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新しい心理療法(1)=アセスメント [2006年08月14日(月)]
新しい心理療法(1)=アセスメント
 =自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)

 私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐 怖、PTSDなど)、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落 ち込み(うつ)、などの治療、予防に用います。
 自己洞察瞑想療法(アメリカでは、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法 という)の治療の進め方の概要をご紹介します。

第1、アセスメント

 まず、4,50分、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害など 何が問題であるか、アセスメントを行なう。この、心理療法に不適応な場合である ことがわかれば、2回目以降のカウンセリングは行なわない。
 クライアント(来訪者、患者)は、何か問題を自覚していて、カウンセリングに 来るのである。すでに、医者やカウンセラーに受診していて、病名をつげられてい る場合と、受診したことがなくて、自分で「○○病だと思う」と言う場合がある。
 いずれの場合にも、それをそのまま用いずに治療者(カウンセラー)が独自にア セスメントする。診断ちがい、時間の経過によって症状が変化していたりする。そ のクライアントが、こちらの療法で治癒に導くことができるかどうか判断できるま でアセスメントする。そのアセスメントによって、カウンセリングの方針が異なっ てくるから重要である。
 もし、うつ病でないクライアントをうつ病と思いこんで、カウンセリングにはい っては、クライアントにとってもカウンセラーにとっても、むだな努力をすること になるかもしれない。

 個々の具体的な症状、発病はライフイベントによるかどうか、また発病後の経過 期間をたずねる。
  • 症状
    • (a)精神症状(これが重点、自殺念慮の有無)
    • (b)身体症状(これは、2回目でもよい)
    • (c)行動の変化(自殺未遂、休職など)
  • 発病のきっかけ(ライフ・イベントがあるか)
  • 期間
     発病してから、何年何月か。その間の、寛解、再発の状況。
 初回のカウンセリングは、これに多くの時間をさく。この部分は、今後の方針を 説明する上で重要である。症状をよく確認しないで、病気の説明や治療方針の説明 にはいると、クライアントが「自分の問題からずれている」と感じて、2回目から のカウンセリングに来なくなるかもしれない。初回カウンセリング時間の半分は、 治療方針の説明と、実習指導にあてる。
 うつ病だけか、他の問題が併存するか、調べる。併存は、パニック障害、対人恐 怖(社会恐怖)、全般性不安障害、過食症、自傷行為(リストカット)、境界性パ ーソナリティ障害、統合失調症、心気症、がん、などがある。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 16:25 | 心理療法のすすめ方 | この記事のURL
新しい心理療法(5)=課題 [2006年08月14日(月)]
新しい心理療法(5)=課題
 =自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)

 私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐 怖、PTSDなど)、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落 ち込み(うつ)、などの治療、予防に用います。
 自己洞察瞑想療法(アメリカでは、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法 という)の治療の進め方の概要をご紹介します。

第5、課題

 第1段階は、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害などとわか ったあとで、こちらの、心理療法が始まる。
 第2段階は、その病気(悩み)になったわけ、治らないわけを理解してもらう。 病気の原因の説明である。機能分析法の開始である。
 第3段階は、うつ病や不安障害(パニック障害、対人恐怖など)が、薬物療法で 治らない場合でも、心理療法で治る可能性がある理由を説明する。治療方針の説明 である。
 第4は、治療法の説明と、最も基本的な最初の実習である。
 第5は、課題の確認である。

 うつ病を治し、再発防止を期するには、日常生活現場における自動思考を止めた り、反応のしかたや非機能的行動を変える必要があることが理解された。 そこで、病気や問題の改善に効果があることを実行してもらうように、課題を与え る。

自宅や職場・学校などで日常実施すべき宿題

 クライアントが毎日、自宅や勤務途上の時間など(時には、勤務時間中にも=た とえば、対人恐怖の人の場合、はなし声が聞こえてきても、思考にうつるのを抑制 する)でも実行できるように課題・宿題を与える。初回のカウンセリングでは、だ いたい、次の課題を行うように助言する。これを実行すれば治癒が早いこと、さら に再発防止になるので実行するように助言する。そのために、動機づけが重要とな る。
  • 1日のうち、30分程度は、静かに坐って、呼吸法や自己洞察法を行う。最初 は、5分でも10分でもよい。坐って行う方法は、種々あるが、ゆっくり呼吸を中 心にして、合計30分でよい。ただし、治ることに強い意欲をみせるクライアント には、自然の息を観る方法、それを数える方法は、疲れが少ないので、30分以上 行ってもよいと助言する。(感覚傾注法、不要機能抑制法、徹底受容法などがおりこ まれる)
  • 1日のうち、思いだす限り、「行動中の自己洞察法」を実行する。たとえば、 歩く時、食事の時、作業の時、入浴の時、つらい体験などのことを思考しないよう に注意(思考抑制)して、その時々の行動に全意識を集中して(感覚・行動傾注法 )行う。できれば、軽い運動をする。
  • 生活習慣の変更(起床時間など)
  • 初回は、おおよそ、課題・宿題を理解する。初回、または、2回目に、「活動 スケジュール表」を手渡し、目標を記入してもらう。指導者とクライアントと、協 議して達成可能な程度の目標を設定する。これは、認知療法のものとは、全く、異 なる。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 12:53 | 心理療法のすすめ方 | この記事のURL
新しい心理療法(4)=治療法の説明と基本的な実習 [2006年08月13日(日)]
新しい心理療法(4)=治療法の説明と基本的な実習
 =自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)

 私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐 怖、PTSDなど)、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落 ち込み(うつ)、などの治療、予防に用います。
 自己洞察瞑想療法(アメリカでは、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法 という)の治療の進め方の概要をご紹介します。

第4、治療法の説明と、最も基本的な最初の実習

 第1段階は、4,50分、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害などとわかったあとで、こちらの、心理療法が始まる。
 第2段階は、その病気(悩み)になったわけ、治らないわけを理解してもらう。病気の原因の説明である。機能分析法の開始である。
 第3の説明は、うつ病や不安障害(パニック障害、対人恐怖など)が、薬物療法で治らない場合でも、心理療法で治る可能性がある理由を説明する。治療方針の説明である。
 第4は、治療法の説明と、最も基本的な最初の実習である。
 初回カウンセリングでも、実践指導するが、その前に簡単に説明する。自宅でも 実行するのを確実にするために、プリントを渡す。そこに、呼吸法のいくつかと行 動中の実践法が(「形式技法」いくつか)記載されている。
 うつ病を治し、再発防止を期するには、日常生活現場における自動思考を止めた り、反応のしかたを変える必要がある。感覚、思考、感情、身体反応、気分、衝動 、行動などの違いを理解できるようになる必要がある。必要であれば、固定観念や 認知のゆがみを自分で自覚し、自分で修正しなければならない。すぐに、修正でき なくても、感覚、思考、身体反応などの影響されて、すぐ、非機能的な行動に移る ことを抑制することが必要である。こういうことは、初回でも(第一で)説明する が、2回目以降に、常に強調され、あるセッションで、詳細に説明する。
 日常生活の現場で、自己洞察(セルフ・モニタリング)と自己管理(セルフ・コン トロール)ができるようになるために、最も基本的な呼吸法(「形式技法」)や自己 洞察法(「目標技法」)が効果を発揮する。
 また、こういう実践は、前頭前野やセロトニン神経を活性化して、ワーキングメ モリが強化され、抑うつや不安を抑制するという効果がある。呼吸をゆっくり行う と、化学受容器が二酸化炭素の量がふえたのを感知して、セロトニン神経を刺激す る。呼吸法に、注意集中や不要機能の抑制の効果があり、前頭前野が活性化する。
 こういう理由から、生理学的には、呼吸法が、前頭前野やセロトニン神経を活性 化する効果によって、病気が改善する。また、呼吸法などを実施することによって 、不快な思考、陰性の感情、非機能的な行動を抑制できるようになって、病気や問 題が改善される。
 クライアントが毎日、自宅で静かに坐っている時や行動している時などでも実行 できるように、初回カウンセリングでも、最も基本的な実践を指導する。プリント を配布して、それを簡単に説明して、カウンセリングの場で実践指導する。カウン セラーの実地指導で、初回は、次の実践を、30分程度行う。
  • 坐って行うゆっくり呼吸法、それを数える方法
  • 坐って、視覚に傾注する方法
  • 行動中の自己洞察法のうち、「歩く時」の方法、室内で歩く時、外を歩く時
  • 「食べる時」の方法=せんべい、クッキーなどをたべながら実習
  • 身体をゆっくり動かしながら呼吸法をおりこむ(マサチューセッツ大学医療セ ンターで行なわれる「ヨーガ瞑想」に類似)

心理療法の進め方

クライアント(患者)の問題、病気を聞いて、確認した後、次の要領で面接がすす められる。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 09:17 | 心理療法のすすめ方 | この記事のURL
新しい心理療法(3)=セロトニン神経の生理学と薬物療法の作用 [2006年08月10日(木)]
新しい心理療法(3)=セロトニン神経の生理学と薬物療法の作用
 =自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)

 私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐怖、PTSDなど) 、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落ち込み(うつ)、などの治療、 予防に用います。セラピスト(カウンセラー)が、研究すれば、適応対象は、ひろがっていくでしょう。
 自己洞察瞑想療法(アメリカで、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法というものと類似する)の治療 の進め方の概要をご紹介します。

第3、セロトニン神経の生理学と薬物療法の作用

 第1段階は、その病気(悩み、問題)をクライアント(患者)から、説明してもらって、この療法で、改善できるかどうかを判断する。
 まず、4,50分、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害などとわかったあとで、こちらの、心理療法が始まる。
   第2段階は、その病気(悩み)になったわけ、治らないわけを説明する。セロトニン神経、前頭前野、体内時計、自律神経などの生理学の知見にもとづく。
 第3段階の説明は、うつ病や不安障害(パニック障害、対人恐怖など)が、薬物療法で治らない場合でも、心理療法で治る可能性がある理由を説明する。
 こういう障害が起きている人には、抗うつ薬(SSRI,SNRIなど)が使用されるように、ある程度、効果があることがわかっている。そこで、その薬の作用のしかたを説明する。末端のシナプスにおける再取り込 み阻害の作用である。セロトニンを生成している縫線核を改善するわけではないことを理解しても らう。おまけに、うつ病や不安障害は、セロトニン神経の障害というよりは、前頭前野、大脳辺縁 系、自律神経、概日リズムなどの障害でも起きている。セロトニン神経のシナプスに作用させる迂遠な薬理 であるためであろう。効果がない人が2、3割、一度軽くなっても再発する人が5割いる。こういう状況が現在の薬物療法であるから、治る人もいるが、治らない人 が多いのも無理はない。こういうことを理解してもらう。抗うつ薬のセロトニン再取り込み阻害に ついては、次の記事で紹介している。  次に、心理療法(自己洞察瞑想療法)で行なう場合、治る可能性があるわけを説明する。他の心理療法は、こういう効果はよくわかっていないだろう。自己洞察瞑想療法(以下、M&Aとする)では、「呼吸法」 「瞑想法(マインドフルネス・アクセプタンスの実践)」を行なうが、セロトニン神経や前頭前 野を活性化するような作業なのである。他の心理療法、たとえば、認知療法や森田療法、対人関係療法などとは、違う技法が多く、効果の違いが出てくる。
 1、セロトニン神経についての作用が違う。心理療法(M&A)は、シナプスでの再取り込み阻害の作用ではなく、セロトニンを生成する 部位、すなわち、縫線核を活性化することを説明する。
 2、心理療法(M&A)は、前頭前野を活性化する技法を用いることを説明する。注意集中、分散注意など前頭前 野の機能とされる活動をゆりうごかす。
 3、心理療法で行なわれる生活習慣の改善の助言を実行してもらうと、前頭前野や概日リズム、自律神経の変調の 改善に効果があることを説明する。

 こういう背景になっている脳神経科学の知識をカウンセラー養成講座では、詳細に学習するが、 クライアント(患者)には、ごく、簡単に説明する。宿題としての実践をしてもらわないと効果が ないので、実践してもらう動機づけとなるように、説明する。2回目も面接指導に来てもらえるよ うに、説明する。
 初回に、2時間かけて、説明と実践指導をするが、2回目の面接に来ない患者が、現在、3分の 1いる。理由は、
  • 第一に、遠すぎること。重症の患者ばかりで、他県の人が圧倒的に多い。ここは、埼玉県であるが 、埼玉の人は、少ない。福島、栃木、茨城、群馬、千葉、東京、神奈川、新潟、愛知、大阪、福岡 など。2時間以上もかかるのでは、行きたくないのだろう。それは、当然である。
  • 第2に、うつ病になった人は、長期間の実践の後に効果があるという時間をまたいだ因果関係を想起することが難しくなっている。
  • 第3に、前頭前野の意欲がそこなわれている傷害であること。
  • 第4に、体調があまりに調子が悪く、遠くの外出ができない。
 とにかく、薬物療法と心理療法では、改善の作用が違うことを説明する。
 1回だけで、いけなくなることを防止する問題を解決したい。いくつかの対策が考えられる。
  • (1)全国の各地で、この新しい心理療法のインストラクターを育成すること。
  • (2)患者だけではなく、家族との同行を求めること。初回も、その後の、カウンセリングも。
  • (3)ある程度集中して行なう方式をとること。入院、合宿方式である。
 (1)は、さいたま市と静岡県で行なっている。他県からも、散発的に希望があるが、人数がふえれば、各地で、育成講座を開催するつもりである。ここ、蓮田でもカウンセラーが不足している。現在のカウンセラーが用事があると、カウンセリングを休業する。しかも、カウンセラーが多ければ、入院形式、居場所提供もできるのに、スタッフ、カウンセラー不足である。
 (2)は、一部の人が、家族同行でこられる。その方は、脱落しにくい。これを今後も推奨したい。
 (3)は、場所、施設がないので、いずれ、借用して行いたい。問題は、スタッフがたりないこと。 スタッフがふえれば、提供していきたいが、施設をもたないNPOでは限界がある。入院設備のある病院ならば、スタッフ(看護士など)も いて、すぐできる。病院で、やっていただきたいものだ。少なくとも、採算をあまり考えず、研究 の使命のある大学病院で導入してもらいたい。アメリカでは、大学で、かなり、研究、実用化されているのだから。 
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 09:21 | 心理療法のすすめ方 | この記事のURL
私どもの心理療法(1)=機能分析法・病気になるわけ [2006年08月09日(水)]
私どもの心理療法(2)=機能分析法・病気になるわけ
 =自己洞察瞑想療法(マインドフルネス&アクセプタンス心理療法)

 私どもの心理療法は、うつ病、自殺念慮、不安障害全般(パニック障害、対人恐怖、PTSDなど) 、依存症、自傷行為(リストカットなど)、心身症、がんによる落ち込み(うつ)、などの治療、 予防に用います。
 自己洞察瞑想療法(アメリカでは、マインドフルネス&アクセプタンス心理療法という)の治療 の進め方の概要をご紹介します。

第2、病気になるわけ

 第1段階は、まず、4,50分、クライアント(患者)の問題をきく。うつ病、不安障害などとわかったあとで、こちらの、心理療法が始まる。
 第2段階は、その病気(悩み)になったわけ、治らないわけを理解してもらう。
 図のような、感 覚→思考→感情→身体反応・ストレスホルモン→脳にも影響して前頭前野やセロトニン神経を障害 →それで種々の精神症状と身体症状が起きる「心の病気」になる。
 うつ病の場合には、前頭前野、自律神経、概日リズム、大脳辺縁系、セロトニン神経 の機能障害を起こす。
 不安障害(対人恐怖など)は、不安という感情を嫌うこと。不安の感情が過敏になっている。前頭前野やセロトニン神経も障害がある。
 こういう説明をして、次の治療方針につなげる。
 この初回に行なう説明は、「基本的機能分析法」の第一ステップに相当する。図のように、自分 の精神活動の全体を理解し、日常生活の場面で自分が今どこにあるかを洞察し、心の病気にならな いような行動を選択できるようになる訓練を重ねることになる。この初回は、自分が病気になった わけを理解する第一歩である。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 10:30 | 心理療法のすすめ方 | この記事のURL