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『善の研究』(3) NHK Eテレビ 100分de名著 [2019年10月10日(Thu)]

『善の研究』(3) NHK Eテレビ 100分de名著

 =マインドフルネス心の世界遺産

 NHK Eテレビで、西田幾多郎の「善の研究」を紹介しています。7日第1回を見ています。 テレビで、次の言葉が紹介されました。

不条理な人生

 「善の研究」は100年も前の古典ですが、なぜ今若松英輔さんはこれを読むべきかといいます。

 西田は、人生で数々の苦悩に襲われます。愛する肉親の死、父親の事業の失敗、家の没落、高校退学、大学で受けた差別、就職がままならない、ようやく就職できたと思ったら幾度も失職の憂き目にあう。
 (最近は、大企業の幹部の不正、教師のいじめ、セクハラ、パワハラ、アカハラ、虐待、差別、がん患者の精神的苦悩、8050問題、・・・。)

 西田は禅寺や在家のための道場で熱心に坐禅をします。こうして思索した結果、生まれた「善の研究」でした。苦難が続く人生を生きる意味があるのか。

 西田はいいます。
 「哲学は我々の自己の自己矛盾の事実より始まるのである。哲学の動機は「驚き」ではなくして、深い人生の悲哀でなければならない。」(無の自覚的限定)

 こういう若松さんの説明を聞いて、司会者の伊集院光さんが、言います。(要旨)
 「すごいつらい人が、もしかしたらがんばれるかな? みたいな、・・・
理屈に合わない・・・。どうすれば理屈にあうのかな。
日本がどんどんグローバルな社会になってきて、すごい自由でいい世の中になっていくと聞かされたわりには、「何だ、おれのこのかわいたくらしは・・・。」

 若松さん。
 「そこにこそ、次の時代を作っていく何かがあるんじゃないか。・・・
たくさんの言葉ができて、たくさんのものを知っていてということに、少し違和感を感じている人・・・次の時代を作っていけるんじゃないだろうかということをみなさんと考えてみたい。」

 まさにそうです。先輩(今高齢の専門家、長老がた)が従来のもので、このような日本にしてしまいました。苦難で苦しむ人の多い時代になっています。団体には発言、学問の自由はありません。難しい時代です。浅いものでは「悲哀」が救われません。

 西田は、我々に課題を残したのです。マインドフルネスの実践も「実践哲学序論」を残しました。「超越」的です。これでないと誰でもいつも幸福とは言えません。これを具体化するのが、我々の使命です。
 幸福論の哲学も多くの言葉がありますが、仕事、家族が幸福だというばかりです。最近、それらを真剣でないと批判して「超越的幸福論」を提案した哲学者もいます。仕事、家族がなくなっても、死が迫っていても幸福であることもあると教える哲学もなければならない。真剣です。先輩がたのものだけでは幸福ではない人が多いです。 若い世代が新しい社会を作っていってほしいです。

参照
「100分de名著 善の研究」若松英輔、NHK出版

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4382
★目次(これ)(1)

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4384
★(2)

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4386
★(3)

http://blog.canpan.info/jitou/archive/3329
★後期西田哲学の実践論
 「実践哲学序論」を中心に
★「マインドフルネス心の世界遺産」の索引です
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/sekai-isan/mokuji-sekaiisan.htm

(注)マインドフルネス心の世界遺産の例=河井寛次郎、大山忠作。
★河井寛次郎
★大山忠作
Posted by MF総研/大田 at 13:25 | マインドフルネス心の世界遺産 | この記事のURL