、前頭前野の機能低下があることはほぼ確実だから、学生時代にそれを改善することをしたほうがいい。早期自覚、早期治療をすれば、長いひきこもりを予防することになる。学生時代に改善したほうがいい。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 22:41 | ひきこもり・ニート | この記事のURL
    ニート8割「働きたい」、でも6割が「対話は苦手」 [2007年07月01日(日)]

    ニート8割「働きたい」、でも6割が「対話は苦手」

     =厚生労働省の調査

     仕事も通学も職探しもしていない「ニート」と呼ばれる若者の意識調査の結果が報道さ れた。約8割が「社会や人から感謝される仕事がしたい」と感じている。 一方で、「人に話すのが不得意」が6割を超える。
     不就職状況がながびく背景には、対人関係への強い苦手意識が就職活動などに二の足を 踏む原因になっているようだ。  「人に話すのが不得意」(64%)が多かった。また「学校でのいじめ」(55%)や 「不登校」(37%)の経験者も多かった。
     厚生労働省の担当者は「声の出し方や話し方から訓練し、少しずつ対人関係に自信をつ けてもらえるような支援策が必要だ」と分析している。
     学校でのいじめ不登校との相関関係があきらかになったようです。対人コミュニケーシ ョンが苦手なために、いじめられ、不登校になり、その後、成人後でも、コミュニケーシ ョンの苦手意識で、就職しにくい。就職しても、職場での対人コミュニケーションがにが てで、やめてしまいます。こういう構図がみえてくるような気がします。
     そうだとすると、小中学校あたりから、いじめられや、不登校が、コミュニケーション スキルによる問題であるかもしれないと、見抜いて、支援対策をとってあげないと、成長 するにつれて、ひきこもり、ニートになっていく悲しい事態がみえてきます。対人コミュ ニケーションスキルの問題で、不登校になってしまうと、二次的な問題が生じてしまいま す。社会との隔絶による未成熟や、苦悩が強くなるためのうつ病、自殺です。
     対人コミュニケーションスキルは、実は、私自身もうまくありません。このスキルを向 上させることができるのであれば、中学、高校時代から習得できればいいわけですが。ど うなのでしょうか。たしかに、大人の方で、うつ病のカウンセリングを受ける人のなかに は、対人コミュニケーションスキルの不足がみられる方もおられる。そういう人は、その スキルの改善(もし、専門家が行なえばできるのであれば)がないと、うつ病は治りにく いかもしれません。もう、一つは、そのような人の、そのような傾向を受け入れる度量の 大きい経営者であれば、コミュニケーションスキルは問題にせず、他の職業的な処理能力 を持っているのならば、社員としてむかえて、他の社員に理解を求めるでしょう。そうい う支援をしないと、対人コミュニケーションの苦手な若者が働きにくいです。
     また、こういう事情がわかってくると、ひきこもり、不登校の本人や保護者が、その原 因が、コミュニケーションスキルによるものかどうかを早期に発見して、改善の対策をと るか、それがむつかしいのであれば、他のスキルの習得に真剣になって、スキルで勝負す る人生を選択することもできるでしょう。他のスキル、専門知識がすぐれていれば、コミ ュニケーションスキルは苦手でもいいという経営者がいるのではないでしょうか。
     ひきこもり、不登校の原因をあいまいなままにして、数年〜10年経過すると、社会に 出ていくのがむつかしくなりそうです。 今、小中学生、高校生、大学生で、ひきこもり傾向、不登校の傾向のある人は、そういう 背景の問題をあきらかにしたほうがいいと思います。背景にあるのが、うつ病、不安障害 (対人恐怖、全般性不安障害、パニック障害など)、過敏性腸症候群、起立性調節障害、発達障害、などによるものと、 コミュニケーションスキル不足によるものとは違いますから、対策や治療法が違ってくる でしょう。ただし、どの背景による場合でも、長引くと、「うつ病」も併発してしまって、複雑化してしまいます。早期発見、早期治療が、望まれます。不登校対策にも、<自殺防止対策>にも、ニート支援にも、そういう視点も考慮していただきたい。しかし、中学生ですと、自分の問題を言葉で表現するのがたいそうむつかしいので、診断がむつかしくて、保護者の協力や理解が必須だと思われます。
    Posted by 埼メンタル協会/大田 at 18:34 | ひきこもり・ニート | この記事のURL