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(4)独断の叡智的自己、至誠の叡智的自己 [2019年02月12日(Tue)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3992
★今年度のマインドフルネス心理療法、自己洞察瞑想療法(SIMT)の講座
 管理者、経営者、研修従事者の受講もお願いします。仏教の歴史、マインドフルネスの各流派の違いも展望します。オルテガがいうように、こういうものは偏りがちです。そして、「つまらない」となりがちです。難しいでしょうが、SIMTは、10カ月かけて、テキストを学習し、実践し続けます。自分のため家族のため他者のため、一生、実践できるものです。

(4)独断の叡智的自己、至誠の叡智的自己
 =多数派の驕り、「大衆の反逆」オルテガ

 NHK Eテ レビの「100分de名著」で放送が始まった「オルテガ」です。 中島岳志氏の解説です。(評論家、東京工業大学教授)

 中島氏はオルテガの文を引用して、わかりやすく解説しておられます。

 オルテガのいう「大衆」の専門家「無知な知者」は、マインドフルネスSIMTでは、独断の叡智的自己にあたる。マインドフルネスSIMTは、西田幾多郎による「後期西田哲学の実践論」による、実在論(自己とは何か)、認識論(世界をどう認識するか)、実践論(どのように生きるか)によっている。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2783
 ここには、ビジネス関連の独断の叡智的自己の事例を載せている。しかし、オルテガは「大衆」は大学の中にいるという。ビジネス社会では、一定期間ごとに株主総会や内部告発などでチェックされるから、「大衆」が終身留まることは少ないから、通用しないのだろう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3855
★認知的柔軟性の欠如

「認知的柔軟性の欠如」の専門家である。
 もちろん、至誠の大学人もいるだろう。少数派の「教養人」である。第2回の放送で詳しい説明がある。反対意見の人も排除せず受け入れて、共生できる人である。

 「専門家が進み、幅広い教養が失われた時代。専門家ばかりで、教養人が少なくなっている時代。」(p36)

 オルテガのいう「教養人」は、マインドフルネスSIMTでは「至誠の叡智的自己」に該当する。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/senmonka/jissen-sisin.pdf
★西田哲学の実践指針
 =独断の叡智的自己になるな、至誠の叡智的自己であれ。
 日本のマインドフルネス。至誠で見て、至誠で考え、至誠で行為する。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3614
★西田哲学でいう「宗教的立場」は、上記と同じ。個人のエゴイズムの視点をなくした絶対の立場です。宗教を知らずに宗教を排除しようという独断を捨ててほしい、というのが西田哲学です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3605
★本音、独断の観察=家庭や職場(当然に大学や病院を含む)では「無評価」ではいけない。「至誠」で見て考えて行動せよ。西田哲学の教え。至誠の意志的自己の基本を習得(マインドフルネス瞑想療法士🄬認定講座、マインドフルネス哲学実践リーダー講座)するのに1年かかるくらい簡単ではない。 さらに、希望者のみ、マインドフルネス精神療法研究会で、至誠の叡智的自己の理解と実践を続ける。これも簡単ではない。理解も実践も容易ではなく、ごく少数がとりくんでいる。

https://www.sal.tohoku.ac.jp/jp/research/specializations/lab/---id-28.html

http://sicj.or.jp/
★東北大学などでは、「臨床宗教師」の養成が始まりました。

 死を真剣に考える患者さんのそばにある「病院」「医学」には、宗教的なものが必要であることを理解される時代になりました。これは、宗教者(僧侶)のための講座ですが、死の哲学を求める患者のための深い宗教的苦悩をアドバイスする専門家も必要です。特定の宗派を超えた死生観を知る宗教者ではない人材による活動も必要です。少数派ですが、病院、医学のそばには必要な学問です。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
【目次】NHK Eテ レビの「100分de名著」
「大衆の反逆」オルテガ
 多数という「驕り」


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https://blog.canpan.info/jitou/archive/3855
★認知的柔軟性の欠如

Posted by MF総研/大田 at 07:03 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL