ニート8割「働きたい」、でも6割が「対話は苦手」
=厚生労働省の調査
仕事も通学も職探しもしていない「ニート」と呼ばれる若者の意識調査の結果が報道さ
れた。約8割が「社会や人から感謝される仕事がしたい」と感じている。
一方で、「人に話すのが不得意」が6割を超える。
不就職状況がながびく背景には、対人関係への強い苦手意識が就職活動などに二の足を
踏む原因になっているようだ。
「人に話すのが不得意」(64%)が多かった。また「学校でのいじめ」(55%)や
「不登校」(37%)の経験者も多かった。
厚生労働省の担当者は「声の出し方や話し方から訓練し、少しずつ対人関係に自信をつ
けてもらえるような支援策が必要だ」と分析している。
学校でのいじめ不登校との相関関係があきらかになったようです。対人コミュニケーシ
ョンが苦手なために、いじめられ、不登校になり、その後、成人後でも、コミュニケーシ
ョンの苦手意識で、就職しにくい。就職しても、職場での対人コミュニケーションがにが
てで、やめてしまいます。こういう構図がみえてくるような気がします。
そうだとすると、小中学校あたりから、いじめられや、不登校が、コミュニケーション
スキルによる問題であるかもしれないと、見抜いて、支援対策をとってあげないと、成長
するにつれて、ひきこもり、ニートになっていく悲しい事態がみえてきます。対人コミュ
ニケーションスキルの問題で、不登校になってしまうと、二次的な問題が生じてしまいま
す。社会との隔絶による未成熟や、苦悩が強くなるためのうつ病、自殺です。
対人コミュニケーションスキルは、実は、私自身もうまくありません。このスキルを向
上させることができるのであれば、中学、高校時代から習得できればいいわけですが。ど
うなのでしょうか。たしかに、大人の方で、うつ病のカウンセリングを受ける人のなかに
は、対人コミュニケーションスキルの不足がみられる方もおられる。そういう人は、その
スキルの改善(もし、専門家が行なえばできるのであれば)がないと、うつ病は治りにく
いかもしれません。もう、一つは、そのような人の、そのような傾向を受け入れる度量の
大きい経営者であれば、コミュニケーションスキルは問題にせず、他の職業的な処理能力
を持っているのならば、社員としてむかえて、他の社員に理解を求めるでしょう。そうい
う支援をしないと、対人コミュニケーションの苦手な若者が働きにくいです。
また、こういう事情がわかってくると、ひきこもり、不登校の本人や保護者が、その原
因が、コミュニケーションスキルによるものかどうかを早期に発見して、改善の対策をと
るか、それがむつかしいのであれば、他のスキルの習得に真剣になって、スキルで勝負す
る人生を選択することもできるでしょう。他のスキル、専門知識がすぐれていれば、コミ
ュニケーションスキルは苦手でもいいという経営者がいるのではないでしょうか。
ひきこもり、不登校の原因をあいまいなままにして、数年〜10年経過すると、社会に
出ていくのがむつかしくなりそうです。
今、小中学生、高校生、大学生で、ひきこもり傾向、不登校の傾向のある人は、そういう
背景の問題をあきらかにしたほうがいいと思います。背景にあるのが、うつ病、不安障害
(対人恐怖、全般性不安障害、パニック障害など)、過敏性腸症候群、起立性調節障害、発達障害、などによるものと、
コミュニケーションスキル不足によるものとは違いますから、対策や治療法が違ってくる
でしょう。ただし、どの背景による場合でも、長引くと、「うつ病」も併発してしまって、複雑化してしまいます。早期発見、早期治療が、望まれます。不登校対策にも、<自殺防止対策>にも、ニート支援にも、そういう視点も考慮していただきたい。しかし、中学生ですと、自分の問題を言葉で表現するのがたいそうむつかしいので、診断がむつかしくて、保護者の協力や理解が必須だと思われます。