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自殺防止の講演会 [2013年09月15日(Sun)]

講演会・自殺防止・家族ができること

 昨日、東京・池袋の実習の会が開催されました。 10月も開催します。

講演会

 蓮田市で講演会を開催いたします。 自殺に至ることにならないように、家族が注意すべきことを お話しいたします。家族が子どもを心の病気に追い込むこともあります。
子育て中の方は、必見です。マインドフルネス心理療法で自殺防止できるわけも ご説明します。
 蓮田市の広報に掲載されました。  市外、県外の方もご参加ください。

大阪での講座は延期

 大阪での講座も募集していましたが、今月中旬までの受講の希望者数で延期を決定しました。 希望が多ければ、2014年4月から、関西または名古屋で開催します。

石川県にマインドフルネスの拠点

 (次の記事に移します)
Posted by MF総研/大田 at 19:44 | 自殺防止対策 | この記事のURL
うつ病、自殺予防には組織や自治体で差が大きい [2013年07月05日(Fri)]

うつ病、自殺予防には組織や自治体で差が大きい

 うつ病の治療対策、自殺の予防対策には、会社、自治体によって、随分差がありますね。 介護とか、児童福祉とかもそうですが。 真剣でない組織の社員、自治体の住民は、かわいそうです。対策次第で、 自殺率が違ってくるでしょうから。担当者の勉強不足や真剣であるかどうかにかかっています。 ある市では、市の主催で、毎月3回も、うつ病の患者さん、家族の会を開催しているところがあります。
 毎年3万人近くの人が自殺します。うつ病や不安障害が治れば、自殺しなくてすむかもしれないのです。うつ病だけでも2、3百万人と言われます。治らないで、ひっそりと耐えておられます。 私も、うつ病になったことがありますが、心理療法は思いもしませんでした。 今でも、心理療法のことを知らない患者さん、会社、自治体があるでしょう。 専門家がPRしてくださればいいのですが、日本 (日本です。変換ミスに気づかず、とんでもない文意になっていました) には、まだ、マインドフルネス心理療法を理解する人、実際の臨床のできる専門家が極めて少ないです。治るはずのうつ病が治らずに、これからも毎年3万人近くの国民がおなくなりになるのでしょうか。
 日本では、関東を中心に、日本マインドフルライフ協会やマインドフルネス総合研究所が、マインドフルネスの普及、啓蒙にあたっています。
 マインドフルネス心理療法は、ジョン・カバト・ツィン氏らの活躍で全世界に普及しつつあるのに、日本では、大変遅れています。勉強不足があるでしょうし、担当者が当事者の立場にたてないということもあるでしょう。真剣な家族は500キロも離れたところのカウンセラーをたずねてセッションを受けます。普及がすすまないから、負担があまりに大きく、そうできない人もいて、かわいそうです。
 薬物療法では治りにくい、うつ病、不安障害、暴力、虐待などがあり、深刻化すると自殺や 虐待死が起ります。当分、 家族を守るためには、家族が勉強して、家族が治療法をさがすしかありません。
Posted by MF総研/大田 at 21:06 | 自殺防止対策 | この記事のURL
老人ホームの「心の健康体操」の取材 [2013年04月24日(Wed)]

老人ホームの「心の健康体操」の取材

 マインドフルネス心理療法(SIMT)は、うつ病や不安障害などを改善する ほかに、予防の効果があります。 高齢になると、失うものがおおくて、うつ病になりやすく、自殺も割合が高いです。 予防になりそうなことはやりたいものです。
 蓮田市内の3つの高齢者施設で、うつ病 、認知症、生活不活発病、介護予防の目的で、「心の健康体操」を行って 6年になります。呼吸法、手足指運動、脳トレーニング、ゲーム、動作法 、フリフリグッパー体操を行います。 参加者のペアでやることもあり、よく笑いが起ります。 市立老人福祉センターで毎月2回、 ミニデイサービスの2つの施設で、毎月1回行っています。 老人福祉センターでの開催日は、毎月発行の市の広報の「情報ページ」「老人福祉センター」のところに掲載されます。市内のかたは、ぜひご参加ください。
 昨日、老人福祉センターでの開催の模様を市の広報の取材があり、5月号 の広報にのるそうです。 参加者が増えることを期待したいと思います。うつ病、認知症、生活不活発病、介護状態などの 予防ができれば、自殺も減少し、医療介護関連の費用が、家庭にとっても自治体にとっても節約できるでしょう。

被災地方面でも「心の健康体操」を

 被災地の方面では、この心の健康体操のインストラクターを育成して、 仮設住宅や高齢者の施設で毎日か、週2,3回やっていただければいいの ですが。本日のテレビの報道で、被災地では、うつ病の前兆のような感じになっておら れる方が増加しているからです。何か対策をとらないと、本当にうつ病に なっては、治すのが大変で、自殺が心配です。マインドフルネスでも、予防は簡単ですが、治すのは大変です。うつ病の治療がうまくいかない人がいて、自殺になるひとがいることはもう周知されているはずです。本の出版を待って被災地かその周辺のどこかの 市にモデル事業としてさせていただけるよう提案するつもりです。心の健康体操をやっているうちに、うつ病が深 刻になっておられる方が発見されたら、治療につなぐことができます。
Posted by MF総研/大田 at 21:01 | 自殺防止対策 | この記事のURL
無理な願いではないのに、ささやかな幸福がかなえられない [2013年03月18日(Mon)]

それほど無理な願いではないのに、ささやかな幸福がかなえられない
 病気が治らないために

 フランクルの「夜と霧」。被災地の方にも、生きる希望をもたらしているという。 創造価値、体験価値、態度価値。どんな状況にあっても、最期まで生きる意味を発見できれば自殺しないという。
 最近の日本の自殺は、何か違うような状況がおきているような気がする。第一に、生きがいを発見できないほどに、うつが深刻化している人がいる。第2は、生きがいを発見できていても自殺が あるかもしれない。病気が治らないからだ。ということは、フランクルのセラピー(医療、心理療法)もまた、「扉が開かれて」いるはずだ。どのセラピーも絶対視してはいけない。もちろん、私の推奨しているマインドフルネス心理療法も、また、限界があり、他の心理療法への扉、薬物療法への扉、他のカウンセラーへの扉が開かれていなければならない。さらに、深みへの「扉」が開かれていなければならない。
 生きる意味を社会の中で発見していて、それほど欲張りではない願いであるの に、うつ病、不安障害が治らないために苦しんでおられる人が多い。
 ささやかで、堅実な生きる意味、価値を発見しているのに、病気が治らないので、社会で活躍できない。 この情況は、決して患者さんが高望みしているわけでもなく、実現不能な欲張りな価値 ではない。こういう分野で就職したいのにできないでうつ病になり治らない。夢が挫折して進路を変える人もいる。 夢がかな って就職していたのに、ストレスが強すぎてうつ病になって、薬物療法、カウンセリン グ、心理療法など受けたのに治らない。そんな人のうち一部ですが、マインドフルネス 心理療法で治る人がいる。専門家でなかった人が月1,2回支援して治る人がいる。 この事実は、マインドフルネス心理療法の力ではなく、人間の生きようとする根元的エネルギー、社会を創る一員になりたいという底知れぬエネルギーを人が持っているからだろう。人間には底知れない力があるのかもしれない。 専門家が、自分の科学的立場から、人が生きようとする扉をふさぐことを言ってはならないと思う。
 政府が本気でさまざまな心理療法の専門家を育成すれば、治療成績はもっとあがることが期待できる。 アメリカでもそういう報告がある。それなのに、日本ではなぜ、心理療法が普 及しないのでしょうか。
 自殺、ひきこもり、不登校もその背景に、うつ病、不安障害、過食症などが治ら ないことも原因である。自殺した人の多数が、その前に薬物療法を受けているから、治らなかったのだ。治る期待が持てなかったのだろう。がんになって心理的ケアがないために自殺する人もいる。がん病棟に、心理療法への扉がない。 うつ病でなければ、一般的に、人は死にたいとは思わない。たった一度きりしかない人生、この世 に生まれる確率はきわめて小さい貴重な命なのに、守ってあげられない。どうして、も っと心理療法の普及に真剣にならないのだろう。西田哲学では、いつの時代でも人間の 心には、善意と悪意があるという。専門家の中に、患者さんの立場に立たずに、自分の学問的立場しかないと断定して、可能性の「扉」をふさぐ。さまざまな領域に、専門家のエゴイズムがあると西田哲学が教えている。心理療法についても、無勉強、無理解、新しい療法への偏見、自己の伝統の執着があるのではないだろ うか。毎年2万5千人以上の人が自殺する。影響の大きさを知らずに、さ まざまな悪意の犠牲のようで、よい方向に向かっているとは言えない。
 私も70に近い、おそらく5年ほどしか活動できない。事故、病気があれば、もっと短い。今の大人、専門家には、自殺を減少できるスキルがなかったのだ。若い人が時代遅れの治療法を超えて、研究開発して、自殺のない社会に変えてほしい。今死にたくなっている若い人、治して、このような社会を変えませんか。人は世界を作るのだというのです。各人が創造的世界の創造的要素である、と。一生薬を飲みなさいといわれた人でも完治して完全断薬ができた人がいる。人にはまだ解明できていない力があるのは確実だから。

★フランクル
=人間は生きがい(価値・願い)を求める存在

Posted by MF総研/大田 at 23:35 | 自殺防止対策 | この記事のURL
自殺対策強化月間NHKの放送 [2013年02月27日(Wed)]
日本で開発された マインドフルネス心理療法(SIMT)の本が発行さらました。 欧米の輸 入ではなく、理論は日本人の精神構造を論理的に記述した西田哲学であり、理論も実践も日本人にわかりやすいものとなっていま す。 重症のうつ病、不安障害でも治る人がいます。
患者・家族会(3月24日、4月以降も毎月開催)(解決 に向けて確かな方向を)
マインドフルネス哲学研究会(3月に1回)
マインドフルネス自己洞察瞑想療法(SIMT)研究会 (毎月)
専 門家の育成講座・マインドフルネス自己洞察瞑想療法(SIMT) ( 次回は、2013年10月から)
心の健 康クラブ(うつ病・認知症の予防、自己実現)(5箇所で毎月 )

自殺対策強化月間

 3月に自殺が多いので、NHKも「あさイチ」で、報道しました。 自殺未遂を起して、救急救命医療センターに運ばれた 人の支援活動が紹介されました。 重いうつ病だったのですから、立ち直るまでに3年かかっておられ ました。
 自殺したくなるほどの症状は、重いうつ病です。脳神経生理学的 な変調が起きています。それが回復するような心理療法を提供しな いと、治るのが遅れます。認知療法やマインドフルネス心理療法の できる心理士を増やしてほしいです。一体、なぜ、そういう対策を とらないのでしょうか。
 マインドフルネス心理療法で、月1回のグループセッションで回復する人は、若い人、 人生上の価値、意味を強く持てる人、もう親に頼ってはいられないと 強い決意をもてる人のようです。真剣な人は、月1回のグループセッションで 治ります。なかには、個別支援が必要な人もあります。
 高齢者の方は、若い人といっしょの グループセッションにはついていけないようです 。個別支援を最初の2か月は、月2回 行って、あとは、月1回の個別支援で、1年半ほどかけて回復した 事例があります。
 患者さんの状況に応じて、手厚い方法を提供すれば、治るようで す。そのためにも、多くのカウンセラーが必要です。 民間のNPOにまかせていていい問題でしょうか。 NHKが3年前でしたか、報道し、本も出版して報道した ように、薬物療法だけでは再発するので 、実質5割しか効果がないといわれています。 うつ病や不安障害が治らないで長期間たつと追い込まれて自殺が 起きるのです。 一部ですが、治せる心理療法はあります。 薬物療法で治らない人を誰が治す支援をするのでしょうか。
Posted by MF総研/大田 at 18:12 | 自殺防止対策 | この記事のURL
ある日の「心の健康体操」 [2012年11月23日(Fri)]

心の健康体操(11月24日)
 =デフォルト・モード・ネットワークと瞑想の理解、その実践

 毎月1回、自己洞察法の理論的な学習と自己洞察瞑想の実践を行っています。 24日は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の学習の4回目です。 認知症やうつ病になると、DMNの部位の機能が低下します。背内側前頭前野、海馬、後 部帯状回などの機能低下です。安静時に活性化する部位です。また、活動中に活性化 するのが背外側前頭前野や前部帯状回などです。認知症、うつ病になると、この仕事 のネットワークの機能も低下します。
 自己洞察瞑想療法は、うつ病が治りますので、自己洞察瞑想により、この2つのネ ットワークを活性化すると思われますので、病気が回復し、予防にもなるのだと思わ れます。このことは、脳画像装置を使える研究者の方に確認していただきたいと思い ます。
 しかし、2つのネットワーク領域の活性化は、簡単ではなくて、半年から1,2年 かかります。病気が治ってからも、さらに数年、数十年と継続できます。脳の回路の ことですから、やればやるほど発達するでしょう。
 24日は、このDMNと背外側前頭前野の学習と、それを現実に動かす瞑想を意識して 実行します。公案や呼吸に注意を集中する集中型の瞑想ではなく、心の作用、自己自 身の洞察の瞑想です。宗教レベル以前の、家庭や職場、地域・施設の居住場所で健康 な心で社会生活を営む基本的な心の使い方の研究、実践です。静かに坐っている時だ け、瞑想し冷静でおられても、社会生活で活用できなければ、問題は解決しません。 私たちは、出離的存在ではなくて、社会内的存在、社会を作っていく存在です。
 子どもから大人、高齢者に至るまで、死ぬ瞬間まで、社会の中で、生き生きと働き 、社会の一員として社会に参画して、悔いのない人生を送りたい。心の健康体操の目 標です。うつ病、認知症の予防、自殺予防のプログラムでもあり、自己実現、自己成長の基礎でもあります。
Posted by MF総研/大田 at 14:22 | 自殺防止対策 | この記事のURL
深い苦しみ [2012年09月16日(Sun)]

深い苦しみ

 一般的なうつ病、非定型うつ病は、自己洞察瞑想療法(SIMT)のセッション 10までのトレーニングで改善します。 それは、対象的なことが思いどおりでないことによる 不幸です。対人関係、経済、雇用、恋愛、健康、愛する人の死などです。 対象的なことです。愛する人の死は深い苦しみですが、多くの人は乗り越えます。しかし、深刻な苦は、自己自身の死、自己自身の否定でしょう。
 思考で考えられた対象的なことのマインドフルネではすまない深い苦しみがあります。自己存在そのものの 消滅(まもなく「死ぬ」かもしれない)、自己存在の無価値、自己存在の嫌悪などで 苦しむ問題です。がんの告知を受けた人や虐待や犯罪の被害者などがそうかもしれません。
 意志作用の奥に自己存在そのものがあることを、セッション10まででも示唆しています。真の自己は意志作用をする奥底にあります。思考作用、意志作用などで、対象的には把握できないものです。意志作用を越えた「直観」になります。 対象的な自己ではなく、自己が自己を直に見ることでしかつかむことができない奥底 の自己。対象的なものと思っているものが自己であるという、日本の昔からみられる「自他不二」です。 意志作用では解決しない自己存在そのものの苦脳があります。 西田哲学は、その方向を説明しています。 考えられた自分は、思考作用の対象にすぎない。自己は、思考作用をする奥にあるの で、思考ではわからない。思考で考えた自己が消滅する、嫌悪するから解決しない。苦しみ続けるでしょう。
 通常のうつ病のマインドフルネスでは解決できない問題には、もっと深いマインド フルネスにはいっていく道があります。 自我を残したままのマインドフルネス、アクセプタンスではありません。死の不安、自己否定があるのに、感覚に集中してはいられません。床下が燃えている家に住んでいるようでおちつきません。日本の宗教者、画家、詩人、哲学者など自己は自然と一つであるという自他不二的自己観を教えてくれています。そこに、単なる考えられた「自己」の苦脳を克服する道がありそうです。 そういう点で、日本は自己の苦悩や自己の哲 学という意味では、西洋にないマインドフルネスがあるようです。

さまざまな哲学による根底がある

 欧米のマインドフルネス者も心の深い部分について、言及している。 ACTの「文脈としての自己」、弁証法的行動療法の「賢明な心」、MBSRの「全体性」 がみられる。これらが、日本的霊性(絶対無、人格的自己)と同じである保証はない。 西洋は自己を残して世界を見る立場が多く、東洋は自己のないところ、世界から自己を見るようなところがある。(参照「西田哲学の基層」小坂国継、岩波書店)
 人の苦脳は、感情レベル、うつ、不安レベルでない、深い自己存在にかかわるものが多い。西洋のマインドフルネスも根底のものを基礎に持っている。 しかし、哲学者によれば、西洋と東洋では、2元観と一元観であるという。 深い問題、深い苦しみにマインドフルネスをという時には、この差異は決定的となる可能性がある。実践は、単なる思想の学習、知識習得にとどまるわけにはいかない。現実に苦脳する人が苦脳を克服しなければならない。マインドフルネスは単なる技法技術でとどまるわけにはいかないのだと思う。背景に自分の哲学をしっかりもたなければならないと思う。「なぜマインドフルネスか」「なぜアクセプタンス」かとクライエントに説明できないからである。上記の3つの流派には、背景に哲学がある。「その底」からのマインドフルネスである。それでいて、同じ哲学ではないようである。東西ではかなり違うと哲学者がいう。
Posted by MF総研/大田 at 19:43 | 自殺防止対策 | この記事のURL
再発が多いうつ病・マインドフルネス心理療法で治っても
 =5年再発させない目標を [2012年09月15日(Sat)]

再発が多いうつ病・マインドフルネス心理療法で治っても
 =5年再発させない目標を

 マインドフルネスでもいい加減にやっていると、後に再発するでしょう。うつ病は 深い病気です。自己存在を消す(自殺)ほどの深刻な病気です。うつ病は再発が多い です。マインドフルネスも治る理由を理解して、深く実践しないと再発します。
 脳神経の科学が進展しています。 うつ病は抑うつ症状が軽くなっても、前頭前野の機能障害がなかなか回復しないため 、復帰できないとか、再発をするようです。 ワーキングメモリ(作業記憶)の研究により、仕事をする時の司令部にあたるような 役割をするところが背外側前頭前野です。うつ病は背外側前頭前野が機能低下してい ます。
 デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の研究により、内側前頭前野や海馬も 重要な役割を持ち、状況の把握、準備状態を作ることに関係しているようです。 うつ病になるとDMNの部位の機能が低下しているそうです。また、瞑想を長くする人は 、DMNの領域が活性化しているそうです。
 こうした脳神経の領域が、うつ病にかかわっているのでしょう。 自己洞察瞑想療法は、瞑想を中核に加えるので、DMNの部位が活性化するのでしょう。 また、瞑想時と行動時に、自分の意識作用を現在進行形で観察し行動を選択する心の 訓練を繰り返しますので、ワーキングメモリ(作業記憶)の活性化訓練になっている のです。これは、西田哲学の「意志作用」にヒントを得た手法です。
 背外側前頭前野、内側前頭前野、海馬が活性化して十分回復するには、 これまでの経験から1年から1年半かかります。 毎日30分の自己洞察の瞑想を継続した場合です。もし、瞑想を毎日60分、ときに は、2,3時間行う人がいれば、もっと短期間に改善する可能性があります。
 回復しても、5年間再発させないように、毎日10−20分は瞑想を続けたほうが いいと助言しています。脳が再発しないほどに変化すること、意志作用が大きなスト レスが起きても再発しないほどに習慣化されるには、1,2年で治った時点よりも、 さらに継続しないとそうならないようです。
 私は、30年ほど前に、うつ病になり、坐禅を徹底的に(時には、一日2時間,5 時間も)行い、うつ病が治りましたが、同好、支援の方といっしょに今も、続けてい ます。 意識作用を意識するのが意志作用ですが、その意志作用をさらに見るものがあるとい う。 西田哲学が論理的に説明しているように、自己は深いものがあるのです。自分という ものを知らないから、うつ病、不安障害になるのですし、他のさまざまなことで苦し むのです。人生には、さまざまなことがあります。60歳まで生き抜いても、さらに 喪失のストレスが待ち受けています。マインドフルネスは一生の探求です。
 人間は高い目標を持つ意志作用を心がけないと怠けるものです。そこで、次のこと を提案します。
  • うつ病、不安障害、過食症などの人は、2年後完治するという目標を持ち、自己 洞察法の基本を行う。
  • 完治した人は、5年間再発させないという目標を持ち、自己洞察を深める。 西田哲学によれば、 意志作用よりも深い「直観」があります。対象的な意志作用ではなく、 すべてを自己と見る、一元観です。
  • さらに、その後、現在の仕事のかたわらで他者の支援(つまり、ボランティア活動ですね。または定年後に他者支援=本業でも )をするという目標を持ち、それを実現するための研鑽に努める。準備に長くかけるのです。西田哲学、脳科学 、大乗仏教、日本文化の根底に流れる日本的霊性など深いものがおおくあります。
  • 目標を持って自己研鑽につとめたので、自信がついています。いつの日か、他者の支援を開始する。他者の支援という「目標」を持つと、怠けません。自己だけの満足に留まりません。他者の幸福のために、勉強します。
 これが行われると、今、うつ病、不安障害である人が、10年50年後に、マイン ドフルネス心理療法の専門家になる人が多数現れます。こうした病気の方を支援できる人が全 国にいることになり、自殺は減少するでしょう。うつ病、不安障害になったことが無駄ではありません。その苦しみを体験した人こそ、他者の苦脳に共感できて、支援できるでしょう。
 死にたくなっている人。死なないでください。治して、社会のために尽くしてください。
Posted by MF総研/大田 at 09:00 | 自殺防止対策 | この記事のURL
再発5割のうつ病・将来自殺につながるおそれ [2012年09月14日(Fri)]

再発5割のうつ病
 団塊世代のうつ病、自殺対策

 昨日、NHK Eテレビの心の健康の番組で、精神科医が「自殺者3万人」「3分の1 は高齢者。特に男性が多い」「自殺した人の4割がうつ病関連」「うつ病は再発が5割 」と言われました。
 これは、周知のデータで、常識です。 死亡する割合が高い病気です。 これがわかっているから、 家族ができることは全力をあげるべきです。
 自殺の4割もうつ病に関連しています。うつ病が完治し、再発しなければ、自殺数は激減するでしょう。
 うつ病は再発が多いのです。だから以前にうつ病になった人は後になって、 ストレスを受けるとか、失う体験(地位、名誉、健康、愛する人などを失う、重病で自分の命があやう い)によって再発する可能性が高いのです。
 シュナイドマンの言う対処パターン(自己洞察瞑想療法(SIMT)でいう「反応パター ン」)が変化していない場合です。 高齢になると、悲しい喪失体験が多いのに、それを受容する脳機能が低下することが 多いです。
「自殺に共通する一貫性は、
 人生全般にわたる対処のパターンである。」

シュナイドマン


 だから、うつ病になったら、薬物療法だけではなく、「対処パターン」「反応パタ ーン」を変える工夫をしたほうがいいのです。さもないと5割の再発に該当してしまう かもしれません。 自殺を防ぐためには、国の経済、雇用、福祉などの政策のほかに、 個人や家族のこの努力が大切です。私どもの開催する講演で、そのスタートとしてい ただきたいです。反応パターンを変えるには、半年以上の実践が必要になります。 将来、うつ病、自殺を防止するためです。
Posted by MF総研/大田 at 10:57 | 自殺防止対策 | この記事のURL
団塊世代のうつ病、自殺対策 [2012年09月13日(Thu)]

団塊世代のうつ病、自殺対策
 =自殺に共通する一貫性は人生全般にわたる対処のパターン

 「団塊世代のうつ病、自殺対策」として、NHK Eテレビが伝えています。 せっかく、60歳まで生きてきたのに、60歳以降にも、自殺が多いのです。順調かのように見えたのに、実は「燃える家」に住んでいる、法華経のたとえです。 自分の奥底に闇が広がっている、それを避ける道もある・・。
 功成った人、社会で活躍した人が60歳、70歳、80歳でうつ病になって、自殺 が起きています。自殺はたいていうつ病からです。
 人生上の試練に出会って、うつ病になって、社会生活が障害されたり、自殺したり することがあるのですが、 急に、自殺するすべての要因が生じるのではなくて、長い人生の中で、とってきた対 処のパターンが関係するようです。
 若い人が就職できなくてもすべての人が自殺するわけではありません。
 高齢者が大切なものを失っても、すべてが自殺するわけではありません。
 心の反応パターンが関係します。それを変えることができます。
「自殺に共通する一貫性は、
 人生全般にわたる対処のパターンである。」

シュナイドマン


これを見ると、自殺は定められた運命のごとく、一貫して、自殺に向かっていくよう に、思われてしまいそうです。だから、 次を加えたいと思います。

「それにもかかわらず、強く願う人は、
自殺に至らんとする対処のパターンを変えることができる。」

(大田)


アメリカの自殺予防学の第一人者、エドウィン・S・シュナイドマンは、自殺に共通す る一貫性について、10番目に、次の点をあげています。

「10.自殺に共通する一貫性は、人生全般にわたる対処のパターンである。」

 「自殺は人生に前例がない出来事のように見える。しかし、人生全般にわたる対処 のパターンには深層心理に一貫性を認める。」

<予防のために>
シュナイドマンは、自殺予防のために、精神療法家のなす べきこととして、次のように言います。

 「精神療法家は、患者が極度の焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事を以前に も経験したことがなかったかを検討し、心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から 逃避するパターンはどのようなものであったかを見きわめる必要がある。」
 (「シュナイドマンの自殺学」(金剛出版)42頁)

心理的痛みに耐える能力や逃避するパターン

 自殺しようとする人の「心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から逃避するパタ ーンはどのようなものであったか」を調べると、「人生全般にわたる対処のパターン には深層心理に一貫性」がある、という。
 人生全般にわたる対処のパターンに、一貫性がある。
 対処パターンは、人生全般にわたるという。変える努力をしないままであれば、そ のまま悲劇に至ることになる。
 変える努力をしないと、人生全般にわたって、繰り返される対処のパターンがあっ て、危機を迎えるのでしょう。高齢期には、配偶者喪失うつ病、がんに伴ううつ病、 リハビリ現場のうつ病、介護疲れうつ病、・・・。こういう中にも、若い頃からの対 処のパターンがあるのでしょうか。

対処のパターンを変えられる

 対処のパターンを変えられるのであれば、若いうちに対処のパターンを治したほう がいい。人生全般についてまわるから、若いうちに変えたほうがいい。
 マインドフルネス心理療法も一つの提案です。自己洞察瞑想療法(SIMT)ではこうで す。
    「価値崩壊への反応パターン」から「価値実現への反応パターン」へ
 強くその気になって、実行すれば、変えられるのです。自殺念慮のあったうつ病の 方が、マインドフルネス心理療法のスキルをトレーニングして治って、自殺しなくな るのだから、シュナイドマンのいう「自殺に至る対処のパターン」が変わると言えま す。
 そうだとすれば、もっと早いうちに、身につけるほうがいいでしょう。
 自殺は、急な出来事のように見えるが、人生のかなり初期のうちから兆候、反応パ ターンがあるようです。将来、もっと大きなストレスを受けたら、深刻なうつ病にな るかもしれない、と思わせるような反応が、人生の早い段階にあるようです。苦悩に 耐える能力、おそらく、思考、感情の抑制能力、不安、傷つくのを恐れて逃避、解決 にならないまぎらし行為への依存、親への依存、こういう繰り返されるパターンが、 若い頃からあるかもしれない。若いうちに、うつ病にかかる人もいる。自殺のリスク が高い障害に、早期にかかる人は、人生の後期においても、危機を迎えるリスクは高 いというのでしょう。
 高齢になると、失うもの(健康、名誉・地位、配偶者、命)が多いので、うつ病に なりやすく、自殺も多いのです。

対処法の習得

 こういう傾向があるのであれば、焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇不安、不満、怒り、傷 つくおそれといった出来事を処理する方法、心理的痛みに耐える能力や、人生で問題 から逃避しないパターンなどを、若いうちから、向上させた方がいいのでしょう。学 業や身体運動には、力を入れているが、心のスキルの鍛錬も、若いうちに、習得して おいたほうがいいのでしょう。自殺は、社会問題で予防できる側面もあるが、ここに 指摘されているように、個人の「焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事」を処理 する能力、心理的痛みに耐える能力や、人生の問題から逃避するパターン も影響します。親は、子どもの、こうした生きぬく心の能力の向上に、もっと真剣に なってもいいのではないでしょうか。有名校に行っても、大企業に勤めても、金持ち になっても、名声を得ても、思いどおりの職業についても、幸福な結婚をしても、う つ病や自殺のリスクがあれば、苦しみます。
 大きな苦悩やうつ病、自殺の予防のために、心の健康を重視したマインドフルネス 心理療法を背景にした心の健康体操は重要な意味を持ちます。
 ほかにも、いろいろあるでしょうが、ここでは、2つを重点的に実践していくこと を提案したいのです。呼吸法や軽い運動を中心にして、不快な事象でも回避せず受け 入れて、自分の願いを実現することに、全力をあげてとりくむ心のスキルの向上です 。
Posted by MF総研/大田 at 08:12 | 自殺防止対策 | この記事のURL