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NHK Eテレビ 「20代の自殺」 [2014年09月25日(Thu)]

NHK Eテレビ 「20代の自殺」

 昨夜、NHK Eテレビが「20代の自殺」について報道しました。 「死にたい」と今思うひとがスタジオに招かれ、昔そういう自分であったという人、評論家などの談話 、そして視聴者からの【コメント】が紹介されました。

 20代の死にたいという事情も、原因も微妙に違ったケースがあるようでした。 就職できないから、死にたくなるーーーこれは、通常のうつ病のようで、育ちの過程で親からの否 定があったわけではない。順調に成人になったが、就職できなくてストレスとなりうつ病になる。ある いは、仕事のストレスでうつ病になり、死にたくなる。 こういうケースは、薬物療法やマインドフルネス心理療法で軽くなるだろう。

 しかし、テレビで紹介されたのは、単純ではなかった。 「20代の自殺」の解決は難しいものがある。

 就職していても死にたい気持ちがある。これは、通常のうつ病とは違う。 就職期になる前から、親から否定されてきた人がいる。その人が今も苦しんでいる。 育てられる過程で親から否定されてきた人が、今も低い自己評価(自己洞察瞑想療法でいう「本音」)で苦しんで、死にたくなっている 。長期的に苦しんできて、今死にたくなっている。
  • 人間関係はそつなくこなしていて、周囲からは悩みがないように思われている。しかし、 本当の私はちがう。 母親から 「お前はできない子」と言われ続けた。今も生きる価値がない(これは「本音」)と苦しんでいる。
  • 母に「死にたい」と言ってもわかってもらえない。
  • 母がいなくなって苦しんだ、祖母が受け止めてくれて、生きている。
  • リストカットしている、自分の存在を消してしまいたい時もある。
 母から否定されたということならば、成長期にも現在でも「家庭」が居場所ではないのだ。 対策の一つとしては、家庭以外に「居場所」をみつけることが言われた。
  • 自分の言いたいことを言ってくれる。 同じような人が集まれる居場所がほしい。
 しかし、容易ではないという声も多い。
  • 居場所をさがしなさいといったって、そこにたどりつくのが難しい。
  • 「生きていてよかった」というひとがいるが、そう思えない自分は 取り残された感がある。
  • 正論だと思う。しかし、本当に死にたいと思う気持ちには届いていない。
  • 「生きてて良かった」とある時思えても、そのあとにまたつらさが待っている。」
  • 居場所をさがしなさいというニュアンスになっている。ただ、実践できない人がたくさんいる。
 20代の自殺願望、このような若者の一部が自死していく。 生育期からの家庭が関係している場合もあり、難しい問題です。薬物療法や心理療法でも効果が ないかもしれません。
 以前、次のような記事を書きました。低い自己評価と関連があります。  マインドフルネス心理療法の視点からは、一部のケースは「低い自己評価」です。 それは考えられた自己、概念としての自己です。 真の自己ではないものを意識の野に映して嫌悪、否定しています。 真の自己を探求するマインドフルネス心理療法で改善できる人もいるでしょう。 ただ、こういう方向があるとわかっても、実際探求に向かう人は一部でしょう。新しいことができにくく なっているでしょう。 マインドフルネス心理療法も、20代の人には工夫が必要でしょう。
<目次> 20代の自殺・低い自己評価

Posted by MF総研/大田 at 12:18 | 自殺防止対策 | この記事のURL
高史明さんと金光さんの対談(2) [2014年09月17日(Wed)]

高史明さんと金光さんの対談(2)
 =自殺、自分がわからない、仏教について語る(2)

 9月7日、NHK Eテレビで、作家高史明さんと金光寿郎さんの対談を放映しました。これにつて考えていますが、その続きです。

 金光さんはしきりに、「本当の自分は、対象的に考えられるものではない」 と言っていました。しかし、普通は、対象的に「自分はこういものだ」とか「見ている者」 「行動している者」「生きているという気がしている魂のような者」を自分だと思っています。 金光さんは、違うというのです。また、息子を自死で亡くした高さんも、そんな自己では救済されなかったのです。親鸞上人の教えに深く、はいっていったのです。
    (日本発のマインドフルネス、自己洞察瞑想療法では、この浅いレベルの「考えられた自分は真の自分ではないからストップしよう」という訓練も取り入れています。 うつ病の人には、自己嫌悪、自己評価の低い考えを渦巻かせることが多いからです。それは、症状を悪化させ、極限に自殺が起りますので。 『うつ・不安障害を治すマインドフルネス――ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社、121ページ)
    金光さんは、深い自己のことを言っていますが。


 次の言葉では、西田幾多郎は道元の言葉を引用して、道元と親鸞は、最も深い宗教的立場(真の自己は絶対に対象にならない、人格的 自己の立場)であるといっています。この深いところは、西洋の哲学にはあまりないのです。 欧米発のマインドフルネスも、ここまで到達できるような実践手法には言及していないようです。大変深い日本の哲学です。「自己をわするるなり」、つまり、自己脱落です。
     「道元は仏道をならうということは、自己をならうなり、自己をならうという は、自己をわするるなりという。それは対象論理的見方とは、全然逆の 見方でなければならない。元来、自力的宗教というものがあるべきでな い。それこそ矛盾概念である。仏教者自身もここに誤っている。自力他 力というも、禅宗といい、浄土真宗といい、大乗仏教として、もと、同じ立 場に立っているものである。」 (『場所的論理と宗教的世界観』旧全集11巻411頁)
 「自分はこういものだ」とか「見ている者」 「行動している者」「生きているという気がしている魂のような者」などはみな、対象論理的見方 であり、自己の真相ではないのです。自分の思考作用で想像したものを自分で嫌い、恐怖しているようなものです。
 本当の自分は、思考作用の対象にはならない、すべての意識現象の奥底にあって、対象的には見ることができないという。この絶対無に裏づけられた自己を人格的自己といいます。 意志的自己、叡智的自己のもっと奥です。日本のマインドフルネスは、深いところまでの扉が開かれています。金光さんと高さんが対談したようなところは、人格的自己レベルです。西田幾多郎が上記、引用文でいったところです。叡智的自己まで、宗教ではありません。 真剣に自己洞察できる人は、できるものです。
 NHKが放送したということは、深い自己の探求が自殺防止対策になるはずだという思いがあるのでしょう。息子さんが残したノートに「自分が信じられない」という言葉があったそうです。 虚無、自己不信、自己嫌悪が深まると自殺が起りえます。夏目漱石も同じようなことを言ったそうです。自分を知る、自己洞察ということがとても大切です。これがゆらいだら、社会の中に意味を見出して価値実現の行動ができても、なお、自己存在の闇を見るのですから、精神はやすまりません。

 日本の仏教や哲学は、本で記述された本を読む「思考レベル」になっていることが多いでしょう。 感覚、思考、意志的自己の意志作用、叡智的自己の直観、人格的自己の自由意志となりますので、 読む仏教、哲学勉強は浅い意識作用である認知、思考を使うので、解決できる苦悩は限定されるのは、論理的に推定できます。 坐禅や我執を捨てる実践があれば、行動レベルといえます。 「不安、動悸があっても電車に飛び乗ればいい」と認知、思考で理解できても、 現実の行動ができなければ、「広場恐怖症」は治りません。 西田は、思考よりも行動の方が深いといいます。 長引くと、就職、家事、家族と同伴の行動に支障があって、自己嫌悪からうつとなり、自己存在を消す自殺がおこりえます。 思考レベルと行動レベルは、大きな壁がたちふさがっています。その先の叡智的自己、人格的自己も大きな壁があります。 マインドフルネスも、浅い意識現象から深い自己存在そのものまでをマインドフルネスするものまでありそうです。これからの研究、開発の課題です。
http://blog.canpan.info/jitou/archive/2999
★この前の記事
Posted by MF総研/大田 at 17:47 | 自殺防止対策 | この記事のURL
明日の講演実習は家族の自殺予防について [2014年09月12日(Fri)]
9月13日、10月11日、マインド フルネスの実習の説明会があります。
 みんな、うつ病、自殺防止について勉強し、マインドフルネスの心のトレーニングをしましょう。
 成功していた人が、何かの出来事によって自殺されることがよくあります。 うつ病になっておられるのです。叡智的自己で生活しましょう。 職場の人、家族みんな、うつ病、自殺に至る病気、予防できるマイン ドフルネス実践を知っていただきたいです。

★日本マインドフルネス精神療法協会
10月から、マインドフ ルネス心理療法(SIMT、自己洞察瞑想療法)の支援者育成講座、受 付中。
日本で唯一のうつ病を改善する援助をする心理療法の専門家の育成講座。今回から回数を延長して セラピーを越えた 叡智的自己レベルのSIMTの入門実践も加えます。
感情、ストレスが焦点となるさまざまな領域に応用できるはずです。

明日の講演実習は家族の自殺予防について

 明日は、恒例のマインドフルネスの講演実習の会ですが、家族の自殺防止についても、お話しします。
 20代の自殺が増えています。 リストカットするひとは、自己評価が低く、つらいことを自傷でまぎらすという感情処理がうまくないのですから、将来、自殺のリスクがそうしないひとよりも高いです。ストレスのおおきいことにであった時、感情の処理がうまくないのですから、自殺の予備軍になります。 自分がわからない、だから、自己評価が低い、 家族の環境も育てられ方も影響します。 就職難でも、ブラック企業に勤務しても、すべてが自殺するわけではありません。

 自分にできる心の整え方は、したほうがいいです。大学生になったら、親からの精神的な束縛やトラウマから抜けて、感情の処理ができるようになったほうがいいと思います。 マインドフルネスは、自分をみつめて、自分を知り、自己評価を高めます。
 社会に出る前に、せめて意志的自己に成長しておくのがいいのです。そして、できれば、叡智的自己にまで成長すると申し分ありません。

 うつ病になったり、自殺においこまれるのは、自分についてよくわかっていないで、大きな出来事があった時に、苦しいだけの思考の渦に巻き込まれる反応パターンも関係します。社会的な対策のほかに、個人でできる対策、つまり、自己自身を知るということでも、うつ病、自殺になることを防止する対策に加えましょう。
Posted by MF総研/大田 at 12:27 | 自殺防止対策 | この記事のURL
高史明さん・自殺、自分がわからない、善悪を思わない仏教について語る [2014年09月11日(Thu)]
9月13日、10月11日、マインド フルネスの実習の説明会があります。
 みんな、うつ病、自殺防止について勉強し、マインドフルネスの心のトレーニングをしましょう。
 成功していた人が、何かの出来事によって自殺されることがよくあります。 うつ病になっておられるのです。叡智的自己で生活しましょう。 職場の人、家族みんな、うつ病、自殺に至る病気、予防できるマイン ドフルネス実践を知っていただきたいです。

★日本マインドフルネス精神療法協会
10月から、マインドフ ルネス心理療法(SIMT、自己洞察瞑想療法)の支援者育成講座、受 付中。
日本で唯一のうつ病を改善する援助をする心理療法の専門家の育成講座。今回から回数を延長して セラピーを越えた 叡智的自己レベルのSIMTの入門実践も加えます。
感情、ストレスが焦点となるさまざまな領域に応用できるはずです。

★新刊『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』(清流 出版)が発売になりました。1冊目で、分量が多すぎて収容できなかったうつ病のマインドフル ネス心理療法の「理論」とその先のもっと深い叡智的自己レベルのマインドフルネスをご紹介してい ます。1冊目は、うつ病を改善するほどの意志的自己レベルのマインドフルネスの理論抜きで、「手法の詳細」です。

高史明さんと金光さんの対談(1)
 =自殺、自分がわからない、仏教について語る

 9月7日、NHK Eテレビで、作家高史明さんと金光寿郎さんの対談を放映しました。再放送でした。 高さんは、1975年、『生きることの意味』で日本児童文学者協会賞、産経児童出版文化賞を受賞したが、その年、一人息子が12歳で自殺なさったという。10日が、世界自殺予防デイであるために、NHKはこれをとりあげたのでしょう。

 高さんはその後、親鸞上人の信仰に入りました。この対談での言葉は、さまざまな「ことば」がさまざまな「意味」をもっていました。V・E・フランクルは、人生から「意味」を問われているといったのですが、 この放送の中には、無限の「意味」が見えました。 自分がわからない、そこからの苦悩、自殺、善悪は、マインドフルネスに通じます。親鸞上人の教えは仏教ですが、マインドフルネスの要素がたくさんあります。

 マインドフルネスは、ジョン・カバット・ジン氏がいったように、仏教としての襌、東洋哲学、仏教から意味をみつけて、開発されたマインドフルネスストレス緩和プログラムから始まりました。私は、襌と西田哲学と脳神経生理学に意味を見出しました。

 西田幾多郎は、襌と親鸞上人の教えは根底で同じであると哲学的に説明しています。となると、カバット・ジン、道元禅師、親鸞上人には、 同じものがあるということです。マインドフルネスの視点からもそう言えます。 親鸞上人の教えからも、現代の社会的マインドフルネスを構築できるでしょう。そういう意味を読み取る僧侶の方がおられるでしょう。

 意味は、客観、対象界、世界の中に見るもので対象的、ノエマ的です。自分の行動をそそのかすノエシス的な価値となるべきもののことと言えます。他人は同じことをみても、きいても何も意味、価値を見出して行動を起さなくても、他の人は、その言葉を聞いて、自分の一生かけて行動する価値とするのです。

 このテレビを見て、意味を読み取り、人生の価値とすべき行動をとるひとが現れますように、祈ります。人によって、意味のとりかたが違います。この放送を見て、 何の意味も読まない人(自分の生涯かけてする行動には結びつかなかった人)もいれば、 価値実現への行動にはいる人もいるでしょう。 子どもの自殺防止の活動にはいる人、浄土真宗の教えを受けたいと行動を起す人、マインドフルネスの活動に移る人、がん患者の苦の支援活動に入る人、第2世代の認知療法を捨てて第3世代のマインドフルネス心理療法へ行動を移す人、・・・、もっと多数の人生価値への行動をそそのかされた人が多いだろうと思います。

 (親鸞上人の教えは「善悪」を言わないの教えのようです。認知療法は思考内容の善悪を問題にする心理療法であり、 マインドフルネス心理療法(自己洞察瞑想療法SIMT)は、思考の内容の善悪を問題にせずそれ超えた意志作用、さらに行為的直観へと導き、それらを起す「自己」とは何かを「瞑想」と「行動時自己洞察」を通じて探求するものといえるでしょう。 )

 西田哲学がいう、絶対に対象にならない自己の根底は、善悪の評価以前のこと、もっとも奥の真の自己とされます。そうした深いものを説くものは、親鸞上人、道元禅師、カバット・ジン氏(根底は「全体性」)、西田幾多郎、鈴木大拙などがいうものと同じところから生じているものと思われます。 同じものが、仏教と言われていたのですが、今は「マインドフルネス」と言われているのです。 違うのは、特定の研究者の解釈を絶対視せずに宗教原理主義的にならないようにしながら、社会的マインドフルネス、さまざまな現代人の問題の解決をめざすものということでしょう。


★上記の続き
Posted by MF総研/大田 at 05:55 | 自殺防止対策 | この記事のURL
うつ病について知り自殺防止を(2) [2014年08月07日(Thu)]

うつ病について知り自殺防止を(2)

 うつ病は脳の病気です。重大な症状は希死念慮・自殺念慮です。 脳に障害が起きているために、社会的な生活が難しくなっています。 一時的な慰めでは、脳の病理は治っていませんので、自殺の危険はなくなっていません。 自殺を防止するためには次のことが必要です。
  • 脳の病気であるために、希死念慮・自殺念慮があること。うつ病に特徴的な症状であること。
  • 治療すれば治る病気であること。これは、かなり正確に伝えないと信じてもらえません。
  • 脳に障害ができたのは、つらい思考からストレスホルモンの分泌、そのために前頭前野の神経細胞を傷つけたこと、 そのために、思考判断力などの衰え、人と会話ができない、死にたくなる、こういうことを納得してもらうこと が大切です。
  • 薬物療法があり、2,3週間で症状が軽くなることが多いということも説明する必要があります。
 自殺したくなるのは、悩みがあるからではなくて、病気の症状のせいです。 家族、職場の人も勉強しておいて、悩みごとがありそうな人には、「まさか、死にたい気持ちはないでしょうね。」と 一歩踏み込んだ問いかけが必要です。
 薬物療法で軽くなってから、長引く場合、マインドフルネス心理療法があるので、それを試してみられることをおすすめしたい 。前頭前野のリハビリテーションにあたるような心のトレーニングをするので、前頭前野の神経細胞を使うことになり、 細胞やシナプスなどが再生する効果によって、うつ病が回復するのであると推測されます。

 事件、事故、災害の後に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が発病することがあります。 これも治らないと、仕事等に支障をきたすと悩むので、うつ病が加わって、自殺の危険があります。PTSDは、海馬、眼窩前頭前野の障害があると報告されています。
 被災されたかたは、多くの苦しみが重なっており、うつ病、PTSDが深刻であると思われます。本当に治すことが明らかな、治療法を受けられるように対策を取るべきだと思います。
 悩みを聴いてあげるだけのカウンセリングでは不十分です。病理が回復する積極的な「治療法」を提供しなければなりません。よくしらない人がかかわっていると、長引いてしまって、そのうちに何か大きな出来事があると症状を悪化させて、もう回復しないことを悲観して自殺されるおそれがあります。うつ病、PTSDを治すことができる医師、心理士を全国に配置していただきたい。
Posted by MF総研/大田 at 21:55 | 自殺防止対策 | この記事のURL
小規模自治体の高齢者の自殺率は高め [2014年06月19日(Thu)]

小規模自治体の高齢者の自殺率は高め

 内閣府が自殺対策白書を公表しました。
 60歳以上の高齢層の自殺率が高い。 特に小規模な自治体の自殺率を押し上げていた。こういう分析があります。  高齢になると、あちこちの身体の病気になります。つらいので嘆きます。そのために、うつ病になります。うつ病が治らないと自殺したくなります。 白書では、人口規模の小さな自治体について、「医療や介護サービスの充実が必要」と 指摘したといいます。確かにそれはそうですが、身体の医療には限界があります。治りにくい病気 があり、つらいです。病気であることから来る症状のつらさに加えて、これまでできていた仕事 、趣味が難しくなります。ダブルで苦しいからうつ病になり、その症状が加わり3重苦になります。高齢者には、うつ病、そして自殺が多いのです。
 私の知る人の自殺も健康問題であるようです。学習できる頭がさえているうちに、 あまり高齢にならないうちに、うつ病の勉強とマインドフルネスのようなうつ病予防になる 心の使い方を習うのがいいと思います。70歳になってからのうつ病の人が、呼吸法をできるか どうかわかりません。心が健康な人なら、80,90になってもできますが、うつ病になった高齢者が始めるのは、難しいかもしれません。60歳になったら、呼吸法を始めてほしいです。
 被災地の自治体の中には小規模なところもあるので、精神科医も少なくてうつ病になっ たら治りにくいでしょう。呼吸法をすすめたいが、小規模な自治体では、 関心を持つ人も少ないだろうから、医師以外の人材、ボランティア、高齢者の家族がうつ病について、理解する対策をと ってほしいです。子どもがありながら高齢の親に自殺されています。うつ病、自殺予防についての理解がありません。 自治体にたよらずに、家族が勉強することも大切です。まさかと思う親に死なれてしまいます。
 明日は石巻に向かいます。小さい町ではないですが、被災された人はいくつもつらさが 重なっています。うつ病、PTSDが多くなっています。この心理療法で治ってくださるといいのですが。
Posted by MF総研/大田 at 22:55 | 自殺防止対策 | この記事のURL
過労自殺」 遺族が企業を提訴 [2013年10月25日(Fri)]

「過労自殺」 遺族が企業を提訴

 過労自殺は企業側に責任があったとして、遺族側が損害賠償を求める訴訟を起したということを各 種のメディアが報じています。
 JR西日本に勤めていた男性社員(当時28)が自殺したのは長時間労働を強いられ、 うつ病を発症 したためだとして、遺族側が損害賠償を 求める訴訟を起したという。
 過労による自殺はいつも企業側に責任があるということに私は同意したい。 部下が長時間勤務をしている状況、うつ病にまでなっているかもしれないということは上司が把握し、上司と経営者が 対策をとるべきである。
 過労による自殺が多いが、次のような教訓が得られる。
  • 本人も家族も、企業の管理職も、長時間労働は、うつ病、自殺になる可能性があることを理解しておくべきこと。 これを知らずに、部下の勤務状況、健康情況を把握しないのは、管理職の職務怠慢である。
  • なぜ、うつ病になるか。寝る時間さえもなくなって、毎日、睡眠時間が短くなって、脳内に興奮が 生じて、交感神経とHPA系(視床下部、副腎皮質ホルモンの分泌)の興奮が生じるために、うつ病に なる。
  • 睡眠時間が短いのに、やがて、短い睡眠時間であるのに、眠れなくなる。つまり、睡眠障害、不眠 症となる。もう、この時点で、うつ病になっている可能性が高い。 精神科医の診断を受けるべきである。
  • まだ、軽症のうつであっても、睡眠障害が長引いていると、やがてうつ病になる人が多いという統計データがある。このことを理 解して、対策をとること。週に1回は残業せずに、帰ること。
  • うつ病の症状を理解しておいて、該当するようであれば、精神科医の診断を受けること 。診断書をもらうこと。個人的な悩みはなく、過労であること、仕事がきついことなど状況を医師に話しておくのがいい。
  • 死にたいほどに重症になっている場合、人格がおかしくなってしまったと思い回復不能と誤解し他の解決策についての思考力がなくなってくるので、自殺されるおそれがある。 過労気味の家族がいる場合、「死にたい」気持ちが起きていないか、聞き出すこと。 それができて、聞きだせるのは家族である。上司もそうあるべきだが、上司にはいえないことが多い。解雇をおそれて。上司にいえる雰囲気があり、療養を認め回復したら復職を認める組織はいい組織である。
  • 死にたい思いがでてくるのであれば、重症のうつ病である。家族も理解しておいて、ただちに欠勤、 休職すること。自殺したい思いが強い場合、入院設備のある病院に入院すること。 降格・解雇させられることをおそれないこと。自殺されるほど苦しいことはない。
  • 自殺念慮があれば、うつ病であることは確実である。薬物療法で軽くなったところで、心理療法も受けること。
  • 過労によるうつ病は、休養と治療で治る。薬物療法で治らなくても、認知療法やマインドフルネス心理療法で治るタイプである。

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Posted by MF総研/大田 at 21:07 | 自殺防止対策 | この記事のURL
講演会:うつ・不安・自殺の予防 [2013年09月28日(Sat)]

講演会:うつ・不安・自殺の予防

 今日は、毎年自殺予防月間の恒例の行事として、自殺防止の講演会 でした。(参加費:無料)  次の資料を配布しました。(無料)
    ★テキスト「つらい「うつ病」」
     うつ病に気づく/自殺がある/理由/体が重い非定型うつ病/家族の心 得
    ★会報62号・子どもにも「うつ病」
     うつ、不安を放置してはいけない。 一生、ストレスに弱い生き方になる。  
    ★テキスト「自殺予防・家庭でできること」
    ★心の健康クラブ 会報58号・衝動的行動と意志的行動
     =うつ病になる心、ならない心(マインドフルネス)
    ★実習もします。次の資料を参考に
    • 会報73号・セッション1「基本的なトレーニング」
    • 会報74号・セッション2「いつでもできる呼吸法(1)
    • 会報75号・セッション2「いつでもできる呼吸法(2)
    • 会報76号・セッション3「感情を知る(1)」
Posted by MF総研/大田 at 10:08 | 自殺防止対策 | この記事のURL
自殺防止の講演会 [2013年09月15日(Sun)]

講演会・自殺防止・家族ができること

 昨日、東京・池袋の実習の会が開催されました。 10月も開催します。

講演会

 蓮田市で講演会を開催いたします。 自殺に至ることにならないように、家族が注意すべきことを お話しいたします。家族が子どもを心の病気に追い込むこともあります。
子育て中の方は、必見です。マインドフルネス心理療法で自殺防止できるわけも ご説明します。
 蓮田市の広報に掲載されました。  市外、県外の方もご参加ください。

大阪での講座は延期

 大阪での講座も募集していましたが、今月中旬までの受講の希望者数で延期を決定しました。 希望が多ければ、2014年4月から、関西または名古屋で開催します。

石川県にマインドフルネスの拠点

 (次の記事に移します)
Posted by MF総研/大田 at 19:44 | 自殺防止対策 | この記事のURL
うつ病、自殺予防には組織や自治体で差が大きい [2013年07月05日(Fri)]

うつ病、自殺予防には組織や自治体で差が大きい

 うつ病の治療対策、自殺の予防対策には、会社、自治体によって、随分差がありますね。 介護とか、児童福祉とかもそうですが。 真剣でない組織の社員、自治体の住民は、かわいそうです。対策次第で、 自殺率が違ってくるでしょうから。担当者の勉強不足や真剣であるかどうかにかかっています。 ある市では、市の主催で、毎月3回も、うつ病の患者さん、家族の会を開催しているところがあります。
 毎年3万人近くの人が自殺します。うつ病や不安障害が治れば、自殺しなくてすむかもしれないのです。うつ病だけでも2、3百万人と言われます。治らないで、ひっそりと耐えておられます。 私も、うつ病になったことがありますが、心理療法は思いもしませんでした。 今でも、心理療法のことを知らない患者さん、会社、自治体があるでしょう。 専門家がPRしてくださればいいのですが、日本 (日本です。変換ミスに気づかず、とんでもない文意になっていました) には、まだ、マインドフルネス心理療法を理解する人、実際の臨床のできる専門家が極めて少ないです。治るはずのうつ病が治らずに、これからも毎年3万人近くの国民がおなくなりになるのでしょうか。
 日本では、関東を中心に、日本マインドフルライフ協会やマインドフルネス総合研究所が、マインドフルネスの普及、啓蒙にあたっています。
 マインドフルネス心理療法は、ジョン・カバト・ツィン氏らの活躍で全世界に普及しつつあるのに、日本では、大変遅れています。勉強不足があるでしょうし、担当者が当事者の立場にたてないということもあるでしょう。真剣な家族は500キロも離れたところのカウンセラーをたずねてセッションを受けます。普及がすすまないから、負担があまりに大きく、そうできない人もいて、かわいそうです。
 薬物療法では治りにくい、うつ病、不安障害、暴力、虐待などがあり、深刻化すると自殺や 虐待死が起ります。当分、 家族を守るためには、家族が勉強して、家族が治療法をさがすしかありません。
Posted by MF総研/大田 at 21:06 | 自殺防止対策 | この記事のURL