CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 私たち | Main | 薬物療法»
東日本大震災の被災県にマインドフルネス心理療法センターの設立 [2012年05月03日(Thu)]

東日本大震災の被災県にマインドフルネス心理療法センターの設立

 うつ病や不安障害は、薬物療法がありますが、それでも治らずに、自殺した くなる人が多いのですが、特に東日本大震災の被災県に増加するおそれがあり ます。 そこで、私たちは、岩手県にマインドフルネス心理療法センターを作る計画を 持っています。 条件は、岩手県の方が、その必要性を感じて、共同で運営することです。 今年のうちに準備して、来年、カウンセラー講座とカウンセリングを開催して いきます。どこか、1箇所で行います、現地の団体で協力してくださるとこ ろにセンターを作ります。3年たてば、スキルに熟練します。東北に1か所あれば、新たにスキルを得たかたが、周囲の市町村や県の方を育成展開できます。とにかく、一人でも、スキルを持つ人が現れると、その周辺に数年には、相当多くの人がスキルを受け継ぐことができます。 メンタルケアは、地元の方が中心にならないとうまくいきません。私たちは、 地元のかたをマインドフルネス心理療法のスキルを持つ人に育成します。背後 で支援させていただきます。そして、1、2年ほどで去ります。背景にある哲学がよく理解されれば、自立して、支援できます。葛藤、苦脳は、浅いものから深いものまでありますが、どのレベルの葛藤が起きても、無評価で受け入れて、自己実現のことに専念していく心です。「レベル」が、自己の哲学になります。視聴覚の対象か、思考の対象か、感情か、それらすべてを対象とする作用の作用(西田哲学では意志作用)レベルか、それよりも深い「自己自身の行動」レベルか、それよりも深い「自己存在」そのものかなどがあると言います。どのレベルの心に「気づき」、どのレベルの苦脳を受け入れていくのか、苦脳は広く深く、一様ではいきません。  来年は、1箇所だけしか開設できないでしょう。早くお申し出にあった地区 に作ります。 ご連絡くだされば、ご説明にお伺いいたします。
 2013年は別の地区に作れるかもしれません。
 これが、被災県のプログラムで、最優先します。 次に、どこかの県にも、こうしたマインドフルネス心理療法センターを作りた い団体があれば、お伺いします。こちらの体制から、1箇所しかできません。マインドフルネス心理療法のスキルを持つ人 を多数、育成します。関心のある団体の方はご連絡ください。
 以上のように、今年から来年にかけて、埼玉県、岩手県、どこかの県(1か所だけ)で、カ ウンセラー育成講座を開催します。本年秋から、埼玉でカウンセラー育成講 座を開催しますが、受講なさった方と私どもと協同で、東京や栃木、群馬など で、1,2年活動する方式も歓迎いたします。1、2年で自立されることを希 望します。地元の人が地元の人を支援させていただくことが希望です。自分や家族は、地元を作る要素であり、地元に生き、育てていただいたわけですから。
 うつ病や不安障害の方が、治すことのできる場所を県に1箇所は作りたいと いうのが、2005年以来の夢です。
  • 10年後の夢・2005年に描きました
     =10年後の2015年には、自殺が減少している。これは実現していませ ん。横ばいです。
    各県にマインドフルネス心理療法を受けられる場所を作りたい。
 あと、3年です。遅れていますが、あきらめません。2005年の当時とは 、違う状況があります。第1は、薬物療法だけではうつ病(特に非定型うつ病)や不安障害の広場恐怖は治りにくいことが 認識されたことです。第2に、当時は予想もしていなかった、欧米のマインド フルネス心理療法が紹介されたことです。私どもの心理療法が世界に広まりつ つあるものと類似するものであり、宗教ではないということが認識されたこと です。第3に、多くの人が、自己洞察瞑想療法(SIMT)を受けてくださって、治 ることを証明してくださったことです。有効性がデータで確認されました。第4に、 この心理療法の価値を認識してくださる出版社が現れたことです。 第5に、東日本大震災がおきたことです。
 この5つは、当時、予想もしませんでした。自然と無数の人たちが自由意志により世界を動かしていますので、何がおきるかわからない、予測がつかない動揺的世界 (西田幾多郎)です。予測できない苦脳がおきますが、必然なことは受け入れて、自由意志により行動を起こし、現実社会(家庭、職場、地元社会)を新しく作っていくしかないと西田哲学は教えています。 こうした歴史的な変動によって、これからの数年の間に、県に1か所は、マ インドフルネス心理療法を行うカウンセラーがいるという状況が実現すること を祈ります
Posted by MF総研/大田 at 21:07 | 自殺防止対策 | この記事のURL
「自殺考えた」4人に1人 内閣府調査 [2012年05月02日(Wed)]

「自殺考えた」4人に1人 内閣府調査

 大人の4人に1人は自殺を本気で考えたことがあり、20人に1人はそれが 1年以内のことだったという。 内閣府の調査でわかった。  「本気で自殺したいと思ったことがある」と答えたのは23%であり、 20代、40代、50代は20%を越える。
 悩みを抱えた時に誰かに相談したり、助けを求めたりすることにためらいを 感じていた。 「誰にも打ち明けられず、一人で何とかするしかない」という人も多かったと いう。


 厳しい時代です。自殺したくなるほど悩む人が多いのは驚きです。自殺した くなるのは、たいてい「うつ病」になっています。それに不安障害の並存も多 いです。不安障害が治らないと、うつ病を併発します。国の対策が遅れていま す。
 助けを求めることにためらいを感じるとか、誰にも打ち明けられないという のですが、そういう場所がないためでしょう。 うつ病になる原因となったことの解決策の支援とうつ病を治す支援が 必要になります。前者の相談先は多くあるようですが、薬物療法で治らない場 合にうつ病の改善支援の場所は少ないようです。
 マインドフルネス心理療法では、心の内を語りたくなければ、語らず、しか し、マインドフルネス、アクセプタンスの課題を実践すれば治る人もいます。 個別面接を続けるほうが、治癒率は高いですが、コストと治療人数を考えると 、グループ治療がいいです。 支援者になる人材をどうやって育成できるのでしょう。収入が不安定だと支援 者になろうという心理士が現れにくい。県や国の予算で、うつ病に効果ある心 理療法を提供できる人を育成してほしいです。それほど多額の予算にはならな いはずです。毎週1回のグループ指導ならば、数人が毎日、支援すれば、年間 、何百人も支援できるのですから。
 8月から、グループセッションを開催します。さまざまな活動、研究をしている上に、 高齢のため体力、知力の衰えにより、きめ細かな支援ができなくなっています。そのために、 日記指導も、個別面接もない方式で、人数の制限のない方式で試行してみます。 セッションだけで課題を理解してもらい、自習して治していただけるよう、全力をあげます。
(従来は、日記指導があったので、受付を15人くらいに制限しました。日記指導は、お一人に、1-3時間かけました。そのために、参加希望があっても、1年間、お待ちいただきました。)
Posted by MF総研/大田 at 20:39 | 自殺防止対策 | この記事のURL
3月は自殺予防月間です(3) [2012年03月23日(Fri)]
うつ病は治ります。治しましょう。
1993年から19年の臨床を重ねて作り上げられた日本的なマインドフルネス心理療法。
もし、実際の体験をしたければ、8月から、グループ実習の会を開催します。
真剣に心のトレーニングをすれば治ります。治してください。

3月は自殺予防月間です(3)

  • 毎年3月は「自殺対策強化月間」です(1)
  • 毎年3月は「自殺対策強化月間」です(2)
    下記のようなことがあれば、こちらをごらんください。



    ★うつ病かもしれません

    @つらい出来事があった。そのことで悩んでいる。
    Aためいきをつくことが多い。
    B考え込むことが多い。
    C睡眠のパターンが変わってきている。
     (眠れない、眠りが浅い、早朝に目覚める)
    D学校(仕事)に行きたくないという。
    E忘れものが多くなった。
     (約束を守らないこと、キャンセルすることが多くなった。)
    F疲れやすい
    Gイライラが多い、怒りっぽくなった。
    H「死にたい」という。
    I忙しい状況、過労気味でそのことを苦痛に思っている。
    J風呂にはいらなくなった。化粧しなくなった。
    K人にあうのがおっくうになっている。
    L外での活動が少なくなってきた。趣味のことをしなくなった。
    M新聞や本を読まなくなってきた。
    N楽しめていたテレビが面白くない。
    O好きだった外食をしなくなった。味覚障害がある。


    ★「非定型うつ病」うつ病かもしれません

    @体が重くて起き上がれない。
    Aささいなことで感情的になる。
    B夕方から夜に、不安、悲しみが強くなる。
    C寝ている時間が長くなった(過眠)。
    D食べる量がふえている、間食が多い。太ってきた。(過食)。

    ★「パニック障害」かもしれません

    @息苦しくなる。過呼吸のよう。
    A動悸が激しくなる。
    B電車、バスに乗れない。
    C一人でいるのが不安。


  • Posted by MF総研/大田 at 21:23 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    3月は自殺予防月間です(2) [2012年03月23日(Fri)]
    うつ病は治ります。治しましょう。
     坐禅を参考にした自己洞察の瞑想(呼吸法)と西田哲学的な論理的な自己探求により、神経 生理学的な変調をきたしている、うつ病、不安障害を治す。1993年から19年の臨床を重ね て作り上げられた日本的なマインドフルネス心理療法です。源流はすべて、日本にある自他不二 の文化、坐禅、西田哲学、神経生理学です。
     心の病気の人でも実践できるようにやさしく説明しています。根幹になるセッション1から1 0まであります。うつ病、不安障 害、過食症、家族の不和緊張を治してください。
    ◆どうしてマインドフルネス心理療法(SIMT)でなおるのか
    セッション1から10までのテキストがあり、具体的な方法(呼吸法、自分の心を深く洞察する具体的方法を説明したものです)

    3月は自殺予防月間です(2)

  • 毎年3月は「自殺対策強化月間」です(1)



    自殺防止・家族の心得

    ◆自殺予防は、 家族の理解と協力が重要
    ◇うつ病になっているのに、気がつかないと自殺されることがあります。
    ◇うつ病は本人が、病気であることを知らない場合があります。
    ◇治療すれば治るということを知らないことがあります。
    ◇家族の態度、行動、無関心が病気を悪化させていることもあります。
    ◇うつ、自殺の予防、治療には、家族ぐるみの理解、行動が大切。
  • 次の記事のよ うなことがあったら、うつ病である可能性があります。
    ◇カウンセラー、医者などに相談しましょう。
    ◇放置してはいけません。長引いたり、自殺のおそれがあります。

    早期治療が大切
    ◇中学生、高校生、大学生のうつ病も早く治さないと、5年10年、社会に出られなくなること もあります。 薬物療法で治らなかったら、早めにカウンセラーの心理療法を受けましょう。
    ◇大人のうつ病も、早期治療が大切です。薬物療法で半年たっても軽くならないと、心理療法を 併用したほがいいタイプかもしれません。薬物療法では治りにくいうつ病(非定型うつ病)もあ ります。
    ◇高齢者の自殺も多いです。家族と同居している高齢者にも、自殺が多いです。高齢者を一人き りにさせず、高齢者が集まって楽しい時間を過ごすことができるデイ・サービスも利用しましょ う。
    ◇パニック障害も発見が遅れます。身体の病気のように感じられますが、心理的な病気です。カ ウンセラーの助言を受けましょう。

    家族ぐるみで予防、治療
    • 家族がいっしょに、心理療法のプログラムに参加すると、家族の問題、不和が解消すること もあります。
    • 病気の本人は、うつ病の特徴である前頭前野の機能低下により、理解、判断力が変化してい ます。脳神経生理学的な背景があって、悲観的、逃避、回避したい気持ちが強いので「わからな い」「難しい」といってやめる気持ちが起る人がいます。
    • できれば家族がカウンセリングに同席して課題を理解し、家族がストレスを与えないで、治療支 援をしましょう。いっしょに呼吸法をしましょう。
    • 家族から本人に、治療プログラムへの参加を強くいうと、本人が感情的になって、家族不和 になります。会話が絶えると「勘ぐりあい」が起きて長引くおそれがあります。やさしく、誘い 続けることが大切です。
  • Posted by MF総研/大田 at 21:08 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    自殺:14年連続3万人超 5月急増 [2012年03月09日(Fri)]

    自殺:14年連続3万人超 5月急増

     警察庁が、昨年の自殺者数を公表しました。 自殺者数は3万651人で、98年から14年連続で3万人を超えました。統計を分析した内閣府 は5月に自殺者数が急増したことを特徴に挙げています。「東日本大震災を背景とする経済的なリ スクの広がりが原因」との見方を示した。
     例年は、ピークは3〜4月や秋にくるのが例年の傾向といいますが、昨年は5月がピークでした 。  3万人以上もの、尊い生命が失われています。ご家族がどんなにつらいことでしょうか。 つらいことがあっても、うつ病が治れば、支援を受けて生きていくことができそうです。うつ病、不安障害を治すことも大変に大きな課題です。
     また、大地震の後では、10年くらい自殺が続く傾向があるので、報道でも、被災地の長期支援が必要 としています。 自治体が被害を受けたので、まだうつ病予防、治療、自殺予防の活動を開始する余裕がないことで しょう。経済的な問題の相談・支援ではなくて、やがて、うつ病、パニック障害、PTSDなどが治ら ないという問題が表面化するのは、2,3年後のことでしょう。メンタルな問題は、 息の長い関与が必要ですので、現地の受け入れ態勢ができたときに、マインドフルネス心理療法の専門家 の育成を行いたいと思います。6月の本の出版後、カウンセラーの育成プログラムのご説明にうか がうつもりです。うつ病や不安障害は、薬物療法だけでは治らない人がいます。大震災の被災地では、 10年単位で、うつ病、自殺のリスクが持続しますので、そういう病気を治すスキルを持つカウン セラー、看護師、NPOなどが、各自治体に一人以上、育成されるのがいいと思います。 マインドフルネス心理療法は、独特の心理療法ですので、必ずしも幅広い心理学の知識を必要とは しません。自分の心、心の働き、自己とは何かを瞑想、呼吸法を通して探求して、つらい現実でも受け入れていく心をつくります。従来にない心理療法です。病理のある問題と知識不足による苦脳とは別問題です。 私自身も、心理学は知りませんが、マインドフルネス心理療法を提供できます。 経済、雇用、子育て、進路、教育などのカウンセリングは、そういう問題をに詳しいカウンセラー と協働すればいいのです。うつ病、PTSDなどを治すスキルには、そういう産業領域の知識は必ずし も必要ありません。経済的に困窮しなくても、うつ病、PTSDが治らないということがあるのです。 色々な視点からの自殺対策が必要です。
    ◆どうしてマインドフルネス心理療法(SIMT)でなおるのか
    Posted by MF総研/大田 at 20:17 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    毎年3月は「自殺対策強化月間」 [2012年03月01日(Thu)]

    毎年3月は「自殺対策強化月間」です


     3月ですね。新しい生活がはじまろうとする時でもあり、
    これまでの結果がまとまる時でもあります。


    <内閣府>毎年3月は「自殺対策強化月間」です



     3月は自殺が多いのです。支払いの時期、決算の締め、4月の新しい生活の不安など
    さまざまな心理的ストレスが強まります。うつ的になっていたのに、ようやく、もちこたえてた人

    が・・。
     そういうリスクが、身近な人にあるのだから、気づいてあげましょうと、家族と団体が周囲の人を見守る月間です。

     死ぬ人の過半数がうつ病になっておられますので、私たちも、家族や、親戚、友人、同僚の自殺

    の兆候に気づいてあげて、治療につなげる実際行動を起こす必要があります。こえかけだけではなくて、具体的行動が必要です。ご本人は、症状のために、行動意欲が低下して

    いますので、言葉かけだけではなく、同伴してあげるくらいが大切です。「私は仕事や趣味で忙し

    い?」そんなこと言って、毎月1、2回、同伴するよりも、その人の生命よりも大切な仕事や趣味

    なのですか。

     毎月、4か所(椿山自治会館、蓮田市立老人福祉センター、2つのデイケア施設)で行っている

    「心の健康体操」も、これをテーマにします。
    身近な人の自殺の兆候に気づき、家族が具体的な行動をする、どんな行動か。
    治療につなげる。「もう、治療している。それでも治らない。死にたい。」家族はどうしたらいい
    のか。考える、言うだけではなくて、具体的行動を。
    Posted by MF総研/大田 at 08:19 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    青年期からうつ病、自殺に向かう兆候 [2012年02月14日(Tue)]

    青年期からうつ病、自殺に向かう兆候

     =これを変えることができる

     前の記事でこう述べました。
       「学校教育から教えるべきことです。欧米では幼児、小学、中学からマインドフルネス(自己や 社会の価値あることに向けて行動)やアクセプタンス(不快な現実を受け入れ忍耐)の心の訓練を 始めているようです。大学生の時期や就職後、まもなくして、うつ病、パニック障害、依存症にな る人には、その前ぶれのように不安過敏、回避傾向、心理的柔軟性に欠ける傾向があった人がかな りあります。すでに学生時代に、ストレスの対処法がうまくなくて、自己評価が低い傾向がありま す。青年期または社会生活の初期、中期に発症して一生影響します。学生時代にマインドフルネス の心得を身につけることの大切さを痛感します。」
     青年期、社会に出た時にうつ病や不安障害になる人が多いのですが、 その兆候は、数年前からあります。不安やうつなどで不登校になるとか、不登校にならなくても 不安過敏とか、極端なひと見知りとか、回避傾向があるとかです。 こういう反応パターンは繰り返されやすく、成人後、就職するとストレスが強くて、若い頃の反応パターンがとられやすく、「障害」となってしまいがちです。
     精神障害(うつ病、不安障害)の定義の中には、「著しい苦痛、または社会的、職業的、または 他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。」(DSM-W-TR)という条件がついている ものが多いです。未成年の間は、社会的、職業的な役割を求められないために、こうした「障害」 とは認めないのですが、青年になったら、「障害」という定義に入り、本人も苦悩するようになる のが一般です。つまり、人間は社会的な生き物です。社会と孤立して一人で生きていくことができ ません。西田幾多郎は、人は「創造的世界の創造的要素」といったのです。世界、社会において役 割を果たすことで世界の創造的活動の一角をになっています。青年期以降になって、社会の役割を果たせない(創造的要素になれないという苦悩)と思うことが苦痛になります。うつ病の」症状が出て職場に行けず、不安障害で社会活動を回避逃避して苦しみます。長引くと30代、40代になって苦悩はいよいよ大きくなります。
       自殺予防学の権威、シュナイドマンという人がこんなことを言っています。
       「自殺は人生に前例がない出来事のように見える。しかし、人生全般にわたる対処のパターンに は深層心理に一貫性を認める。」
       「精神療法家は、患者が極度の焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事を以前にも経験したこ とがなかったかを検討し、心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から逃避するパターンはどのよ うなものであったかを見きわめる必要がある。」
      こちらの記事=自殺に共通する一貫性は、人生全般にわたる対処のパターンである
     自殺に至る人は、若いころから一貫性があると言っています。兆候があるのです。この兆候を持 つ人は、自分が自分に責任を持つ年代になったら、この一貫性を変化させる努力をしたほうがいの でしょう。若い頃、何かの兆候があった人が、成人してから心の健康を獲得した人も多いのは、そ ういう自分の傾向を変える努力をしたのでしょう。
     大人、親もそういうことを理解しておいて、わが子を将来、自殺に追い込むような道に乗せてし まわないようにすることが大切なのです。
     有名な大学、有名な企業に就職するための、学力、職業的技術(スキル)の勉強も大切ですが、うつ病や不安障害 、自殺への一貫した傾向を持たないような心のスキルも極めて大切です。私も危ないところでした 。学歴、企業でのスキルがあったのに、うつ病になってしまって、社会の支援を得られなければ今 の私はありません。小学生のころ、瀕死の病気になったために、不安過敏、あがり、回避の強い人間となりました。そのためか、40歳でうつ病に。でも、この心理療法の源流となる実践で変わりました。病的な不安は相当長期間真剣にやれば、変わることができます。
     こういうことがわかっているのですから、青年期に生涯みまわれるストレスに対処できる心のス キルの訓練をしておくべきだと思います。親がこういう心のことを知らずに、わが子を脆弱な心に してしまうこともあります。これまでは、必要性を認識しても、有効な予防理論、予防実践がわかりにくかったと 思いますが、マインドフルネス心理療法はかなりわかりやすいと思います。 マインドフルネスの心理スキル(役割行動をする)と、アクセプタンスの心理スキル(不快事象が 起きても逃避回避しない)の向上により、意志作用、ワーキングメモリの機能向上の訓練にあたり ますから。学校教育や家庭の教育にとりいれられるべきでしょう。 自殺が多いのだから、国や県が本気で取り組むべきです。 心の病気の人に、復帰プログラムとして、 職業訓練は行われますが、うつ病、不安障害を治す心の訓練がないですね。
     学校でマインドフルネスをとりいれようと研究なさっている方がおられるようですから、期待したいです。全国展開は、はるかな先でしょうが。
    Posted by MF総研/大田 at 20:29 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    ストップ自殺―足立区の努力に学ぼう [2012年02月12日(Sun)]

    ストップ自殺―足立区の努力に学ぼう

     朝日新聞の社説が、自殺問題に触れています。  自殺が毎年3万人以上という悲しい状況です。 自殺を減少させる取り組みは自治体が本気にならにといけません。 秋田県も県や秋田大学が熱心にとりくみました。 社説では、 「参考になる取り組みの一つが東京の下町、足立区にある。」 と、紹介しています。
     「区は09年までの5年間で自殺者が都内最多だったことから、NPOのライフリンクと手を結 び、対策に力を入れた。昨年は自殺者が145人いたが、前年に比べれば2割も減った。 」
     2割減少は評価できるが、まだ、8割が自殺であるから、まだまだ対策が足りないと思います。 これまでの対策は上流の対策(それは、どちらかといえばうつ予防)に限定しているからだと思います。下流の対策、うつ病や不安障害になって しまって、薬物療法で治らない人の対策、うつ病や不安障害などを治す対策が、依然として薬物療法のみに依存しているからではない でしょうか。既存のネットワークに欠けているのが、心理療法を提供する団体がないことです。これがないと自殺防止対策は十分ではありません。 うつ病になってしまって、薬物療法で治らないと、もう上流の支援があっても、治らない人が多いです。非定型うつ病や不安障害は特に、上流の問題ではありません。 ここからも、抑うつ症状」を深めて自殺があります。こうした心の病気を治す心理療法者が現われないと、自殺が減少しません。
     認知療法やマインドフルネス心理療法がこうした心の病気を治すことは確認されているのですか ら、これを行うことを考慮してほしいと思います。
     どこかの市町村がモデル事業としてやっていただきたい。どんなに上流で対策をとっても、もれる人、うつ病、不安障害になって、薬物療法で治らない人が多数現れます。歴史が示しています。
    Posted by MF総研/大田 at 20:26 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    埼玉・東京でもマインドフルネス心理療法センターが必要 [2012年02月11日(Sat)]

    埼玉・東京でもマインドフルネス心理療法センターが必要

     前の記事でスケッチしたマインドフルネス心理療法センターは東京や埼玉でも設立すべきです。 なぜならこの2つの都県は自殺が大変多いからです。 うつ病や不安障害が薬物療法だけでは完治しにくいのに、心理療法が提供されないことも一つの原因です。私どものもとにおいでになるかたは、 うつ病、非定型うつ病が治らずに、自殺したくなるかtが多いです。そういう人の一部が治っています。マインドフルネス心理療法(SIMT)が自殺防止の一翼をになうことができることは確実です。特に、若い世代は、うつ病や不安障害が治らないこと自体が自殺の理由の人が多いようです。治れば、就職活動もできます。就職は、うつ病を治さないとできません。
     誰が、心理療法を提供すべきか社会的な合意が得られていません。医師は医学部で認知療法やマイ ンドフルネス心理療法が教育されないので、学びなおさなければならず難しいです。心理療法の資料報酬が安いうえに、時間をとるので経営上、行う医師は少ないでしょう。何かの政策的な措置で、給料制で勤務する医者ならできるでしょう。 でも、そういう待遇なら、医師ではなくて、心理士ができます。こんなにうつ病、不安障害が治らず、自殺が多いのだから、特別の予算で県に一つ、心理療法センターを設置していいはずです。持ち出しばからになるわけではありません。薬物療法の薬代を節約できます。
     自殺を減少させるために、うつ病、不安障害を治すことは効果的です。医師が心理療法を提供し ないのであれば、直接患者さんにあう看護師が第一の候補です。看護師が行う心理療法が健康保 険の対象になることを期待したいです。または、看護師による心理療法を自費でも受けて、それを自治体が補助する制度も検討していただきたい。
     第2の候補は、民生委員です。民生委員はどの家庭にうつ病らしい人がいるかつかみやすい。初期の段階で重症化しない助言をする。民生委員の中から心理療法のスキルを習得したい人に教育する。民生委員のうち、1,2割が治すスキルを持つひとがいて、希望する家庭を訪問して助言する。

     いずれ、埼玉・東京でも、看護師養成の学校の学生やすでに看護師となっている人に心理療法の スキルを習得していただくように期待します。 ここ埼玉では、まだ新しい人材による自殺防止のためにうつ病、不安障害を治す心理療法のスキル を持つ人を育成しようという動きは見られません。地元の自殺の多いことも気になりますが、 東京では、認知療法(第2世代)のカウンセラーの育成が始まったようです。また、マインドフルネス心理療法(ACT,マインドフルネス認知療法な ど)の研究者も多くおられます(翻訳されておられる多数の研究者がおられる)から、まもなく東京、埼玉では普及していくでしょう。しかし、東日本大震災の被 災地は危機的な状況であり、そういう心理療法の研究者も少ないでしょうから、私どもはまず、そちらに普 及することを考えたい。
     東京、埼玉でも次のようになることを期待します。
    • 東京、埼玉の看護師育成の学校で、マインドフルネス心理療法の講座が提供されること。東京の研究者が推進していただきたい。
    • そして、資格を得た認定看護師が病院に勤務して心理療法を提供すること。
    • 健康保険の診療報酬が得られるようになるまでは、自治体の助成により心理療法を受ける患者に補助する制度を自治体に働きかける。(薬物療法が5年10年にならず短くなる し、職業に復帰して税金を払えるので健康保険の採算はとれると思う)


    Posted by MF総研/大田 at 21:22 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    東日本大震災の被災地支援事業(2) [2012年02月10日(Fri)]

    東日本大震災の被災地支援事業(2)

     補正予算8.8億円の規模で被災地支援のプログラムが募集されるそうですが、 今回は間に合いませんので、これから岩手県の方と協議体を作って、規則、会計制度などを決めて 、来年以降(来年も必ず予算がつくはずです)に、マインドフルネス心理療法の講座、カウンセリ ングを行うプログラムを開始したいと思います。3年ほどで、東北全県の受講希望者(看護師、心理 士など)の育成を行う拠点にしたい。うつ病や不安障害は薬物療法だけでは完治しにくく、被災地 に予測される自殺を予防する一翼になっていただきたいです。
    • 岩手県の団体(看護学校や心理学部のある大学やNPO)も協議体の構成員を出す。 マインドフルネス総合研究所は、その構成員でもいいし、協議体から依頼される心理療法団体でも いです。マインドフルネス心理療法(SIMTの初級講座)の講座やうつ病、PTSD ,パニック障害の人の治療プログラムを無料で行うために、県や助成団体から助成金の支援を受けま す。1年度は、150万円ほど必要です。
    • 岩手県の看護学校の教師、学生に、マインドフルネス心理療法(SIMT)の講座を提供する。 精神科看護師の候補生、現在精神科の病院に勤務する看護師を対象とする。岩手では、内科医もう つ病の治療を行う可能性があるので、内科の看護師も含む。 心理学部のある大学の学生やうつ病、自殺予防のNPOのスタッフも含む。 民生委員が希望すれば、これも含む。
    • 1年目は、岩手県内の看護師、心理士10数名に無料でマインドフルネス心理療法(SIMT初級)の講座を まず、3か月提供する。その間、病気の方の希望者を募集し、4か月目ころ、治療支援 プログラムを開始する。 カウンセラー講座を受講中の看護師(学生)も治療に参加する。会議体で治療指導をすすめる。 マインドフルネス総合研究所のカウンセラーがスーパーヴァイズする(そのために、3年間毎月3,4日滞在 する。滞在費がかることと、高齢であることから3年間だけ)。
    • 高齢の患者さんは脱落しがちです。私どもが行く中間に、毎月1回か2回、現地の受講生(3カ月先行して学習している)が呼吸法を指導してほしい。
    • 受講生は約10カ月の講座とフィールドワーク(MF総研の治療プログラムに同伴、同行)でスキルを習得する。
    • 受講した人は2年目からは、自分が勤務する学校、保健所、病院(または、協議体の中で)で自立して(指導医の 監督のもと)マインドフルネス心理療法を提供する。(月に、1,2回でよい)
    • これが、1、2年目です。3年目は、さらに活動を拡大できます。 3年目に新しいサービスを加えて、東北地方のマインドフルネス心理療法(SIMT)の拠点にします。地元の方が自立してマインドフルネス心理療法の研究、岩手および周囲の県のカウンセラーを育成する役割を持ちます。
    こういう案ですが、岩手県の人の協力なしには、実現しません。講座を受講してくださる支援者、治療セッションに参加してくださる方が地元におられないと実現しないのですから。


    Posted by MF総研/大田 at 21:57 | 自殺防止対策 | この記事のURL
    | 次へ