CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«『善の研究』(6) NHK Eテレビ 100分de名著 | Main | 日本のマインドフルネスSIMT・講座の第5回目»
『善の研究』(7) NHK Eテレビ 100分de名著 [2019年10月19日(Sat)]
本日は、マインドフルネス精神療法研究会です。幸福論の哲学について勉強します。真剣なもの、そうでないもの、いろいろあります。

『善の研究』(7) NHK Eテレビ 100分de名著

 =マインドフルネス心の世界遺産

 NHK Eテレビで、西田幾多郎の「善の研究」を紹介しています。14日、第2回が放送されました。いくつかみていきます。

自分のものを絶対視するな

(【 】は、テレビのナレーション。若松さんの筋でしょう。)

 【若松さんの語り
 自分が正しいと思うことが絶対に善ではない。意見の違う人からみれば、それと正反対になることもありますね。
 自分のなかに絶対的なものはないというところからスタートするのが重要なんじゃないかと思います。】

 そうです。こういうことを教えて、生活に活かしていくのが西田哲学でしょう。

 本質的に、ひとはみな、叡智的自己であり、世界からみれば、どうでもいいかもしれない狭い領域の自分の仕事を必死になります。それで、自分のものに執着して、他のことはどうでもいい気分になります。

http://blog.canpan.info/jitou/archive/2768
★叡智的自己

http://blog.canpan.info/jitou/archive/2991
★叡智的自己は無限の喜び

 たとえてみます。私は、うつ病などを改善することができるほどのマインドフルネス心理療法を全国に展開すべきだと思います。叡智的自己としての実践です。しかし、このことに 誰も賛同しないので、県も市もここに予算をさきません。
 予算は、ほかに回されます。「これに予算を回してくれ」と多くの専門家がそれぞれの領域に真剣になります。
 こうして、私もうつ病改善のマインドフルネス心理療法の推進をすすめますが、絶対視はできないのです。他の領域も重要だとして、予算が必要だという領域が多いのがわかるからです。

 専門家はみなエゴイストです。それを知っていないと苦しみます。自分の主張を絶対視して批判的な人を差別する卑劣な人もいます。エゴイズムの心理に気づかず、誠実な人を排除するひともいます。そのために、そのひとが行っていた社会貢献的な活動が消えていくことがあります。一方、エゴイズムによって地位、力をもったものの、浅い活動が行われていきます。多分、相対的には、社会全体が沈滞化します。

各人が各人の意味の世界を生きている

 ひとはみな、それぞれの意味の世界で生きています。別々の世界を生きています。時々、他の人の世界と交差します。そんなことをガブリエルも言っています。各人が、自分の意味の世界、自分の価値を重視して生きています。そういう自分、自分の命、自分の選択した家族仕事を愛しているのです。そういう人間が物理的には同じ日本に、同じ地球に生きています。そういう他の人を尊重して共生していかねばならないのです。だから、自分の世界、価値、意味を絶対視してはいけないのです。

(続く)

参照
「100分de名著 善の研究」若松英輔、NHK出版

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4382
★目次(1)

http://blog.canpan.info/jitou/archive/3329
★後期西田哲学の実践論
 「実践哲学序論」を中心に
★「マインドフルネス心の世界遺産」の索引です
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/sekai-isan/mokuji-sekaiisan.htm

(注)マインドフルネス心の世界遺産の例=河井寛次郎、大山忠作。
★河井寛次郎
★大山忠作
Posted by MF総研/大田 at 10:34 | マインドフルネス心の世界遺産 | この記事のURL