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心理的ストレスによる痛み [2006年10月01日(日)]
心理的ストレスによる痛み
 =「心療内科を訪ねて」夏樹静子さん

 夏樹さんの「心療内科を訪ねて」(新潮文庫)という本は、原因不明(実は心理的なストレスによる )の身体症状が現れる「心身症」を治療する心療内科について紹介している。夏樹さん自身の「腰痛」 や他の症例の患者さんをインタビューしたものである。
 作家だった夏樹さんは、1993年1月ごろから、痛みが現れた。整形外科、内科、婦人科、神経内 科で検査したがわからない。精神科まで受診したが、これといった疾患はみつからなかった。民間療法 、鍼灸、気功、整体、カイロプラクティック、マッサージなどためしたが、治らない。
 2年半たつころ、無気力状態になり、ひきこもるようになった。仕事はできなくなった。
 95年夏、知人の紹介で心療内科の医師の訪問を受けて、心身症との診断を受けた。96年1月入院 。
 「仕事への執着が、あなたの重しになっているのです。作家としての人生を断念し、一主婦として生 きなさい。夏樹静子の葬式を出そう。」
 こうして、治療が始まった。絶食療法を始め、執筆をやめた。痛みが軽くなり、2カ月で退院。やが て、完治して、1年後、作家活動を開始した。
 夏樹さんは、心因性疼痛(疼痛性障害)だった。心身症の一つである。心理的なストレスによって、 痛みの症状が現れた。夏樹さんの場合には、種々の療法が効かず、心理療法が奏功した。
 心身症は、種々あって、薬物療法や心理療法が行なわれる。巻末に、そういう療法について、九州大 学の久保千春教授の説明がある。
 このような心身症には、行動療法、自律訓練法、作業療法、絶食療法、内観療法、森田療法、太極拳 、ヨーガ、呼吸法による心理療法も行なわれる。心理的な要因によって症状が起きたのだから、心理療 法が症状の軽減に貢献するわけだ。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 22:34 | ストレスから心身症 | この記事のURL